久間健裕の観てきた!クチコミ一覧

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おせっかい母ちゃんリビングデッド

おせっかい母ちゃんリビングデッド

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2014/08/08 (金) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

おバカでおセンチなぬいぐるみ
ぬいぐるみハンターの舞台は、徹頭徹尾貫かれるバカバカしさと、その中に漂う淡いセンチメンタリズムのバランスが魅力的なのですが、今作は特にそのブレンド感が抜群だった気がする。バカバカしさに関しては、やはり神部さんを筆頭に劇団員、ぬいぐるみ常連の客演陣の皆さん、そしてお笑い芸人としても活動されていたジェントルさんの絡み等で笑いを炸裂させていた。センチメンタルな部分を担ったのは、作演の池亀さん曰く「半自伝的」な脚本。これがまた良かったし、おおよそ誰しもが感じた事のあるであろう感覚を根底においていて、胸を優しく締め付けてくれた。とても素敵な舞台でした。

ほとばしる感情論~顔と心とお金の話~

ほとばしる感情論~顔と心とお金の話~

かわいいコンビニ店員 飯田さん

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/05/22 (木) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

柔と剛を使い分けた舞台
5/22(木) 19:30の回観劇。
短編が4本披露されるが、4本ともタイプの違う話で、合計2時間という時間をあまり感じずに観れた。勢いと熱量で押し切るものもあれば、淡々と人と人とのすれ違いを見せる舞台もあり、パワーとテクニック、柔と剛を巧みに使い分けている印象。
タイプが違うと言っても根底にあるものは同じで、「抑圧された精神の解放」であると思う。非日常的な状況の中で限界まで追いつめられた時、人は普段言えない事を言ってしまう。やらない事をやってしまう。そんな人間の滑稽さを、優しい目線で描いている脚本がとても素敵。
次も観たいと思える舞台だった。

SEKI魔ツー

SEKI魔ツー

とまと野郎&さんまパイ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★

良くも悪くもシンプルな舞台
ダンス等の身体表現も交えた、エンターテイメント寄りの舞台。
物語は良くも悪くも非常にシンプルで、逆にそれを逆手に取った台詞等、確信犯的な部分が良かった。
そういう台本だからこそ、役者のパワフルさで乗り切って欲しかったが、あまり乗り切れていない役者も多く、そこは残念。
役者の喜三太さんや赤間さんの熱量で舞台が引っ張られている感じがした。

曲がるカーブ

曲がるカーブ

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/23 (木)公演終了

満足度★★★★★

唯一無二の中毒性
バイオレンスとナンセンスが綺麗に混ざりあう、唯一無二の異空間。
これはクロムモリブデンでしか味わえない感覚で、いつしか中毒になってしまう気がしてちょっと恐ろしくもある。いや、もう立派な中毒かも。

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

水槽の中の魚
二種類の「演劇」が混在する舞台。その表現方法に面白さを感じたが、それよりも、この舞台が内包しているテーマに恐ろしさを感じた。
我々はいつ何時でも、己の本性を隠し、押さえ付け、さも正常であるかのように振る舞っている。が、その箍を外す引き金には、誰もが既に指をかけた状態であるということに気づいていない。
舞台の上に鎮座する水槽の中の魚たちは、ここが舞台で、これが演劇だということは一切分からずに、優雅に泳ぎ回っている。いや、もしくはこれが演劇だと知っていながら、純真無垢な魚を装っているのかもしれない。餌を食べ、呼吸をし、正常かどうかも分からないその他の同類達と共に、水槽という牢獄の中で生きている。そのことに気づいてから、暫く水槽から目が離せなかった。

地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

ぬいぐるみハンター

小劇場 楽園(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

静と動
前作「ベッキーの憂鬱」とはうって変わって、机を囲んでの会話劇。動きが無い分、劇団員の力量がモロに伝わって来て、惹き込まれる舞台だった。静と動を巧みに操る演出も良かった。

【終演しました!ありがとうございました!】DOLL

【終演しました!ありがとうございました!】DOLL

キレイゴト。

サブテレニアン(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

青春と言えば辛すぎるほどの
DOLLという作品を見るのは、これが二回目で、一回目は実際の高校生が演じた舞台を見たのでした。そこには必然的にリアリティが生まれる。それを今度は高校生という時期を過ぎた人間が演じるとなると、役者の技量が試される舞台となるのは間違いない。そう思って観ていたのですが、舞台上に立っていた五人の笑顔や泣き顔は、あの多感な時期の少女像をしっかりと描いていて、素敵だと思いました。青春と言えば辛すぎるほどの一瞬を切り取ったシーンは、観ていて胸を詰まらせられました。演出も瑞々しい感性を研ぎ澄ますようなモノが多くて良かったです。(少しやり過ぎな部分があったと感じたのも否めませんが…)
どしゃ降りの雨のなか、劇場までやって来たというプロセスも、効果的な演出になっていたと勝手に感じてしまいました。
あと、小劇場で二時間というのは少し長丁場のように感じてしまいました。

変則短篇集 組曲『空想』

変則短篇集 組曲『空想』

空想組曲

シアター風姿花伝(東京都)

2013/07/06 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵すぎる芝居
初めての空想組曲。
初の再演という事で、「再演する作品なら間違い無いだろう」と思い、観に行きました。

何故今まで観に行かんかったのか。
めちゃくちゃ面白いじゃないですか!

脚本も演出も役者もスタッフの対応も素敵すぎました。

特に脚本が好みすぎて、劇中にやけが止まらんかった。
変則短編集ということで、様々な物語が交差していきます。
誰もが何かしらの物語を持っている。
そんな当たり前の事を忘れてた。見せつけられて思い出した。

驚かされ、笑わせられ、最後にはじんわりと「感動」させられる。
役者の方々の演技も素晴らしい。

ハートフル、では無いけれど、観れば幸せになれる。そんなお話でした。

知らない方は、観ておいて損は無い舞台だと思います。

きれいなお空を眺めていたのに

きれいなお空を眺めていたのに

こゆび侍

王子小劇場(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

初、こゆび侍
初めてのこゆび侍。劇団名は前から何となく聞いたことがあったので、どんな芝居をするのか興味がありました。
登場人物達のそれぞれの物語が交錯していくという見せ方は、とても映像的で、馴染みやすい演出だと思います。
そして、何と言ってもラストシーンにかけての高揚感がこの舞台最大の見せ場であり、終着点として相応しいシーンであったと思います。
あれを見れただけでも、観に来て良かったと思えるラストでした。

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