やまぐちの観てきた!クチコミ一覧

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いるわけないしっ!

いるわけないしっ!

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

親子の絆
心霊をテーマにしたものだけどほっこりと心温まる素敵なお芝居でした。
秋の夜長にぴったりだったのではないかと思います。
丈助(山口征秀さん)の本音のシーンでは思わず涙。
それと、微香(桐山菜穂さん)にはまんまと騙されました。
最初の時点でなんとなく違和感を感じていた伏線がきちんと回収されてスッキリ!
締めのオチもなかなかで、全体を通してしっかりと筋の通った良い物語だったとと思います。

喜劇王暗殺

喜劇王暗殺

トツゲキ倶楽部

d-倉庫(東京都)

2014/12/03 (水) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

心温まるコメディ
五・一五事件をちょっとだけふまえたコメディ。
史実を改めてしっかり調べなくてはわからない、なんてこともなくしっかりと楽しめました。
まさに「もしかしたらこんなことがあったかも知れない」と思わせてくれる物語だったと思います。

ネタバレBOX

その時代を明るく生きていた人たちなんだな、と登場人物達が愛おしくなり、そしてとても心温まりました。
ゴダイ(佐竹リサさん)とイシハマ(前田彩香さん)の二人組が、映画がすきだったり占いが好きだったりな「ちょっとミーハーな女子」という感じが出ていて、とても良かったです。
出演者の皆さんの演技力も安定していて、すごく安心できて観やすい作品だったと思います。

あとはもう個人的な好みなのですが、よく出来ていてスッと入ってきた分、あまり残らずにスッと終わってしまった感じがして、少しだけ物足りなかった気が…。
でもそれだけ「実際にあったかもしれない」という意味で、リアルにクオリティが高かったのかとも思います。
マスターズラン

マスターズラン

ホチキス

劇場MOMO(東京都)

2014/12/23 (火) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ごちそうさまでした。
高田淳さんがゲストの回を観劇。
コメディからラブストーリー、サスペンスと色々な短編が楽しめましたが、どの話にも基本的には笑いが込められていたのが印象的でした。
どちらかというとゆるく気楽に笑える感じで、心地よかったです。
舞台の上にのれんのようなものがあり、そこにタイトル等が映されていたのですが、位置が高すぎて見辛かったのが残念。
「食べさせたくて」と「ラブストーリーは筑前煮」が好きでした。

シカク

シカク

企画演劇集団ボクラ団義

サンモールスタジオ(東京都)

2014/12/18 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

日本語の面白さ
20日マチネを観劇。
男A→竹石さん、男B→沖野さん、男C→中村さん、女→大友さんの回でした。
4人とも、なかなかぴったりな配役に思えたので、別の回だとどうなってしまうのかが気になるところ。

メインの登場人物はほぼ4人で、その会話によってストーリーが進んでいくが、よく計算されていて、謎がどんどんと解けていくのがとても面白かったです。
面白かった、と軽く言ってしまうには、重すぎる気もしますが…。

ただ、台詞を噛んだり、一瞬飛ばしたりということがほんの少し多く感じられて気になってしまったのと、個人的にはストーリーのラストがいまいちスッキリしなかったのが残念でした。
とは言え、十二分に楽しめたと思います。

回によってキャストが違う、というこのスタイルは、とてもおもしろいものだったと思います。
ですが、やはり回によってクオリティに差が出てしまうと思いますし、何度も観るには体力と気力を使う話だったと思うので、役者の力量や見た目の印象など、もろもろを加味してキャスティングされ、そしてそれ一本に向けて稽古された「完全版」で観てみたい。

ネタバレBOX

登場人物達が口にする「シカク」が、どの変換の「シカク」なのかを考えながら観るととても面白いと思います。
日本語だからこその面白さだし、その日本語をしっかりと操ることができている久保田さんは流石。

たくさん貼られた伏線をきちんと回収し、序盤では「?」なシーンも、ちゃんと後で理解できてスッキリする、という見事な作りになっていました。

女の癖が、「確かにやってた…!」と思えるものであり、また、男Bが臓器移植をされていて記憶がある、ということの伏線がもう少し序盤から描かれていたら更に良かったかな、と思いますが、具体的には思いつかないので、それはすこしこちらの欲張りすぎかな。

上段にも書きましたが、ラストだけがイマイチすっきりしません。
男Bは結局何故死んだのか…。
「シカクが無い」と言いましたが、全てを理解した上での自殺…?
私の理解力が無いだけかもしれませんが…あのあたりの、4人の心情がイマイチ理解出来なかったので、その後の展開も「?」となってしまいました。
それまでがしっかりと「?」の部分もスッキリさせてくれていたからこそ、そこも納得がいくものにして欲しかったのかもしれません。

思い返してみると、四だけど、見方によっては五にも見えるし、でもやっぱり三のような気もする。
なんだか不思議な感覚です。
自己中カルテット

自己中カルテット

カミナリフラッシュバックスと、まの。

nakano f(東京都)

2014/12/11 (木) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

肉チーム
個性豊かだけれども、どこかにいそうな気もしなくはないキャラクター達がとても良かったです。
60分と短めの公演時間ですが、会話劇だけど飽きることなく、あっという間に時間が過ぎました。役者さんたちの勢いが上手く噛み合っていた感じ。

生きてゆくために、みんな自分勝手に嘘でつくった鎧を着て頑張っているんだなぁ、なんて、思ってみたり。
そういう意味では、登場人物たちのことはそんなに「自己中」だとは感じなかったかもしれません。

ネタバレBOX

冒頭のAVについてとサッカーについての会話が、何故か噛み合ってしまっているあたり。わりと始めのほうで「これはサッカーの話ではないな…?」と気がついたので、上手いなぁとにやにや聞いてしまいました。
そして、そのAVに詳しい客が、後々の伏線になっているとは…。

男性陣の自己中な秘密に比べ、女性陣の方の秘密がなかなかに重いのが印象的でした。
不倫だったり、AV出演だったり…。
亡き社長の妻・ようこの最後の「お金がたくさん入ってくる」という発言も、もしかしてそれを狙って…?と思わずにいられなかった。
女って怖い。(笑)
風雲!チキン野郎城2

風雲!チキン野郎城2

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/02/18 (火) ~ 2014/02/18 (火)公演終了

満足度★★★★

1に引き続き
本当に楽しいイベントでした。
涙がでるほど笑ったのは久しぶりの事だったように思います。
昨年の短篇集で上演していた「君といつまでも」を再び観ることが出来たのも嬉しかったです。
3月の公演への期待値がグングン上がる素晴らしいイベントでした!

冷静に考えると、平日の真っ昼間に大の大人がこんなことしてていいのか!?などと思えてしまう…だからこそいい!!

キャベティーナ

キャベティーナ

劇団鋼鉄村松

d-倉庫(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★

お祭り
まさにお祭り騒ぎという感じ。
ストーリーをしっかり追って観ようとしたんですが、ちょっと要素がおおすぎてとっ散らかってしまっていた印象です。
結局どこに着地するのかが分からなくて、中盤は特に長めに感じてしまいました…。時系列ちょっと追い辛いです。
役者さんそれぞれの演技はとても良かったと思います。個人的にガンバさん(ムラマツベスさん)と久保田さん(佐藤沙紀さん)が好きでした。

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

満足度★★★

不思議な引力
内容は、言ってしまえばよくわかりませんでした。結局何を伝えたかったのか…。
物語として面白かったか、と問われるとなんとも言えません。

ですがそれでも、最後まで目を離すことのできない不思議な引力があの空間にはあったと思います。
同時多発的に進んでいる会話が、気付けば繋がっているあの面白さは、それぞれのタイミングをあわせられなければ出来ない難しい物なのでは無いでしょうか。すごい。

これで、ストーリーにもう少しわかりやすい着地点なんかがあればもっと評価されるのではないかとも思いましたが、それが無いからこそのこの引力、魅力なのかもしれないので、悩む所です。
劇場に入った瞬間から、しっかりと空気が作られていたのも良かったです。

オレ、今日会社やめさせてきた。

オレ、今日会社やめさせてきた。

劇団サラリーマンチュウニ

Geki地下Liberty(東京都)

2014/01/30 (木) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★

思いの外良い話!
作・演のCR岡本物語さんはポップンマシュルームチキン野郎のイメージが侃かったこともあり、少々失礼な言い方になってしまいますが、こんなに良い話を書かれるんだなぁと思いました。
ストーリーは結構ベタで、突っ込みどころもちょいちょい有りますが、笑いながらもすこし涙腺を刺激されてしまったりして、見終わった後にほっこりしました。
それに、キャラクターそれぞれに個性があって、面白かったです。特に一部女性陣が凄い(笑)

くわえて、OP映像もなかなかオシャレでよかったです。

ネタバレBOX

ただ、初めて舞台に上がる方も多かったということで、役者さんのレベルの差みたいなものはちょいちょい感じてしまいました。
なんだか上から目線にはなってしまいますが、普段サラリーマンだ、ということを免罪符にしてはいけないのではないかなぁと。(役者専業のはずなのに「アレっ?」ってなる方もたまにいらっしゃいますが…)
もちろん、良いと感じる役者さんも多くいらっしゃったので、今後に期待しています。

それと、漫才はやるなら前説の時にやって欲しかったです。
芝居の余韻とか全然なくなってしまう…。
Blue fish

Blue fish

男〆天魚

劇場MOMO(東京都)

2014/10/21 (火) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

貫く格好良さ
観劇から、随分と間が空いてしまいすみません。

夢を追い続ける男(おっさん)達の、ダサい格好良さを描いていました。
過去の栄光を忘れられない不格好な男たちでしたが、不格好さも貫けば格好良くなるんだなと…。
その不格好さを、男〆天魚のお三方がうまく演じられていたと思う。
ただ、どちらかと言うと、男たちのその後が少しだけでも描かれていた方が好みでした。
結局、そのまま一時の輝きを忘れられずにいるのか、それともすっぱり諦めたのか…。

メインは男三人ですが、女性キャラがみんなそれぞれはっきりとキャラ立ちしていて、それを女優さん達がしっかりと演じられていたのが印象的でした。

ネタバレBOX

タイトルのBlue fishはどこから来ているのかが気になりました。
Blue fish→青魚→鰯→サーディンズ?
おぼろ

おぼろ

STAR☆JACKS

江坂スペース・シアター(大阪府)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/17 (月)公演終了

満足度★★★

THE・エンターテイメント!
ゲキバカさんの元のものを観ていないのですが、華やかで純粋に楽しめるエンターテイメント!な感じだったと思います。
殺陣やダンスがあり、そして観客を巻き込みながら楽しむ感じは、とても素敵。
ただ、ストーリーはかなり王道な感じで、先が簡単に読めてしまったり「?」ってなる部分もあったので、そちらに重きを置いているとちょっと物足りなく…。
それと最後の殺陣が格好良かったのですが少し長かった気もします。

オレンジ新撰組 リターンズ

オレンジ新撰組 リターンズ

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2014/05/02 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★

王道コメディ時代劇
まさに王道!という感じで凄く観やすかったです。
笑い所をどんどん入れてきていて、こちら側も時代劇とは言え、気負わず気楽に観られた様に思います。

ただ、どこが無駄、という訳ではないのですが、なんだか長かったなーと感じてしまいました…。
元の短篇は申し訳ないことに観ていないのですが、もしかしたら、その短編の時点で完成していた物語だったのかなぁ、と思ってしまったり。

KASSAIも良いですが、もう少しだけ広いところで観てみたかったなぁ。

ネタバレBOX

ダメ男達は愛すべきダメ男達だったのですが、女性陣があまり魅力的に感じられませんでした。
鶯、雲雀、雀の三名が…うーん…。モテてればだれでもいいのか!と思えてしまいます。
拓三と牛子のカップルが一番好きでした。塩崎さんと栗生さんが、ちょうどその前に観た芝居では、また全然違う感じのキャラクターだったのもあり…。
あと、亀も良かったです。ボケしかいないメイン登場人物へのツッコミが冴え渡りまくっていましたね。
それから、他の方も書かれてますが、台詞が聞き取りづらい方がいらっしゃったのが残念。結構重要な場面でいまいちなんて言っているのかわからず…。
まだお若い役者さんのようなので、今後に期待しています。

話としては、海辺のシーンから、オレンジ新撰組再結成→池田屋討ち入りの辺りがとても好きでした。
しかし、その後の土井=岡田以蔵と歩太の和解がいまいち唐突すぎて…。
その前の歩太の台詞に心打たれたのかもしれませんが、それがわかりづらくて違和感を感じます。
あと、結局借金はどうなったの!?

ストーリーの違和感に関しては、「コメディだから」で流しても良いのですが、そこまでスッキリさせてくれたら最高だったのになぁ、と思ってしまいました。
匿名家族

匿名家族

劇団フルタ丸

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/11 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

タイトル通り
どういう意味でこのタイトルなのかと思っていましたが、観てみると納得。ストーリー自体はそんなに劇的なものではないのですが、物語の「主人公」について改めて考えることのできる演出だったと思います。2つの場面を転換するときの様々なやり取りも面白かったです^^

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★

切なくて優しい童話
5人の役者が劇場内を駆けまわり、独特の世界観の切なくて優しい物語を紡いでいました。
ストーリー自体はシンプルですが、演技から熱を感じられ、胸を掴まれる何がかありました。
設定上にちょいちょい気になるところはありましたが…些細なことではありますし、気にしすぎるのはナンセンスですかね。

工場長(さひがしジュンペイさん)とリンリン(高橋倫平さん)が個人的に、とても印象的。
劇中で歌われる曲も、良い曲だったと思います。

ネタバレBOX

物語自体の内容とは関係ありませんが、前口上が少々長かったように思います。
それと、観客が「一緒に声を合わせて何かを言う」みたいなものがあまり得意ではないため、ちょっと面食らってしまったり。初見にはアウェイ感が強かった。
あえてそれをしなくても十分成り立つのになぁ、という印象です。きっと、それでもあえて、そうしているんだろうということはわかりますが…。
人見知りだし、そういったものを求めて舞台を観に行っている訳ではないので、少々つらかったです。

あと、地べたに座るタイプだとは知らなかったし、座布団というかダンボールだったので、事前に知っておきたかったなぁとは思いました。
2時間弱の間あそこに座っているのは、地味に辛かったです(苦笑)
I LOVE LIFE

I LOVE LIFE

空飛ぶ猫☆魂

小劇場B1(東京都)

2014/10/11 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了

満足度★★★

雨のち、奇跡
絡み合った4つの短篇で構成された物語。
最後まで観ることで、初めのうちの物語での行動などが、「こういうことだったのか」とわかってくるという作りはとても好きなので、そういう意味では楽しかったです。
物語の大筋も、よても良い話で好みでした。

ただ、初めの方の話が特にテンポが悪く感じました。
わざとそういう演出にしているのかもしれませんが、イマイチ盛り上がりに欠けていたため、観ていてダレます。(ちょっと眠くなる…)
4話はテンポがよくて、観ていて面白かったので、それに救われていたように思いました。

日替わりゲストに関しては、自由度が高く、それぞれのゲストごとの色を出しやすい感じでした。
なので、その分少しふわふわしてしまっていましたし、ゲスト劇団のことが好きな人は楽しめますが、ゲスト劇団を知らない人からしたらポカーンだったかも…。

ネタバレBOX

1~3話は雨がやむ前の「人生に期待しない」ところまでで終わり、4話で、その裏で起こっていたことが描かれ、そしてその先の、雨が上がり、奇跡が起こるところまでが描かれます。
しかし、2話だけ、奇跡の先まで描かれてしまっていました。
4話で全てをまとめるのは難しかったのかとも思いますが、そこは2話も雨がやむ前までで一度切ってあったほうが、最終的なまとまり具合も良かったのではないかと思いました。

「神様」こと邦岡(吹原幸太さん)とその監視役・後藤(福地教光さん)の掛け合いがとても良かったです。
テンポが良く、観ていてすごく楽しかった。お二人の共演がまた観てみたいです。
Unreality・Bites-アンリアリティ・バイツ-

Unreality・Bites-アンリアリティ・バイツ-

岡本塾・ペーチカトライブ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2014/04/11 (金) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

今後に期待
「ボンクラ男子」3人組が、どうしたら好きな娘と両思いになれるかと妄想でシミュレーションをして行く話。
結果としてそれ以上でも以下でもなかったのですが、言葉遊びというか台詞が結構面白いものがあり、50分という中編程度の長さだったとは言え、飽きずに楽しむことが出来ました。
(ただ、これ以上長かったら多分飽きていただろうなぁとは思います…)

少し長めの台詞が多めだったのですが、それを「覚えて口にしているだけ」感を感じてしまえたのが残念。
おそらく、役者の皆さんの力量が上がれば上がるほど面白くなる作品のような気もしますので、今後に期待しています。

ネタバレBOX

妄想シミュレーションは全部で4つですが、時代劇のものが一番おもしろかったです。
殺陣もみなさん頑張ってらしたし、座頭市役の方とか凄く良かった!
フラッシュモブのものは序盤から出てきていたカップルをここで使うのか!と面白かったのですが、肝心の告白シーンでの長台詞がなんだかよくわからずもったいない印象に…。
最後のシミュレーションも最後に相応しいものだったのですが、本人が言い出したとは言え、親友の死を利用する感じになってしまうのはどうなんでしょう…。
そして肝心のオチがFacebookの友達承認ってだけだったのでちょっと弱いかなという感じも有ります。

それから、本編に関係はないのですが、終演後挨拶をしステージからハケる時に小道具は置いたままでも良いと思うので、もうすこしシャッキリハケて欲しかったかなぁと…。
なんとなくですがだらだらしてしまった感じがあります。そういう役だったのなら良いと思うのですが、そういう訳でもなかったとおもうので…。
バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

GORE GORE GIRLS

王子小劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

満足度★★★

「モンドセレクション」とは…
「モンドセレクション」に魅入られてしまった(?)芸人達の話。
途中まではいまいちピンと来なかったのですが、終盤はなんだか熱い想いが込められていたような。

ネタバレBOX

「チョコパイとか確かに美味しいけど、そこまで…?」と思ってしまうと、いまいち楽しめないのかなぁと…私はまさにそれでした。
その分、モンドに魅入られていない常人組(?)が観ていて好きでした。
「やめちまえ。…やめられるもんなら」
という台詞が凄く心に残りました。
今回は「お笑い」でしたが、きっとそれは「芝居」でも言えることなのでしょう。
最後、引退を心に決めた後輩をぶちのめす、と言いながら、彼をマイクの位置にしてネタをやる、という終わり方はとても綺麗で良い終わり方だったように思います。

しかし、チョコパイ食べたくなるなぁ。
「だいなし」/「本日昔噺」

「だいなし」/「本日昔噺」

劇団ウミダ

王子小劇場(東京都)

2015/01/08 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了

満足度★★★

俺がやらなきゃ誰がやる
『本日昔噺』→『だいなし』の順で観劇しました。
『本日昔噺』だけでしたら、ちょっと中途半端で物足りないと感じる部分もありながらも、ドエンタメであんまり難しく考えずに楽しめばいい感じなんだなと思いましたが、『だいなし』の方も観ると、なんだか印象が変わりました。

2本合わせて、劇団ウミダによる『俺がやらなきゃ誰がやる企画』という公演、だったのではないでしょうか。
作品それぞれの内容というよりも、そういう作りになっているというところで、面白いものを観た、と思いました。

ただ、これはもう二度と出来ない作品でしょう。
この公演を経て、第二回公演以降、どのような作品をつくり上げるのかが気になります。それによって、今回の公演の印象も変わるのではないでしょうか。
次回に期待しています。

Jack moment.

Jack moment.

バンタムクラスステージ

萬劇場(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

見応えはありますが
バンタムクラスステージさんは前作のCCCに続いて2作目。そして『Jack moment』の初演は特に観ていないため、この物語は初見です。
確かにハードボイルドでかっこよく、見応えはあったのですが、詰め込みすぎかなぁという感じは否めませんでした。
照明の使い方や、音響に関してはとても好みです。

ネタバレBOX

物語の中での場面の切り替わりが凄く多かったように思えました。
登場人物が多いため、描かなくてはならないことが多くいのでしょうか。しかし、その割に結局あまり目立つわけでもなく死んでしまうキャラも多い気がします。
個人的に、ボクサー周りの三人が少し使い捨てのように感じられて残念。
場面の切り替わりが多い故に場転で暗転しないのかなぁ。
この物語は、いっそそれこそ映画にしたほうが良くなるのでは…なんてと思ったりもしてしまいました。演劇ならではの良さをそこまで感じることが出来なかったです。

それと、これは私の知識不足でも有りますが、事前の予備知識が必要だなぁと…。
映画監督名だったり役者名だったり、既存の戯曲の内容だったり(今回は「ゴドーを待ちながら」とか)…。
知らなくても物語にはあまり差し支えないですが、ピンと来ないのはなんだか寂しいですね。観る側としても、もっと勉強します。

良かったところもありました。
特に、フロッグ(土屋兼久さん)と彼の父親(ガラかつとしさん)二人のシーンが三回位合ったのですが、そこは素晴らしかったです。グッと来ました。
☆2にしようかとも思ったのですが、ひとつは土屋さんに。
ちなみにマッデン(徳永健治さん)が個人的に凄く好き。

銃器はやっぱり素晴らしいです。
それと、蛍光灯のような照明などを使い、場面に合わせていろいろと使い分けていたのはとても好みです。
何度もすみません

何度もすみません

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

観客を引き込む熱量
役者さんがみんなパワフルに演じられていて引きこまれました。
舞台上の熱量が半端ない。だけどちゃんと静かにすべきところこは静かにと、メリハリもつけられていたのではないでしょうか。
笑いどころもたくさんあって、楽しめました。
音楽と映像も良かったです!

ネタバレBOX

ストーリーは期待していたものとは違い、ちょっと残念に感じたところもありました。
タイムスリップしてしまうということが、未来の答えを知っているという強くてニューゲームなことにしか役に立っていなかったかなぁと…。
でも、そこまで描いてクイズ戦士の部分などもやるとなると盛り込み過ぎになる気もするので、これはこれで良かったとも…。
これは個人的な好みの話になってしまいますね。すみません。

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