やまぐちの観てきた!クチコミ一覧

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出会わなければよかったふたり

出会わなければよかったふたり

Aga-risk Entertainment

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★

よくまとまっている
時間移動ものだけど、日常から離れすぎずに、一発ギャグ的ではない笑いで笑わせる…という感じで、凄く賢い方が脚本を書いているんだなととても思いました。
全体的によくまとまっていたなと思います。
ただ、よくも悪くも無難だなーという印象をうけました。

ネタバレBOX

よく出来ているなと思いながらも、主人公の恋愛観?に全く共感が出来なかったし、元々「男女の恋愛」を大きなメインに掲げている物語が好みでないため、そこまで楽しめませんでした。
ぐだぐだやってないで、最初から「タイムスリップして来ている」と伝えてしまえば良かったじゃないかと思ってしまうのです。元も子もないのですが。
それに、20歳と29歳なら、見た目にも結構変化がありそうなものですが、それには一切触れないのが気になります。さっきまで会っていた彼氏が一気に9歳も老けて気にならないものなんでしょうか?
キャラクター達もなんだかそれぞれにあまり特徴がなくて、印象が薄い。

ただ、この辺りは完全に、好みの問題なんだろうと思います。
申し訳ないですが、同じ時間移動でも『時をかける稽古場』の方が好みでした。

良い話なんだろうなーとは思いますが、なんだかこう、物足りなかったです。
シャンタンスープ

シャンタンスープ

バンタムクラスステージ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

安定した役者力
コメディかどうかは一旦おいておいて、純粋にひとつの作品として面白かった。バンタムさんの作品を観るのはまだ3本目程度ですが、今のところ一番すきです。
出ている役者さん達がみんな力のある方だなと感じました。安心して観ることが出来ます。

ネタバレBOX

お笑いのネタがどうにもひとつも合わなかったため、笑えたかどうかと言われれば笑えなかったんですが、見応えがあって面白かったです。
「コンゴじゃなくて〜」のくだりの台詞がピンと来なかったため、終わり方がなんとなくふわっとしてたかな…という印象は受けましたが。

出演者が良かったと書きましたが、その中でもマネージャー役の土屋兼久さんが抜群に良かった。あのウザさと冷酷さの絶妙なバランスは最高です。
前作の『Jack moment.』にも出演されていましたが、その時の役とはまた全然違っていたので、そこギャップも含めて凄い。

バンタムさんには「なんとなく洋画っぽい」というイメージしか持てていなかったのですが、今回コメディに初挑戦してくれたおかげで、新しい魅力に気付けた気がします。今後の作品に、更に期待しています。
ゲキバカ・ディスティニーランド

ゲキバカ・ディスティニーランド

ゲキバカ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★

雑さを感じました
申し訳ないのですが、全く笑えませんでした…。
笑わせようとしているのはわかるのですが、なんとなくその笑いがクドいというか、一発ギャグを散りばめている、という感じで、演劇としておもしろいとは思いません。
脚本等になんとなく雑さを感じてしまいました。

ネタバレBOX

下ネタが多いという事自体は別に良いと思いますが、笑いのポイントのほとんどがそうなのはちょっと…。
主人公の顔のメイクにも必要を感じませんでした。
なんとなく、「コメディ」というよりも「コント」だと思います。
話の大筋は最後はしんみりする感じで良い話でしたし、出演者のお三方はそれぞれ熱演していたので、もったいない…。

クリスマスソングとして『フォアローゼス』の時のオリジナル曲を使っていましたが、あれは探偵同士だし、実は世界観が繋がっていた、なんて裏設定があったりするのでしょうか?
そうでないのなら、探偵である必要もあまり感じなかったかな…。
(そうだとしても、あまり活きている設定ではないと思いましたが)
UNKNOWN HOSPITAL

UNKNOWN HOSPITAL

壱劇屋

小劇場てあとるらぽう(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/02 (火)公演終了

満足度★★★★

独特の魅力が癖になる
大阪で『SQUARE AREA』を拝見し、いつかもう一度観たいとおもっていた劇団。
今回、東京発公演という訳だったのですが、とても楽しめました。
物語としては、『SQUARE~』の方が好みです。
でも、少し不気味で奇妙なそのストーリーは「なんだこれ!?」と引きこまれてしまう魅力があります。
そして、ダンスなどのパフォーマンスにもまた独特の魅力があるため、観ていて飽きません。皆さんの身体能力が凄い…。
かっこいい音楽が大きめの音量で鳴り響くため、その重低音が心地よかったり。
2月にまた東京公演があるそうなので、観に行きたいと思います。

キスミー・イエローママ

キスミー・イエローママ

ゲンパビ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

じわじわとくる
全体的な雰囲気というか空気感が好みでした。
扱っているテーマは重たいものの、なんとなくさらっとした感じで、重たすぎないのが、個人的には良かったです。
違う場面の人物たちが、同時に同じ舞台上にいながらも、誰が何処にいるのかなどで混乱することがなかったので、うまく切り替えができていたように感じました。
電気椅子も美しかったです。

ネタバレBOX

最後の仕事直前に、電気椅子の電気が消えて暗転しますが、それ以降が少し蛇足だったように感じられました。
終わりかと思ったら続きがあるという感じが続いたからかもしれません。
電気が消えて、そのまま終わりでも良かったんじゃないかなと思いました。

「イエローママ」はアラバマ州の電気椅子の愛称なので、そのあたりが舞台になってるのかと思いましたが、あまりそういう感じはしませんでした。温泉ってそのあたりにもあるんでしょうか…?

三澤さきさんがとても良かったです。
また、井上ほたてひもさんをこういったシリアスな芝居で観たのが初めてだったので、とても新鮮でした。
6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

シアターKASSAIプロデュース

シアターKASSAI(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

Cコースを観劇
コメディ→シリアス→コメディという構成で、楽しんで観ることが出来ました。
Cコースが一番、作演の交換がないため、それぞれの劇団のテイストを、そのまま味わうことができるコースだったようにも思えます。
終演後の流しそうめんも、他ではあまり経験できないであろうことだったので、楽しかったです。

ネタバレBOX

『幽霊アプリ』…ドタバタコメディですが、最後はしんみり良い話。出演者のみなさんの、チームワークを感じられました。ただ、ヒロインが「泣くとブサイク」と作中で随分言っていたのですが、あまりそんな風には感じず、肝心の「ちょっと笑ってるくらいの泣き顔」がいまいちわかりませんでした。

『几帳面独白道化師』…朗読劇風。出演されてるお三方とも良い声で、聞いていて心地よかったです。話は少しくどいところがあるので、人によっては結構飽きるかなと…。この日は、途中で観客席から携帯電話の着信音が鳴ったのが残念でした。

『バスケットボールダイアリーズ』…3本の中では、これが一番好きでした。個性豊かな選手たち・マネージャー・監督。観ているうちに、あのチームを応援したくなってきます。キャプテンとエースが特に印象的。テンポも良くて、とても楽しめました。


それから、物語に関係のないところですが、舞台美術が気になりました。
レンガの塀とその上に見える青空、という感じの背景にしたのは何故なのでしょうか?
夏っぽさを演出していたのかもしれませんが、どの作品にも関係のない感じだったので(3本とも室内の話でした)、違和感を感じてしまいます。
ボンゴレロッソ

ボンゴレロッソ

A.R.P

サンモールスタジオ(東京都)

2014/08/12 (火) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ただただ楽しい
難しく考えること無く、ただただ気楽に楽しめる作品だったと思います。
重い話になってしまいそうなところも、結局はことごとく軽い話になっていたところが(借金の話や、恩師の病気の話)、いっそ清々しくて良かったです。

人数はそこそこ多めだと思うのですが、それぞれ、出番の多い少ないはあれど、しっかりキャラ立ちしていたのがすごい。
(当日パンフレットにも、軽いキャラ紹介があったら、どれが誰かわかりやすくてよかったなーと思います)
個人的にお気に入りなのは、松本まこと(小岩崎小恵さん)と五十嵐とうこ(井口千穂さん)。

バンド演奏も上手すぎないところが、逆にそれっぽくて良かったです。
でも、少しギターの音が大きすぎた気も…。
あと、暗転多めの芝居が苦手なので、そこが少し残念でした。

たまには純情

たまには純情

こゆび侍

駅前劇場(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/05 (火)公演終了

満足度★★★★

普通の家族
それぞれのキャラクターが、個性過ぎない個性を持ちながら、過去にとらわれずに未来へ向かって歩きだすストーリーがとても良かったです。
キャラクターたちになんとなく親近感を持つことが出来て、感情移入がしやすい。

優等生の長女・カホが、はじめから終わりまで優等生ではなく、終盤で溜まっていたものをぶちまけたのが凄く良かったです。
彼女に「人間らしさ」を凄く感じました。
他のキャラクターたちも、それぞれがとても人間らしい。

父親の「俺達、すごく普通だな」という台詞が印象的でした。
母親はいないし貧乏だけど、ごくごく普通の家族で、もしかしたらすぐ傍に、彼らが住んでいそうな気分になります。

終わり方もとても優しかったです。

青空と複雑

青空と複雑

ブルドッキングヘッドロック

ザ・スズナリ(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★

音楽が良い
劇中で使われている曲がどれも好みであったため、それを生演奏で聞くことが出来たのは嬉しかったです。

ネタバレBOX

話自体は、結局なにも解決しないままだったというモヤモヤが残りました。
タイトルから、スカッとした明るい話かと思っていたのですが、そんなことはなく。
青空は広がっているけれど、その下では複雑な人生が続いていく、という感じでしょうか。そう思うとむしろタイトル通りですね。
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

心温まるヒドイ話
まさに、心温まるヒドイ話でした。
あんなぶっ飛んだキャラクター達がたくさん出て来るのに、悲しくて切なくて、だけど幸せで愛おしい物語。
相変わらず、ブラックジョーク(今回は少しシモネタ少なめ?)が冴え渡っていましたが、最後のシーンでは思わず涙。
「さっきまであんなに全力でふざけたことしていたのに、終わったあとのこの感動は何…?!」という感覚をPMC野郎の芝居でいつも感じるのですが、もはやその虜です。

ネタバレBOX

とても長くなってしまったのでブログに移動しました。

① http://ameblo.jp/yag-log/entry-11888351436.html
② http://ameblo.jp/yag-log/entry-11893771720.html
0号 -2014-

0号 -2014-

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★

王道エンターテイメント
話がわかりやすく、まさに王道エンターテイメントという感じでした。
わかりやすいので、先は割りと読めてしまいますが、クオリティの高い殺陣やミュージカルを交えていたり、ギャグ部分とシリアス部分のメリハリがついていたため、最後まで飽きずに楽しむことが出来たと思います。(少し長いとは感じましたが…)

ネタバレBOX

ギャグ部分はアドリブと思われる部分が多くて、いまいち合わなかったため、あまり笑えなかったのが残念です。
昨年の『フォアローゼス』を観せて頂いているのですが、本田圭佑ネタをまだやっているのか…と思ってしまいました。

それから、他の方も書かれていましたが、後藤と千代子がお互いに一目惚れ?で、何故惹かれ合ってるのかがイマイチわからなかったので、死んでも約束を守ってお互いを待っている、ということに少しだけ違和感を感じでしまいました。
後藤と千代子だけでなく、それぞれのカップルにイマイチ説得力が無かったような…そこまで描いてたら、もっと長くなってしまうので、仕方がないのかも知れませんが。

やんす(石黒圭一郎さん)の存在が、物語を重くしすぎない、良い緩衝材のような存在で、お気に入りです。
コロニー

コロニー

ファントマ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2014/07/19 (土) ~ 2014/07/20 (日)公演終了

満足度★★★★

女達の熱き戦いの物語
その地で生きる者達の、愛と戦いを、熱く描いた作品でした。
登場人物が少し多く、場面も結構すぐに変わるので、ちょっとごちゃごちゃして追いにくい印象は受けました。
美津乃あわさんとコロさんが最高にかっこ良かったです。

ネタバレBOX

昆虫世界をモチーフにしていたため、どれがどの虫なのか考えながら見ていました。
虫苦手なので、調べるに調べられないので、わからないままのものも多いですが…。

女王が娘たちを手に掛けるシーンが、エレカシの『翳りゆく部屋』をバックにスローモーションだったのが凄く良かったです。切なく熱い。
そこから、愛を知らないはずの娘・クオーツに女王の証である槍を引き継ぎ、そしてクオーツが息絶えるまでのシーンが、好きでした。
プライム輪舞曲

プライム輪舞曲

クリエイティヴ零-ZERO-

シアターKASSAI(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/20 (日)公演終了

満足度★★★

投票制のマルチエンディング
エンディングが、観客の投票制というシステムはなかなか面白かったです。
私が観た回はブラッグエンディング。
ただ、どちらも観たいと思っても、その回の観客次第なので、なかなかの賭けですね…。

ネタバレBOX

物語自体も、時間移動ものだけど、タイムパラドックス等をちゃんと解消してくれるので、違和感なく楽しめたように思います。
同じ場面を繰り返すことも多かったのですが、それに関しても違和感はなく。
それから、素数等の少しむずかしい単語や理論について、ホワイトボードを使いながらわかりやすく説明してくれたのも良かった。
それも、登場人物達の設定のおかげで、説明が入っても違和感がありませんでした。

面白かったのですが、序盤の方は少しだれてたかな、と思います。
コスプレの兄妹の一度目のコスプレの部分は無くても良かったのでは…?
(元ネタがわからないとわからない状態でしたし)
それから、オープニングのダンスを劇中でまるっともう一度やっていましたが、あれも別に、同じものを再びやる必要はなかったように思います。
Fight Alone 4th

Fight Alone 4th

エムキチビート

エビス駅前バー(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/30 (月)公演終了

満足度★★★★

Fチーム
Fチームを観劇しました。
他のチームはうまく日程が合わず、観ることが出来なかったのですが、どれも、観てみたかったと、凄く思います。

ネタバレBOX

FチームはMrs,fictions中嶋さんが作演出の萱怜子さんと、西田シャトナーさんを目当てに行ったのですが、4作品ともそれぞれクオリティが高く、とても満足出来ました。

気に入ったのは、やはり上記のお二方の作品でした。

中嶋さんの言葉遣いが凄く好きなのですが、それはここでも健在。
穏やかに心をきゅっと掴むようなお芝居で、あとからじわじわ余韻が来ます。
萱怜子さんの田舎のキャバ嬢っぷりも凄くしっくり来てて良かったです。

西田シャトナーさんは、今回の優勝者ということでしたが、納得の結果だと思います。
バーというあの空間をしっかりと活かしたままで、笑って泣けるSF空間を作り上げていました。流石です。
耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

クオリティの高い時代ミステリー
まず脚本がとても良く練られていて、説得力のある歴史の可能性を提示してくれたのではないかと思います。
私が歴史に疎いせいもあるかもしれませんが、「そんなのありえない」という感じではなく、「もしかしたら、そういう可能性もあるのかもしれない」と思わせてくれたのが凄い。

役者さん達も熱演で、2時間超えの長めの公演だったにも関わらず、それを感じずに物語に引き込まれました。
個人的には、中岡慎太郎の大神拓哉さんが良かった。

ただ、仕方がないとは思いますが、ちょっと説明台詞が多く、そしてその台詞が早口気味だったため、歴史知識が少なめだと、そのあたりを追いかけるのが少し大変だったように思います。

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★

アクションやダンスは見応えあり
X-QUESTさんを観たのは初めてでしたが、キレキレのアクション(殺陣)とダンス満載で、そのあたりはとても見応えがありました。
四方囲みの舞台ですが、四方どの方向から見てもちゃんと楽しめるよう、舞台上を上手く動き回っていたなぁと思います。

ただ、どうにもストーリーがわかりにくかったです…。

ネタバレBOX

ストーリーはハッキリ言ってしまうと、よくわからなかったです。
「アクションやダンスがメインなので、ストーリーはおまけです」、という訳でもないかと思うので…。

壮大な物語のなかで、ちょっと難しめ長台詞が早口で言われてしまい、更には場面もコロコロ変わっていたので、「何がどうなっているのか」「今どうなっているのか」を理解するのに時間がかかってしまいました。
気にしなければいいのかとも思いますが、やはりそうもいかず…。
理解することに頭が行ってしまうので、せっかくのパフォーマンスへ意識が行きません…。

ある程度、物語が理解できていてこそ、パフォーマンスが活きてくると思うので、もう少しだけわかりやすくしたほうが、ストーリーとパフォーマンスの両方を素直に楽しめる気がします。


キレキレのアクション(殺陣)とダンスは、噂通りとても見応えがありました。
男性陣だけでなく、女性陣もバンバン戦うのが印象的。

個人的には、ドクターゼペット(トクナガヒデカツさん)とドクターテンマ(野地春秋さん)の戦闘シーンが、一番好きなアクションシーンでした。
それと、ピノキーオ(塩崎こうせいさん)は劇中ずっとロボットマイムで、流石です。


ダンスだけでなく、歌(ラップ?)なんかもあり、更には劇中に使われている音楽が、全体的にわりと好みの系統であったこともあわせて、そういった面では、楽しむことが出来ました。

殺陣やダンスのある舞台は好きですし、次回以降も、是非観てみたいと思います。
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★

切なくて優しい童話
5人の役者が劇場内を駆けまわり、独特の世界観の切なくて優しい物語を紡いでいました。
ストーリー自体はシンプルですが、演技から熱を感じられ、胸を掴まれる何がかありました。
設定上にちょいちょい気になるところはありましたが…些細なことではありますし、気にしすぎるのはナンセンスですかね。

工場長(さひがしジュンペイさん)とリンリン(高橋倫平さん)が個人的に、とても印象的。
劇中で歌われる曲も、良い曲だったと思います。

ネタバレBOX

物語自体の内容とは関係ありませんが、前口上が少々長かったように思います。
それと、観客が「一緒に声を合わせて何かを言う」みたいなものがあまり得意ではないため、ちょっと面食らってしまったり。初見にはアウェイ感が強かった。
あえてそれをしなくても十分成り立つのになぁ、という印象です。きっと、それでもあえて、そうしているんだろうということはわかりますが…。
人見知りだし、そういったものを求めて舞台を観に行っている訳ではないので、少々つらかったです。

あと、地べたに座るタイプだとは知らなかったし、座布団というかダンボールだったので、事前に知っておきたかったなぁとは思いました。
2時間弱の間あそこに座っているのは、地味に辛かったです(苦笑)
キス・アンド・クライ

キス・アンド・クライ

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2014/06/04 (水) ~ 2014/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★

必ず、誰かが見ていてくれている
3本の短篇からなる短篇集ですが、3本がそれとなくつながり合っていて、とても楽しめました。
すこしだけ時系列がわかりにくかったのですが、2→1→3の順であっているでしょうか?
独特のつくりである劇場を、上手く使っていたようにも思います。

ネタバレBOX

1本目のフィギュアスケートの選手は、小説とラジオに。
2本目のラジオパーソナリティの彼女は、スケート選手の笑顔に。
3本目の小説家達は、ラジオや、ファンだというスケート選手の言葉に。
それぞれの作品の登場人物が、残り2作の登場人物に、それとなく支えられていたのが、凄く印象的です。

また、フライヤーの猫には特に意味が無いとばかり思っていたのですが、全編通して黒猫が出てくる(最後はクロネコヤマトですが)ので、それによって、それぞれの話がそれとなくつながっていることが、わかりやすくなっていたように思います。
時をかける稽古場

時をかける稽古場

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2014/06/07 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

時間移動ものなのに破綻が少ない
時間移動ものの物語は、タイムパラドックス等のせいで、違和感が残りやすいのですが、そこをしっかりとクリアしていて、破綻の少ない、しっかりとよく出来た物語になっていたように思います。
タイムマシンの正体が、どこにでもありそうなアレというのも良いです。フライヤーについても、なるほど、と。

それから、役者さんたちの「雑談」の演技がとても良かったです。どこまでがシナリオ通りで、どこからがアドリブなのかわからなかった。
演劇現場を描く作品であるからこそ、その自然さがなんとなくリアリティを持たせてくれていたのではないでしょうか。

ひとつ残念だったのが、暗転の多さです。
内容的に仕方がなく、最低限にしていたのだとは十二分に理解出来ますが、やはり暗転が多いと、その度に集中が切れてしまいます…。

物語は良く出来ていると思いましたし、これから更に面白くなりそうな予感がする作品でした。

妻らない極道たち

妻らない極道たち

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/10 (火)公演終了

満足度★★★★

歌と笑いと任侠と愛
キャラクターそれぞれがしっかりとキャラ立ちしていて、そしてそれをしっかりと裏付ける役者の皆さんの演技力があったため、突飛な設定ながらも説得力がありました。
小玉久仁子さん演じる組長のストレートなセリフはとても熱くて、胸を打つものがありました。
ただ、最後が少し駆け足だったというか、これで終わり?という感じがあったように、感じられたのが残念。
劇中歌はどれも高クオリティ。皆さん歌が上手い!

いろいろありなドタバタ任侠劇でしたが、なんだか明るくなれる素敵な物語でした。

ネタバレBOX

組長の正体がまさかの魔女という設定には驚きました。
そして更には、加藤敦さんがまさかの猫。

しっかりと明言されないため、初めのうちは普通の子分なのだとばかり思っていたのですが、それにしてはなんだかやりとりがおかしく…。
猫だから組長以外の人間とイマイチ会話がつながらなかったり無視されたりしていて、組長は魔女だから、猫と普通に会話が出来ていたと…。
なるほど上手いなー、と関心してしまいました。ちょっとしたことかも知れませんが、なんだかツボでした。

そういえば、猫の名前がジジィなのも、そういう訳なのですね。

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