えみのにゅの観てきた!クチコミ一覧

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その日/比類なき明日の君へ

その日/比類なき明日の君へ

GULLCOMPANY

王子MON★STAR(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/23 (土)公演終了

満足度★★★★

演劇の新しい形かも?
土岐麻梨子さんとのご縁で観にまいりました。勿論どういう芝居なのかこいう興味もありました。そして今回、彼女のシリアスな場面の演技を初めてみましたが目の動きを効果的に使っての好演でした。

明日まで公演がありますから内容そのものは控える事としますが、若くて綺麗なかた(男性も)を揃えてのお芝居です。地下2Fに設けられた小ぶりな空間は会場の空調音以外は全く聞こえてきませんし照明設備も整っている且つては無かった環境です。オペラや昔の芝居は大きな声を必要とし、またそれを前提とした様式感と様式美を築きあげてきた訳ですが、今回のような現代の新しい小屋は、それを必要としなくなったようです。それが新しい試みを可能にしているように感じました。でもテレビドラマに近ずいたという事ではなく舞台としての新しい可能性が出て来たということだと思います。演劇のあり方も時代と共に進み続ける運命なんですね!

Hello Wedding

Hello Wedding

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

皆さんありがとう!
この1週間、とても楽しい時間を持たせてもらってありがとうございます。
女性陣総ダブルキャストという魅力的な企画を存分に楽しませて頂きました。
計8回、観させていただきました。映画8回見るひとはいないとおもいますが、それが小劇場の魅力ですよね!

そのダブルキャストはセリフこそ同じでしたが、その演出はかなり違っていて、それも今回楽しめた理由のひとつです。異なる演出で印象に残ったところですが、やはり主人公美香のクライマックスシーンでしょうか?縄田さんは作品人物郡に捕まえられたままでセリフを終わりまでしゃべりぬきました。伊藤さんそはその囲みを破って舞台の下側へ移動して、そこから作品人物郡と対峙するという演出でした。そしてその後に続く美香のほぼ独演に近いところもおふたりの演技意図は微妙に違ったものでした。

それ以外にも大島愛と医師(?)とのやりとりの立位置が変わっていたり・・いろんなところが其々のやりかたになっていました。
美香役の縄田さんと伊藤さんは、今回あまり動きのないなかで伝えることを表現しないといけない、かなりの難役だったと思いますが、それぞれの表現を楽しませていただきました。お疲れさまでした。縄田さんは長身で色白の美しいかたで動的表現の大島愛に対して内に込めた思いを表現するような演技をされていました。それから波打さん、ヤクザくずれ(?)の男性姿と最後のシーンの絵に書いたような好青年姿との落差にはビックリでした!1回目に見たときには気づかなかったです~。最後に皆様にもう一度ありがとうを言わせて頂きます。これからも御活躍を!

Hello Wedding

Hello Wedding

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

小説世界で大活躍の有坂亜里紗(大島愛役)
フライヤーの説明にある通り、このお芝居は現実世界と主人公ミカが書く小説世界との2元構成になっています。
現実世界のほうは主演女優が展開役を務めますが、一方の小説世界はハチャメチャな展開もある非現実ワールドになっていて多数の人間が話しを進める仕組みになっています。

その小説世界で今回好演していたのが有坂亜里紗(東京都職員大島愛役)さん。ストーリ展開をひっぱる役では無いのですが大活躍でした。
彼女は元気に動き回る以外にも、この作品の主題である結婚とは?・・という命題に、かなり踏み込んだ演技を見せてくれて、この作品の主題そのものの成立を、主役ではない立場からかなり助けていたように思います。今回ガチガチのキャラ設定がされていない唯一の役でもあり、(たぶん脚本には無い)細かいところも抜け目なく自主演技していたし、目の動かし方や声の表現も、とても魅力的でした。彼女の声は知性感のある、舞台で良く響くチャーミングボイスで声色の使い分けも楽しめました。

御本人によると舞台は今回が初めてとのことで、私も存じあげていなかったのですが、舞台での演技としてとても面白い演技でした。今後も色んな作品で活躍して欲しいです。またお目にかかりたいです!

Hello Wedding

Hello Wedding

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

サヘル・ローズの快演(?)と伊藤えみの表情演技について
この公演は日替りゲストを迎えてのシーンがあって、本日のゲストはサヘル・ローズさん。 このシーンは毎日なかなか楽しいものですが、本日のサヘルさんはブットビ楽しかったです!只者じゃないですね、彼女! 客席爆笑状態でした。このシーンは進行の中ほどに設定してあって、息抜き時間的な意味合いもあります。

さて、そんな笑い声いっっぱいのシーンの直後は、いよいよ主演女優の見せ場のシリアスシーンです。
(これって、なかなかキツイ順番ですよね?)

以下、ネタバレBOXへ・・・

ネタバレBOX

ここからが主演女優の正念場! このシーンを演じられることこそ主演女優の存在価値です。

作品作りに苦悩するミカは、突然現れた自分の作品中に自らが作り出した人物たちに取り囲まれ、作品を続けろと彼らから責めさいなまれます。ここは作品中の人物達も主人公のミカも、動きが多くセリフも絶叫調な部分もあり、動的に感情を表現する部分で、一定のレベルの演者なら気合いれればできる場面です。しかしそれに続く場面は、ミカの独り芝居に近い設定になっています。故郷からの電話を受けた彼女はそこで自分の心の中を語るのですがセリフは少なく、その短いセリフで彼女の感情を全て明らかにしなけらばいけない難関シーンです。動きは無いのでセリフまわしと表情の表現が全てとなります。

そこで主演の伊藤さんは、抑えた表情表現を使いながら見事にミカの気持ちを表現していました。 表情で、感情とその背後にあるものを伝えることができる稀有な女優さんと思います。大げさな表現ならある意味誰にでもできるので、抑えた表現で且つ十分な伝達力を備えた彼女の演技は、是非前列シートでご覧ください!

以下、演者以外のことを好きほうだい(?)に書くきます。

今回の舞台は、今や伝説と化した、かのヴィーラント・ワーグナーの舞台を彷彿させる殆ど舞台装置が何もない舞台上です! 舞台の広さも、いわゆる小劇場のなかでもかなり狭いほうではないかと思います。ここまで狭いと役者さんもやりにくいだろうな・・と。それから舞台の面積以外にも役者の自由度も極小な脚本です。ダブルキャストという制約から致し方ない面もあるのでしょうが、作品全体としては面白くても、役者個々の演技を楽しめるような芝居では決してありません。演技らしい演技を観られるのは上記のミカのシーンくらいです。ミカの作品中のストーリはメチャクチャな展開になっていることで一見、自由度が高そうですが実は真逆な脚本です。
私はヘッドマイクでしゃべるような商業演劇は見ないひとですが、もしかしてそういう流れの作品なのでしょうか? 一番上に書いたゲストのシーンが妙に生き生と感じられたのも、そんな理由からなのかも知れません。そしてこの直後、劇中で一番シリアスなシーンが始まるのですから、客席の感情を一気に変えさせるだけの力量が主演女優に求められることにもなっています。伊藤さんはその点、良くやりましたが・・・

好き放題書いてしましましたが、演じている方々、残りの公演も頑張ってくださいね! ここに何書いたって私は観にいきますから!
Hello Wedding

Hello Wedding

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

面白い!
色んな楽しさが詰まったお芝居です!
群像劇的でもあって主役出ずっぱりな訳ではありませんが、主役にはモノスゴク難しい芝居が要求される場面があります。自らは何もしゃべらず、客席に正対して椅子に座ったままボディーアクションも許されず、後ろから語りかけてくる複数の相手に対する反応を表情の変化だけで表現しないといけない場面があるのです。しかもこの場面はストーリーの要になっていて、ここがしまらないと、この舞台は単に観てて楽しいだけのお芝居になっちゃいます! それにこの芝居、役者の自由度はあまり大きくない脚本です。
昨日に続いて違うキャストで今日も見ました。
大島愛役の有坂さんは、違う舞台でも観てみたいなあと思いました。

日雇いGOD

日雇いGOD

劇団男魂(メンソウル)

テアトルBONBON(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

観てまいりました
最後のシーンでのGODのあるものに対する解説がこころに残りました

衝撃ジョー!!!

衝撃ジョー!!!

ブレイクアレッグ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

「衝撃ジョー」観劇レポート
実は私、演劇大好きなひとなのでございます!

この芝居、かなり自分好みの芝居だったこともあって、この日はメチャ楽しめました。 覚めないうちに感想書いておきます。

続きはネタバレBOXで・・字が多くて読みにくいかも、スイマセン

ネタバレBOX

その小劇場は商店街の某ビルの地下にあって文字通りアンダーグラウンドな劇場でした。とは言っても、その演目がアングラ演劇だった訳ではありません。でも劇場自体が地下にあることもあり、私的にはかなりそんな想いで観劇しておりました。
でもアングラって言葉は、ちょうど漢字の「暗」という字の音読みと訓読みとをつなげて、「あん」+「くら(い)」という感覚を連想させることもあり、近年では、あまりウケの良い言葉ではないようです・・

まあそれはともかく脚本がかなり面白かったこととチームワークの良い役者さん達とのお陰とで、とても面白いお芝居になっていました。

演劇空間は約6メートル四方くらいの空間+その脇の階段というかなり狭いもので、演技空間と同じ床にパイプ椅子を並べての客席を設けていました。客席は階段状の席配置になっているので後方席でも良く見えるようになってました。でもその階段も
工事現場のヤグラ風に組んだものではありました。ちなみに最前列に座ると役者さんが演技する空間との距離は50センチくらいしかなくて、結構なアクションもある芝居なので演じるほうも客席にハミださないように、それなりに気を遣っていたのではないかと思います。

演目のストーリー展開は、あまりにも複雑なので説明は省略させていただきます。興味あるかたは、こちらを御参照ください。
http://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_id=41589
あえて言えば、弱小劇団の出来事を描いた奇想天外なストーリーなのですが、お涙ちょうだいの人情ものでは勿論無く、大掛かりな装置を使ったアクションものでもなく、現実的にありそうな題材をもとにして現実には絶対有り得ないようなところまでストーリーを膨らませたユニークなものでした。そんな筋立ての中で、真剣な感情を演ずる場面もあり、お笑いもあり、パロディもあり、アクションもありというもので、 社会への挑戦とか新しい演劇価値観の創造とか、そういったトガッタものはありませんが、見ていて考えさせられるところも多々あるという独自の世界が展開されていました。

ということで、一般的な感想は、やはり
ttp://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_id=41589
を御参考頂くとして、あとは私が感じたことを個人の感想として自由に書いてみたいと思います。

まず、このお芝居で印象的だったのは、小劇場演劇ならではの役者さんや脚本家との距離の近さでしょうか? 実際の演劇空間も客席との距離は、これ以上は無理なほど近いのですが、精神的な距離感な役者さんと観衆との距離感も、とっても近いものでした。 そんな訳で、役者の伊藤さん、渡辺さん、(脚本も担当された)木田さん、とは短い時間ながらもお話する機会が持てて、自分の思いをお伝えすることもできました・・そんなことができる環境が演劇大好きな私のようなひとにとっては堪らない魅力になっているのです!

これから印象に残ったシーンを羅列的に書いていきたいと思いますが、主要場面の感想は、他のかたの筆にお譲りして、ホントに私の個人的な感想のみにしたいといたします。

・喫煙のシーン
文章での説明は不可能なのですが、その小劇場的感覚がタマンナく嬉しかったです!

・ヒロインがひとりでお稽古しているシーン
これは里久鳴祐果さん演じるヒロインが芝居のお稽古を一人でしている場面ですが、そのセリフは、いかにも昔ふうの演劇のセリフで私的にはかなり可笑しかったです。これって昔の伝統演劇の パロディなんでしょうか? ねえ、脚本の木田さん、そうなんですか?

・渡辺さんの演技 
渡辺さんの自己紹介で御自身の属してらっしゃる団体名を聞いたときにはビックリしました。 え? ホントに??  って感じでした。そういう考えって偏見なのかもしれませんが。
演技の基礎がしっかりしていれば何でも自由に演じられるってことなんでしょうか? ・・って書きながら、でもそういうことじゃなくて渡辺さんの個性なんでしょうかとも思います。 渡辺さんには、是非これからもこっちの世界のお芝居に出演して頂きたいものです。彼のお芝居はとても(自主的で)楽しくて、彼のおかげで特に千秋楽は観客一同&他の役者さんも、かなり楽しませて頂きました。でも役者さんの方はタイヘンだったのかなあ??  最終日のマチネーの後に、夕方からのはもっとハチャメチャにやってくださいと・・・・
それから渡辺さんと伊藤さんは実に声質が良くて聞いて心地良かったです。渡辺さんの発生は完全に演劇向きの発声でした。
プロですね!

・中津育美さんの怪演
今回の演者のなかで目立ち度No1が彼女であるのは異論のないところでしょう。 お芝居終了後の自己紹介の場面での彼女が、かなり役柄とは違っていたのが印象的でした。でも、それは当たり前ではあります。あの役柄が地だったらタイヘンです!

・伊藤さんの表情の演技
ヒロインじゃないけど主演の伊藤さんが見せてくれた様々な表情は、今回とても楽しめました。もともと彼女が主演した映画のポスター写真の彼女の表情に惹かれたのがきっかけで伊藤さんに入れ込んでる(?)私ですが、 今回、特に体の動きもセリフも全く無く、ただ階段の上に立ってるだけの30秒間ほどの場面で彼女が見せてくれた表情は、私、生涯忘れられません! 彼女が演じたイシカワヤスコの孤独や苦悩がとてもよく表されていたのにも驚きましたが、こんなに美しい表情というものは実社会でも映画でもTVでも、私、これまで見たことありません! 階段の上での演技だったのでオペラグラスで見たのですが、オペラグラスを覗いたとたんに言葉を失いました。 その表情は、カワイさというものが入り込む余地のない壮絶なまでの完全な美しさでした! 大げさなこと言うと思われる出しょうが、ホントに感動しました! 衝撃ジョーでのNo1衝撃はこれでしょう! その一瞬であれだけのものを見せるのですから舞台に立った女優さんってスゴイですね! 次の場面に移ったときにはもう普通の表情に戻ってましたから。勿論、普段の伊藤さんも綺麗でカワイイかたなのは確かなのですが・・。階段の一番上から下を見てる場面なんて客席からは遠いので手抜きで演じてもバレないはずですが、それを真剣に演じているのがまたステキじゃないですか! (でも、それを見てたひと、あまりいなかったなあ・・) 勿論、体の動きを伴った熱演的な場面も良い響きの声を効果的に使いながらオモシロ場面も真剣な場面も実に良く演じられていました。

お芝居全体に対する感想ですが、やはり私はこういうお芝居が大好きです。私の演劇の知識はかなり古いところで止まっているのですが、当時新しい演劇の創造を目指していた流れが、現在の小劇場演劇に引き継がれているのではないでしょうか?現実世界と架空世界が入り混じった真剣であっておふざけでもあり、コント的なものが入っても真剣さの崩れることのない今回の衝撃ジョーのスタイルは私が愛した演劇世界の再現でした。そういえば伊藤さんが主演したキラーモーテルという映画も同じようなノリで、小説と現実の世界が複雑に交差するストーリー展開だったので、こういう非現実の世界で思い切り演技するのって伊藤さんにはピッタリなんでしょうね! 脚本の木田さんとはBALの忘年会でお会いしてお話していたこともあり、イシカワヤスコという伊藤さんの演じた役名が私の実名と良く似ているというしょ~うない理由もあって今回は期待大でしたが実際とても面白くで楽しくて、あっという間の4日間でした。終わってちゃって寂しい限りですが、次回に期待して祭りの後の寂しさから立ち直ることといたしましょう・・
いろいろ長々と書きましたが
★小劇場っていいですねえ!
★また行きたいです!
★また観たいです!

帰り際に主演の伊藤さんと握手を交わして劇場を後にしたのですが、そのときの彼女の手が、とっても暖かかったのが印象に残っています。

ここまで読んで頂いてありがとうございました

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