衝撃ジョー!!! 公演情報 ブレイクアレッグ「衝撃ジョー!!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「衝撃ジョー」観劇レポート
    実は私、演劇大好きなひとなのでございます!

    この芝居、かなり自分好みの芝居だったこともあって、この日はメチャ楽しめました。 覚めないうちに感想書いておきます。

    続きはネタバレBOXで・・字が多くて読みにくいかも、スイマセン

    ネタバレBOX

    その小劇場は商店街の某ビルの地下にあって文字通りアンダーグラウンドな劇場でした。とは言っても、その演目がアングラ演劇だった訳ではありません。でも劇場自体が地下にあることもあり、私的にはかなりそんな想いで観劇しておりました。
    でもアングラって言葉は、ちょうど漢字の「暗」という字の音読みと訓読みとをつなげて、「あん」+「くら(い)」という感覚を連想させることもあり、近年では、あまりウケの良い言葉ではないようです・・

    まあそれはともかく脚本がかなり面白かったこととチームワークの良い役者さん達とのお陰とで、とても面白いお芝居になっていました。

    演劇空間は約6メートル四方くらいの空間+その脇の階段というかなり狭いもので、演技空間と同じ床にパイプ椅子を並べての客席を設けていました。客席は階段状の席配置になっているので後方席でも良く見えるようになってました。でもその階段も
    工事現場のヤグラ風に組んだものではありました。ちなみに最前列に座ると役者さんが演技する空間との距離は50センチくらいしかなくて、結構なアクションもある芝居なので演じるほうも客席にハミださないように、それなりに気を遣っていたのではないかと思います。

    演目のストーリー展開は、あまりにも複雑なので説明は省略させていただきます。興味あるかたは、こちらを御参照ください。
    http://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_id=41589
    あえて言えば、弱小劇団の出来事を描いた奇想天外なストーリーなのですが、お涙ちょうだいの人情ものでは勿論無く、大掛かりな装置を使ったアクションものでもなく、現実的にありそうな題材をもとにして現実には絶対有り得ないようなところまでストーリーを膨らませたユニークなものでした。そんな筋立ての中で、真剣な感情を演ずる場面もあり、お笑いもあり、パロディもあり、アクションもありというもので、 社会への挑戦とか新しい演劇価値観の創造とか、そういったトガッタものはありませんが、見ていて考えさせられるところも多々あるという独自の世界が展開されていました。

    ということで、一般的な感想は、やはり
    ttp://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_id=41589
    を御参考頂くとして、あとは私が感じたことを個人の感想として自由に書いてみたいと思います。

    まず、このお芝居で印象的だったのは、小劇場演劇ならではの役者さんや脚本家との距離の近さでしょうか? 実際の演劇空間も客席との距離は、これ以上は無理なほど近いのですが、精神的な距離感な役者さんと観衆との距離感も、とっても近いものでした。 そんな訳で、役者の伊藤さん、渡辺さん、(脚本も担当された)木田さん、とは短い時間ながらもお話する機会が持てて、自分の思いをお伝えすることもできました・・そんなことができる環境が演劇大好きな私のようなひとにとっては堪らない魅力になっているのです!

    これから印象に残ったシーンを羅列的に書いていきたいと思いますが、主要場面の感想は、他のかたの筆にお譲りして、ホントに私の個人的な感想のみにしたいといたします。

    ・喫煙のシーン
    文章での説明は不可能なのですが、その小劇場的感覚がタマンナく嬉しかったです!

    ・ヒロインがひとりでお稽古しているシーン
    これは里久鳴祐果さん演じるヒロインが芝居のお稽古を一人でしている場面ですが、そのセリフは、いかにも昔ふうの演劇のセリフで私的にはかなり可笑しかったです。これって昔の伝統演劇の パロディなんでしょうか? ねえ、脚本の木田さん、そうなんですか?

    ・渡辺さんの演技 
    渡辺さんの自己紹介で御自身の属してらっしゃる団体名を聞いたときにはビックリしました。 え? ホントに??  って感じでした。そういう考えって偏見なのかもしれませんが。
    演技の基礎がしっかりしていれば何でも自由に演じられるってことなんでしょうか? ・・って書きながら、でもそういうことじゃなくて渡辺さんの個性なんでしょうかとも思います。 渡辺さんには、是非これからもこっちの世界のお芝居に出演して頂きたいものです。彼のお芝居はとても(自主的で)楽しくて、彼のおかげで特に千秋楽は観客一同&他の役者さんも、かなり楽しませて頂きました。でも役者さんの方はタイヘンだったのかなあ??  最終日のマチネーの後に、夕方からのはもっとハチャメチャにやってくださいと・・・・
    それから渡辺さんと伊藤さんは実に声質が良くて聞いて心地良かったです。渡辺さんの発生は完全に演劇向きの発声でした。
    プロですね!

    ・中津育美さんの怪演
    今回の演者のなかで目立ち度No1が彼女であるのは異論のないところでしょう。 お芝居終了後の自己紹介の場面での彼女が、かなり役柄とは違っていたのが印象的でした。でも、それは当たり前ではあります。あの役柄が地だったらタイヘンです!

    ・伊藤さんの表情の演技
    ヒロインじゃないけど主演の伊藤さんが見せてくれた様々な表情は、今回とても楽しめました。もともと彼女が主演した映画のポスター写真の彼女の表情に惹かれたのがきっかけで伊藤さんに入れ込んでる(?)私ですが、 今回、特に体の動きもセリフも全く無く、ただ階段の上に立ってるだけの30秒間ほどの場面で彼女が見せてくれた表情は、私、生涯忘れられません! 彼女が演じたイシカワヤスコの孤独や苦悩がとてもよく表されていたのにも驚きましたが、こんなに美しい表情というものは実社会でも映画でもTVでも、私、これまで見たことありません! 階段の上での演技だったのでオペラグラスで見たのですが、オペラグラスを覗いたとたんに言葉を失いました。 その表情は、カワイさというものが入り込む余地のない壮絶なまでの完全な美しさでした! 大げさなこと言うと思われる出しょうが、ホントに感動しました! 衝撃ジョーでのNo1衝撃はこれでしょう! その一瞬であれだけのものを見せるのですから舞台に立った女優さんってスゴイですね! 次の場面に移ったときにはもう普通の表情に戻ってましたから。勿論、普段の伊藤さんも綺麗でカワイイかたなのは確かなのですが・・。階段の一番上から下を見てる場面なんて客席からは遠いので手抜きで演じてもバレないはずですが、それを真剣に演じているのがまたステキじゃないですか! (でも、それを見てたひと、あまりいなかったなあ・・) 勿論、体の動きを伴った熱演的な場面も良い響きの声を効果的に使いながらオモシロ場面も真剣な場面も実に良く演じられていました。

    お芝居全体に対する感想ですが、やはり私はこういうお芝居が大好きです。私の演劇の知識はかなり古いところで止まっているのですが、当時新しい演劇の創造を目指していた流れが、現在の小劇場演劇に引き継がれているのではないでしょうか?現実世界と架空世界が入り混じった真剣であっておふざけでもあり、コント的なものが入っても真剣さの崩れることのない今回の衝撃ジョーのスタイルは私が愛した演劇世界の再現でした。そういえば伊藤さんが主演したキラーモーテルという映画も同じようなノリで、小説と現実の世界が複雑に交差するストーリー展開だったので、こういう非現実の世界で思い切り演技するのって伊藤さんにはピッタリなんでしょうね! 脚本の木田さんとはBALの忘年会でお会いしてお話していたこともあり、イシカワヤスコという伊藤さんの演じた役名が私の実名と良く似ているというしょ~うない理由もあって今回は期待大でしたが実際とても面白くで楽しくて、あっという間の4日間でした。終わってちゃって寂しい限りですが、次回に期待して祭りの後の寂しさから立ち直ることといたしましょう・・
    いろいろ長々と書きましたが
    ★小劇場っていいですねえ!
    ★また行きたいです!
    ★また観たいです!

    帰り際に主演の伊藤さんと握手を交わして劇場を後にしたのですが、そのときの彼女の手が、とっても暖かかったのが印象に残っています。

    ここまで読んで頂いてありがとうございました

    0

    2013/02/05 23:02

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大