yoshiの観てきた!クチコミ一覧

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万獣こわい

万獣こわい

パルコ・プロデュース

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2014/04/30 (水) ~ 2014/05/07 (水)公演終了

満足度★★★★★

万獣こわい
落語の饅頭こわいをモチーフだということで楽しみにしてました。
ねずみの三銃士は『印獣』に続き観劇2作目。

前回の三田佳子さんも面白かったですが
小池栄子さんは本当に素晴らしい女優さんです。

夏帆さんもギャップが良くて舞台まだ2作品目らしいですが
また観たいと思える女優さんです。

クドカン&河原さんのコンビは面白い中にも冷酷さも有りでやはり大好きです。

ネタバレBOX

オープニングの高座も面白く
怪談話のような始まりがとても興奮しました。

アドリブに見えて緻密に計算されてるようでもあり
何より役者さんが楽しそうでこちらもニヤニヤしたり大笑いしたり。
しかし内容は実際の事件のことでもあるので
こんなに笑ってても良いのか?とフッと思うと寒気がしたり。

舞台を二段に使っての場転が面白かったけど役者さんは裏で大変だったのでしょうね。

ラストシーンの刑務所での蛸踊りをする小池栄子さんを見て最初は笑ったけど
バカになったほうが楽だってことなんだろうなって思うと哀しい。

もう1回観たいと思う舞台でした。

グローブ・ジャングル

グローブ・ジャングル

虚構の劇団

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

グローブ・ジャングル
虚構の劇団は『エゴ・サーチ』に続いて観劇2作目。
そしてこの『グローブ・ジャングル』は初演のUstream配信があったのでそれを観てから。

ストーリーは『エゴ・サーチ』に似た部分もありましたが
飽きずに楽しめました。

鴻上さんの脚本は数年前に書かれているのに
今の時代に寄り添っていて全然古さを感じさせません。
ファンタジーな要素もあって爽やかな印象を残します。

ネタバレBOX

客演の方々の個性が際立っていてパワフルでした。
劇中劇のところのオレノさんは自劇団の鹿殺しっぽさも出ていてイキイキされてたように思います。
根本さんはずっと観たいと思っていた女優さんでしたが
イメージと違った印象でどうやらいつもと違うアプローチだったようです。
ご自身の劇団の作品も観てみたいと思いました。

小沢さんと小野川さんは目を惹く役者さんでキラキラしてます。渡辺さんの雰囲気も好きでした。

少し個性が強かった印象で物語としては初演の方が纏まってるように感じました。


ラスト、住田が見えなくなったのは前を向いたということなのに
切ない…。
ネットと人との関わりを前作から考えさせられるお話です。



金閣寺 The Temple of the Golden Pavilion

金閣寺 The Temple of the Golden Pavilion

パルコ・プロデュース

赤坂ACTシアター(東京都)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/19 (土)公演終了

満足度★★★★

念願の金閣寺
森田くんが良いとの噂を聞いて観たいと思いましたが気付いた時には遅かった。
配役が変わり、再演ということで楽しみに。


昔の文豪たちの物語は直接的ではなく曖昧だったり、遠回しだったり、美意識も強く
読む者の想像力で世界が広がるように思う。

最近の物語はリアルに近く虚構性が少なく
現実との区別がつきにくく、わかりやす過ぎて使う想像力は少なくて済むように思う。

金閣寺。
話はわかったのだけど
深い部分でもっと解る何かがあったのではないのかなと自分の力不足を感じる。

溝口の最後の「生きよう」の意味を。





ネタバレBOX

柳楽くんは汗だくで熱演。
とても魅力的な俳優。
これからもっと色んな舞台に出て欲しい。
是非とも映像より舞台をたくさんやってほしい。

山川冬樹さんという方がホーミーを使い、大駱駝鑑の方々の体を使い金閣寺を表すところは
好きでした。
あのノイズをホーミーで表すとは。
山川さん、森山開次さんに似た雰囲気。長髪と肉体。
小野寺修二さんらしい振り付けが面白かった。

パンフ見てアクションが前田悟さんでビックリ!
喧嘩のところでしょうか。


初めて金閣寺を観たのだけど鶴川と柏木が少し弱い気がしたので初演のキャストを観てみたい。

水分-みくまり

水分-みくまり

砂の上の企画

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

みくまり
会場にも、チラシにも、役者にも惹かれ楽しみにしていました。

だけど、自分の体調がイマイチで風邪も引いていたため、
十分に物語に入っていけなかったことが悔やまれます。

山崎彬さんの一人芝居は
今まで観たことのない形式のお芝居でした。

一人であれだけの時間を集中し、観客も集中させる力は凄い。

昼公演を観ましたが
光り、外の音、声とか日常と非日常とが入り交じっていて
それも良かった。

夜公演はまた全然違うものになっていただろうと思います。

台本とCDを買ったのでそちらで補完します。すみません。

とても素敵な空間での演劇、こういう企画をこれからもやって頂けたらと願う作品でした。

生け花とのコラボも素敵でした。
チケットも舟を模した折り紙も、台本の和綴じもデザインなどすべてにおいてかっこ良かったです。

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

『ガチゲキ!!』実行委員会

王子小劇場(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

ガチゲキ面白い
演劇で対決なんて好みでしかないんだろうけど
こういう企画は知らない劇団のお芝居も観れて面白い。

葉丸さん目当てでセレクトしたので
Mrs.fictions VS 劇団だるめしあん の対決を。

ネタバレBOX

『僕の彼女がこんなに浮気なわけがない』

オセローは観たことも読んだこともないので
知らないのですが
あのハンカチがパンツに見えたということからの創作が面白かった。
制服の衣装が可愛かったです。
ちょっとエロチックな演出が過多だった気もしますが
楽しめました。


『毒を飲むより苦しいなんて』

ロミジュリはさすがに知ってましたが
こちらもそうくるかといった作で面白かった。

ギターロミオの岡野さんのキャラを筆頭に
個性強すぎな面々。
一番地味な二人が主役っていうのも面白かった。

青木ヶ原の姐さんキャラも好きでした。

葉丸さんの散る子、あの姿を見れただけでも嬉しかったですが
もうちょっとガツンとさが欲しかったなと私の単なる欲望。


Mrs.fictions 優勝おめでとうございます!
空ヲ刻ム者 ―若き仏師の物語―

空ヲ刻ム者 ―若き仏師の物語―

松竹

大阪松竹座(大阪府)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

凄いと思うも好みは別
スーパー歌舞伎Ⅱ
初めて猿之助さんを生で。

話は深く追求すれば色んなものが見えてくるようで今の社会、政治にも重なるものがあるような。

スーパー歌舞伎だけに派手さは何もかも凄くてエンターテイメント性は抜群。
飛んでくるものの量がなんでも多い(笑)
立ち回りも若さあるアクロバット的要素が後半見所で客席の高揚を煽る。
美しい絵面を意識した舞台作りを感じた。
猿之助さんのセンスが伺えます。

ネタバレBOX

好みとしてはもっと十和と一馬の繋がりを一幕でもっと密接にしてくれないと三幕まで気持ちが入りきらない。
主役二人の友情の濃密さには欠けていたように思う。
十和と伊吹の関係には涙したけど。

福士くんが口上でも頑張って歌舞伎口調で
御願い奉りまする~って言ってて素敵。

衣装も素敵。
農民、百姓なんかの衣装は綺麗すぎるけど(笑)
歌舞伎ではそこにリアルはいらないのかな。
場転はスピーディー。
ちょっと退屈なシーンもあったけど楽しめたスーパー歌舞伎Ⅱでした。

笑也さんの役が私好みでずっと観ていたいと思うほど。
ああいうキャラ大好き。
双葉中心のお話が観たいな。ある意味この話も中心人物だったけど。

そして福士くんがとても良かった。
ちょっとおバカなキャラって大衆演劇でもあって泣けちゃう。(月夜の一文銭とか)

福士くんの舞台はサイケデリック・ペイン、真田十勇士と観たけど毎回良いなぁと思う役者さん。

浅野さんの狂言回し的位置は安心感。
笑わせ担当でした。
中村屋でいう笹野さんみたいにこれからもご縁が続くのかな。


全体的には楽しめた作品ではあるのですが
観てる最中から困ったもので
中々私の感情が動かないのです。
二幕は少しばかり動いたので良くなるのかと思ったのだけれど。

型でしか見えない。
猿之助さんの芝居に心動かないのです。
どこか冷めてしまうのです。


結局私は中村屋贔屓。

もう、こればっかりは観てみないとわからなくて。
何がどう違うのかも自分ではわからないのですけれど。
歌喜劇 あなたと轍(わだち)

歌喜劇 あなたと轍(わだち)

マサ子の間男

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/05 (土)公演終了

満足度★★★★

ずっとニヤニヤ
初めてのマサ子の間男。
歌喜劇!
ニヤニヤが止まりませんでした。

たかりんさんと平田さんの組み合わせが微笑ましく
お歌も素敵でした♪

個人的に謎のお父さんが好き。
聞くと前作からのキャラ?
前作を観ていたらもっと楽しめたのかと思うと残念です。

IN HER THIRTIES

IN HER THIRTIES

TOKYO PLAYERS COLLECTION

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/03/27 (木) ~ 2014/03/31 (月)公演終了

満足度★★★★

華やか、麗らか
華やか、麗らか、華麗に観て参りました。
TOKYO PRAYERS COLLECTIONの”イン・ハー・サーティーズ”
花も恥じらう30代。
実際に30代の女優さんが演じるある女性の30才~39才までのお話。
え?この女優さん30代?って人もいてびっくり。
20代のお話も以前上演されていて行きたかったのだけど行けなかった。
今回は自分に近い年代だし共感出来そうだなと。


華やかチームは出版社に勤め、結婚、転勤、離婚…という生き方。
麗らかチームは結婚までは同じ。転勤せず子どもを授かり主婦へ…という生き方。

華麗の順で観る。


ネタバレBOX

西原希蓉美さんの歌から始まりワクワク♪
よくよく聴くと開演前の諸注意やった。
携帯電話の電源は切ろうとか。
それでも目が潤んできた自分(笑)

嘉納とおっさんの嘉納みなこさんの絶妙な雰囲気が笑いを誘う冒頭。面白かった。

『グッド・バイ』で知った永津真奈さんは冒頭のストレッチの姿もお美しい。
そして本題に入る前のもうちょっとしゃべらせて!と懇願する様はもう!愛くるしくてぎゅーってしたくなる。

8人の女性がある女の人のことをとやかく言ってるところから始まり。後にその女性たちは31才~38才までのある女性の役割になり、その年の彼女の科白を吐露していく。
ストーリーテラーは30才と39才の彼女。

華やかチームを少し勘違いをして観ていたのでもったいないことをした。

会話と思っていたことがそれぞれの科白だった。
それは会話に見えるように演出されていたのだと思う。
でもなんでそういう風にしたのかな。リズム感とかかな。

そこでちょっと頭を使って感情に入り込めなかった。
途中でわかったのでそれぞれの科白を分けて聞くようにしたけどその作業がとても疲れた。ちょっとそこだけしんどかった。

麗らかチームもそこは同じ会話ぽく見えて違うという。
でもこちらは子どもが居てお母さんになってという違いが数年であったからそれぞれの科白だということがわかりやすかった。

31才~38才までの女性たちがあーだこーだ言う姿はありえないのだけど
もし、もし、出来るのならこうなってたなっていう女子特有の感じのあのワイワイ感が面白かった。
一人の女性なんだけどその年のその時の思いはそれぞれであって。

アフタートークでも言ってらしたけど
これは両作品観て完成するような作品で
片方だけ観ていたら満足しなかったと思う。
それにどちらを先に観るかでも印象は変わりそう。
どちらもじんわり目頭が熱くなった。

39才の私が30才の私に言う最後のシーン。

どちらかというとバリバリ仕事している女性の方が決断力もあって強く思うけど
メールで飲みに行こうって誘われた時、「行っていい?」って39才の私に聞いちゃうところ。
可愛いし、背中を押してもらいたいっていうところがわかるなぁって思う。39才の私が「行っといで!」って。

母になった女性は30才の私に
「迷ったら一人で決めること」って言う。
だから飲みの誘いメールが来て同じこと聞かれても
「自分で決めなさい」って。
30才の私が「行く」って決めたことには「良し」って。

なんかここが泣けた。

競泳水着の上野さんってなんでこういう風に女性を書けるんだろうか。
あんまり違和感がない。
私がそう思うだけで違和感ある人も居るかもしれないけど。
競泳水着の作品は観たことがないからそちらも観てみたい。

トープレ。じわじわ良かったなと思える演劇でした

40代もやるのかとよく聞かれるらしいが
未知の世界なので想像がつかないから他の方に…だそうです。
でも十代、二十代…と一人ずつ出てもらって”イン・ハー・ライフ”ってのはやってみたいとおっしゃってました。
荒野のリア

荒野のリア

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2014/03/13 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

難しいなりに楽しんだ
リア王読んで挑みました。
なのでわかりましたがあらすじを知らないで観たら
わかりにくかっただろうと思います。
三幕からというのでもわかりにくいでしょうし。
簡易パンフのようなものにあらすじが書かれていましたけれど。

数回観ると演出の面白さもわかってきて楽しめました。

観劇慣れしてない方には難しいと感じる作品だったかもしれません。

ネタバレBOX

役者陣は公演後半とても熱くなっていたように思いましたし
それでより話にこちらも入り込み、
グロスター親子の悲しみ、リア王の悲しみがより伝わりました。

映像やバット、砂の演出も面白くワクワクしました。
(映像は理解出来ていませんが)

衣装もよく見ると面白いことになってるものも。
音楽も良かったです。

リア王の舞、ムーン・リバーは忘れられません。
コーディリアの帰れ、ソレントへも。

演出の奥深さゆえ、全部理解出来ていないですが
私なりに色々考えて観劇した作品。
そういう見方をしたのは初めてだったかもしれません。

もっと観劇力をつけたいと思わされた作品でした。


グッド・バイ

グッド・バイ

メイシアタープロデュース

吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

予定外にリピート
未完の作品のその先を書くものだと思っていたが
それだけではなかった。
山崎彬さんの解釈の面白さ。

原稿用紙を模した床に水屋、箪笥、昭和の雰囲気の舞台美術。
薄暗い照明にスモークが焚かれ昔の記憶を辿るような。
この空間だけでもワクワクしていたのに
あんなところが開くなんて。

鉛筆を走らせる音…背を向けて座ってる男。時折酒を飲みながら何か書いている。
この時の酒瓶の位置も好き。

美術、衣装、音楽、照明、舞台効果のあらゆるものが
とても好きな作品でした。

正直、最初は何かわからぬものに圧倒されて
何を観たのか?戸惑い混乱していた。

けど知らぬ間に涙が流れていたのは初めての経験。








ネタバレBOX

1幕のほとんどは太宰の小説のままに。
1幕終わりの永井キヌ子から津島修治へと変わっていく。
その時点ではそれもわからず
キヌ子が化粧を落としながら見えない何かと対峙するかのように独白していく姿を見ていると
悲しいと感じていないのに涙が溢れて来た。
勝手に泣いている自分。何かに突き動かされてる感覚。
それが何なのか。わからないまま ただ、ただ 岡田あがさという役者を見つめ続けた。
2回目行きたいと思ったのは
確実にこの1幕終わりが観たいが為だった。

2幕のはじまりも後ろ姿から。編集者の静子さんの家。
こういう韻を踏むみたいな演出好き。

森井さんが一人笑わしてた。大将好き。「やんねぇとカーニバルだよ。」


あの居酒屋で太宰の女たちが集い笑いあっているのはカオスだっ。
ここも好き。音も良かった。
静子役の永津さんの座る姿勢の美しさと色っぽさが素敵。


あの溝は子宮? 生まれ、還るところ。そう感じた。

田島周二も太宰治も永井キヌ子も
津島修治の道化?
女にグッド・バイされ続けた津島修治は
太宰治になり田島周二として永井キヌ子をも利用し女にグッド・バイしていった。
奥さんにグッド・バイする時も太宰治だった。
さっちゃんと心中する時は先に津島修治を殺した。自分の中で。
そうしないとまた一人生き残ってしまうと思ったのだろうか。

さっちゃんの最後の表情が辛かった。

あの面白い『グッド・バイ』の未完の小説を読んで
こんな作品に仕上げてしまう山崎彬という人に少し恐怖を感じると共にこれからがとても楽しみになった。

久々に衝撃的な芝居を観れて満足している。

本も良いのでしょうが役者のかっこ良さったらない。
平林さんとあがささんの圧倒的な迫力は素晴らしかった。

個人的には向田さん、永津さんが新発見の女優さん。これからも観たいと思った。
のぞき穴、哀愁

のぞき穴、哀愁

MONO

駅前劇場(東京都)

2014/02/15 (土) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

好きな笑い
初めてのMONOさんでしたがとても好きなタイプの笑いでした。
覗くという行為のワクワク感に恋愛も絡まってニヤニヤしながら観てました。

笑いだけでなく切ない部分もあり
その配分がとても心地よく
観劇後の気持ちはとても良かったのを覚えています。

是非また次回も観たいと思います。

三月花形歌舞伎

三月花形歌舞伎

松竹

京都四條南座(京都府)

2014/03/02 (日) ~ 2014/03/26 (水)公演終了

満足度★★★★

夜の部
「御贔屓勧進帳」
花道横であの大きな衣装を楽しませて貰いました。
松緑さんの迫力凄かったです。

芋洗いは頭が飛んで玉入れみたいで歌舞伎の面白い表現でした。
アクロバティックなところも多く盛り上がりました。

ネタバレBOX

「京鹿子娘道成寺」
菊之助さんの女形を生で観たのは初めて。
とても綺麗でした。
シネマ歌舞伎で二人道成寺を観ましてその時は玉三郎さんに目が行きましたが
菊之助さんも素敵!

所化とのやり取りも面白く、引き抜きも見事でわぁ!と感嘆の声が漏れました。衣装を見ているだけでも楽しいです。
懐紙を投げたり、手拭いを撒かれたり客席も賑やかに。
この演目だけでもまた観に行きたいと思える菊之助さんの白拍子花子さんでした。


三月花形歌舞伎

三月花形歌舞伎

松竹

京都四條南座(京都府)

2014/03/02 (日) ~ 2014/03/26 (水)公演終了

満足度★★★★

昼の部
「吹雪峠」
梅枝さんの女形がとても素敵でした。
人間の業や欲を表した道行きものって珍しい。
大概、心中へと向かうのに
こちらの助蔵とおえんは相手のことを差し置いて
命乞いしちゃうところが面白い。人間味溢れる演目。
もうちょっとねちっと演じてもらっても良かったかなぁ。あっさりめに感じました。

ネタバレBOX

「素襖落」
舞台に役者か鎮座して
そこから人物が登場するのが能狂言の演目らしい演出。
とても面白くていっぱい笑えました。飲んべえのお話は伝統芸能には欠かせなく楽しい。

「与話情浮名横櫛」
菊之助さんの与三郎が色男。梅枝さんのお富さんも色っぽく。浜辺でのお富さんの羽織落としもお見事でした。
風呂上がりの糠袋を加えたお富さんの色っぽいこと。

傷付いた与三郎だけどお富さんと幸せになりますようにと願う幕引きでした。





神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?

神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2014/03/03 (月) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い展開
ドン・キホーテの話も知らず、昔の話なのかなと思って見始めたが
少し違ってキホーテの話をベースに現代に交差していて面白い展開でした。

野村萬斎さんの声、立ち姿は伝統芸能の歴史を感じさせ
2階の席からも充分に捉えられるものがありそれだけ修行されたこと、
そのことは観客にとっては有難いことだと思いました。

ネタバレBOX

影絵のようなワクワクさせる始まり。そこからネオンサインやら携帯で写メやら不思議な時代背景。タイムトラベラーか?
中盤で世界の終わりという掲示があり
”風車は放射能マークか?”と自分の中で符号し、そこからこれは現代の日本のことかと合致する感覚。

今の日本はキホーテが出てくるのを待っているのか?
立ち向かうリーダーを待ち望んでるのか?
そんなことを考えつつ。

神は自分の中に。
正しいものを見極めろと言われてるようなメッセージを受け取りました。

サンチョ役が誰かわからないけど良いなぁと思っていたら
中村まことさん!大好きなのに。
下調べしなさすぎでした。
木村了くんも良かったです。
大きなものを破壊命令(再演)

大きなものを破壊命令(再演)

ニッポンの河川

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

圧倒されましたが…
『大地をつかむ両足と物語』を観て
なんだかわからないけどすごいものを観た感覚になり
また観てみたいなぁと思ったのですが今回は少し物足りなかった。

同じあのスタイルでの上演はとても面白く
遊びがあって良いのですが
会場が広すぎたと思われます。

ネタバレBOX

四方客席に囲まれた舞台なので
背中を見ることもおのずと増えます。
テンポを大事にした作品だと思いますので台詞の早口は必須なのでしょう。
ですが背中を向けたときの声が届かないことも多く、ついていけなかった部分もありました。
登場人物の多さ、転換の早さが売りとも言える作品でそれは非常に残念。

やっているスタイルは好きだし、カッコいいと思うし唯一無二なので
これからも出来れば観たいと思うニッポンの河川ですがもっと小さい劇場が似合うなぁと思いました。
女優4人も好きな方ばかり。佐藤さんは初めてだったのですがとても魅力的でした。




世迷言

世迷言

柿喰う客

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/15 (土)公演終了

満足度★★★★

想像力が必要
東京で本痴気→乱痴気とマチソワで観て大阪3公演観ました。

まず1度目を観た時は少し物足りなく感じました。
テーマが前回の「無差別」と被る部分もあり、イメージも似ていることから新鮮さに欠けていると思いました。

今から思うと1度目はストーリーを追うことばかりで
頭がついていってなかったのかなと思います。

自分の感情が揺さぶられるというかそこまで達してなく
ポカンとしてたんだと思います。

大阪で改めて観て会場の雰囲気も本多とは違いブラックボックスで
よりあの世界に入り込めたしより集中出来た気がします。

そして漸くそれぞれの心の奥の思いも自分で感じたり、想像したりして
作品を楽しめたような思いです。

ネタバレBOX

篠井さんの存在は最初の一言から表れていて
歌舞伎や能の発声の仕方みたいな言葉の流れで一気に柿喰う客のお芝居の格が上がる気がしました。

橋本さんの猿の動きも良く乱痴気で大村さんがやられた猿とは全然違い少し色気を感じました。
それぞれの良さがありました。

七味さんと深谷さんが登場するとパワフルで
一気に柿色に染まります。
帝と妹はこのお話の中で好きな人物でしたし妹の生きざまはかっこ良かった。

柿喰う客のこの雰囲気に慣れてきたのか、
「無差別」の時みたいにガツンとこなかったけど何回も観て登場人物のそれぞれの感情に寄り添いしみじみと感じる作品だったなぁと思います。

相変わらず皆声が良く、舞台美術、衣装、照明、ステージング、諸々私の好みでした。





真田十勇士

真田十勇士

日本テレビ

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/19 (水)公演終了

満足度★★★

映像ふんだんに。
堤さん演出だし映像は使われるだろうと思ってましたが
ふんだんに使われてました。

場転はその分早いし展開が面白かったけど
これもらしいのですが無駄な笑いの演出(劇中でも言われてましたが)とワイヤーアクションがスピードを止めてしまい
せっかくの殺陣の凄さも打ち消されてしまうような思いでした。

全体的にはエンターテイメントとして創られていて
初めて舞台を観る方にはワクワクするような仕上がりだったと思います。

中島かずき脚本の真田十勇士も観て少し物足りなさを感じましたが
ストーリーの流れは中島かずき脚本の方が個人的には好きです。

勘九郎さんは歌舞伎の見得をきるようなところも有り
そこへ「中村屋」とおお向こうがかかって舞台に華を添えてました。
前半観に行った時にはこのおお向こうはなく中日あたりの時にありましたし、勘九郎さんのアドリブも増えていたので
より後半の方が楽しめました。


ネタバレBOX

加藤和樹さんの殺陣がとても良かった。
福士誠治さんの二役、特に根津甚八のキャラが生意気だけど憎めなくて似合ってました。

真田大助役の方は前半特に台詞がこちらに入ってこないような話し方で残念でした。


面白かったのですが…心に残らない…
薄っぺらさを少々感じパンフレットも珍しく購入しませんでした。
現代版・卒塔婆小町

現代版・卒塔婆小町

Quiet.Quiet

アトリエ劇研(京都府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

美しい
とても美しいと感じた。

ネタバレBOX

三つのストーリーが平行して重なり合うようで合わない。
い、合っているのかもしれないけど自立している感じが素敵でした。

雨は涙?
椅子の雨粒模様も素敵。

感性が研ぎ澄まされる思い。
満足でした。

月雪の娘

月雪の娘

ムーンビームマシン

ABCホール (大阪府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★

月雪の娘
話の題材は面白いものでしたが物足りなさを感じました。
初めて拝見させて頂いたのでこちらの特色なのかわかりませんが
歌がもう少し少なくても良かったかなぁと思います。

ネタバレBOX

後方席上手よりから観ましたが
声の届かない役者も居てレベルの差を感じました。

主役二人のキャラが弱くそれ以外の方が目立ってしまって
物語全体がぼやけてしまっていたように思います。



ウチの親父が最強

ウチの親父が最強

梅棒

HEP HALL(大阪府)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵な家族のものがたり。
観た後、早く家族や好きな人に会いたくなる!
そんな家族のものがたりでした。

冒頭から涙が溢れます。
ベタな話なんですが熱くてとても良かったです。

ダンス公演は今までコンテンポラリーものを何作か観て
伝わらなくて苦手だったんですが
こういうストレートな表現も有りだなぁと思いました。


ネタバレBOX


全体の構成、演出がとても楽しく満足出来ました。
懐かしいもの、新しいもの色んなJ-POPを使われ
ジャズ、アニメーション、ロック…あまり詳しくありませんが
色んなダンスを楽しめました。

なかでも
ポールダンスのIGさんに釘付けでした。
初めて間近で観て魅せられました。
ガーターベルトもセクシーでしたし♪

また観たいと思えるダンス公演は初めてでした。
演劇とはまた違うのでしょうが
たくさんの気持ちが伝わるこのエンタメ感満載の梅棒さんの作品、大満足です。

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