IN HER THIRTIES 公演情報 TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    華やか、麗らか
    華やか、麗らか、華麗に観て参りました。
    TOKYO PRAYERS COLLECTIONの”イン・ハー・サーティーズ”
    花も恥じらう30代。
    実際に30代の女優さんが演じるある女性の30才~39才までのお話。
    え?この女優さん30代?って人もいてびっくり。
    20代のお話も以前上演されていて行きたかったのだけど行けなかった。
    今回は自分に近い年代だし共感出来そうだなと。


    華やかチームは出版社に勤め、結婚、転勤、離婚…という生き方。
    麗らかチームは結婚までは同じ。転勤せず子どもを授かり主婦へ…という生き方。

    華麗の順で観る。


    ネタバレBOX

    西原希蓉美さんの歌から始まりワクワク♪
    よくよく聴くと開演前の諸注意やった。
    携帯電話の電源は切ろうとか。
    それでも目が潤んできた自分(笑)

    嘉納とおっさんの嘉納みなこさんの絶妙な雰囲気が笑いを誘う冒頭。面白かった。

    『グッド・バイ』で知った永津真奈さんは冒頭のストレッチの姿もお美しい。
    そして本題に入る前のもうちょっとしゃべらせて!と懇願する様はもう!愛くるしくてぎゅーってしたくなる。

    8人の女性がある女の人のことをとやかく言ってるところから始まり。後にその女性たちは31才~38才までのある女性の役割になり、その年の彼女の科白を吐露していく。
    ストーリーテラーは30才と39才の彼女。

    華やかチームを少し勘違いをして観ていたのでもったいないことをした。

    会話と思っていたことがそれぞれの科白だった。
    それは会話に見えるように演出されていたのだと思う。
    でもなんでそういう風にしたのかな。リズム感とかかな。

    そこでちょっと頭を使って感情に入り込めなかった。
    途中でわかったのでそれぞれの科白を分けて聞くようにしたけどその作業がとても疲れた。ちょっとそこだけしんどかった。

    麗らかチームもそこは同じ会話ぽく見えて違うという。
    でもこちらは子どもが居てお母さんになってという違いが数年であったからそれぞれの科白だということがわかりやすかった。

    31才~38才までの女性たちがあーだこーだ言う姿はありえないのだけど
    もし、もし、出来るのならこうなってたなっていう女子特有の感じのあのワイワイ感が面白かった。
    一人の女性なんだけどその年のその時の思いはそれぞれであって。

    アフタートークでも言ってらしたけど
    これは両作品観て完成するような作品で
    片方だけ観ていたら満足しなかったと思う。
    それにどちらを先に観るかでも印象は変わりそう。
    どちらもじんわり目頭が熱くなった。

    39才の私が30才の私に言う最後のシーン。

    どちらかというとバリバリ仕事している女性の方が決断力もあって強く思うけど
    メールで飲みに行こうって誘われた時、「行っていい?」って39才の私に聞いちゃうところ。
    可愛いし、背中を押してもらいたいっていうところがわかるなぁって思う。39才の私が「行っといで!」って。

    母になった女性は30才の私に
    「迷ったら一人で決めること」って言う。
    だから飲みの誘いメールが来て同じこと聞かれても
    「自分で決めなさい」って。
    30才の私が「行く」って決めたことには「良し」って。

    なんかここが泣けた。

    競泳水着の上野さんってなんでこういう風に女性を書けるんだろうか。
    あんまり違和感がない。
    私がそう思うだけで違和感ある人も居るかもしれないけど。
    競泳水着の作品は観たことがないからそちらも観てみたい。

    トープレ。じわじわ良かったなと思える演劇でした

    40代もやるのかとよく聞かれるらしいが
    未知の世界なので想像がつかないから他の方に…だそうです。
    でも十代、二十代…と一人ずつ出てもらって”イン・ハー・ライフ”ってのはやってみたいとおっしゃってました。

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    2014/07/09 16:48

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