おしおの観てきた!クチコミ一覧

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未遂の犯罪王

未遂の犯罪王

ベッド&メイキングス

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/11/10 (土) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

女性の勢い
小林顕作さんの勢いを拝みたいと思い、観に行きましたが、予想以上にインパクトあったぞ、野口かおるさん!
野口かおるさんは所属されているクリオネのサイトでチラッと見た程度で、何一つ知識持たずに観たので…なんかもう、声聞いた瞬間に「なんなの、この方!」とテンション上がりました。もう、脚本も配役も素敵だったけど、あの舞台で激しく動く野口さんに、感動させられっぱなしでした。

もちろん期待していた小林さんは、やっぱり登場した途端にオーラがある、というか、サービス精神旺盛というか、渋かったし、役者さんたちもテンポよく話を進めてくれるので、頭の回転が追い付かない夜勤明けでも話についていくことができました。。。
舞台のセットが好きだなぁ。

ネタバレBOX

舞台って、あんなに物壊していいんですね、って思うくらい。
毎回セットがあそこまで壊れると修復も大変だろうし、雨なんて降らせるもの、大変よねぇ…なんて思う。なんだかUSJのバックドラフトみたいな、アトラクションを思い出しました。この劇場は初めてだったのですが、あれぐらいの規模で、こういう派手なことをやってもらえるのは、やっぱり嬉しいし、大人の全力が楽しめてカッコいい。
ふくすけ

ふくすけ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

古田さんオクイさん小松さん
あんまり難しい話は理解できないタイプですが(お恥ずかしいことに)、これは再再演ってことで、14年前の前作をチラッと観ていたので途中まではしっかり話についていけました!やった!
大人計画の俳優さんはもともと好きですが、やっぱり印象的だったのは古田新太さんとオクイシュージさん。お二人ともかっこよかったです(詳細ネタバレのところ記載)。

長いし、コクーンも大きいしで集中力途切れ途切れでしたが、
コクーンの割と快適な椅子と役者さんの魅力で私は何とか入り込めました。
くすくす笑えたし。

最後のシーンはちょっとウルッときましたよ。

ネタバレBOX

古田新太さんの吃音症役、なかなかでした。途中まではそこまで古田さんっぽい感じはなかったんですが、最後の方(私がウルッときたところの)、昔いじめられた12人を並べて○○する場面では、指揮棒握る古田さんの背中が力強くて、狂気に満ちてて、かなり感動したし印象に強く残っています。つくづくかっこいい人だ!

オクイさんは前にプロペラ犬で拝見していて、「よく動く人だなぁ」と思っていたのですが、なかなか今回もよく動いてて。以前松尾さんが演じられていた役でしたが、オクイさんの魅力たっぷりの演技でした。阿部サダヲさんとの絡みも、妻役の平岩紙さんとのやり取りも、常に何か背負っている感じがありつつ狂ってて、よくわからないけどハマりました。普通にいたらどうかと思うんだけど。

大竹しのぶさんもやっぱり大物俳優さんだな、と。終始かっこよかったし、あのお方は何をやっても可愛らしいのね。怖いんだけど、でも可愛い。


この作品は賛否両方だと思いますが、ダークでモヤモヤした内容を
ドロドロした関係を、現実であったらそれはそれで困る世界を、
豪華で器用な俳優さんたちで演じられているエンターテイメントか、と。

あーでも、一つだけ気になることもあって。
お客さんの反応ですごくダークなところでくすくす笑いが起こっていたのはビックリだった。それだけ、こういうダークな話も笑いとして一般化しているのかもですが。「そこ人死んでるけど笑う?」みたいな。


あ!書き忘れそうでしたが、小松和重さんのエツ役はツボでした。
ダンスのシーンなんて、一番華やかでしたし、色気もあったし、和むシーンではなかったけど観ているだけで和みました。
鎌塚氏、すくい上げる

鎌塚氏、すくい上げる

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2012/08/09 (木) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

“安定”の面白さ
まだ2011年に続く2作目なのに、もうずっと昔から知っていたような執事!
しっかり今作も笑えました!楽しかったー。

しかしなぁ。前作と比べるもんじゃない、とは思うんだけど、
やっぱり比べちゃう自分が悲しい。。。

ネタバレBOX

冒頭から鎌塚アカシ氏が必死になってカモメに餌をあげている姿に笑わされます。ナレーションは前作同様、メイドさんの声。市川実和子さんの声、とっても聴きやすかったですし、もちろん女子力もハンパなかった!
印象としては鎌塚氏は前より少し柔軟になったような。それに前作より出ずっぱりでなかったので、少し安心しました。笑(前作はずーっと三宅さんが舞台で動き回っていたから)
舞台は期待通りクルクル回ってくれた!船で回ってても違和感がなくてよかったです。

…と、ここまで“前作に比べて”的な感想が多くなりましたが、これはどうしようもないこと。嬉しいことに、今作品中に1作品目のメイド『上見ケシキ』の名前が出てきたりしましたし、かなり前作を意識した内容であったと思います。
こちらとしては2度美味しい気分だし、本当はライブだけで楽しみたい派の観劇ですが、思わず前作のDVD購入を検討しています。

この作品の続編があれば、間違いなく観に行きます。
「グラフ」~その式を、グラフで表しなさい、~

「グラフ」~その式を、グラフで表しなさい、~

muro式

ザ・スズナリ(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★★

これは勢いがある
ざっくり、面白かった。
よく笑うお客さんに囲まれていたから、最初の登場から劇場内は笑いが起こっていて、「あれ、もしかしたら早くも会場内のテンションと自分が合ってない?」なんて一抹の不安もありましたが、始まったらちゃんと内容に吸い込まれて楽しめました。初めてスズナリにも行きましたが、良い劇場!!

とりあえず、ネタバレのとこにズラズラ書きます。

ネタバレBOX

ムロさんから登場なんだけど、そのタイミングや恰好やウロウロしている感じが、まぁ期待通りの奇妙さ。最初のオープニング(?)が終わって、3作品ほどお話が続くのですが、どれも面白くて!最初の「ロース」はニヤニヤ笑いながら冷や汗をかくような内容でした。ふじきみつ彦さんの脚本なのだそうですが、あれは(カーテンコールでも話していましたが)ホラーです。素敵に不気味でした。
「デッドマンズ・ハイ」はヨーロッパ企画の脚本だそうで、以前にも公演された内容とのことですが、老けた高校生がイキイキ死んでいて楽しかった!これもカーテンコールでムロさんが言っていましたが、ちょうど時事問題と関連しているのが際どいです。私は気にしない派ですけどね…。あまりにも勢いがありすぎて、途中で観ている側としては疲れて中だるみしてしまいましたが、それでもたくさん笑ったなぁ。
3作目はムロさん脚本のものでしたが、ちょっとキュンとしました。中途半端に酔った男性3人のトークっていう感じで、可愛い。座って演技をされると前に座っている方の頭で大体見えにくくなるのが難点ですが、それは小劇場としては致し方がないことなんでしょう…。
完全にムロさん目当てで観に行った作品ですが、本多さん・永野さんの魅力もたっぷりで楽しかったです。
スペーストラベラーズ

スペーストラベラーズ

ネルケプランニング

本多劇場(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★

デジャヴからの
観れました!良かったー。
やはり坂田聡さん、ヒットでした。もう、あんな可愛い中年さん(でいいのか?)、そういない!期待通りのキャラと演技でした。
話は初めて観たものなので、展開は知らなかったんですが、進行すればするほどどの役もボケがエスカレートするので「ちょ、ちょっと、おいおい…」っていう突っ込みどころ満載の作品です。一方で、ありがたいのはみんなそれぞれズレているんだけど、誰かがどこかで軌道修正してくれるので、収拾つかなくなる印象はなかったこと。今の私と同じ歳ぐらいだった昔のマギーさんが書いた作品、すごいなぁとただただ尊敬です。


“デジャヴ”って言葉が多い感想を書きました↓

ネタバレBOX

話は強盗が入った銀行に、もう一組の強盗が入って…というものです(ざっと)笑。
デジャヴのシーンから始まって、終盤にもデジャヴが。舞台では、つまり同じシーンを2回演ることになりますが、2つ目のデジャヴは物を投げてキャッチしたりするのでコントロールが悪いとなかなか“デジャヴ”に見えにくい。そこは演出や役者さんたちでしっかり“デジャヴ”体験にしてくれますが、一方で「ちゃんとコントロール出来るかな、落とさずキャッチできるかな」というような、そんなハラハラした気持ちを抱きました。ある意味アクロバティックで、なんて勇敢なのかしら。
楽しかったのは徐々にその場にいた6人が銀行強盗のグループになる場面。ボッケボケの坂田さん扮するピカリン(だったかな)、あとは富岡晃一郎さん扮する支店長の肉○器がとにかくツボでした。たくさん笑えたなぁ。
ロイヤルをストレートでフラッシュ!!

ロイヤルをストレートでフラッシュ!!

猫のホテルプレゼンツ 表現・さわやか

本多劇場(東京都)

2012/06/24 (日) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

立派な大人が
全力でくだらないことをしておられます。
必死感がもう切なかったし、なかなか展開についていけないと『?』となりそうですが、純粋にくだらなさを楽しむには最適な作品でした。私は楽しかったです。
どの俳優さんも素敵ですが、小林顕作さんの荒ぶり方には本当に感動しました!

あと、みなさんの女装がやたら色っぽかった、気がする。
パンフレットがトランプになっていて、これもまたオモシロイです。

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