満足度★★★★
ベテランさんの技
人の価値観、見方の多様化で複雑怪奇な世の中ですが、そんな一部を垣間見れたと思います。おしいと思う箇所も多々ありましたが、実力派役者さんの個人技が光り勉強になりました。以下
ネタバレBOX
オムニバスになっていて、しっとりしたものとコメディもの、配分や並べ方が上手かったです。映像のオープニングは音楽とうまくミックスしていて楽しかったです。
動きと発声で、特に黒岩さん、有村さんが素晴らしいと思いました。早セリフに身のこなし、あれをやれと言われたら、どれくらいの役者が出来るのか。俳協だとあとで知り、レベル高いと感じました。最初の浮気は、内面からの気持が自分には伝わらず、涙が出てない顔芸に見えてしまいました。教頭先生は滑舌気になりました。1番残念だったのは、音響さんが別の音を劇中で入れてしまったでしょうか。しょぼんとしてしまいました。ここの力量差を感じ、個人技の良さが目立ちました。もっと高評価を入れたかったけれど4にさせていだきました。次の舞台も気になります。
満足度★★★★
凝縮された世界観
増席するほど混み合っていました。リアルなギロチンの圧倒的佇まいもさることながら、色んなことが話に入っていて、ただふざけている訳ではないお話でした。詰め込み過ぎなのも感じたけど、様々な濃いいキャラクターたちの振る舞いやこだわりなど楽しめる内容でした。内容が内容なので、人によりけりでしょうか。以下
ネタバレBOX
ボスさんが増席を手伝っていたり、客入りの多さを実感。
死刑制度は、僕の場合どちらかと言われたら、わからない、が意見です。罪を背負う人が町工場でチョコンと働いていたり、高橋くんの地味さがよく溶け込んでいました。実際トンカンやっていたり、変なところの細かさが楽しい。尺が長く感じてしまい、詰め込み過ぎか幾分減らした方が観やすさもよくなると思いました。ベスさんと中華丼さんの身長ミスマッチ、高橋くんの地味さ、滑舌は気になるけど濃ゆいバブルさんの空気など、面白い方が多いのも特長ではないでしょうか。秋葉原の事件をモチーフにするのも悪くないけど、選挙ネタは色んな意味で凄いです。とはいえ客層の詳細もあるし程々にがいいのではとも、薄っすらと感じました。
ギロチンは圧巻の作りだと思います。ギミックや手品だと頭ではわかっているものの、ベスさんの絶妙なタイミングと照明暗転で死んだかと思ってしまいました。上手かったです。罪の分散化や客観視され過ぎる死刑や淘汰に、もっと意識を向けるべきと思いました。
満足度★★★★
ヒト
男バージョン観劇。
円形の楽しい空間から眺めるのは刺激になりますね。周りの観客さんが見れるのもまた一興。個々のレベルの高さを垣間見、また全体の何か引っかかる違和感も所々感じ、ヒト、人間の汚く儚い姿から色々考えてしまいました。以下
ネタバレBOX
ぐるりと見てるのは楽しい。席によっては見づらい所もあるのは仕方ないですね。自分の席は比較的よい所だったと思います。円の外側から入って来るのは当然だけど、斬新に感じれて良かったです。
照明や音響の組み合わせは素敵で、ハモりも上手いとは思うのですが、合わせるにも限度があるし聞こえにくい時もありました。音響に負けてセリフが届いてない時もありました。下ネタが多過ぎるんじゃないのかなとも思いました。幼稚園では下ネタ使いこなすと子供たちは狂喜します。そういった幼少期の絡みではよいなと。声が作家さんはワンパターンな喋りに思えてしまったので、もっと魅せて欲しかったです。散らかっていく板上、真っ黒な腹の中のノート、計算された落ちて来るモノ、ツネ子と一緒に入水するシーン、葉蔵の心の声。こういった演出は楽しくて勉強になりました。
典型的なのかもしれないけど、お伺い立てるヒト、集合に飲まれていくヒト、酒や女や薬に呑まれていくヒト、欠けた心でみんな生きていて、それでも世界は回っている。儚くて、でも絶対的な現実に、ヒトの在り方を考えさせられました。
他の方々の評価を見ていると、女バージョンの方が面白いのかな。
満足度★★★★
回転数上げて
コメントが遅くなりました。
面白かったです。ショートコントが盛り込まれている中でストーリーも実はあり、後半までは乗り切れてなかった感じでしたが最後は良かったです。以下
ネタバレBOX
全体の中で面白いネタはちらほら入っていたのですが、前半はエンジンかかり切っていない印象でした。パロディ系も面白いのと差があった。暗転を上手く活用したテンポの早さは好感が持てます。バタ子さんのトイレなどは個人的に面白かったです。演出の方も出演されていたようですが、パコパコスリッパで叩くのは良い感じを受けなかった。話は散在したままなのかと思っていた分、夢の繋がりが生きていたこと、眠ったままでは死んでしまうというリアリティのある設定が良かったです。現実は強く生きなきゃなぁと思わされました。
満足度★★★★★
響いてくるものがある
非常に見応えがありました。どちらのバージョンか把握できてなかったのですが、心の琴線に触れるところが多かった作品です。勿論、個人的に気になるところやダメはあったのですが、それを引いても楽しめました。以下
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まず小屋に入ると既に静まり返っており、役者さんが既にいたのでしょうか。開演前からもう始まっているような。観客を引きつけていて面白いです。あのような見せ方なら、逆にスタッフさんの案内、あちらを静かで滑らかに行って、他の観客の妨げにならない配慮がもっと欲しかったです。
ダンサーの方の動き、どこでも見そうな狐の面を使った表現。素晴らしかった。妖しく美しいという言葉が合います。歌もどこか叙情的で暖かくなります。不死の設定や話の流れも、九州に限ったことなのかとかツッコミもあるけど、特に絆創膏の件が活きていたりと良かったです。どちらのキャスティングかわかりませんが健さんかな、何か固くて違和感ありました。旅立っていく時の雨、満月の背景、内側に何かが伝わってきますね。
良いところばかりではなく、気になったのも幾つか。1番は尻尾を大事に扱おうよ、というところ。動線の邪魔にならないような、身体の一部としての意識はあまり感じませんでした。尻尾思い切り掴んでてリアクションないのもしっくりこず。観客に眩し過ぎて、お客様によっては不快な人もいたのではないでしょうか。そんなのもありますが、とにかく、話というより全体を通じて感動できて感謝です。
満足度★★★
盛り上がりたい
内容は面白いものだったと思います。カエルのフライヤーも好きだし。話の波の出し方や、盛り上がりに欠けるのはあったと思います。制作側の改善なんかも色々感じました。以下
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舞台セットの作りは良かった。しかし開演10分押し、通路に席を作るなど事前準備が足りなかったのですかね。舞台が一番前の客席より少し高くなっていて、一番前に座ったので見づらかったです。こういう本筋でないことでも、観客目線としては世界観に入りにくくなる要因になったり、大事だと思いました。
大方の筋は好きなんですが、どうしても終始盛り上がりに欠けている気がします。もっと強弱があったほうが良いです。ライン長の奥さん役の方は、相手の弱みを握った時の不気味な笑い方とか、 個人的にツボでした。緊張感とか、外は事件だという危機感や、非日常な空気を伝えてくるよう改善すれば、素敵になる箇所も多く残念な感じがしました。今後に期待です。
満足度★★★★
色々オーバーしていた
千秋楽に行って観ました。
旗揚げということでしたが色々と入り乱れて面白く、90分くらいとちょうど良い時間。ベテランさんの芝居を観れました。以下
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雨模様の中で行きましたが、ほぼ満席で混み合ってました。内容は良いものでした。巨大な水槽を模したセット、その中で溺れる芝居や演出が面白かったです。キャラクターが濃い方が多く、サザエさんネタの名前もしっくりしている。出ハケの見切りが結構見えていたのが大きな改善点かと思いつつ、話の大筋もわかったし、鮭の産卵をベースにしていて、そんな人魚族の救世主が大家のおじさんというのも笑えた。水槽がいつ空になったのか、妊娠した謎、感情面の深みなどもっと欲しい箇所が所々ありました。僕でも何となくわかる懐かしい曲、ネタ、全体のバランス良かったと思います。
満足度★★★
誰に向けた芝居か、また予算の行方は
内容は濃くて面白いと思います。そして何より成田市がスポンサーなので、色々と豪華に思えます。しかし根本的なものが抜け落ちてるのではないかとも感じました。以下
ネタバレBOX
僕自身、成田は結構行く方なので馴染み深いものでした。雄飛の滝とか愛染明王とか出てきたのは嬉しいです。しかし問題なのは、アピールするのだけが目的のような情報詰め込み、早口で何にもわからない。伝わってこない。入り込めない。これは良いと感じれるだけに辛いです。
他の方々の感想も両方わかります。劇団のレベルは決して低くないし、寧ろあのセリフ量を捌けるのは実力あってのものだと思います。脚本なのか演出なのか、誰に向けてのお芝居なのか。セットも凝ってはいるが、逆にいうとゴチャゴチャし過ぎ。役者さんも言葉に囚われて内面が薄く感じてしまい残念です。おばあちゃんは凄く味が出ていて良かったです。とても秘めた楽しさがある作品だと思います。芝居で興味を引けたらパンフレットなど細かいものは自分から見るし、根本的な改善を切に望みます。
それでも、頂いた成田グッズ、特にクリップは使っている卑しい自分でした。別公演にてこの劇団さんをまた見てみたいです。
満足度★★★★
チッチキよりも面白かったです!
やはり見所はダンスかな。二作連続と言っても多少アレンジされてる程度の残念さはありましたが、前回からの謎の解明、そしてふざけて笑いを取りながらも綺麗にまとめてきた。面白く、感動し、得られるものが多かったと思えた内容でした。以下
ネタバレBOX
SQSのQってそれかよ!というツッコミもしたくなるほど、ギャグも満載、しかしパートのおばちゃんの心の闇、娘との葛藤と絆。よくまとめてくれたと思います。細かな流れと詳細はもっと追加希望です。映像の英語説明も何か良かった。ミュージカルとしての感動も伝わってとてもラストは響いてきました。ショータイムダンスは素晴らしい。勉強になるし何度でも見たいです。
連続でもあったので、チッチキと同じ課題もあったと思います。ワゴンの反射がスクリーンに目立ち過ぎたこと。やはり音響の大きさやバランスも調整必要かと思いました。最善席の方の鼓膜が心配。マナカナさんは、番宣は構わないし、観客を引き込む空気持ってるのは流石でした。ちょっとグダり過ぎたかもしれないです。この期間で二つやる大変さはよくわかるものの、ゲストも考慮した値段としては、もっとアレンジした内容のものが欲しかったというのも素直な感想です。
MaEDAさんのおじいちゃんとかオカマ婦警さん、ジャングルさんなど、キャラが被らず一人一人が濃くて面白かった。隣村なのに町と言ってたり、細かいところを修正したら本当に素敵な作品になると思います。ありがとうございました。
満足度★★★★
アニメじゃない
色んな意味で激しいです。下ネタは程々にしてもらいたいと思いつつ、体当たり全開の役者とキャラクター、無茶ぶりな展開にしっとり空気も交え、非常に面白い作品だと思いました。以下
ネタバレBOX
父への想いを抱きつつ、おかま達が様々な変態達を引き連れて北を目指す話でよいのでしょうか。ドロドロと性癖が入り乱れる割には意外とシンプルなお話にも思えます、チケット捌きは対応に苛立ちもありましたが、会場の混み具合、前説の全力さで忘れる。
オープニング映像も気合い入ってたし、何より最初のマイム。演技の意識が素晴らしいのか、また僕自身が引き込まれたのか、吹原幸太さんの芝居を通して、子どもの残像が見えた。それくらい何かが良かったです。ママになってからのキャラ濃さもよし。それに比べると、母の首吊りか何かは意図的なのか出来がよろしくなかったような。幾らドMなのが三連星でいたとしても、高速の車についてけたら膝が破壊され尽くすので、ナンセンスコメディってことでよいのでしょうか?ダブルミーニングとかの件はしっかり欲しいです。ガンダムネタやドラゴンボールネタはわからない人多かったのかな。他にもヤマトの宇宙人かわからないですが、笑方や巻き舌は出し過ぎると飽きてしまいます。毎回急停止の度に落車する細かさや、あれ程のメイクがもったいなくならないよう活かして欲しい。下ネタは全然平気でしたが、やはりご年配のお客様もいたり、読まなきゃいけないところもあるのかな。一瞬静まり返る空気もまた面白いものですが、逆に前列の何でも笑ってる女の子とか、身内くさくて逆にうーんというものがありました。
特にお気に入りなところは、ジャガイモとタマネギが明転したら消えてカレーになっていたこと。真、純ママ、カツ子、栗山教頭と味や技のある役者さんが多くて勉強になりました。観たい、観てきたの数から関心も高く、オススメな作品です。
満足度★★★
惜しいものが多い
金太郎を中心に様々な物語が入り乱れる。題材としては色んな話がゴッチャになっており、カオスではあるんですがそこに面白味もあると思います。消化不良も多かったですが楽しめました。以下
ネタバレBOX
前作のように、ヘンゼルとグレーテル、ジャックと豆の木、オズの魔法使い、人魚姫に日本神話とかもでしょうか。色々な話の登場人物が交錯するのは、小さい頃の子どもの憧れというか、凄くワクワク感がある。実際にキャラクターの個性が高く、見ていて楽しいのがあったのは良かったです。特にオズの3人組(ブリキ・ライオン・かかし)かな。テンション上げたり、観客に伝えるのは大切だと思いました。やはり前回同様、話の内容がわからなくなる箇所が多かったように思います。見終わっても何だか消化不良でさっぱりした気持ちになれないような。各役者の芝居や演出も突き詰めていく必要はどんな作品でも必要ですが、話はわかった方がいいに越したことはないです。題材が混ざり過ぎて難しいのはわかるけど、ここは改善して欲しいなと思いました。もっと面白くなると思う。
満足度★★★★
観るべき面白さ
千秋楽でした。小屋の客入りは少なかったですが、見応えやクオリティは高い作品であったと思います。台詞もなくマイムに音楽や踊りを複合させた新鮮なものでした。以下
ネタバレBOX
ヴァイオリンなのに日本の昔を感じさせるメロディ。マイムだけど話が伝わってくる。全部とは言いませんが、話の流れが想像できるから楽しんで考え見れます。タップダンスや棒を使った踊り、水の芸?一つ一つがレベル高く、面白かったです。雷が落ちて長老が転がって暗転、明転すると女の子が横たわっているシーンは非常に良かった。子どもが泣き出すのが気が散りましたが、本当にタイミング良かったです。
見切り線が自分の席からバレてるのが残念でならないです。他に歌の第一声、アコーディオンの女性との絡みは、正直あまり掛け合いがよくなかったように思えます。踊りも繰り返しが少し長くて、尺はもっとまとめて圧縮できたように思います。そういうのを解消したらかなり高評価。本当に観て良かったなと思えた内容でした。
満足度★★★★
悪ふざけが過ぎる面白さ
話全然違うじゃねぇか!というツッコミも気にならなくなる、楽しい替え歌、緻密な作り物、そして最後の凄まじいダンスが組み込まれていました。ダンサーチームであろう不慣れな箇所もありましたが、楽しい空間を提供されていたと思います。以下
ネタバレBOX
爽やかな作品だと思ったけど、パンフレットやオープニング映像のキャストさんたちの邪悪な顔にまずビックリ。スクリーンにワゴンか何かが反射した光が当たっていたり、メインのおばちゃんのセリフで時々母音が聞こえないこと、間が悪い時があるなど、改善点は多かったと思います。なんだけど、コテコテな鼻や面白くアレンジした歌、妙な笑いが楽しかったです。特に焼死体のオブジェは、明らかに場の空気としてはやり過ぎで、ブラックコメディにも思うのですが、あまりに精巧に出来ていてそれにビックリ。そしてラストのダンスは、流石というかパワフルさが半端ない。音響大き過ぎたのが唯一辛かったですが引き込まれました。
別の方がいうように、ダンサーとしての演劇だからか歌や芝居で気になるところはあったと思います。グダグダのストーリーにしておきながらも、エンターテイナーとしての皆さん素敵でした。ウキウキする空気をもらえました。
満足度★★★
エンターテイメントとしてなら○
本当にアイドルさんたちの舞台というようなコンセプトだったのですね。ロミオとジュリエットほとんど関係なかった。面白かったけど、それはファンの方が楽しむもの、可愛い子を探す一つとしてのエンターテイメントでなら面白いと思います。ただ芝居として見るなら、正直ちょっと・・・です。以下
ネタバレBOX
一生懸命にやってるのは見て分かります。それも伝わる。けどそれと舞台として楽しめるかはやはり別なものだと体感。漫才だかコントは必要なものだったのでしょうか。年齢は下は中学生くらいの子から出てるだろうし、実力もバラバラに見えました。バラツキと言うと、毎回入れるブル転のお辞儀の必要性以前に、角度とかの統一性をやるべきではなかったのかと思いました。エリザベス・エリーさんは、ロックな髪振りとかかなり面白かったし、ダンスやってるキレのある動きを感じたけど、全体としてのまとまり欲しいです。振り付けも勉強になるくらいの楽しいものなんだけど、細かく見るとズレがキャストによって結構目立ち、完成度としては高いとは言えませんでした。あくまでもアイドルイベントとしてなら、僕も楽しかったし良かったのではないでしょうか。途中何度も同じダンスを繰り返すのが無性に面白かったけど、それは本気でしんどかったり頑張ってるのが身体から出ているからだと思います。その全身の、本気の芝居をキャストさんたちの多くが出切るようになれば、凄く化けると思います。
満足度★★★
声はエネルギー
ミュージカルイベントの一つということを、見終わってから気付きました。色々やっているシアターグリーン。その中の一つとして見させていただきましたが、面白くはあるんだけど、細かく見ていくと改善点は多かったように思います。以下
ネタバレBOX
自由を求める代わりに、ここから出てはいけない。引きこもりとインターネットの仮想閉塞社会みたいな感じでした。それが実は身内の問題の延長線上という、ありがちな話でもあるけど悪くなかったと思います。それよりも役者陣の声量などの方が気になりました。皆さん容姿などのスペックは高いと思いますが、力量が追いついてなかった感がありました。特にミュージカルといえば歌。声量が足りないと魅力的な話やキャストも一気に萎んでしまうのでもったいなかった。チケット制度の在り方は特に言及しませんが、面倒な基礎鍛錬ほど、役者の質を何倍にも高めることも廃らせることもすると感じました。次回に期待します。
満足度★★★
消化不良も
満ち足りた庭園の方を観てきました。
題材としては面白かったですし、オープニングや空間の観せ方はとても良かった。ですがしっくり来ない感じもありました。故に「かりて〜糧」も気になるところ。以下
ネタバレBOX
笹塚ファクトリーで大体よく座る位置に今回も構え、観させてもらいました。客席側が物語の庭先として設定されていて、ハケなどそのまま出て行くのは面白かったです。オープニングのミュージックとキャストが出て来る処は、大人の雰囲気が漂ってきて格好良かった。ただ尺が長過ぎると思います。神楽坂恵さんは色んな媒体に出られてるだけあって、周りの空気がしっかりしてるように見えました。それに比べると、他の方のパワー不足を多少なり感じました。ジャックの高橋さんでしょうか。ちょっと過ぎる芝居に感じたけど、気さくな振る舞いで見ていて楽しかったです。死んだとき、客としては生きてるのか死んでるのか気になるシーンだったので、頑張って呼吸コントロールして欲しかったです。トゥース婦人が何だったのかよくわからない。他の同業者の方々も、体を売るということへ憤り、不満、恐怖、絶望、そういった様々な感情や経緯があってそうなったと思います。隣人、友人たちの苦悶から妥協といった流れを感じれなかった。それは僕の未熟さもあるんだろうけど、もっと深みが欲しかったです。逆にリチャードは悩んでも罵ってるだけに見えてしまった。最後の後ろから抱擁するシーンは、絞殺しても成り立つから凄く緊張しました。パーティではわいわいやって、バレてしまったから勢いで殺してしまって、そんな単調な話に見えてしまったのが残念。息子のロジャーくんの滑舌の悪さが凄く気になった。
身近にあるお金への欲望と性の問題という面白いテーマなので、もっと磨けると思います。キャストさんには高身長やイケメン、綺麗な方が多く、華やかさは常に出てたのは素敵だと思いました。
満足度★★★★
力強さ
サムライさんのお芝居は二回目でしたが、実に力強く響いてくるお芝居であると思います。話は自分には複雑で難しく感じるものもありましたが、たくさんの体当たりを客席に向けてきて満足する内容でした。
ネタバレBOX
曾根崎心中が見たかったので行きましたが、オムニバスでふざけたものからドロドロしたものまで、色んな狂気を見れたと思います。ウチダさんの狂いっぷりとか、山岸さんの艶も良かったですが、西川さんや土谷さんの身体丸ごとのお芝居が特に印象的でした。あれくらいぶつかってこそ演劇という気もする。元ネタを知らない無知も加えて、ストーリーがそんなにわからなかったのが辛い。オープニングのお芝居は謎でした。音響の音割れが気になりました。あれやっちゃうと作品の雰囲気も大分落ちてしまうので気を付けて欲しいです。全体的に好きで面白かったです。
満足度★★★
良いところ直して欲しいところ
物語の別解釈でなく、物語と物語を組み合わせ、殺陣あり、本来の怪談あり、新しいお話を作り上げるのは面白かったです。個人的には照明さんのタイミングが特に良かった。公演は2時間超と長いですが暖かいお客様が多かったです。その分、課題も多かったと思います。以下
ネタバレBOX
お芝居以外でも思うところの多い舞台でした。席案内のスタッフ対応が雑で気持ちが少し滅入り、前の席の家族連れが、暗転中に子どもがライトで遊び、親まで携帯弄ったりで萎えるのがありました。お客様自体は受けが良く、暖かく見てくれる方が多いと感じました。
本筋の方は、お岩さんの話と赤穂浪士堀部安兵衛たちが絡む面白い話。映像は楽しいけど、役柄の字が小さすぎて何て書いてあるのか全く見えなかったです。伊右衛門さん、祈祷師さんは上手いと感じましたが、動きが硬い人もちょこちょこいて気になりました。殺陣はSEズレてるので入れなくて良いのでは。逆に照明はワンテンポ早い暗転がセンスの良さを受けました。アクションはまだしも、殺陣でのスローモーションは動きが出来ない人用なのでは?と思ってしまう。最後の祈祷師さんがあの世に攫われるのはとても良かったので、所々変な笑いを取ったり尺を使わずに見せて欲しいと思いました。
満足度★★★★
夢は気になる
前に三者三昔物語で観に行きました。前回は公園最中に地震があり、今回も行く前に地震があった。なかなか妙な縁を感じました。
キンダースペースさんのアトリエは、狭いけど舞台を囲むような面白い形で好きです。年齢高めのお客様も多く、その空気もまた趣深かったです。以下
ネタバレBOX
まず最初に思ったのが、着物の管理をしっかりされてると思いました。劇団によっては汚い役でもないのに、シワだらけのところもあるし。夢は気になる教えて欲しい。実際に自分たちもそうだと思います。ちょっとくどそうなのもありつつ、落語の雰囲気で、楽しくご愛嬌で見れる流れの良さだったと思います。腰紐が出てたりトチリもあったのが残念。3つの中では芝浜が1番好きです。銭を数えるのが50両分はなかったと、やたら細かく感じるくらい見てた気がします。年齢が中堅以降のベテラン役者さんが多いのか、前回と同じく安定感のあるお芝居という印象を受けました。こういうジャンルは面白いし勉強にもなります。
満足度★★★★
使えるネタ
自己啓発セミナーなんかでもあるとは思いますが、実際に使えるコミュニケーションネタなんかも盛り込まれており、結構面白かったです。時間は比較的気にならない方でしたが、2時間超だったので長かったですね。またダンスが凄かったです。冷え切っていてもそうでないご夫婦でも、観るのも一興かも。以下
ネタバレBOX
会場は増席ということもあり、結構混んでました。早めに行って並んだけど、後ろの出演者のお知り合いか、女の子達が割引の金の話ばかりしていて凄い嫌でした。
オープニングのラテン系ダンスは熱く、それだけでハイになる面白さでした。その後のアンサンブルさんなのか、妙に覚めてしまいました。開演の第一声など、非常に大事だなと。当たり前なんだろうけど、セリフ以外の待ちでちゃんと芝居をしてる役者さんが多いと感じました。「いなうんそうだよ」は、細かくは違っても、結構使っていたり、聞き上手な方は合わせたりでそういうスキルを持ってると思い出しました。自分も周囲の方も、実際に仕事や家庭、友人関係でも活用して欲しいです。子作りの仕方知らないのや、参加者の子どもクラス、ラストのバカップルのみ別れて引きずったまま終わるのは違和感あってしっくり来ませんでした。同じ空間を別の場所に見たててましたが、扉の開け閉めの向きが逆だったように見えました。女子高生にセックスとか言わすのは脚本、演出のセクハラだなと。メガネの男性は細かく芝居の意識した空気を感じ、教官さんのセリフ回しとか良かったです。
気になる点も多く、あくまでセミナー関連でしかないですが、ご夫婦で見て楽しむってのでは良いのではないでしょうか。