めっこの観てきた!クチコミ一覧

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【ご来場ありがとうございました】『少女 M』

【ご来場ありがとうございました】『少女 M』

劇団ひるやすみ

APOCシアター(東京都)

2012/01/07 (土) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★

かわいいけど
数年前の柿喰う客にちょこっと似てるかな。俳優さんたちは結構動けるし肝も据わっててなかなか素敵。物語に重きを置いているから、他がいろいろもったいなくみえる。

ネタバレBOX

独白から始まるから、その人が主役かと軸を置いて観ると、結構いろんなキャラにメインが移って行くから観にくい感じがありました。物語をきっちりしたいなら語り部は一人の方がすっきりするかと。

あと、終わり方はもうちょっとハッピーだとうれしいかな、この流れだと。
売春捜査官

売春捜査官

北区つかこうへい劇団

田端文士村記念館(東京都)

2011/01/15 (土) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★

本物体験
つか作品をちゃんと観たことがなかったから、直伝の卒業公演を観ました。華のある役者さんもいておもしろかったけど、その演技方法には前半で飽きちゃいました。

ネタバレBOX

どこまでも声を張って大きく大きく怒鳴り続ける俳優さんの身体能力はすばらしいです。声は枯れかけていたけど、それをちゃんとフォローできる技術もあって。

全部で14パターンくらいの組み合わせがあるようだから、観た回によってだいぶ印象は変わりそうです。けどこの演技法じゃ何回も観る気力はないなぁ。
『Prism』

『Prism』

*rism

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/01/25 (火) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★★★

女子力!
女子が女子を見る観察眼が最大限に発揮され、愛を持ってそれが示された作品。作家陣は男性が多いのにな。なんでだろう。

短編それぞれで、そこに立つ女優がとっても素敵に見えるように配役されていて、作品ごとに表情を変えていく女優さんたちが本当に魅力的。

ネタバレBOX

写真集発売記念なので、壁には堀奈津美さん撮影の写真がたくさん展示されていてすごく華やかで楽しいです。早めに行ってみるべし。

おとぎ話をモチーフに書かれている脚本、ちゃんと作家ごとの個性が現れているのもおもしろい。

私はヘンゼルとグレーテルを描いた「おかしのいえ」が好みでした。
アレルギー【公演終了!!!ご来場誠にありがとうございました!!!!】

アレルギー【公演終了!!!ご来場誠にありがとうございました!!!!】

ギグル

王子小劇場(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★

楽しそう過ぎる
舞台に上がってる俳優さんたちがどなたもみんな生き生きして、楽しそうにしているのがなんとなくうれしく、うらやましくなりました。

エチュードっぽさも稽古から観てみたい感じで。どういうふうに生まれたのかなって。

練習すればするほどつまらなくなる、っていう矛盾にどう立ち向かっているのか、その辺りは上手な俳優さんが揃っているなと思いました。

ネタバレBOX

箱庭円舞曲の古川さんのなかなか観られない俳優姿(すごく素で笑っている感じとか)と、こいけけいこさんのどこまで天然なのかわからない感じがすっごく魅力的でした。
終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。

終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。

青年団若手自主企画 だて企画(限定30席!)

アトリエ春風舎(東京都)

2011/01/14 (金) ~ 2011/01/25 (火)公演終了

満足度★★

テンポ
観客参加型、っていう文句にちょっと期待して行きました。一緒に楽しむのは好きだから。そして微妙な緊張感で笑うのは楽しいから。でも今ひとつ。

どうにもテンポが悪すぎて醒める醒める。。。空白の時間が長すぎて、まわりの空気を読む楽しさを感じられなかったです。楽日だったはずなのに、全然こなれていない感じだったし。

役者さんたちのほわーんとした雰囲気はなかなかよかったんですが。

ネタバレBOX

いじられるのはいいけど練習の繰り返しはちょっとうっとうしかったし、開演前の写真とか投票とか変な馴れ馴れしい感じとかもあんまり好感を持ちませんでした。

どこから芝居に入り込ませるのか、っていうのが受付する前からだと唐突で、なんだ、いきなりタメ口で?っていう印象しか残らない。一人で初めて行くとなると、誰が役者で誰が客かもわかりにくい(変になれている感じの客が多かったから)。かなりの疎外感でした。

たぶん稽古場の見学をしていたり、リピートしてたりってなるとどんどん楽しくなってくんでしょうけどね。
投げられやすい石

投げられやすい石

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱり辛い。けど。
岩井さんの描く痛くて辛くて、っていう世界がきれいに展開されていて、ちょっと全体的にきれいすぎる感じはあったけど、やっぱりよかった。見ていて辛くて辛くて、なんだけど、そのひりひりした感覚をもっともっと求めてしまう。

ネタバレBOX

初演の時のタイトル「投げられやす~い石」が「投げられやすい石」に変わってた。単にそれだけなのに、ちょっと緊張感が上がった。

けど意外に見やすくなっている感じではありました。松井さんが案外気持ち悪くなかったから。
春琴(しゅんきん)

春琴(しゅんきん)

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2010/12/02 (木) ~ 2010/12/11 (土)公演終了

満足度★★★★★

好きな要素だらけ
ほんとにほんとに息を呑むすばらしさです。原作なんかなにもわからなくても、その場で起こっていること、場面そのものに感動。

ネタバレBOX

昨年の再演分は観ていたので、素晴らしいのはわかって行ったのに。それを超えているのかはわからないけど、細部まで観ても素晴らしいってのは変わらなかった。

演劇的見立てのおもしろさとか、ごっこ遊び的な魅力がいい。人形を操る深津さんやその他の方々。ストーリーに関わらない部分での人形の動きに妙に感動してしまいました。人形の一挙手一投足に涙を持っていかれるなんて。

転換とかふすまの開け閉てとかまで細やかに神経が行き届いているのが心地よいです。

チョウソンハの後姿が美しすぎ。
The Lifemaker【WEBサイトにて舞台写真公開中!】

The Lifemaker【WEBサイトにて舞台写真公開中!】

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/07 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

普通の観劇とは違う脳を使用。
旗揚げからそうでしたけど、しんどい頭の使い方。場所が狭いだけに巻き込まれ方は半端ない。ミステリーだけに登場人物の恐怖が直に観客に伝わる仕組みになってるところが、観ている側もしんどい。そして、その迫力がおもしろい。頭を使うつもりでエネルギーがある状態での観劇がオススメ。

ネタバレBOX

前作からの続きもあるから、知ってた方がよりわかりやすい感じはあります。続けての登場人物もあるから。

けど前作を知らなくてもおそらく面白い。前半の笑いの感触の強い部分で楽しみ、後半のどんでん返しの続くひたすら緊張感を強いられる部分、しっかり考える。考えるのが嫌ならその理屈の流れは無視しても、舞台上のレゴとそれをいじる俳優さんたちの表情で十分楽しめると思います。
砂町の王

砂町の王

THE SHAMPOO HAT

ザ・スズナリ(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

物語的には
THE SHAMPOO HAT らしくてよかったんだけど、各エピソードの背景や出来事の動機付けが弱くてちょっと面食らった感じ。個性あって魅力的な人物像なのに、その行動に出る理由が掴めない。せっかくの客演も全体のそんな雰囲気に光りきれずに終わった感。

ネタバレBOX

ホステスと恋に落ち、ホステスの夫を殺す工場の男、抑えた演技がすごくよかったのに終盤テンション上がりすぎててそれまでのキャラからするとついていけなかったり。ホステスの感情もわからないまま。工場の社長、ホステスの夫、その娘、バーの経営者、なんかどれもキャラがつかみきれなくて。

物語はしっかりしているのに、そこにいる人の存在理由とか行動の理由がわからない。ホステスはどうしてそこまで夫を殺したかったのか。工場の社長は社員をどう思っているのか。工場の新入社員の気持ちは?など。
やわらかいヒビ

やわらかいヒビ

カムヰヤッセン

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★

上手。
三鷹における空間の使い方も、俳優の使い方も。主宰の北川さんの器用さを感じます。客演の豪華さもそうだけど、それだけではずっこけかねない題材を選び、ちゃんと観客に届けるところまでの形にしているすごさ。俳優にもなじみのない内容や形式をちゃんとこなすことができるように噛み砕ける演出。

きれいにまとまりすぎてることに難点を付けたくなる。

ネタバレBOX

クロムモリブデンではありえない板倉さんと奥田さんの夫婦姿は新鮮でもあり、展開としては面白い。関西弁をそのまま使うなど、自然体に見せる形を引き出せている。ただ、全体としてはなじみのある俳優さんを使うのがうまい、となりかねない。

物語世界の展開としてはこのまま、若手としてのいろいろな客演での世界観の広がりをちょっと見てみたい気がします。
悪魔の絵本

悪魔の絵本

Theatre Polyphonic

サンモールスタジオ(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★

違う形で。
この脚本はまた観てみたいです。自分の感覚の問題ですが、この劇場のサイズとこの美術の雰囲気なのに、この声の張り具合とテンションの上げ方はちょっと閉口。これだけ近いのだから見えてくる世界をもっと大切にしてくれたらすごい些細な部分で感動できると思うのに。

ネタバレBOX

窓から不用品を捨てたり、ガラクタだらけの部屋をそれなりに仕切って使ったりはよかったけど。。。

役柄の分け方のせいかもしれないけど妙に説明っぽい台詞とか独白がちょっと引きました。

全体から生まれる空気感とかストーリー展開を考えると、個々のシーンもいいのにどこか独白による説明臭さとかが目立ってしまうように思いました。余白で通じるところを親切にしすぎてるというか。

岡田あがささんの純な雰囲気は素晴らしかった。
て、に、を、は、がおかしい。

て、に、を、は、がおかしい。

Kermit Office

Artist Space 千石空房(東京都)

2010/09/25 (土) ~ 2010/09/25 (土)公演終了

満足度★★★★

ほんとに行き先不明
うどんの巻観劇。素敵なギャラリーで、なにが起こるかわからないパフォーマンス。理屈でこね回しても感覚で想像膨らましても、どちらにも対応できてる強度がある作品。すごくくだらないし、おかしいし、でも何か隠されてそうな淫靡な雰囲気もなくはない。夢中になって観ていて、あっという間に終わってしまいました。

ネタバレBOX

俳優さんが身にまとっている空気と、ダンサーが見せる空気との違いが如実で、そこからいろいろなものが広がっていく。普段それを意識してみててもこの空間でみるそれはまた違うように思いました。空間から浮かび上がってくる姿の違いに、同じ動きをしているにもかかわらず、違和感と安堵感と新鮮な驚きを同時に感じられるんです。

パーツの美しさのけやきネッコさんと、全体の動きの面白さの夏目さん、これは絶妙。
ウラの目と銀杏の村【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】

ウラの目と銀杏の村【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】

キコ qui-co.

王子小劇場(東京都)

2010/10/09 (土) ~ 2010/10/13 (水)公演終了

満足度★★★

女優がいい。
あらすじにかなりそそられるものの、なんとなく不親切で腑に落ちないストーリー展開に思えます。お話自体に取り込んでもらえない。けど、それを大幅に補完する女優の力。シーンシーンの持つ引力はハンパない。何がなんだかわからなくなりながらもその場面での視線のやりとりや感触にやられ。

ネタバレBOX

清水那保さんの醸し出す空気はさすがです。それだけに星1つ。

冒頭のシーンがすごくそそるから、そこからしばらくもったりするのが残念。


作品自体には関係ないけど、またまた詰めさせるための「下手が観やすくなっております!」のものすごくうるさい客席誘導に始まる前からげんなり。全然どこから観ても観にくい席はない。あと、ものすごくいいシーンでの遅れての入場にがっかり。すごく気が散らされました。
無邪気で邪気なみんなのうた【総製作期間2週間終了しました!】

無邪気で邪気なみんなのうた【総製作期間2週間終了しました!】

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/10/08 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★

かわいらしすぎ!
どこからどこまでかわいい。ばかばかしさも勢いも熱さもクールさも、どれをとっても照れくさくて恥ずかしくてかわいい。準備期間の短さからしても一番の得意技を持ってきてるんじゃないかと思えるパワフルさがいい。

欲を言えば各エピソードの面白さに対してほとんどの場面のテンションが一緒なのが疲れちゃった。起承転結のようなストーリー展開がない分もう少し受け入れ側の見易さがあったらよかったかな。ま、これはこちらの体力不足なのかもしれないけど。

ネタバレBOX

幼稚園っていう設定と劇団の作風がぴったりのように思います。どの俳優さんもものすごいハマってる。生意気な子、宇宙人的な子、悪ふざけする子、恋する子、一人の男の子に人気集中する図式、何をとっても世界観が崩れない。
歌えロレッタ愛のために!

歌えロレッタ愛のために!

秘密結社ブランコ

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★

全力のおバカ。
ナカゴー鎌田さんがちょっと大人めな雰囲気に。ナカゴーで作るときには、俳優さんも若いだけにある程度物語的な流れも見えるけど、今回は俳優さんの力にガンガン頼った場面作りがなされているように思いました。だからかなり突拍子もなく展開されていく脚本だけれど、めちゃくちゃなところすらおもしろく思えてしまいました。

ネタバレBOX

4人芝居だけど、4人の関係性とかかなり飛んでるし。中学生二人、友達のお母さん、先生。普通こんな4人での会話なら学校内で完結するだろうに、学校の話何もなし。4人とも立場とか関係ナシに好きなように発言するのがいい。

自転車の場面とか、地味に消費してる感じとか好きでした。
ワイルドターキー

ワイルドターキー

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★

かっこいいんだけど
おもしろい!とはならない。なんでしょ?この不発感。俳優さんのエネルギーに対してお話や演出のありきたりさ。劇団改名してから、なんかしっくりこない。もっともっと「男子」っていうパワーに圧倒されたいんだけどなぁ。長さも冗長に感じる一因かも。

ネタバレBOX

冒頭のダンスシーンがよすぎるだけにその後の迫力が足りない。

やくざの抗争、各構成員のキャラクターはちゃんと見えてくるけどわりと説明的に見せてる感じだし、共感できる段階まで到達してない。二代目親分のダメさや殺し屋してるその弟とかラーメン屋の人とかホストさんとか。
夜も昼も -Night and Day-

夜も昼も -Night and Day-

文月堂

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/14 (土) ~ 2010/08/17 (火)公演終了

満足度★★★★

ベタな内容だけど
自分でも意外なほど素直に受け入れて楽しめました。一人一人の登場人物の持つストーリーにきっちり引き込まれたんです。みんなのバックグラウンドに興味をもてたし、もっと知りたいと思えた。それを思うと若干主人公の引きは弱かったかもしれないけど、群像劇としての見応えは十分でした。

ネタバレBOX

俳優さんも観た事ない方が結構いましたがみんなお上手で。一人二役も違和感なくしかも十分見分けられて、おもしろかったです。

人物造形が確かな上、それぞれが生きるコールセンターや劇団がリアルに思えたから集中できたのかな。
あなたに似た人

あなたに似た人

mitsudomoe

SIMスタジオ(東京都)

2010/08/14 (土) ~ 2010/08/16 (月)公演終了

満足度★★★

脚本に胸キュン
読みきれるかなって思いつつ臨んだ公演でしたけど、脚本読み始めたら止まらなかった~!すっごいドキドキして止まらない!想像力が膨らんで切ない。

ネタバレBOX

って脚本の素晴らしさを考えると、俳優二人は堅実な演技なんだけどいつも観ている以上に何かっていうとちょっと普通に思えてしまいました。

3人の登場人物のうち、妻であり不倫相手であり被験者でもある女性が登場しないのは想像力の膨らみとしては楽しいんだけど、その切なく痛々しい姿を実際に観られないのは物足りないし、そういう女性が混ざらないことで男性二人が沸点に達しなかったのでは、とも思ってしまいました。

ただ、だからこそリーディングじゃない公演をやるなら必見!
express

express

PLAT-formance

王子小劇場(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

短編オムニバスとしての構成力
ちょっと油断して観ましたかしら。これはかなり高レベルな作品だと思いました。

コントとして見せる各場面を最終的に一台の列車に乗っている客たちのお話としてまとめる構成の力、各場面におけるキャラ立ちをしっかり見せる俳優。ものすごく引き込まれました。

ネタバレBOX

前回の15mmで初めて拝見したユニットでしたけれど、ものすごい実力。

最初の漫才だけでも十分笑える内容。それは単に入り口で、そのコンビが別れるに至る列車の中で、乗り合わせた客たちのさまざまなドラマが繰り広げられる。

かなり高度な二人芝居を次々と。
ぜひとも引き続き観て行きたいです。
新人H「ソケリッサ!!!」全知全能!

新人H「ソケリッサ!!!」全知全能!

ソケリッサ!

シアターブラッツ(東京都)

2010/08/15 (日) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度

作演出の自己満足
返す返すも残念。企画自体への思いや熱意はすばらしいのに。

踊れないメンバーの姿を楽しんでもらいたいなら、踊れる自分は出ないで下さい。何を見せたいのかわからず、ものすごくつまらなくなります。

出演者の動けない身体や、企画を支えるスタッフたちの頑張りはすっごく素敵です。

ネタバレBOX

人には誰にでも表現欲がありそれを垂れ流すのはまぁ自然な欲求。けど、それは踊り・ダンスと言う形に限局されるわけではないですよね。

メンバーの方々から自然に出てく身体の動き、と言いながら、表現欲としてダンスという形態を持ち合わせていない人に個人から出る動きを強要しても何もおもしろさはない。

それを理解しないままで誘導し、さらに自分が出演するっていう企画者としてのエゴが許せないです。朝のラジオ体操で体操のお兄さんが子供そっちのけで「我を見よ!」と体操しているのを見るくらい悲惨な気持ちでした。

子供は表現欲とかわからないまま動きますよね。うまくできれば褒められるから。もちろんそこにお手本になる体操のお兄さんがいれば見て必死にまねするはず。

でも学芸会とかが面白くなるのはそのお兄さんが裏方に行き、集中できたりできなかったりする子供がいい加減な覚えのまま自分の身体にまかせて動くから。どれだけできなくても、それが表現。

今回の作品の場合お兄さんは子供を裏に引っ込めてまで「我を見よ!」を続けちゃうのです。ラジオ体操の振り付けを考えさせ、つまらない動きを出させ、できないことを確認した挙句舞台から引き摺り下ろし、自分が動いて見せるっていうひどい形。あああああ。

エンディングなどの音楽に合わせたいかにも振付けられた音に合わせた動きなら、無理やり動かされててもそこからどれだけ外れても楽しそうについて行こうとしている姿が素敵になるのです。自分から発生する動きを強制させず、発生するのを待って、って形ならおもしろくなるはず。

私はメンバーが何もせず立っているだけで十分おもしろくなると思いました。本当に残念です。

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