リトル・ドラマー・ボーイ
演劇集団キャラメルボックス
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2018/12/07 (金) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/08 (土) 18:00
見た瞬間に劇世界に引き込まれました。ハラハラされっぱなしで、息もつく間も無くシーンが次から次へと進んでいき、最後は感動。
なんて書いたらハリウッド映画かよと思わせるのですが、芝居の力でなんとでもなるということも一言付け加えたい。
プロデューサーは「いつものクリスマスな感じで」と言っていたが、こんなワクワク感を毎年やっているのか?と思うと今後も見たくなること間違い無いです。
キャラメルボックスは老舗だけに女子供の見る芝居と位置付けられているのが気に入らないし納得がいかない。
一度見に行って欲しい。
撮影タイムあるから写真も撮っていいのよ。
販促みきまるなども会場にいてるから。
なんかみんなで芝居を作っている感が満載なので見に行って損はなし。
野獣降臨
baghdad cafe’
AI・HALL(兵庫県)
2018/12/22 (土) ~ 2018/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/22 (土) 18:30
最初は固かったのかテンポも台詞回しも思ってたのと違うなと思ってたのですが、とてつもないセリフ量を後半圧倒的な熱量で見せられて魅せられました。
シアタートークで高都さんもわからないのもわからなくていいんだよというのが印象に残りました。
わからないけど面白い野田演劇の真髄のような気がします。
THE Negotiation
T-works
HEP HALL(大阪府)
2019/03/08 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
交渉ごとなのだが、とてつもなくしょうもない(これ褒め言葉)内容で、真剣に話し合ってるからそのギャップが笑いにつながる。
2時間飽きさせない会話で今後観る人は羨ましい。もう一回観たい。
STING OPERATION
THE ROB CARLTON
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2019/06/28 (金) ~ 2019/06/30 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/06/29 (土) 18:00
高阪さんが良かったです。しっかりとした骨格の物語で、安心してみれました。ドタバタが滑稽で緊張感よりもコメディ感がすごく楽しかった。
でも、1人すげえ演技が下手な人がいてそれだけが気に入らなかったです。誰とは書かないけど。
女性によく受けてました。
Alcestis −a strange episode アルケスティス異聞
清流劇場
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2019/07/11 (木) ~ 2019/07/14 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/13 (土) 19:00
価格4,300円
面白かったですが、手放しに面白かったと言えないのが、この劇団のスタイルというべきものか。ラストに異聞の部分を付け足した感が結構余計なものに感じた。こんなラストを見たかったわけではなかったのに。
でも、役者が良くて、舞台に対する集中力が続いたのも総て役者のおかげだと思った。
舞台美術が気に入らなくて、能の舞台をイメージしたものだろうか、美術の色が奇抜で鬱陶しく感じた。わざわざ一心寺シアターで立てるような美術ではないと感じた。能楽堂かなんかでやった方が雰囲気が出て良かったのでは?
でも、悪い舞台ではないから小劇場ファンは一度は観ていて損はないと思います。
『Q:A Night At The Kabuki』inspired by A Night At The Opera
NODA・MAP
大阪新歌舞伎座(大阪府)
2019/10/19 (土) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/10/19 (土) 19:00
座席1階5列16番
5列目という奇跡に近い席で大阪初日を観れました。
初舞台の広瀬すずや男前志尊淳は堂々と演技されてて好感を持ちました。
皆、演技アンサンブルともに素晴らしく楽しく3時間堪能しました。
紙屋悦子の青春
コンブリ団
AI・HALL(兵庫県)
2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/18 (土) 14:00
とても力のある戯曲に思えて、良かったです。笑える間もあったので空気感も適度に柔らかく、硬質的な会話劇でしたが、雰囲気よく芝居を観れました。
舞台美術が公園を思い起こさせる美術で良かったです。
特に役者では佐藤あいさんが良くて、芝居に感心しました。彼女が芝居の雰囲気を作ったといっても過言では無いと思いました。
キレイ -神様と待ち合わせした女-
Bunkamura
フェスティバルホール(大阪府)
2020/01/25 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/01 (土) 13:30
座席1階6列37番
長い。長すぎて体力が感情に追いつかなかった。
最前列で見れたのは良かったけど、もう一回くらい休憩入れてもらわないともたないよ。
これは観た直後に書いてるけど、怒りと疲れでうまい表現が見当たらない。
曲は良かった。それぞれキャッチーだし曲だけで集中力がもった。
それと松尾スズキの世界観が好きな人がいるだろうけど、僕はあまり好きではない事がわかった。素晴らしいけど、長すぎる。
1時半に始まって5時半前に終わるのは心の準備ができてなかった身としては辛かったです。
ハルカのすべて
ももちの世界
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/08 (土) 18:00
初見。すごくシリアスな芝居を作る人だと思った。芝居の空気感を作るのがうまいのか、世界観に浸るのはそう時間を要さなかった。
引用された映画のほとんどはわからなかったけど、映画ももっと見ないとと思った。
よく稽古されていて努力の後が良く見えた芝居だとも思った。
面白かった。
魚の祭
MODE
AI・HALL(兵庫県)
2020/12/18 (金) ~ 2020/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/12/19 (土) 18:00
アイホールをこんなに広かったんだと思わせる大きな舞台の使い方でした。
序盤はよく分からない物語だったが、二幕以降は良かった。休憩を入れたのは舞台セットの転換のためだったのね。
アフタートークが良くて、終演後も物語を深く考えることが出来たので有意義なアフタートークであった。「魚の祭」は「さかなのまつり」と読ませたかったらしいが、唐十郎が「うおのまつり」と言い出してからなんとなく「うおのまつり」と使わなきゃいけない空気になったというエピソードは笑った。
あとは若い女優の演技がイマイチだった。
柳美里はこの本を24歳で書いたのか…。実質は23の時に書き始めたことになる。すごいな、の一言。
賭けてもいいけど
匿名劇壇
HEP HALL(大阪府)
2021/03/13 (土) ~ 2021/03/15 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/13 (土) 18:00
価格4,000円
賭け事が主題のものを見るとどうしても「カイジ」を思い出してしまう。
軽い賭け事から始まる本作は1人の女の登場によって次第に賭け金が上がっていって、現実が麻痺していってスリリングな展開となっていく。
上演時間が90分なのも好印象。
作家のストーリテイリングが巧みで面白く観れた。
あと、名前はわからないが1人すごくいい役者がいました。演技なのにまさにその人がいるかのようなリアリティで演じていた役者で良かった。名前がわからないからどの人かは想像して。最初から出てくる人だから。
あと、女優陣がみんな可愛い。
夜は短し歩けよ乙女
「夜は短し歩けよ乙女」製作委員会
COOL JAPAN PARK OSAKA・WWホール(大阪府)
2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/06/26 (土) 17:00
小説の完全再現。お見事であった。
黒髪の乙女をやった久保史緒里ちゃんが可愛すぎてたまらなかった。
原作を読んで行ったので3時間はそう長くは感じなかった。
転換の多様さが舞台に深みを与えたと思う。
フェイクスピア
NODA・MAP
大阪新歌舞伎座(大阪府)
2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
座席1階5列8番
価格12,000円
なんかイマイチだなと思ってみていたのだが、高橋一生の持っている箱が何なのかがわかるラスト前で物語に引き込まれた。
緊迫感が半端なかった。全員で表現するマイムを筆頭に言葉の存在感が見ているものの心を鷲掴みする。こんなの野田秀樹にしか出来ない。
席から暫く立てなかった。すごいの一言。いやはや、参りました。野田秀樹は映画やテレビを観たんじゃない、演劇を見たという気にさせてくれる価値のある人である。
その間にあるもの
A級MissingLink
ウイングフィールド(大阪府)
2021/09/01 (水) ~ 2021/09/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/09/03 (金) 19:00
価格3,500円
かなり入れ子構造になっていて感想を伝えにくいが、かなり面白かった。しっかりとした土台の中に突飛な展開をぶっ込んでくるところもまた良かった。
台本を持って演技するところもあるのだが、これが本当に上手いのか下手なのかよくわからない演技をするので、ちょっと役者の力量を計りかねる感じもした。
あと、松嵜さんの演技に成長の跡が見れた。
ただ、換気している時の隣のビルからかの焼き肉の匂いは空腹には酷だった。
スーパーポチ
コトリ会議
Art Theater dB 神戸(兵庫県)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/14 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/08/11 (水) 15:30
価格3,000円
この芝居でコトリ会議のオリジナリティというのを確立させたのではないかと思った。演劇好きにはたまらない作品である。
月並みだが、面白いと思った。もうちょっと膨らませても良いと思うが、上演時間も70分と短いのも好感を持てた作品だった。
チェーホフも鳥の名前
ニットキャップシアター
AI・HALL(兵庫県)
2022/01/14 (金) ~ 2022/01/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/01/15 (土) 13:00
価格3,800円
上演時間が3時間と聞いて覚悟を持って観たが、やはり長い。後半で切っても良いだろうと思うところが所々あった。とても力強い戯曲だったので安心して見れたと言うのもある。
配役に疑問を持った。観ていてこの役はこの人がやらないといけないのか?と疑問に思うところがあって、要は役者の力不足は否めなかった。
でも、そういうことを払拭するほどの良い作品であるので、多くの方々に観てもらいたいと思ったのも事実である。また書くが3時間は長い。
悪いのは私じゃない
MONO
ABCホール (大阪府)
2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
毎年MONOを観て今年は良かった、イマイチだったと色々思うのですが、今年は良かった。演技も全体的に安定されてきていて観てて安心感に繋がった。
昨年は途中大いに眠ってしまったので今年は気を抜かないようにして全編観れました。
笑える台詞も散らばっていて大変楽しめました。
毎年新作を観れる喜びがあるが、来年は再演なので、来年は2回くらい公演して欲しい。
今回の公演はストリーミングがあるが、観たことない人は生で観て欲しい。損はしないと思いますよ。
CAT TOWER
MousePiece-ree
ABCホール (大阪府)
2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/22 (日) 13:00
座席G列5番
価格5,000円
20周年に相応しい豪華な布陣による後藤ひろひとが作演出の典型的なドタバタ喜劇。
構成としては素晴らしいが、舞台が立体的なのにあんなに平面な場面を演出するのに違和感を感じた。でも、それでも面白くなるから良いのだと自分に言い聞かせた。人が目の前で隠れているのに気配を感じさせないのは作品上仕方ないのか、いつ見つかるかハラハラしながら見てた。案外人の視野というのは広いものだよと突っ込みながら観てたけど…。
達者な出演陣なので安心してみれた。
20周年はめでたい。この作品は第一弾。次回も期待したい。
BLOW & JOB
劇団不労社
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2022/06/03 (金) ~ 2022/06/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/06/04 (土) 14:00
いわゆるハラスメントを題材にした芝居だったが、とても心をえぐられる苦しい芝居だった。
色んな力関係を追っていくのに必死に見た。凄く面白いのだが、もう2度と見たいと思わない芝居だ。それだけ本にも役者にも力があるので、初めての人にはお勧めはできないが、こんな劇団もあって良いのだと帰宅の途で考えながら思った。
あの六月の午後を忘れない
A級MissingLink
ウイングフィールド(大阪府)
2022/09/02 (金) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/03 (土) 19:00
価格3,000円
一場を見てセリフの応酬に大丈夫か?と思ったが、見ていくうちに自然と物語を楽しむことができた。作演出にオリジナリティは何かと問うてもちょっと平凡な非凡さというのがピッタリと思っている。今回は平凡さが優っていたと思う。これは褒め言葉と受け取ってほしい。2002年の6月に何をしていたかというのが今回の肝だが、今回の芝居みたいに大勢でサッカーの試合を観ていたことを思い出した。個人的なことなのでどうでも良いが、シェアハウスのオーナーがひたすらにかわいそうだった。20年はひと昔だが、それ以上に変わらない日常が主人の中にも流れていたと考えると、感慨深いものがある。オーナーの妻の狂気がもっと上手く表現できていたらなと思うと残念に思った。
美術が近未来的で良かった。
今回の作品がA級にとっても作演出にとっても、記念碑的な作品になれば良いなと思った。