大部屋女優 浜子~宴の華~
危婦人
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2007/04/10 (火) ~ 2007/04/11 (水)公演終了
満足度★★
毛利亘宏+大部屋女優+鈴木ハルニ
14時マチネの回を観てきました
全身全霊で「面白かった!」とはいきませんでしたが
楽しめた舞台でした
●毛利亘宏:
3部構成のうち最も好みだったのは
1部の毛利さんのとこでした
ストーリーや構成が安定していた感じだったし
3部のうちで唯一話に奥行きがあったのと
やっぱり舞台裏のバタバタ具合とかが
「そうそう あるある」という調子で個人的に楽しめました
●大部屋女優たち:
同じく1部の部分での5人の掛け合いが
とても面白かったです(痛烈な部分もあって)
特に吉岡亜沙美さんは3年前に拝見したときから
格段にスキルアップしていて感動でした
(それと爆笑もしました)
●鈴木ハルニ:
すっごい安心して観れました
っていうか体のキレが抜群で
「おお~なぜあんな風にうごくのだ~」
と思って拝見させて頂きました
その他スタッフ陣は北沢タウンホールは
大変そうな印象をうけました…
特に照明さんとか転換とか
ちなみに私が観た回は多分キャストさんも
ちょっと不調だったのかも知れません
レビュー時に歌が途切れたりしてしまって
せっかく発光体持ってたのにいまいち乗り切れず…
TRASHMASTERSOUL
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2007/01/13 (土) ~ 2007/01/22 (月)公演終了
満足度★★
魅力がつかみ切れませんでした
いわゆる「社会派」的なものを扱った舞台は
おそらく数があまり多くないのでは
そういった意味では新しいと思いましたが
内容はまだまだ掘り下げる余地があったように感じました
(しかも一緒に行った友人がたまたま労働経済学?の研究者だった)
私の観た回だけかも知れませんが
キャストひとりひとり・そして噛み合わせも
あまりコンディションがよくなかったようでした
ハズレの回だったのかな…
他のお客さんも拍手がまばらでした
スタッフワークにしても
音響以外かなりアラが目立ってしまっていたように思います
楊貴妃の漢方薬
ファントマ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/06/09 (土) ~ 2007/06/17 (日)公演終了
満足度★★
腹筋再会+劇場+王道ラブストーリー
総合的に私の好みど真ん中まであと数歩
思い描いていた内容と全然違って驚きました
そして正直なところキャストさんの個々の力が
思っていたより安定していなかったように感じてしまい残念
特に笑いをきちんととっていたのは腹筋善之助だけだった気がする
●腹筋再会
高校の演劇部で劇に対してネガティブな印象ばかり育っていた頃
たったひとすじの光が惑星ピスタチオでした
スタッフワークの面白さに気づいたのも
部活で上演した『レコンキスタ』だったし
(当時は音響…といってもただ選曲して叩くダケの)
腹筋さんに舞台上で再会してやはり
あの頃のあの輝きはもう二度と現れないんだ
というピスタチオファン共通の失望感は増したけど
それでも本当に懐かしかった
あれからここまで来たよって高校生の自分に教えてあげたい
(別に大したとこまで来てないがもはや別人のようだから)
●劇場
いつものBIGが大劇場に思えました
良い意味でもそうでない意味でも
新橋演舞場とかでやったら丁度いいくらいの照明だった気がするし
そもそも演出自体もそう作っているのかしら
BIGは結構客席と舞台が近いから
より効果的な時ともったいない時があった
大阪のHEP HALLってどのくらいの大きさなんだろうか
●王道ラブストーリー
いや~女がのしあがっていくキツイ話かと思ってました
そしたら甘めの王道ラブストーリーだった
「ベッタベタじゃん」とか思いながら実際
ちょっとジーンとしたりして何か悔しかった
でも楊貴妃の「心を閉ざしているから嘘のやさしさに満ちているのよ」(細部うろ覚え)
という台詞にハッとした
「優れた作家は異性の描写に長けている」ルールがここに超適用された
そうそう
そうなんだよね
「僕を愛ちて。」
劇団鹿殺し
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2007/01/11 (木) ~ 2007/01/22 (月)公演終了
満足度★★
後半に観にいけばよかったかも
鹿殺し初体験
キャスト陣がまだ乗り切ってない印象でした
音響・照明・美術は面白かったです
他の皆さんのコメントはすごい盛り上がっているので
ああやっぱり後半に観にいけばよかったのかな
と思いました 残念
リュケイオン
innocentsphere
青山円形劇場(東京都)
2007/03/21 (水) ~ 2007/03/26 (月)公演終了
満足度★★
好きなキャストと値段でトントン
この団体は初めて観させて頂きました
定評がかなりあるようですが
今回は今までと比べてどうだったのか知りたいと思いました
正直目当てのキャスト(西川さん)が観れたことと
チケットの値段(割引でした)で
トントンかな〜という感じです
内容的には面白そうな題材がいくつかあったし
最後まで犯人を暴かないことには好感が持てましたが
いろんな題材がありすぎて少し散漫な印象だったのと
スタッフワークの細部が気になってしまいました
最も気にかかったのは
私は一番上手のブロックの席だったので
上手サイドのアクトがとなりの人の陰になって
ほとんど見えなかったことです
多分下手側でも同じことが起こっていた
かと思うと残念です
でもやはり円形はキャストが近くていいですね
(その分キャストさんにはよりチャレンジングな環境かも知れませんが)
音響・照明・美術・ヘアメイクは
あまり好みではありませんでしたが
衣裳が可愛かったのと
映像がすごかったのが印象的でした
OZ(オズ)
ホチキス
王子小劇場(東京都)
2007/04/18 (水) ~ 2007/04/22 (日)公演終了
満足度★★
小玉久仁子+西川康太郎+「浜子」の人々
初日拝見してきました
●小玉久仁子(ゴルド役)
もう完璧ノックアウトでした
素晴らしいキャストさんです…最高
キャスト的基礎能力もかなり高くかつ
準備や稽古も相当してる手応えを強く感じました
本当に目が釘づけでした
正直もっと観たいデス
●西川康太郎(きこり役)
いや相変わらずええ声でした(劇団コーヒー牛乳所属・今回客演)
よかったです~この前の客演された役とはちがいやや渋めで
私はどちらかというと渋めの西川さんのほうがいいな~
(今回実は?と思った部分もあったが西川さんというより演出かも)
●「浜子」の人々
客席が2分割されていて真ん中に舞台だから
向こう側のお客さんが本当によく見えました
特にこの回は危婦人『大部屋女優浜子』のキャストさんが
たくさん向こう側にいて(コーヒーのハルニさん含む)
どのような反応をしているかとかも見れて面白かったです
今度は本公演を観たいな
少年社中とのトラム公演も気になる
ラスト・ファイヴ・イヤーズ
シーエイティプロデュース
東京グローブ座(東京都)
2007/09/07 (金) ~ 2007/09/17 (月)公演終了
満足度★★
空間の統一感不足
二人が別空間という中で物語が進行してゆく
その脚本とスズカツ演出の味わいは
美術と映像で妨げられてしまった感あり
上演前に客席に入った瞬間
「これはひょっとして面白くないかも」
と思ってしまったのが残念...
というのも舞台セットの壁が
なんだかどう見てもとてもいまいちだったから
私の好みに合わないっていうのではなく
単にクオリティの問題だとおもってしまうほど
壁以外のセットは結構好きだっただけにかなり心残り
そして映像はさらにいまいちだった
「これって、やっつけ?」
と何度も思ってしまい全然集中できなかった
照明もきっとステキだったんだろうが
もう全然よく分からなかった
しかし2人のキャストと音楽は
非常に良かったと思います
視覚上に気が散る要素がたくさんある中でも
特に曲がとても良かったのは印象的
まつさをな
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2007/04/07 (土) ~ 2007/05/06 (日)公演終了
満足度★
独自性?+照明?+他のお客様?
初見でしたがかなり予想とは違った雰囲気でした
高校の頃いくつもキャラメルの脚本を部活で読んで
すごく良いイメージを抱いていただけに残念
●独自性?:
ストーリー自体にもメッセージにもオリジナリティを感じられませんでした
別にキャラメルの舞台でなくても同じようなものはどこにでもある
と思ってしまいました
●照明?:
見所がよく分からなかったです
特に照明を見ようとして観ていたわけではないのですが
「え 今なぜこの明かり?」とかなり気になってしまいました
●他のお客様?:
私以外のほかのお客さんは本当に大満足なようでした
入りもとてもよかったしキャラメル常連さんらしい雰囲気を感じました
こういう分かりやすい誰でもがそう言ってほしいメッセージのほうが
多くのお客さんに伝わりやすいのかな
グッド-バイ
ギャングエイジ・シアター
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2007/04/20 (金) ~ 2007/04/23 (月)公演終了
満足度★
中身?+照明?+美術
仕事が早く終わったので前座から観れました
物販とか映像とか照明とかすごい色々やってて
充実してるなーという感じでしたが
肝心の中身は…
●中身?
面白そうな要素はいくつかあったものの
色々な話が詰め込まれていてまとまりがなかったように感じました
笑いをとるところもネタ的に独創性があまりなく残念です
演劇空間の動画で見るよりキャストの迫力もなかった気がします
●照明?
ムービングより一般照明のデザインのほうに好ましさを感じました
やっぱりタッパが低いところでムービング使うと
暗転できない・ファンがうるさい
という灯体の欠点がよりあらわになってしまうんだなと思いました
そのリスクを抱えてまで使用するのであれば
もっと効果的な使い方があったのでは…
しかしスモークの広がり方は非常にキレイでした
●美術
決して広くない舞台をうまく使えるセットでよかったと思います
空間をきちんと区切れるし見やすいし
キレイで丁寧に作ってあるしセットに関しては安心して見られました
桜襲〜さくらがさね〜
劇団SKグループ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了
満足度★
物販+音照+本舗
初SKGでした
三回まわしの最後の回を観てきました
●物販:
受付まわりの物販の充実の仕方が半端じゃなかったです
制作さんやSKG東京制作隊の力がすごいんだな~と実感しました
●音響・照明:
いやー音響のことは実は何も知らないのですが
音響・照明がとてもよかったです
それぞれもよかったし組み合わせも良かったと思います
音響にはなんとアンケートで詳しく書ける欄が
きちんと設けられていたのに驚きました
聞こえ方としては違和感なかったですが
下手側のスピーカーのほうがより大きく聞こえた気がします
ただかなり前のほうの席だったので
殺陣のSEに関してはもっと後ろのほうの席だったら
より楽しめたのかなと思いました
照明は私はあまりBIGでは見たことのないスタイルでした
細部で?というところもない訳ではないですが
よかったシーンがいくつもありました
●本舗:
いやー楽珍トリオの3人はやはり
お客さんに「観せる」という意識が普通にあって
とても観やすかったです
ネタに関しては賛否あるかもしれませんが…
実はそれに比べて他のメインキャストの皆さんは
正直「疲れがたまっているのでは…?」という印象を受けました
メリハリがあまりなく緩めて笑いをとっていくところに
締めて惹きつけていくところまでもが引きずられていた感じです
せっかくお客の心を打つような場面が用意されているのに
メリハリ不足であまり気持ち的に入り込めず本当に残念です
という経緯で迷った末にアフタートークは見ずに帰宅してしまいました
私が観た回はハズレだったのかも知れません…無念