台本書きの観てきた!クチコミ一覧

221-240件 / 283件中
星屑の町〜新宿歌舞伎町篇〜

星屑の町〜新宿歌舞伎町篇〜

コマ・プロダクション

新宿コマ劇場(東京都)

2008/02/05 (火) ~ 2008/02/09 (土)公演終了

歌の力を実感!
前川清さんの歌がスゴい!歌をきいてるだけで楽しめる!先ずはそこでした。星屑のメンバーの活躍の仕方がイマイチでファンとしては残念でした。コマという劇場はとても特殊な殿堂のような劇場です。いまや帝国劇場でもほとんどできなくなった座長芝居以外を受け入れる劇場ではないのです。いまや座長公演で1ヶ月お客を埋められる大スターはほとんどいないというか。観客がいなくなった。高齢化?劇場に行かない?まあ、そういうことです。今の若い観客は役者に魅力は求めるし、役者を追うけれど、それ以上に芝居自体を求める。アンサンブルを求めるようになったのだと思います。前川清さんはそういう意味で座長のできる数少ないスターです。その証拠に、梅沢富美男さんと長いことやっている明治座の公演は今でも大人気で、明治座の夏を彩る名番組です。そして、歌のスゴさ。僕は別にクールファイブのフアンでも前川さんのフアンでもありません。ラサール石井さんや小宮孝泰さん、星屑メンバーを見たくて劇場に行ったのです。しかし、聞いてみると、やはり、この芝居の一番の魅力は前川清さんの圧倒的な歌力でした。スゴいです。ああ、こういう大スターがコマには合うのだよと思った。星屑の街は、素晴らしいアンサンブルで作り上げて来た名シリーズです。小宮さんらは、それをしっかり守ろうと大活躍。一方で清水宏さんは、このコマ劇場っていう空間を楽しもうぜと、コマ劇場教に改宗したような光を放つ。いやあ、芝居って面白いですね。お願いは、星屑の街シリーズをこれで辞めるということだけはしないで欲しい。最後がコレはちょっと違うかなと思いました。あと、演劇ファンにS席12000円はちと高かったです。

恋はコメディー

恋はコメディー

コマ・プロダクション

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2008/02/05 (火) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

女優を観る楽しみが満載
 加納幸和さんの品の良さが光った演出。何かヘンテコな山場などは作らないんですね。台本がしっかりしているからいいではないか!とそれだけで。見た直後はその良さに気がつかなかった。しかし、あとからじわりと来る舞台。王道なコメディ。正統な話。こういうお芝居は役者さんのものすごい集中力とアンサンブルの妙みたいなものが大切です。3人の女優も2人の男優もやはりプロの仕事。レベルは高いし、作品と俳優の良さを大切にする加納さんの演出も派手ではないけど見事なんです。こういうのって、実はヘタクソな著名な演出家っていますよね?
 秋吉久美子さんの自由奔放さ、浅丘ルリ子さんがいろんなことを背負って演じ、渡辺えりさんがメチャクチャ可愛い。可愛いんです。天使だなあの方は!そういう素晴らしい女優3人のおかげで、男優二人はのびのびと美味しいところを取りまくり。
 浅丘さんは帝国劇場で座長公演を何本もされた方だと思うと、9800円というチケ代も高くないと考えなくてはならないのか。これだけのキャストでガラガラの客席はやはりチケ代を受け入れてもらえなかったのか。劇場をPARCOでやったらもっと良かったのになと思いました。

大晦日!俺たちのウラ紅白?!

大晦日!俺たちのウラ紅白?!

ジェイ.クリップ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/12/31 (月) ~ 2007/12/31 (月)公演終了

最高の年末
本当に楽しいメンバーで底抜けに楽しませてくれました。
清水宏さんサイコー!

ジキル&ハイド

ジキル&ハイド

東宝

日生劇場(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/29 (日)公演終了

ブラボー!マルシア!!
素晴らしい楽曲に恵まれたこのミュージカルであるが既に欧米では上演していない。それを日本はゆっくりとワインを熟成するように大切に育ててきた。鹿賀丈史ファイナルと銘打った公演だったが、それ以外のキャストもものすごく、例えばマルシアの素晴らしさ。役柄もおいしい役なのであるがその歌の素晴らしさ。前に見たミュージカルでマルシアが出るものはパス!と思っていたのが全く逆の感想をもつことに。彼女がとにかく凄かった。

イーストウィックの魔女たち

イーストウィックの魔女たち

東宝

帝国劇場(東京都)

2007/10/09 (火) ~ 2007/11/12 (月)公演終了

日本でしか観られないブロードウェイ
欧米で興行的には大失敗したこの作品を見事に蘇生し成功に導いた東宝演劇部のすごさ。特に主な女性キャスト4名は観るだけで楽しく客席も沸いていた。これから東宝の定番商品に育てて行って欲しい。何しろモダンで楽しいミュージカルなのだから!

フィガロの結婚

フィガロの結婚

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2007/10/18 (木) ~ 2007/10/27 (土)公演終了

新国立劇場オペラの財産
 芸術監督だったトーマス・ノヴォラツスキーは、シングルキャストで音楽的な質を向上し、モダンなオペラの演出もどんどん導入し、氏のネットワークでそれまでは登場しなかった演出家や歌手などをどんどん東京に呼んだのだった。その時代の最高傑作のひとつがこれ。
 封建的な時代が歪んで行く姿を舞台を歪ませることで見事に表したホモキの演出は大きな注目を浴びた。芸術監督が変わると独自色を出したいと前監督の業績を葬る傾向があると言われるが、東京ではそんなことをせずいいものをどんどん蓄積し再演して行くことによってどんどんレパートリーを拡げて欲しいものだ。

コッペリア

コッペリア

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2007/05/13 (日) ~ 2007/05/20 (日)公演終了

プティの面白さ爆発!
コッペリアの寓話性をきちんと大切にしながらもモダンな部分やユーモア、そして何よりもフランス的な空気を大切にしたプティの振付けは大変楽しくこのバレエを初めて観る人もきっと楽しめるはず。
 新国立劇場はこの演目に関しては毎回キャスティングをとても慎重に行っているので安心してチケットも買える。新国立劇場バレエ団の代表的レパートリーとして定着しつつある。

サナギネ

サナギネ

双数姉妹

青山円形劇場(東京都)

2008/07/30 (水) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

双数姉妹の思いがこもった
双数姉妹のエポックメイキングだった芝居の3演目となる。思いの大変こもった芝居であることがひしひしと伝わってきた。

青熊辻宮浅河鰻

青熊辻宮浅河鰻

双数姉妹

王子小劇場(東京都)

2007/10/11 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

今林久弥のすごさ
今林久弥と10月8日まで同じ舞台をやっていた。その舞台も大変だったのだが、11日から次の舞台をしているとは…!

男たちのお料理教室

男たちのお料理教室

うさぎ庵

東京ガス横浜ショールーム(神奈川県)

2008/07/19 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

誰が見ても面白い傑作!
 素晴らしい台本。そして、実際の料理教室での上演ということもありリアルな世界のもつ説得力。役者さんはみんな素敵で、美斉津くんもこんなに素晴らしいのだと思い知らされました。文句のつけようもありません。水下さんのやくざ役がやり過ぎ!山下さんの髪が伸び過ぎ!溝口さん、噛んだ!そういう些細なところを見つけてさらに楽しみました。
 絶対再演すべき素晴らしい作品が生まれました!

眠れない夜なんてない

眠れない夜なんてない

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2008/06/27 (金) ~ 2008/07/06 (日)公演終了

平田オリザさんが語る「死を迎えることについて」
 マレーシアには日本の高齢者が多く住む場所がある。日本が嫌いで抜け出したのなら日本人ばかりが住む老人ホームともホテルとも言えない場所に住む必要はあまりないのではないか。やはり物価が安いということがその理由なのだろう。しかし、そこは既にある意味「死んだ」人が残りの時間を過ごすサナトリウムというかある意味ホスピスみたいなところでもある。そこにまつわる人々を描いて平田オリザさんは死を迎えることについて、生きて行くことについて観客に向き合うことをさせるのである。
                               
 大変長文になりますので、これ以降も読んでやろうという場合は、恐れ入りますが http://palove.blog.shinobi.jp/ までどうぞ。

ダルマ

ダルマ

カムカムミニキーナ

シアターアプル(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

松村武が切り開こうとする壮大な宇宙
とても哲学的で深遠で壮大な宇宙的な世界を松村武は切り開こうとしている宣言だ。作家として避けることはできないテーマ。生きるということは、死とはどういうことかを見据えていた。このような世界を中心に、現代的なポップなギャグ、言葉にもとことんこだわって提示しているのは日本では、他に野田秀樹くらいしか思い浮かばない。そう思って見ていると松村武は…
                                
 大変長文になりますので、これ以降も読んでやろうという方は    http://palove.blog.shinobi.jp/  までどうぞ。

失われた時間を求めて

失われた時間を求めて

阿佐ヶ谷スパイダース

ベニサン・ピット(東京都)

2008/05/08 (木) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

このエネルギーを五感で感じて…。
物語は解体され登場人物の関係性のゆらぎだけが一貫して演じられて行く。中山祐一郎はその中でものすごいパワーと、戯曲に対する信頼感をもって、この世界の登場人物を全うする。そして、世界の登場人物に実生活も不条理的な匂いがする奥菜恵が素晴らしい演技を見せる。その中に登場する伊達暁も一番まともそうで、やはり同じ穴のむじな系なのである。長塚圭史は、このような不条理劇の嗜好がある。そういう作品を愛する傾向があるのは前から分かっている。この観客の反応は、数年前の公演(それは阿佐ヶ谷スパイダースとしての公演ではなかった)、観客から不評の嵐だった三好十郎の「胎内」の時を思い起こさせた。あのときも確か奥菜恵。
                      
 大変長文になりますので、これ以降も読んで下さる方は  http://palove.blog.shinobi.jp/ へどうぞ。

そのまま!

そのまま!

THEATRE1010

THEATRE1010(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/28 (水)公演終了

水谷喜劇の真骨頂!そして…
 笑った。じ−んとした。NHKテレビで放送された作品の舞台化で笑いの要素が一段とパワーアップされていた。ベンガルさんと上杉さんがアドリブを交えながら、舞台上で真剣勝負の笑い合戦。特に上杉さんがこれでもかと、壊れてベンガルさんに挑むとベンガルさんはキートンのようにボケる。いやあスゴい。同じように大沢健さんもベンガルさんに挑む!!それに、でんでんや小宮さんがいるのだから笑いのレベルはパワーアップ。山田まりやさんはキャピキャッピ娘役なのだが、結婚を前後にますます素晴らしい俳優になったと思う。藤谷美紀さんもキレイで素敵なのだが、僕は山本ふじ子さんに釘付け。いやあ素晴らしい。名う手の個性派揃いだからと、埋没しないようにそれに対抗するのではなく、むしろ演技の王道を追求するのである。ひとつひとつのリアクションや佇まいが、場面の空気の通奏低音になっている。見事なコメディアンヌというのは、こう言う女優をいうのではないか!!見て良かった!!

聖流譚

聖流譚

森崎事務所M&Oplays

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2008/08/01 (金) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

狂言会のスターの実力がふんだんに
70分の時間に圧縮した作品。背広にスタイリッシュな美術、スピード感のある脚本に、笑いもふんだんに取り入れられた作品だ。ただ見ていて思ったのは、今昔物語異聞というより狂言界のスター3人の魅力を思う存分前面に出したもので、プレイゾーンってこんな作品なのかな?と想像した次第。良く分かんないこと言っていますね。演出が加納さんということもあり花組芝居の楽しさもあって客席は大いに湧いていました。見て良かったです。異界との境界での物語だから真夏の時期にぴったりの話でもありました。

罪と、罪なき罪

罪と、罪なき罪

リリパットアーミーⅡ

ザ・スズナリ(東京都)

2008/03/19 (水) ~ 2008/03/26 (水)公演終了

2回見たくなる。見た作品!
 もう笑いに笑い。本当に面白かった。仕組まれた笑いと、作り上げた笑い。どちらもあってスゴいなあと思うのです。ゲストの粟根さんや八代さんが特に目立つというわけではなく、きちんと物語の中にすっぽり入っている。もう5年以上見ていたなかったリリパだが若い役者さんが大勢育っていてそれがとても面白く発見だった。相変わらずコング桑田さんは圧倒的な存在感で面白い。何でもっとこの人は世の中に出て来ないのか不思議なくらいだ。
  長文になりますので、これ以降も読んでやろうという方は http://palove.blog.shinobi.jp/ までお願いします。

ダントンの死について

ダントンの死について

鴎座

イワト劇場(東京都)

2008/03/20 (木) ~ 2008/03/27 (木)公演終了

劇場でしか観られない刺激が満載された作品
テアトルコンプリシテの芝居を初めて見た時、エッシャーの騙し絵を思いながら見ていた。佐藤信さんが演出したこの作品を見ていて思ったのは、マグリット、キリコ、エルンストの絵画である。どちらかというとベルギーぽいシュールレアリズムのアーチストのそれである。そういった視覚的な変化にとむそれが、市民革命前の時代感のある、が、すでに詩的に昇華されたテキストと。 黄金の紙の切り取られた舞台の上で繰り広げられるもの。本当に金のように値打ちのあるそれである。我々は過去のこと、舞台上のこととして見ていてはいけない。時にその枠は破られ観客もその中に巻き込まれて行くのだ。  肉体のムーブメントの面白さと、肉体の質感の面白さ。テキストで表現される一方で、リズムや音や光、叫びによって思いを表現したりする。それが、同時多発的に舞台にでてくるから比較しやすい。そんな2時間弱の世界。
 難しい芝居なのかと思いきや、テアトルコンプリシテ同様に分かりやすく見ていて面白い。
 長文になりますので、これ以降も読んでやろうと思われる方は、http://palove.blog.shinobi.jp/ までどうぞ。

浅草物語

浅草物語

劇団民藝

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2008/03/15 (土) ~ 2008/04/06 (日)公演終了

民藝の総力を結集した傑作。
傑作。何てほのぼのとして生きる勇気が湧いてきて、人生はいろいろとあるのだけれど、どの人生も素晴らしい!そう感じさせてくれる作品だろう。奈良岡朋子の毅然とした佇まいは女性の強さを感じさせふと見せる弱さには、女の可愛さが滲みでる。酔いながら服の汚れを拭うシーンなど忘れられないだろう。そして、それに惚れてしまった大滝秀治のエロじじいぶり!まるでファルスタッフのような面白さ…。
 
長文になりますので、これ以降も読んでやろうという方は恐れ入りますが http://palove.blog.shinobi.jp/  までどうぞ。

キル

キル

NODA・MAP

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2007/12/07 (金) ~ 2008/01/31 (木)公演終了

野田秀樹さんの宇宙観
やっと手に入れたチケットで野田マップ「キル」。何か人をキルとか、洋服をキルとか、生キルとか言葉遊びが山ほどあって、それが詩的な世界を作り上げていて。例えば、冒頭にある青いオオカミがモンゴルでどう粉塵をあげて疾走しているかなんてのは、つかこうへいさんが差別された人間の情念を表す時の長い台詞やシェイクスピアが何か哲学的なことを台詞にこめるときの宇宙観と似ているものがあって、そこに上手い役者さんの気持ちも乗っかるから、何か難しい言葉もすんなり気持ち的にはこういうことかって入ってきてしまうマジックが野田さんの世界にはある… 長文になりますので、これ以上読んでやろうという方は恐れ入りますが、 http://palove.blog.shinobi.jp/ へ。

ドント・トラスト・オーバー30

ドント・トラスト・オーバー30

ナイロン100℃

青山劇場(東京都)

2003/05/24 (土) ~ 2003/06/08 (日)公演終了

これは…
ケラさんの作品の中では、何となく空虚な感じがしちゃったのは何ででしょう。いつも劇場を埋め尽くす空気感が薄かった記憶があります。ケラさんの大好きな音楽を全面に出し、オールスターキャストで、予算もかけて作った作品で劇場についたとたんTシャツを買うという期待感最高な作品だったのですが、何となくアレレ?みたいな記憶しか残っていません。いま見たら面白い!と言うのかもしれないけれど。

このページのQRコードです。

拡大