こまごめとなりの観てきた!クチコミ一覧

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世迷言

世迷言

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★

迷作、爆誕。
http://d.hatena.ne.jp/komagometonari/20140202/1391331567

ヌード・マウス

ヌード・マウス

Théâtre des Annales

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/01/24 (火) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

奇妙な利害の一致、それを家族と呼ぶのか
思えば、科学をテーマとして取り上げた作品にいつも胸を躍らされてきた。

http://d.hatena.ne.jp/komagometonari/20120206/1328532760

もう一度、この手に

もう一度、この手に

シベリア少女鉄道

王子小劇場(東京都)

2011/01/06 (木) ~ 2011/01/16 (日)公演終了

満足度★★★★

シベ少であるということ。
シベ少的なものを期待されながら、シベ少をやることは難しい。
オムニバス最初の作品を改めて見てそう思ってしまう。

が、妙な収まりの悪さを感じつつ、2・3作品と進んでいくと、
いつのまにか鉄道は行く先とレールを失い、宙をさまよい始める。

うーん、シベ少的な状況は、やはりシベ少を観ることでしか得られない。

ネタバレBOX

シベ少は、メタな視線が物を言うわけで、気づいて笑うまでが楽しい。
今回は、“声”により、シベ少という状況を更に俯瞰して観てしまう、
シベ少的ドキュメンタリーに変化するのだ。

ネタの微妙さを隠すとか、気を逸らせることでよりネタが楽しめるとか、
そんな穿った見方もできないではないが、この方法はお見事。
2度とこの方法は使えないだろうからこそ、グッとくるものがある。

でも、ちょっと長く、そして、最後の脱力感も凄い。
愉快犯

愉快犯

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了

満足度★★★★

演芸・柿喰う客
1年ぶりにこりっち復帰してみました。

新春に相応しいと言うべきか、実にシンプルな作品。
新春にこたつで観ている安心感さえあるが、そこはやはり柿喰う客。
適度な謎と耳に引っかかる台詞の刺激が心地よい。
上演時間80分も適量で言うことなし。

難癖をつけるならば、過不足なくコンパクトに収まってしまうことが淋しい。
作家・中屋敷に、もっと猥雑な物語を期待しているのかもしれない。
5人の個性が光る演芸番組と思えば、納得もできるが、しかし…。

ネタバレBOX

物語として特段の大きな動きはない。
誤解を恐れずに言えば、落語を想起させる。
それくらいキャラクタ芝居であるし、俳優のための芝居だ。
俳優陣の楽しさが伝わってくる。それだけでも悪いことはない。
演者が演者であることを隠さないことで更に落語を思わせる。

オチと言うよりは、サゲという方が相応しい最後について。
物語としては弱くあれど、サゲられてしまったら、納得せざるを得ない。
ある人から聞いて、なるほどと思った次第。

やっぱり正月の演芸番組だ。
美しいヒポリタ

美しいヒポリタ

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

なぞり方。
古典が原作である場合、どう“なぞる”かが楽しみの一つ。
なぞり方に批評性が見え、創造力が見える。

「夏の夜の夢」は取り違いが一番の見所ではあるが、
なるほどと納得させるだけの仕掛けはあったように思う。
それだけ、外堀を埋める努力はあったということ。

妖精のいたずらは、確かに今も存在するのかもしれない。
そんなロマンは、でもどこかアイロニカルではあるが。

ネタバレBOX

仕掛けは、ケータイアプリケーションのアカウント取り違いである。
とだけ言ってしまっては、なーんだ、となるところであるが、
なーんだ、と言わせぬそこまでの積み上げに納得させられる。

演出意図がときどき解せぬ部分はあれど、すっと観られたのが嬉しかった。
モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

久々のシンプル。
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太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃縮還元サンプル。
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最高傑作 -Magnum Opus-

最高傑作 -Magnum Opus-

劇団銀石

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/08 (火) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★

ぬるい再解釈。
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アグリカルチャー

アグリカルチャー

弘前劇場

ザ・スズナリ(東京都)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★

ポエティック過ぎれば。
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スポーツ演劇「すこやか息子」

スポーツ演劇「すこやか息子」

柿喰う客

三重県文化会館(三重県)

2009/11/28 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ニッポンの家族。
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デッド・キャット・バウンス(クリス・コンデック)

デッド・キャット・バウンス(クリス・コンデック)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/11/23 (月) ~ 2009/11/27 (金)公演終了

満足度★★★★

ドキュメンタリーはドラマを超えるのか。
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ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

笑えない時も笑え。
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時間泥棒

時間泥棒

たすいち

王子小劇場(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度

回数を重ねる意味。
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いらない里

いらない里

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★

劇場に留まる救いは要らない。
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あの人の世界

あの人の世界

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

物語ということ。
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闇の光

闇の光

学習院女子大学 舞台芸術部

学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)

2009/10/31 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

初舞台の少女たちは、異化効果の夢を見るか。
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ろじ式〜とおくから、呼び声が、きこえる〜

ろじ式〜とおくから、呼び声が、きこえる〜

維新派

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/10/23 (金) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

創造が生まれる。
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青木さん家の奥さん

青木さん家の奥さん

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/09/11 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

静かな中、ゾッとするほどの熱さ。
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はちみつ

はちみつ

こゆび侍

王子小劇場(東京都)

2009/09/23 (水) ~ 2009/09/28 (月)公演終了

満足度★★★★

こゆび侍のくすぐったさ。
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マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

毒薬口に苦し。
史実を下敷きに、毒殺事件の顛末を追う野心作。
それこそ、鈴木勝秀などがやりそうな仕事に谷賢一が挑んだ。

誰もが思うことだが、モリエールに似つかわしくない重厚感。
隙の無い俳優陣は、小劇場オールスターの様相。それでいて油断が無い。
2時間強の長尺もまったく目が離せぬ。

そして、物語はとても苦い。中世フランスのことと捨て置かせない説得力。

それにしても、谷賢一。
その作風の乱れ具合は、どこか芥川賞作家・平野啓一郎を思わせる。

ネタバレBOX

些細なきっかけの毒殺の暴走は、現代社会の事件の有り様を思わせる。
幼稚な欲望は、貴婦人という仮面に隠れるからこそ戦慄させられる。
その様を体現できる適役は、清水那保だけだ。
少なくともその瞬間、そうとしか思わせなかった。

また、最後の場面での下女(七味まゆ味)と妹(百花亜希)の対峙。
疑いの目しか向けられぬ結末は、苦々しいが、現実的だ。

清水那保と堀奈津美のガチガチのぶつかり合いに感服。
「ダルカラはこの2人がいてこそ」という谷の魅せ方。
その期待に見事に応えていた。

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