七月大歌舞伎
松竹
大阪松竹座(大阪府)
2016/07/03 (日) ~ 2016/07/27 (水)公演終了
満足度★★★★
鳥辺山心中
雀右衛門のお染は、ぶりっ子というほどではないけれどそのくらい可愛い。いじらしい。
仁左衛門の半九郎は、スタイル良く、クールで。
60歳と72歳の役者なんだけど、これって意外に、現代感覚の歌舞伎なんじゃないか…と思ったり。
遊郭の話は、男女の俳優や女優のみの集団でやっても、なかなか、その理不尽さになじめないけれど、歌舞伎だと、自分からは離れたファンタジーとして楽しめるんだなあなどと、久しぶりの歌舞伎に、ある種新鮮な驚きを感じながら観ていました。
後日追記:この作品は大正時代に作られた新歌舞伎なのを失念していました(汗)。現代風なのも当然なのかもしれません。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝頂の景色〞
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
シアターBRAVA!(大阪府)
2016/04/08 (金) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
とっても面白かった。
八百屋舞台の真ん中が盆なんですが、その盆が単に回るんじゃなくて、八百屋舞台に対して角度を付けて回るんですよ。かっこいい。
デジタルなトリックもアナログなトリックもたくさん。
マスゲームというかフォーメーションも綺麗。
役者さんたちのポーズも綺麗。
とっても面白かったので、凝った演出が好きな人は観て損はないんじゃないかなあ。
ストーリーの描き方も丁寧でテンポがいいです。
演出はウォーリー木下さん。脚本は中屋敷法仁さんです。
GEM CLUB
東宝
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2016/04/08 (金) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
ワンピース
松竹
大阪松竹座(大阪府)
2016/03/01 (火) ~ 2016/03/25 (金)公演終了
満足度★★★★★
最高に贅沢な舞台
総指揮者(猿之助さん)が才能にあふれていて、それに対して莫大なお金が惜しみなく使われた、最高に贅沢な舞台でした。
伝統と、役者の鍛錬とその人の歴史、人間関係とその歴史、先代猿之助の仕事…古典もスーパーも…弟子たちを育てたことも…全部が詰まってた。
カンタレラ2016~愛と裏切りの毒薬~
OSK日本歌劇団
ナレッジシアター(大阪府)
2016/01/30 (土) ~ 2016/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★
華麗に歌い踊る「パラジクロロベンゼン」
人が歌うものじゃないボカロ曲(カンタレラ、サンドリヨン、パラジクロロベンゼン)を、ハイスピードで、華麗に歌い、踊りまくっていました…。それだけで一見の価値ありです。
レミング―世界の涯まで連れてって―
パルコ・プロデュース
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2016/01/16 (土) ~ 2016/01/17 (日)公演終了
満足度★★★
寺山修司×松本雄吉
寺山修司の、はぐらかすような、幻想・妄想・奇想の連続を、松本雄吉節で描き、現代風にちょっとだけ薄めたような舞台。
寺山修司の芝居や映画、維新派の芝居やラジオドラマに触れていたのが、10年以上前なので、ああそうだったそうだった、と懐かしかった。
しかし当時あの世界が好きだったのは、若さゆえのセンチメンタルであったのかもしれないという気もする。
今回は特にシンパシーを感じることはなかった。
初春文楽公演
国立劇場
国立文楽劇場(大阪府)
2016/01/03 (日) ~ 2016/01/26 (火)公演終了
満足度★★★
第1部
分かりやすかったけど、演目が自分には合わなかった…。
女性が物扱いで、ブサイクだからと言って頬を叩かれるような演目(「釣女」)などを、楽しくは観られません…。
嶋大夫さんの引退興行なので行きました。
やっぱり上手さが全然違うと感じました。聴けなくなってしまうなんて残念です。
Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜
宝塚歌劇団
宝塚大劇場(兵庫県)
2016/01/01 (金) ~ 2016/02/01 (月)公演終了
満足度★★★★
全場大階段ショーと聞いて
お芝居は盛り上がりに欠ける気はしましたが、終盤のコメディっぽいところが面白かった。
ショーは、最初から最後まで大階段が出っ放しだということで楽しみにしていましたが、あっと驚くような使い方はされていなかったかな…。
試みとしては面白かったです。
レビュー 春のおどり
OSK日本歌劇団
大阪松竹座(大阪府)
2015/06/01 (月) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
他の追随を許さない
日舞・洋舞共に、演出家が出演者の力を信頼し、引き出し、課題を課してくれたおかげで、よそではできないものすごいレビューになりました。
これからも、驀進する彼らについていきたいです。
エリザベート
東宝
帝国劇場(東京都)
2015/06/11 (木) ~ 2015/08/26 (水)公演終了
満足度★★★★★
作品はよく分からないままでしたが
宝塚では何度も観た作品。実は魅力があまり分かっていません。
東宝ミュージカルバージョンを観たのは初めて。
やはり日本人向けにアレンジされているせいか、"どういう意図で作られたどういう作品なのか"についてはあまり解明されなかったのですが。
宝塚では描かれていなかった(描けなかった)部分などについては、そういうことだったのか、とクリアになった気がしました。
井上くんの歌はやはり素晴らしく、松也くんも歌舞伎俳優とは思えないほどミュージカルに溶け込んでいました。
フランツ役の佐藤さんが、歌もお芝居も良くて印象に残りました。
OSKミュージックスタジオ+牧名ことりファイナルコンサート
OSK日本歌劇団
近鉄アート館(大阪府)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
OGとは
OGとは、卒業した人であり、その世界での一線を引いた人というイメージがあるけれど、OSKのOGはそうではないということを今年はつくづくと感じさせられました。
魅せる力とは、単に体力が全盛期を過ぎたとしても、それと共に衰えるというものではなく、むしろ本人の経験、努力で蓄積されていくものなのだと…。
もちろん、全盛期の位置が高いからこそ、衰えてもなお魅せることができるのだと思いますが。
そして、迎え撃つ現役生。高世さん、桐生さんらベテランはもちろん、次世代代表の真麻、恋羽も十分に実力を発揮、成長を見せて、OSKの未来に希望を感じさせてくれました。
牧名さんファイナルコンサートでは、牧名さんは、桐生さんと「黒蜥蜴」を演じ、たった1曲で黒蜥蜴の世界を鮮やかに描き出していました。
感動と共に、牧名さんの退団が本当に惜しまれました。
「紅に燃ゆる〜真田幸村 紅蓮の奏乱〜」
OSK日本歌劇団
心斎橋パルコ「SPACE14」(大阪府)
2015/09/18 (金) ~ 2015/09/26 (土)公演終了
満足度★★★★
ビジュアルとテンポ
悠浦(幸村)、楊(才蔵)、城月(佐助)トリオのビジュアルが最高に美しくかっこよかったです。
テンポよく、緊張感もあり、特に若い人に観てほしいな、と思う舞台でした。
南座 九月花形歌舞伎
松竹
京都四條南座(京都府)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/26 (土)公演終了
満足度★★★★
演出の才ある獅童さん
絵本の歌舞伎化ということで、獅童さんは演出の才能があるんだなあということが印象に残りました。
前の月まで演じていたエリザベートのルキーニ役とはうって変わって、可愛らしいヤギのめいを演じていた松也くんの変身ぶりにもびっくりでした。
舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR~2つの頂上~
マーベラス
梅田芸術劇場メインホール(大阪府)
2015/10/29 (木) ~ 2015/11/03 (火)公演終了
満足度★★★★
ペダステ初めて観ました。
原作を知らないのですが、役者さんとキャラクターがぴったり合っていると感じて楽しかったです。
この舞台の主人公の2人が、自転車競技部に出会って、価値観や生活が変わっていくところが感動的。多分これが原作そのものの醍醐味なんでしょうね。
Ren~離れられない愛達~
OSK日本歌劇団
オ・セイリュウ(大阪府)
2015/07/29 (水) ~ 2015/10/14 (水)公演終了
満足度★★★★
挑戦的な作品
構成・演出はニューハーフの荒木優貴氏。出演は女役5人のみ。
ということで、これまでにない世界観が繰り広げられ面白かったのですが、効果的にプロモーションされていたかどうかは…。
あとで意味が分かると、"わ~、そんな毒のある場面だったんだ"などと驚くこともあり。
珍しく女役がエネルギーを外向きに思い切り発散するタイプの作品だったので、私は好きでした。
星逢一夜(ほしあいひとよ)
宝塚歌劇団
宝塚大劇場(兵庫県)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/17 (金)公演終了
満足度★★★
期待して行ったのですが
作・演出が上田久美子さんということで、期待して観に行ったのですが。
登場人物が子供に至るまで聡明で、我欲にとらわれず理性的すぎて、リアリティを感じられず、感情移入できないまま終わり、寂しく帰宅しました…。
プリメール王国物語〜愛の奇蹟〜
OSK日本歌劇団
近鉄アート館(大阪府)
2015/07/23 (木) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―
宝塚歌劇団
宝塚大劇場(兵庫県)
2015/01/01 (木) ~ 2015/02/02 (月)公演終了
満足度★★★
残念
作品や楽曲の使用料などに予算を取られたのか、お芝居・ショー共に舞台装置が寂しかった。
経験値の高い出演者を脇役にした為、主役トリオの印象が薄くなってしまった。
ストーリーもご都合主義と感じ、全体的に残念な印象でした。
ミュージカル『スコット&ゼルダ』
ホリプロ
大阪新歌舞伎座(大阪府)
2015/11/07 (土) ~ 2015/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
ちゃんと良いもの
ウエンツの演技が良く、歌も歌えていたし、濱田めぐみさんの歌が素晴らしく、中河内くんのダンスが美しい。
山西惇さんのお芝居にも引き込まれる。
ドラマは緻密で深い。リアリティを感じさせながら温かみがある。
ちゃんと良いものを観た、という感じです。
BROADWAY MUSICAL LIVE 2015
オフィス・ミヤモト
新国立劇場 中劇場(東京都)
2015/08/28 (金) ~ 2015/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかったですよ~
ベテランから若手まで、色々な出自の人たちが一堂に会するんですから。
音楽って良いなあ、歌って、ダンスって良いなあとしみじみ思いました。