じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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ナイゲン(2018年版)

ナイゲン(2018年版)

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/08/10 (金) ~ 2018/08/20 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/08/10 (金) 20:00

価格2,000円

演を重ねられる演目というのは変わらない部分と新しくなった部分がそれぞれあり、何度も観ることに耐えうるものだ、などと思った。
今回印象的だったのはどさまわりの迫力。最上級生があれだけ強く主張したら下級生は(同学年でさえも)委縮するよなぁ……というのが如実に表れていて。発信側(どさまわり)も受信側(他の全員)もアッパレ!
ただ、もちろんそれはそれで良かったのだけれど、シアター・ミラクルにしては声のボリュームがデカく(もちろん激高して声が大きくなるのはワカる)、「静かな語り口だけれど他を圧倒するナニカがある」演出のどさまわりも面白いんじゃないか、それも観てみたいぞ、と思ったのだった。

ネタバレBOX

一件落着の後のさらなるヤマ場、音楽で言えばCodaにあたる部分での監査の「あの台詞」と3148の「あの言動」には毎度ホロリとする。議長(と3148)の「成長ぶり」もイイ。
この2018年版に限らず脚本としてなのだが、序盤であんなに弱かったのにクライマックスではランクアップした(?)ことを示す3148と議長、それに自分の立場と心情の板挟みになる監査がキャラ的にやっぱり好きなんだな。
夏祭り企画第三弾〜「夏めいろめいろめいろ」

夏祭り企画第三弾〜「夏めいろめいろめいろ」

制作「山口ちはる」プロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2018/08/08 (水) ~ 2018/08/12 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/08/09 (木) 19:30

価格3,300円

まずは劇中劇として短編が上演され、その関係者の日常(?)が本編として描かれる構造。
出だしの劇中劇部分にしてもそれに続く本編部分にしても小林光ど真ん中、な印象。特に小林光流「恋愛版・星の王子さま」、な本編は以前の恋愛監獄に続く恋愛シリーズ第2弾、的な。ただ、劇中劇パートと本編パートがさほど密接ではないようなのが惜しい。
こちらが王道的小林光作品で同じ下北沢のシアター711で期間がカブって上演されていた短編+中編は「こんなのもできますよ」といったところか。

悪い芝居vol.20.5『アイスとけるとヤバイ』

悪い芝居vol.20.5『アイスとけるとヤバイ』

オフィス上の空

ブディストホール(東京都)

2018/08/08 (水) ~ 2018/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/08/09 (木) 14:00

座席E列4番

今まで漠然と抱いていたイメージと異なり、公表された情報からの想像とも異なってコミカルだったがむしろ愉しくて満足。
で、全体的に既視感(というか具体的は浮かばないがどこかの作風に通ずる雰囲気)があったのは、関西小劇場のノリだろうか?
ところで、冒頭のシカケは好きなヤツだし、少し後ににその応用編もあるんだが、あれってヘタすると「第二の新宿眼科画廊事件」だよね。(笑)

ネタバレBOX

明らかにM0と思わせる音楽に続いて登場した女性が、開演前に2度もアナウンスしたのにまたも諸注意を告げるのか?と思わせてその後に現実と違う公演タイトルを口にするというメタ気味の導入は好きなパターン。しかも、開場から開演までに「本当の諸注意」を告げていた女性というのが巧い。
また、そうして劇中劇が始まって間もなく、遅れてきた観客が(何故か客席前方の入口から)案内されて席に向かうが私語が多いというのももちろん芝居の一部だが、アタマのカタい一般客が「遅れてきたのに私語も多いとは何事だ!」と怒ったりしないか?とニヤニヤヒヤヒヤ。(笑)
涼風至る

涼風至る

Minami Produce

ギャラリーしあん(東京都)

2018/08/04 (土) ~ 2018/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/08/08 (水) 19:00

価格1,500円

【夏祭り編】
滑稽噺1編に人情噺2編の「立体落語」。
演じ手の江戸ことば(と言うよりは江戸弁?)と「間」が噺家ばりの完璧さで「いかにも落語の世界」を感じさせ、地の語りを演じ手が随時担当するのもイイ。
また、半間×二間(?)の緋毛氈が板間をちゃんと畳の間などに思わせるし、洋物に和物を羽織る衣装やメイクも雰囲気を出していたし、大満足♪

涼風至る

涼風至る

Minami Produce

ギャラリーしあん(東京都)

2018/08/04 (土) ~ 2018/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/08/08 (水) 14:00

価格2,500円

【蝉時雨編】
太宰のテキストに演者たちの「朝起きてから稽古場に来るまで」の様子なども交えながら時に静かに時にリズミカルに進行するさまは言葉で奏でるコンチェルト・グロッソ「太宰治「女生徒」の主題による変奏とフーガ」。
南さんによると音楽を意識したそうで(カテゴリは違ったが)当たりぃ♪
客入れ時BGMがカバー曲集で、アーティストも曲もバラバラだったのだけれど、わざわざ作ったのかしら?それともそういうCDがあるのかしら?

ネタバレBOX

「星間飛行」のカバーをキッカケに調べたところでは客入れBGMは松本隆トリビュートアルバム「風街であひませう」らしい。
情熱の地図

情熱の地図

劇団ペリカン

劇場HOPE(東京都)

2018/07/26 (木) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/07/27 (金) 14:00

座席E列4番

価格3,500円

前2作の青春もの系とは趣を異にした(作家も違うし)冒険ファンタジー路線。
事前情報からRPGっぽさを予期していたが、いざ観てみるとむしろ「オズの魔法使い」に近いイメージ。
もちろんアイテムを集めてゆくというRPG的な部分もあり、そのような内容ゆえ過去2作にはなかった衣装・メイクも見られ「こういうのもアリなんだ」な感じ。
そう言えばあまり「不協和音」は感じられなかったか?

最高の一揆

最高の一揆

希望の星

d-倉庫(東京都)

2018/07/12 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/07/14 (土) 14:00

価格3,000円

原因は違えど3年連続での不作に苦しむ農民たちが一揆を起こす物語。
為政者側に一揆を示唆する人物がいて農民想いかと思ったが、後から考えると主君の失脚を狙ったのかも?(笑)
で、一揆の目的は相手を殺すことではなく「人民の声を伝えること」という台詞に何となくイマの政治状況への皮肉を感じたりも。
あと、冒頭の異種格闘技戦のような殺陣も良かった。

プロポーズ難民

プロポーズ難民

ピヨピヨレボリューション

吉祥寺シアター(東京都)

2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/07/20 (金) 19:30

座席D列4番

婚活セミナーのとある1コマでの顛末。ピヨレボ史上最長の上演時間であることに加えピヨレボ作品では定番とも言えるイベント性パートを敢えて排し物語性に特化したことに加え、一部のキャラの成長・覚醒(?)が描かれていたり(いや、これは毎回か?)楽曲の使い方が進化していたりと、一つの完成形ではないか?と思った。
また、この回のアフターイベントであるダンスバトルもツカミはオッケーな色物系(爆)(三人祭「チュッ! 夏パ~ティ」)に始まり歌詞内容をドラマ仕立てにしたもの(山口百恵「絶体絶命」)を経て魅了のソロダンス(キアラ・セトル「This Is Me」)と半端でない内容で堪能。

夏祭り企画第二弾〜「外呑み親善大使/誰もみたことない絵本」

夏祭り企画第二弾〜「外呑み親善大使/誰もみたことない絵本」

制作「山口ちはる」プロデュース

シアター711(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/08/02 (木) 19:30

価格3,300円

「外呑み親善大使」
とある名作の本歌取り(約70分)。多少突飛ではあるがなるほどそうなるか、なアレンジが楽しく、いわば往年のプログラム・ピクチュアのような無難な仕上がり。

「誰もみたことない絵本」
小林光作品としては異色? 意外にも(失敬!)詩的というかリリカルというかな感じに「菊次郎の夏」を連想したのはピアノ曲を使っていたせいもあるか?(約35分)

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

DULL-COLORED POP

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/07/21 (土) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/07/25 (水) 14:00

価格3,700円

1961年、原子力発電所建設のための用地買収交渉を受ける家族の物語。
クライマックスとなる交渉場面はその後の震災による事故を知っている身としては「ダメだダメだ、そっちに行っちゃダメだ!」とやきもきするし東電側が悪役のような気もするが、当時は誰しも「新エネルギーによる明るい未来」を信じており事故の可能性など全く考えていなかったのだろうと思うと複雑な気分に囚われる。
また、余所者に対すして警戒する小学生たちや大学卒業後に帰るのではなく東京で暮らす決意をする若者など、昭和真っ只中の人々も描かれてタイムトリップ感覚を味わったりも。
あと、交渉場面で子供役の人形を操っている井上さんの表情が、いかにもそういう場に居合わせた子供のそれなことに感嘆。

self document 01

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早坂企画

アトリエ春風舎(東京都)

2018/08/03 (金) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/08/03 (金) 19:30

価格2,500円

身体表現のハヤサカ、理屈を捏ね回すの巻?(笑)
「そんなことを言葉にして語るのは演劇として野暮の骨頂」などと思った時点ですでに術中に落ちているのではないか?「そもそも芝居において……」なんて考え始めたら堂々巡りから抜けられず、命題がゲシュタルト崩壊を起こす、みたいな?
奇手奇策によってケムに巻かれた感覚。(爆)

ネタバレBOX

冒頭、早坂彩と名乗る別人が黛敏郎時代の「題名のない音楽会」よろしく「演劇における本当と嘘について考えてみた」と宣い演者を紹介するがその演者も本人ではないという「嘘」まみれからのスタート。
もうその構造から罠のようで、仕掛けられた罠に嵌ってゆく快感(?)アリ。
オールアップ

オールアップ

フロアトポロジー

六本木ストライプスペース(東京都)

2018/07/31 (火) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/08/02 (木) 15:00

価格3,500円

映画撮影最終日の控え室での人間模様、「あー、業界ってやっぱりそうなんだ」な誤解を招く(?)こと必至なビターコメディ。
主演女優とメイクさんとグラビア出身女優の三つ巴やらベテラン女優と小道具さんやらの火花散るバトル(!)やそれらに振り回される(時には当事者でもある)助監督のさまを安全な対岸から観て笑い飛ばす悪趣味な観客(爆)……という構図はありがちながら人物設定の細部が利いているし、演者はそれをリアリティをもって体現するので説得力がある、みたいな。
また、真ん中に階段のある会場、上階で撮影をしている設定として「よぉ~い、ハイ(カチンコ音)」「はいオッケー(カチンコ音)」などの声が降ってくるという使い方も巧い。
映画業界版ショウ・マスト・ゴー・オンとも言え、面白かった。

夏祭り企画第一弾〜「真夏のカーニバル〜再来〜」

夏祭り企画第一弾〜「真夏のカーニバル〜再来〜」

制作「山口ちはる」プロデュース

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/08/01 (水) 19:30

価格3,500円

とある演劇公演の稽古場、一般公募(?)のマダムチームと現役役者のヤングチームとの間には時折微妙な空気が流れ、そして……な物語。
初演時にも感じたが、やはり倉本作品としては異色。ベタで熱血って他にないのでは?
が、賑やかさや華やかさはたっぶりで「夏祭り企画」にはうってつけかもなぁ。(笑)
最後に役者を一人ずつ紹介するのも「青田買い」には便利でヨイ。(爆)

草苅事件

草苅事件

しむじゃっく

高田馬場ラビネスト(東京都)

2018/07/21 (土) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/07/22 (日) 14:00

価格3,000円

とある文学賞の発表記者会見、覆面作家である受賞者の代理人として女性占い師が登壇したことで会見は紛糾し……な物語。

「まんまじゃん!(笑)」な淺越さんを筆頭に人物の造形・表現が愉快で、文学界の一部にケンカを売ってないか?な文学賞への揶揄にはニヤニヤする一方、安心して「順路」をたどっていたら、あるところで急にその通路が溶けだして膝あたりまでズブズブ沈んでしまうような感覚が快感。

「メビウスの環」「クラインの壷」を想起させる構造の物語がお好きな方には特にオススメ♪

ネタバレBOX

受付時に「取材票」を渡して観客それぞれを劇中の取材記者の一人として冒頭から取り込んでいるが、それはあくまで表見上のことに過ぎず、途中、「受賞作の秘密」を明かす時点で観客を本当に作品に「巻き込む」のがスゴい。劇中人物・観客の双方が基盤としているものを覆すもんなぁ、その衝撃たるや。(※)
そんな風に物語の基盤をひっくり返すことに小松左京「こちらニッポン…」を連想。また、入れ子構造的なことに夢野久作「ドグラ・マグラ」も想起。こういうの、大好きなんだな。

なお、7月に観た芝居のうち観客を劇中のモブ(反対運動参加者・記者・野犬)として参加させる(見立てる)演出のものが3本もあるというのは何?(笑)

※ 劇中の人物も受け手(観客・読者など)も「それが当然」と思っている常識というか物語の基盤というかそれを根底からひっくり返す物語って面白い。
本当に思いもよらない側から弾が飛んでくる、みたいな?見事に騙された快感的なものがあって。
古い例で言えば推理小説で探偵役だった人物が真犯人であるとか、語り手であった「私」が実は死んでいたとか、あと、人物捜索を依頼された探偵が探し当てた対象者が自分自身であったとか……。そういうの、好きなパターンの1つだしね。
ボックスプログラム

ボックスプログラム

劇団Bケイカク

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2018/07/25 (水) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/07/29 (日) 17:00

価格3,000円

【Pチーム千穐楽】
BチームとはMUで言うところの「(ほぼ)反転」、配役が男女逆な他にラストが異なる。
その最終場、「ある結末」の少し前(P)と少し後(B)とも取れるが、それぞれ相手を「駆逐した結果」と深読み(誤読?)することができるのがまた何とも。

また、「管理された共同体」という点において、この前夜に観たオフィス再生「猶予された者たち」(エリアス・カネッティ原作)と通ずるものを感じたりも。

ボックスプログラム

ボックスプログラム

劇団Bケイカク

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2018/07/25 (水) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/07/29 (日) 13:00

価格3,000円

【Bチーム千穐楽】
服役中の受刑者を想起させる個性を消した面々が作業に従事する現場に1人の異色な人物が加わったことで起こる波紋……。
極めて実験的な作品、娯楽要素は無きに等しく賛否両論というのもむべなるかな。(笑) 個人的には「面白い」というより「興味深い」。
1940年代前半にドイツの心理学者がユダヤ人たちを被験者として行った実験を基にした、と言われると信じてしまいそう。管理された共同体に自由人を放り込んだら「壊れる」のは共同体か自由人か?的な。その意味で「カッコーの巣……(をこえて/の上を/の上で)」も想起。
また、出だしは抑揚がなくロボットのように言葉を発していた面々が人間性を取り戻すかのように普通の喋り方になるが、また抑揚がなくなってゆく台詞回しの変化も上手い。

Minimal Magic Orchestra

Minimal Magic Orchestra

天幕旅団

すむぞう外苑前スタジオ(東京都)

2018/07/18 (水) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/07/21 (土) 12:00

価格2,300円

【鏡の奥のジムノペディ(渡辺実希ver.)】
長年住み続けた末に売却した元・自宅に3週間も潜んでいる双子の兄のもとに大阪に栄転した妹が訪れ……な会場へのアテ書きの新作中編。
幼いころから住んでいた家への愛着、双子の兄妹の互いの想いなどが木肌を活かした会場に雰囲気と相俟って伝わり優しく温かい気分になれた。
実は双子のどちらか一方、あるいは二人とももう死んでいるのではないか?と誤読。いやそれ、個人的に好きなパターンだけれど、天幕旅団じゃあそういうの、やらないよね?(笑)

立体文学 サビガリ天使 〜太宰治短編集〜

立体文学 サビガリ天使 〜太宰治短編集〜

ストーリーテラーズ

西荻窪・信愛書店(東京都)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/07/27 (水) 19:30

価格2,500円

犬と「私」の関係を描いた随筆あるいは私小説的な「畜犬談」と婦人誌に掲載された「貨幣」というライトでユーモラスな2編を柱として「俗天使」からの抜粋による書簡(?)つなぐ構成によって太宰を「自陣に引き寄せた」印象。
いつもの単音鉄琴(?)を使うのはもちろんのこと、全観客に小道具を持たせ、ある場面で劇中のあるものを演じさせるというテを太宰作品でも使うたぁ恐れ入りやした(笑)

甘い丘

甘い丘

えにし

ザ・ポケット(東京都)

2018/07/04 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

地方の小規模な工場に新たに採用された2人のワケアリ女性……から始まる物語。
9年前にKAKUTAの再演版を観ているが、その記憶がかなり薄れていたこともあってか、えにしの作品になっていたな、と思った。
そしてKAKUTA版の半分程度しか幅がないステージに組まれたいかにも小規模工場、な装置は閉塞感を感じさせ、そこもKAKUTA版とは異なり別の味わいを生み出していたな、とも。

君の言った”またね”を僕は1年待っている

君の言った”またね”を僕は1年待っている

感情7号線

APOCシアター(東京都)

2018/06/30 (土) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/07/06 (金) 19:30

価格3,200円

【後攻:Aチーム】
1度観て全体像を把握した後なので脳内のタイムスケールに演じられている場をはめ込んで理解を深める。また、名作オマージュの3人が思った以上に原典通りで頬が緩む。さらに全体的な印象としてAは初々しくBは落ち着いている、みたいな。
あとから伺ったところによると、演者の平均年齢はBの方が高いそうで、この象はアタリだったなと。

また、高校時代の甘酸っぱい恋愛の「あったあった」や「あんなことがあったら良かったのに」な感覚が呼び起こされるのが劇団ペリカンの前回公演「マナミの正解」と通ずるような気もした。

ネタバレBOX

尊彦と伊織のエピソードと併走するジョージ、こすず、小枝子のエピソード、Aチームで気付いてから改めて観ると思った以上に彼ら3人がジョバンニ、カムパネルラ、ザネリなことに頬が緩んだ。

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