じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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お前がダメな理由

お前がダメな理由

箱庭円舞曲

サンモールスタジオ(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★★

非常にリアル
基本的にはユーモラスでありながら、時には辛辣で心にグサリと刺さり、時には逆に奥に優しさが秘められていたりもするという会話だけでなく、登場人物もステロタイプでなくイイ面とヤな面を併せ持って描かれていて、その相乗効果で非常にリアル。

秘密と嘘

秘密と嘘

PADETRE

Studio twl(東京都)

2008/02/23 (土) ~ 2008/02/23 (土)公演終了

満足度★★★

映像2本とコント5本
楽天舞隊主宰の待田堂子が新たに立ち上げた「スタイリッシュコメディユニット」の1stライブで、映像2本とコント5本のオムニバス。

オープニング映像は出演者紹介であるだけでなく、ある出来事に遭遇したメンバーの1人が他のメンバーを呼び寄せて、というストーリー仕立てで、マルチスクリーンなども使いながら確かにスタイリッシュ。
また、5本のコントはそれぞれスタイルが違って、まさに試行錯誤中という感じながらそれぞれ面白い。特に「モテ男の法則」はガンダムが染み付いている身としてツボを突かれ、「劇的な展開」のオチにはウケる。

本能寺オテロ

本能寺オテロ

K.B.S.Project

ブディストホール(東京都)

2008/02/14 (木) ~ 2008/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

予習の効果アリ
本能寺の変に「オセロー」を絡ませ、しかも篠笛・能管、和太鼓、薩摩琵琶の生演奏が加わるというハイブリッド演劇。
『オセロー』はキチンと観たことがなく、本能寺の変についてもアバウトな知識しかなかったので、事前に予習しておいたら劇中の事象が悉く手に取るようによくわかり、その両者を融合させるとこうなるのね、と頬が緩みっ放し。
軍勢を率いることなくイアーゴー的策略によって信長を切腹させる光秀という全体の流れからハンカチを扇に置き換えるというディテールの翻案まで、なかなか見事。

愛にキて

愛にキて

アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/02/15 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

満足度★★★

真綿でくるんだナイフ
一言で表現すれば「真綿でくるんだナイフ」。真綿はタテ軸となる離婚の危機に瀕した夫婦の物語、ナイフはヨコ軸の「ライトダウン計画」。
なんだかんだありながら結局元の鞘に納まる根津夫妻に「夫婦のあり方」のようなものを感じさせつつ、ラスト前の夫の台詞は露骨なまでに「オトコの身勝手な言い分」だし、エピローグで所詮男と女なんてスレ違いっ放しなのさ、的なところを見せて終わるあたり、奥が深い。
一方、ライトダウンの理由としてマコトの心の闇が語られるあたりは私刑の陰惨さのようなものが伝わり鋭いナイフを突き付けられたようにヒヤリとする。

人間合格

人間合格

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2008/02/10 (日) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

実に16年ぶり
初演(89年)と再演(92年)は観ていたものの、三演(98年)、四演(03年)は観なかったので実に16年ぶり。
なので、具体的にはほとんど覚えていなかったとはいえ、観ながら「そうそう、これって風間壮夫だったり渡辺いっけいだったりしたんだよなぁ」「すまけいとは明らかに違うアプローチだけれど、辻萬長の中北芳吉もハマってるなぁ」などとかつてのキャストと比べたりしながら思い出す。
で、今回は6人中4人がこまつ座初出演ながら、それぞれ役にハマっているのも良かった

ウラノス

ウラノス

こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2008/02/06 (水) ~ 2008/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

モロにイキウメ
脚本がイキウメの前川知大ということで、冒頭なんかまんまイキウメ。さらに共感覚を持つ人物がいることや、全体の雰囲気、それにオチのつけ方までモロにイキウメ。が、イキウメよりも若干マイルドだったのは青木豪の演出によるものか?
また、初舞台の川村ゆきえがとても上手くて惚れ直し。

ネタバレBOX

星新一の短篇「おーいでてこーい」を知っていたので、途中から「あぁ、アレをイキウメ流(あるいは前川流)に演るとこうなるのね」と頬が緩みっ放し。
はなおか軒物語

はなおか軒物語

BOH!MIMISH

ウッディシアター中目黒(東京都)

2008/02/14 (木) ~ 2008/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

女優系的にはオッケー
ラーメン店を舞台にした人情系コメディ、古びれたラーメン屋を表現した装置のウェザリングの如く、たとえば公開収録の喜劇(「デン助劇場」とか「番頭はんと丁稚どん」とか…って古いねどうも)のような昭和の香りが漂って、何とも懐かしい。
が、終盤で「衝撃の真相」が明かされこれが一見ミスマッチでありながら逆に言えば斬新。ただ、元ネタ(もう10年くらい前)を知らないとワケがわからないかも?
また、エンドクレジット後の後日譚は前フリとなる本編での「記憶関連」ネタのところでアッサリ想像がついた通り…ってか大林監督の某角川映画まんまだよね?
とはいえ、はなおか三姉妹を筆頭に美人揃いだったので女優系的にはオッケー!(爆)

マイン'08

マイン'08

strange GARDEN

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/02/14 (木) ~ 2008/02/18 (月)公演終了

満足度★★★★

結果は上々
ネットの掲示板で知り合い集団自殺しようとしている者たちを描いた作品で、05年の再演版が印象深かった(初演は未見)のでまた観られることが嬉しく、しかし前回と比べてハコが大きくなったことに若干の不安も抱きつつ鑑賞するも、結果は上々。
疑問は山積みながら、「あなたが死にたいと思った今日は誰かが生きたかった明日」(出典不詳)などの言葉(というよりそういうテーマ)に弱い身としてすべて許す!(笑)
それどころか、序盤のフルーツバスケットで皆の真意を確認しようとするカゴとか、後半で登場する(?)ウラ医師とかはやっぱり巧い。

ワンダーランド

ワンダーランド

Neo Mask

ザ・ポケット(東京都)

2008/02/13 (水) ~ 2008/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

ひと粒で三度おいしい傑作
芝居のスタイルのネタと『ハムレット』の翻案で笑わせる前半、劇団主宰が「大切なこと」に気付く後半(名台詞の宝庫!)、そしてお得意のアクション、イリュージョンに笑いをまぶしたクライマックスと「ひと粒で三度おいしい」傑作。

女探偵冴羽優羽 ~ Case File : 天使 ~

女探偵冴羽優羽 ~ Case File : 天使 ~

しゅうくりー夢

シアターVアカサカ(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★

互いに相手を想っている気持ちもイイ
1977年を舞台に沢田研二ファンでバツイチ子持ちの女私立探偵を主人公としたハードボイルド。事件そのものだけでなく、主人公・優羽とその息子が(口では乱暴なことを言っていても)互いに相手を想っている気持ちがさり気なくしかし丁寧に描かれているあたりもイイ。

誰 ガ タ メ ノ 剣

誰 ガ タ メ ノ 剣

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★

予習した効果アリ
事前に長宗我部元親について予習しておいたので冒頭で元親が槍を持っていることや信長の「鳥なき(里ならぬ)島の蝙蝠」という言葉にニンマリ。また、SFっぽい感覚もある衣装やメイクのセンスに前月観た少年社中の『カゴツルベ』も連想。

からっぽの湖

からっぽの湖

AGAPE store

紀伊國屋ホール(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

食い足りない感覚が残る
枡野幸宏による脚本はAGAPE storeとしてはおそろしくオーソドックス(笑)で、ぼくもとさきこが出演していたこともあって、どちらかと言えば倉持裕の作風に近い感じ?(が、あそこまで吹っ切れていない)
また、久保酎吉の出演と作品の雰囲気からG2プロデュースの『キャンディーズ』も想起。
そんなワケで、期待するものとはやや違っていた上に松尾貴史のキャラも抑え気味でなんだか食い足りない感覚が残る。

希望戦隊カルメンジャー

希望戦隊カルメンジャー

BIG FACE

シアターX(東京都)

2008/02/05 (火) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

満足度高し
かつて一世を風靡した戦隊ヒーローもの「希望戦隊カルメンジャー」の25周年記念ステージ実現までの物語で戦隊系とはいってもTEAM 発砲・B・ZINのゴメンバーシリーズとはテイストが異なりむしろシアターガッツの『レインボー・ミラクル・チェンジ』(98年)と同系列の作品。
見る影もなくなった(笑)メンバーの再会から始まり、クライマックスはその記念ステージ、という構成に、周辺の様子なども絡ませて盛りだくさんで満足度高し。
また抽象的なオブジェ2つを組み合わせることでいろいろな場を表現できる装置も○。

ウェルズの教室

ウェルズの教室

colorchild

明石スタジオ(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

非常に満足
「オトナになるということ」というテーマを、物語・人物造形・その見せ方、と三拍子揃えて余すことなく表現しており見事。ギャグの入れ方も絶妙で、しかも「そう来ますか!?」なものもあって、そのセンスに感服。
もちろん初日ならでは(と思いたい)のミスなどもありつつ、初日割引があったし、それよりもそのミスなんて気にならないほど内容が良かったので非常に満足。

路地裏の優しい猫

路地裏の優しい猫

“STRAYDOG”

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/01 (金) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

かなりのめり込んで観る
00年夏の初演(@ザ・ポケット)を2回、翌01年夏の再演を3バージョン(Ver.00,Ver.01,Ver.02:@SPACE ZERO、萬スタジオ)観て、思い入れのある作品だったためか、7年半ぶりにもかかわらずパンフレットの役名を見ただけで瞬間解凍される如く記憶が蘇り、基本的には脚本・演出ともほぼオリジナル通りだったこともあって、かつてのキャストを重ね合わせたりしながらかなりのめり込んで観る。

なお、翌日映画『子猫の涙』を観たら面白さ倍増。
まさかあんなギャグまであるとは…

となりの守護神(ガーディアン)

となりの守護神(ガーディアン)

有限会社ダイス

シアターサンモール(東京都)

2008/02/01 (金) ~ 2008/02/07 (木)公演終了

満足度★★★

戸惑いつつ観ることに…
いかんせん休憩込み3時間20分というのは長く、明確な「悪」というものが存在しないために、恋愛系の前半はともかくアーサー王伝説通り騎士たちが分裂し敵対する後半は感情移入する先が見つからず戸惑いつつ観ることに…

Sheep fucker's exit

Sheep fucker's exit

tsumazuki no ishi

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/31 (木) ~ 2008/02/06 (水)公演終了

満足度★★

もたれ気味と言おうか消化不良気味と言おうか
何やらアヤしい自己啓発セミナーのメンバーたちを中心とした物語、「北陸地方の冬の夕暮れ」のような独特の暗さは毎度のことながら、今回は電話ボックスの女とかデジカムを持った男女とかの記号が読み取れず、あちこち意味不明な感覚が残ってもたれ気味と言おうか消化不良気味と言おうか…

NINPU妊×××婦SANJŌ

NINPU妊×××婦SANJŌ

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/04 (月)公演終了

満足度★★★★

計算された嘘と勘違いの錯綜・組み合わせ
レイ・クーニーの『ラン・フォー・ユア・ライフ』に敬意を表した作品とのことで、『ラン…』ばりに同じ装置の中で違う場所を同時に演じて見せるのはもちろん、それを可能ならしめなおかつちょっとした工夫でちゃんと3箇所(原典よりも1枚上だ)に見せることができる装置もナイス。
お約束の嘘と勘違いの錯綜・組み合わせもキチンと計算されていて、そういえば昨年ここを初めて観た時の『ノモレスワ。』も時間モノでよく計算されていたし、そういうのが得意なのか?
結果、強いて言えば終盤がややクドい感なきにしも非ずだったが、概ね良好。

遙かなる時空の中で 舞一夜

遙かなる時空の中で 舞一夜

オデッセー

サンシャイン劇場(東京都)

2008/01/25 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

満足感高し
「京」と呼ばれる異世界で蘇った怨霊たちと戦う8人衆&ヒロイン、それにヒロインと惹かれあう謎の男という構図で、劇団☆新感線とも重なる感覚につき、脚本・演出にZ団のキタムラトシヒロを起用したのは非常に納得。

また、当日配布された人物相関図のおかげでストーリーも大変わかりやすく、Z団メンバーが要所を締めているので満足感高し。

クライマックスでヒロインに「八葉」が力を与える場面で、ムーヴィングのスポットライトが1本ずつ増えてゆくという照明効果も○。

ネバーランド☆A GO!GO!

ネバーランド☆A GO!GO!

bpm

SPACE107(東京都)

2007/10/13 (土) ~ 2007/10/16 (火)公演終了

満足度★★★★

追加公演
キャストが3人ほど交代しての追加公演。(08/01/31-08/02/03)

前回はつい最前列中央をとってしまい「引いた画でも観たかった」と思っただけにこの追加公演は有り難く、巧みに組み立てられた脚本なのでストーリーを知っていても面白い。また、ラストの数回に及ぶどんでん返しも楽しい。

さらに、現在のTVクルーたちのパートと過去の出来事パートの組み合わせ方やその両方に出て二役を演じるメンバーの演じ分け、早変わりも巧い。特に猪狩敦子は心の全く入っていない(笑)棒読みの「すいやせーん」が印象的なADとアリスの二役というだけでなく、アリスとしての豹変ぶりもあって見事。(二役半ってところ?)

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