
アボカドって、野菜?【ご来場ありがとうございました!!】
まるけ
高田馬場ラビネスト(東京都)
2011/10/20 (木) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
女優系大満足(爆)
短編オムニバスながら、それぞれ各場に時間的隔たりがあることから併走させた構成がイイ。
また、「ゆうちゃんあっちゃん」の子供時代の残酷さとパ(ペ)ールを使った落としどころや「アダムとイヴ」「発明」が微かにリンクしているところなども上手い。
あと、GonnaBeFun の「Bitthday Party」、懐かしかったなぁ。

ウェディング&ハプニング
劇団K助
ザ・ポケット(東京都)
2011/10/18 (火) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
構成と落とし方が特に見事
苦し紛れの嘘と勘違いで事態がややこしくなるパターンを踏襲しながら仕込んだ伏線が、大半の人物が集結した終盤で一気に連鎖反応を起こす構成と、多段式に問題が片付き…な落とし方が見事。
さらにいくつか泣かせる台詞まで仕込むとは卑怯!(笑)
クライマックスの一部にO.ヘンリーのある作品を連想したのは深読み?

RING ~KIZUNA~
FEVER DRAGON NEO
笹塚ファクトリー(東京都)
2011/10/20 (木) ~ 2011/10/20 (木)公演終了
満足度★★★★
アツさに燃ゆる
言わば少年ジャンプのノリ?
クサいほどベタな展開(と演技)な上に擬闘も「寸止め」どころか「尺止め」(爆)に近いのに、観ていてアツくなるのがフシギ。
それにしてもN与C種の存在感(←多義的だ)といったら!(笑)

恩師の隣人の同僚のメル友からの助言
tea for two
「劇」小劇場(東京都)
2011/10/20 (木) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
熟練の味わい
「え、ソコ知り合いなの!?」なオドロキが多い昨今、一見関連のない人々につながりがあるということに十分に説得力があり、笑わせてハラハラさせて最終的には軟着陸する構成とウイットに富んだ会話の妙は熟練の味わい。

MP3 -Future mix Ver.-
サイバー∴サイコロジック
nakano f(東京都)
2011/10/20 (木) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
プレビュー公演!
切ないラブストーリーとナンセンスな笑いのコントラストがイイ感じ。(以下ネタバレBOXへ)
が、「演出家によるダメ出し」がなかったのはちょっと残念…ってかカンバンにイツワリあり?(笑) …とはいえ「他にも何か」であるところのアフタートーク(約15分)があったのは幸い。
なお、制作さんもカユい所に手が届く感じで◎。

「続々おとぎ夜話・寿」
Jungle Bell Theater
ART SPOT LADO(東京都)
2011/10/13 (木) ~ 2011/10/19 (水)公演終了
満足度★★★★
番外公演の番外的な?(笑)
童話などを民俗学的に説き明かすシリーズ、今回はストーリーそのものが民俗学的と言うより元は外国の話が翻案されて日本に定着する過程など裏話的なアプローチなのが新鮮。
また、チラリと反戦も織り込んだりして◎。

興す人々
劇団熱血天使
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★★★
観応えある青春群像劇
幕末に蘭学を修めようとしていた若者たちを中心に描いた青春群像劇で観応えあり。
時の隔たりの表現と転換を兼ねたダンスが良いアクセントになっている感じ。
が、演者が若いこともあり明治の場面に「中心部分の15年後」が感じられないのが珠に疵か?

空のハモニカ
てがみ座
「劇」小劇場(東京都)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
この劇場では初という対面客席
金子みすゞの晩年を中心に少女時代や彼女の娘も絡めて描いた力作。
事前に予習したこともあり比較的判り易かったが、前後する時制が時としてすぐにつかめなかったのは惜しい。
また、この劇場では初という対面客席にした装置での見せ方は効果的。

めろす
チェリーブロッサムハイスクール
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/09/10 (土) ~ 2011/09/14 (水)公演終了
満足度★★★★
駆けずり回る演出はアッパレ!
太宰治の「走れメロス」をモチーフに「拡大解釈」したものだが、原典に沿った部分は驚くほど忠実。
一方創作部分はかなりナンセンスで、ゆえに原作準拠の部分まで一部ギャグかと思ってしまう(爆)。
また、上演時間の大半を駆けずり回る演出はアッパレ!
![昆虫系[改訂版]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/163/stage16303_1.jpg?363948)
昆虫系[改訂版]
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/07/27 (水) ~ 2011/08/01 (月)公演終了
満足度★★★★
まるで「魔窟」?
健全な表社会からわずか壁1枚隔てた(彩光窓が1つ開いているのでもっと近い)アブない世界はまるで「魔窟」?(笑)
また、レンブラントの絵画を想起させる「光と陰」がクッキリした装置・照明は表と裏の象徴か。
冒頭の高音ノイズや時折入るトランペットなどの音効も「悪意」が感じられて◎。

花と魚
十七戦地
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
21世紀版『魚が出てきた日』的?
新生物が出没するようになった村落に広がる波紋に地方の閉鎖性や中央に対する想いなどを練り込んで◎。
脚の生えた魚をナニカの象徴として読み解くこともできそうだが、そんな深読みをせず表面だけとらえても十分面白い。

黒猫【公演終了しました!誠にありがとうございました!】
声を出すと気持ちいいの会
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/07/29 (金) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
構成が巧み
ポオの生い立ちのハナシがいつの間にやら「黒猫」の世界に変容し、それがさらにある「秘話」だったという構成が巧み。
また、ポオ以外は黒衣のコロス的な人物で表現することや、猫を人とぬいぐるみを使い分けて描く演出も◎。

DEN
itella
BEMSTAR(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/07/30 (土)公演終了
満足度★★★
変奏曲のよう
ダンス(ムーブメント?)や音楽も交えて一定のテキストを微妙に変容させながら繰り返すのは変奏曲のよう、あるいはパラレルワールドもしくは分岐点の多いRPGのようでいろんな解釈ができるのが奥深いと言うか何と言うかで面白い。

パール食堂のマリア
青☆組
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2011/07/29 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
懐かしい雰囲気に包まれる
起こる事実だけでなく人の考え方に至るまで時代設定である「昭和47年」が色濃く現れており何だかとても懐かしい雰囲気に包まれる。
また、シンプルな線だけでも本人の特徴をとらえた似顔絵のように僅かな台詞や演技から各人物の人と成りがくっきり浮き上がってくるのが見事。

弁護士バイロン
劇団東京都鈴木区
遊空間がざびぃ(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
存分に楽しむ
原作未読につきどこまでがどちらの領分かは不明ながら、キモとなる裁判を模擬裁判として組み込んだ構造が上手く、随所に笑いをちりばめさらに適宜用語説明を入れるなど至れり尽くせりな上に裁判パートは「12人…」的なスリルもあり、存分に楽しむ。

親孝行 ~こんにちは、母さん~
CAP企画
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/09/13 (火) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
いろいろと考えさせられる
自然分娩を是とする助産院を中心とした群像劇。
母になるということ、不妊の悩み、中絶の是非、DVの構造などを取り上げておりいろいろと考えさせられる。
中でも無脳症で生まれてすぐ亡くなると判っていても産みたいという母の気持ちにはハッとする。

果樹の在処
集団as if~
笹塚ファクトリー(東京都)
2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
イマの世の中ってコワいですね
各人物の「間違った愛情」の組み合わせ方の上手いこと。
それぞれありそうなケースが連鎖して起こる悲劇ということでリアリティがあったりなかったり。いやぁ、イマの世の中ってコワいですね。
あと、ラストシーンでドアの覗き窓からさしこむ明かりがイイ!

愛・王子博
INUTOKUSHI
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
痛烈な皮肉に頬が緩む
序盤から時々挿し挟まれる「不道徳ネタ」がラストで結実するのは一種の快感、それによってそこまでのアレコレに得心が行き、「それなら全部容認」みたいな。が、含まれる「毒」も良いが、欲を言えばもっと大きな(「ヤバい」とも言う)モノに矛先を向けて欲しかった気も。
なお、一番のツボは序盤、あるフレーズに対してヒロインが「私の心には全然響かなかった」と語るところ。痛烈な皮肉に頬が緩む。

アンネの日記
劇団民藝
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2011/07/21 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★
「新劇っぽさ」的なもの
アンネが事態にはしゃいだりもする第1幕と1年以上経って大人っぽい部分も見せる第2幕という構成が手堅い。
また、全体の雰囲気や照明に観慣れた小劇場系の芝居とは異なる「新劇っぽさ」的なものを感じ、ちょっと懐かしいような気にもなる。

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ
monophonic orchestra
百想(re:tail別館)(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了
満足度★★★★
第2週
第2週の標題作「花と土」は、夫婦の日常的な会話から始まるもののややブラックに締めくくるオチが楽しい。
一方、「今日のおわりに」は1週目に続いてオーソドックスな配役になってしまい、ちょっとだけ残念。(何でよりによって…(笑))