じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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親孝行 ~こんにちは、母さん~

親孝行 ~こんにちは、母さん~

CAP企画

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/09/13 (火) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

いろいろと考えさせられる
自然分娩を是とする助産院を中心とした群像劇。
母になるということ、不妊の悩み、中絶の是非、DVの構造などを取り上げておりいろいろと考えさせられる。
中でも無脳症で生まれてすぐ亡くなると判っていても産みたいという母の気持ちにはハッとする。

果樹の在処

果樹の在処

集団as if~

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

イマの世の中ってコワいですね
各人物の「間違った愛情」の組み合わせ方の上手いこと。
それぞれありそうなケースが連鎖して起こる悲劇ということでリアリティがあったりなかったり。いやぁ、イマの世の中ってコワいですね。
あと、ラストシーンでドアの覗き窓からさしこむ明かりがイイ!

愛・王子博

愛・王子博

INUTOKUSHI

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

痛烈な皮肉に頬が緩む
序盤から時々挿し挟まれる「不道徳ネタ」がラストで結実するのは一種の快感、それによってそこまでのアレコレに得心が行き、「それなら全部容認」みたいな。が、含まれる「毒」も良いが、欲を言えばもっと大きな(「ヤバい」とも言う)モノに矛先を向けて欲しかった気も。
なお、一番のツボは序盤、あるフレーズに対してヒロインが「私の心には全然響かなかった」と語るところ。痛烈な皮肉に頬が緩む。

アンネの日記

アンネの日記

劇団民藝

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2011/07/21 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★

「新劇っぽさ」的なもの
アンネが事態にはしゃいだりもする第1幕と1年以上経って大人っぽい部分も見せる第2幕という構成が手堅い。
また、全体の雰囲気や照明に観慣れた小劇場系の芝居とは異なる「新劇っぽさ」的なものを感じ、ちょっと懐かしいような気にもなる。

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ

monophonic orchestra

百想(re:tail別館)(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★

第2週
第2週の標題作「花と土」は、夫婦の日常的な会話から始まるもののややブラックに締めくくるオチが楽しい。
一方、「今日のおわりに」は1週目に続いてオーソドックスな配役になってしまい、ちょっとだけ残念。(何でよりによって…(笑))

はじめてのにんげんがり

はじめてのにんげんがり

劇団桃唄309

テアトルBONBON(東京都)

2011/09/07 (水) ~ 2011/09/13 (火)公演終了

満足度★★★

不得手な方にとってはハードルが高い?
事前に目にした感想から身構えて観たが、時空超越系SFも好きな身として序盤で状況(構造?)が理解できそれなりに楽しむ。
が、そんな立場でさえ1回観るだけでは全容が把握しにくく、不得手な方にとってはハードルが高かったのではないか?などとも思う。

今昔舞踊劇 遊びの杜 其之四

今昔舞踊劇 遊びの杜 其之四

劇団パラノイア・エイジ

靖国神社内 神池前特設ステージ(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

進歩し続けるのがイイ
内容の楽しさはもちろん、短編オムニバスの前半、頼光の土蜘蛛草紙(全四場)の後半という新たな構成や、オープニングの三番叟を人形振りの「あやつり三番叟」で見せたり恒例(?)の怪談シリーズを新演出にしたりなど進歩し続けるのがイイ。

「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」

「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」

ワワフラミンゴ

café viet arco(東京都)

2011/07/20 (水) ~ 2011/07/30 (土)公演終了

満足度★★★★

バーン・ナ・バーン
こちらも負けず劣らずすっトボけており(しかもあんなモノ?まで登場するし)、この脱力感が心地よく感じられてしまうという…(爆) また、意識して作為的にした会話に「そういえば野鳩もそんな感じだったっけ」などと思い出す。

「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」

「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」

ワワフラミンゴ

café viet arco(東京都)

2011/07/20 (水) ~ 2011/07/30 (土)公演終了

満足度★★★★

野ばら
言葉そのものの面白さに、投げっ放しで回収しなかったりシュールだったりな会話内容のオカしさが加わったワワフラワールド全開? その独特の味わいはもしかして中毒性があるやも?(笑)

ムサ×コジ【ご来場ありがとうございました!】

ムサ×コジ【ご来場ありがとうございました!】

X-QUEST

THEATRE1010 ミニシアター(東京都)

2011/07/21 (木) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★

身体のキレと動きの美しさ
『七人の息子』で編み出した手法の発展形を「2時間弱でワカる武蔵の生涯(笑)」と融合させて楽しい。また、ハイパーフォークダンスなどのダンスや殺陣における身体のキレと動きの美しさ、ナンセンス気味の笑いなどもさすが。

けもの撃ち

けもの撃ち

椿組

花園神社(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

「借景」が例年と比べて今一つ効果的でなかった
化け物級の「けもの」が出没するようになった集落の話を軸に親子の確執などのサイドストーリーを絡ませた構成はしっかりしていて好感を持つも、この会場での特質である「借景」が例年と比べて今一つ効果的でなかったのは不服。

ごんべい 江戸版/平成版

ごんべい 江戸版/平成版

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

平成版
SFパロディ系コメディかと思わせておいて終盤で正統派SFファンタジーに転ずるのが鮮やか。
あちこちに既視感はあるのは否めないが、逆に元ネタか何であるかを探る楽しみになっているし(笑)。
あと……コスプレ祭かっっ!!!(笑)

ごんべい 江戸版/平成版

ごんべい 江戸版/平成版

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★

江戸版
忠臣蔵を下敷きに、キツネに仇討ちする機会を窺うタヌキを主人公とした大人のための童話。
歌やダンス(ヲタ芸含む)も取り入れたスタイルに新感線を想起するもオタ芸があることで一戦を画する?(笑) 仇を追い詰めたタヌキの最終決断がまたイイ。

tea for ONE ヒットパレード ONE act

tea for ONE ヒットパレード ONE act

tea for two

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2011/07/16 (土) ~ 2011/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★

昭和歌謡のエッセンスを抽出・昇華
昭和の歌謡曲のエッセンスを抽出して昇華させた一人芝居3本。
歌詞をそのまま立体化したのではないが、歌詞と内容がそこはかとなくリンクしているのが巧いところ。

櫻の園

櫻の園

TUFF STUFF

相鉄本多劇場(神奈川県)

2011/07/13 (水) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

「新釈版」として加筆・割愛
【総論】
90年頃の映画、東京芸術劇場小ホール1での舞台版初演、青山円形劇場での再演、比較的最近の青山円形劇場など上演される度に観ており、原作(や21世紀版の映画:これは妾の子的存在だが)も好きな身として「やはり名作」と再認識。で、今回は「新釈版」として加筆・割愛してあり、その意欲やよし。結果的に加除部分は一長一短…いや「二長半短」といったところか?←大好きな作品であるがゆえの個人的思い入れや偏見・私見に基づくモノも含む

【各論】
終盤で志水と倉田を見る杉山を花道に置いたのは画的にアリだが、そのために過半数の観客が彼女の存在に気づかないのは惜しい。何とか舞台上に置いて見せることはできなかったか?

また、進路指導室での志水の問いへの回答をマイルドにしたのは何故? あそこはストレートだからこそ次の「別に。言葉通りの意味ですけど」が活きるのでは? 敬語に関するやり取りの割愛も残念。(この2点は完全に私見)

一方、20年前の作品をイマにするべく携帯を登場させたり(オリジナルにもあったが忘れているだけかも?)、2年生たちのパートを膨らませ「あんな作品」のタイトルを出したり、あと、本番直前にチェーホフの「桜の園」のシーンを多めに入れたりの工夫は◎。

さらに、装置の工夫で部室、進路指導室、外(校門あたり)、講堂の舞台などを表現し分けたことや、客席開場時から本編開演直前まで「前夜の部室での稽古風景」を見せること、そこに開演前の諸注意を入れるその方法なども良く、総じて満足。

ただ、前夜の稽古が遅くなったようだが、あの後に美容室が開いていたのか?という疑問は残る。(笑)

天皇ごっこ ~蒼白の馬上 1978326~

天皇ごっこ ~蒼白の馬上 1978326~

高木尋士主催 見沢知廉七回忌追悼公演

APOCシアター(東京都)

2011/09/09 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

情報量の多いことに圧倒される
見沢が高校生時代に参加した三里塚闘争を主軸に獄中や晩年(?)の見沢も併せて描き、含まれた情報量の多いことに圧倒される。
また、鉄パイプとロープで組み上げられた装置を文字通り縦横無尽に使いまくる演出も圧巻!

センの風とムラサキの陽【8/8池袋演劇祭CM大会・最優秀賞受賞!】

センの風とムラサキの陽【8/8池袋演劇祭CM大会・最優秀賞受賞!】

劇団バッコスの祭

南大塚ホール(東京都)

2011/09/09 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

炎童子が象徴する「もの」
前半の劇団関連のパートが予想外にユーモラスなだけに「この人たちも…」な感ひとしおな上に終盤で「あの日」が近付くにつれ胸が締め付けられる。
また、冒頭の劇中劇で炎童子(えんのどうじ)が象徴する「もの」が核兵器だけでなく原子力エネルギーに思えてくるのは今ならではか?

ジャンクパイレーツ

ジャンクパイレーツ

YANKEE STADIUM 20XX

シアターサンモール(東京都)

2011/07/16 (土) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★

超A級エンターテイメント
アクションコメディをベースに歌やダンス、パロディ、さらに家族愛まで盛り込んで、休憩込み195分を2時間程度にしか感じさせないのはのが見事。
ただ、欲を言えば前半でもう少し父の失墜を描いて欲しかった。

11のささやかな嘘

11のささやかな嘘

ジェットラグ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

プロデュース公演の醍醐味を満喫
いかにもアン山田な脚本をいかにも古川貴義な演出で多彩な顔ぶれが演ずるというプロデュース公演の醍醐味を満喫。
また、結末を知った上でもう一度観るとまた別の味わいもありそうながら、リピートする余裕のなきぞ哀しき。

『広島に原爆を落とす日』

『広島に原爆を落とす日』

ポムカンパニー

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

ワカり易くかつ面白い
概要を知るのみで原作未読、他団体による公演も観ていず、本作が初めてだったがワカり易くかつ面白く、オリジナル部分のアイデアとそれがもたらす効果やこの会場を活かした演出も◎。

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