くーぱーの観てきた!クチコミ一覧

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繭文

繭文

黒色綺譚カナリア派

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/02/08 (木) ~ 2007/02/13 (火)公演終了

満足度★★★

ポップに軽やかに
この劇団独特の懐古調の雰囲気は残しつつも、アングラ風味は影を潜めポップで軽やかな舞台に仕上がっていました。
主人公の引篭もりな小説家である、次男の飄々としたキャラクターが魅力的です。この次男に振り回される兄弟姉妹もそれぞれ個性的で、バラエティ豊かな演技が楽しめました。

ネタバレBOX

ラストの一足早い雛祭りに、観ていて思わず微笑みがこぼれます。このビジュアルの美しさは特筆ものです。
笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

駅前劇場(東京都)

2007/02/22 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

マメ山田の存在感
庭劇団ペニノは今回が初見。
アパートに独り暮らす中年男の日々を、しみじみと丁寧に描いています。
小さな名バイプレイヤー・マメ山田の存在感を、この舞台でも大きく感じました。っていうか、あの役柄に山田ってのはズルいなぁww

ネタバレBOX

主役のタケさんは漁師で料理が得意という設定。久保井研は見事な包丁裁きで魚を三枚に下ろしてみせてくれます。この舞台をみたら、お魚が食べたくなりました。
12(twelve)〜「十二人の怒れる男」より〜

12(twelve)〜「十二人の怒れる男」より〜

SHOW-GO produce

新宿シアタートップス(東京都)

2007/01/31 (水) ~ 2007/02/04 (日)公演終了

満足度★★★

熱い舞台
TOPSの下段の席を潰して会議室のセットが組まれているのに、驚かされます。その代わり普段のステージの場所に客席があるので、観客は舞台を挟む形となりますが、ともかく観客と役者が近いのでより一層の迫力を感じました。
映画でも有名な作品なので、ストーリーや結末自体は分かっていても、最後までグイグイと強い力で引き付けられる熱演でした。
ただ原作どおりかもしれませんが、舞台で役者が頻繁に煙草を吸うのが非喫煙者の僕にはちょっと辛かったです。あと翻訳調そのままで1人称が「わし」だったりするのも、ちょっと時代がかっていて違和感を感じました。その辺もうちょっと現代風の会話にアレンジできてたらなと思いました。

ネタバレBOX

映画だとヘンリー・フォンダの役回りが仲坪由紀子さん演じる主婦に変わっています。あと12番の広告屋も萩原利映さん演じる女性に変わっています。
上々ライフ

上々ライフ

ダブルスチール

萬劇場(東京都)

2007/01/19 (金) ~ 2007/01/22 (月)公演終了

満足度★★

もう一歩のSFセンスが…
コメディタッチのクライムサスペンスで、かつ時間SFの要素も含んでいて、個人的に好きなジャンルなだけに逆に評価はちょっと辛口です。特に時間SFは傑作がいくらでもあるので、モノ足りなさを感じました。

維新回天・竜馬伝!/ ザ・クラシック

維新回天・竜馬伝!/ ザ・クラシック

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2007/01/02 (火) ~ 2007/02/12 (月)公演終了

満足度★★

エアポケット
近年のタカラヅカでは珍しく長期にわたり君臨し続けてきたタカ・ハナコンビの後釜ということで、確かに誰がやっても比較されて大変な宙組トップではありますが、おまけに落下傘トップで1作サヨナラということで、いかに芸達者な"かしげ"さんと謂えども求心力を生み出すことができず、全体的に非常に散漫な印象を受けました。結局、次期トップ就任までは宙組全体が一種のエアポケットにいるような状態といえるでしょう。おまけに作品がお芝居・レヴューの双方とも平均点以下の凡作なので、ご贔屓の生徒さんでもいないとちょっとツライ舞台でありました。

僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。

僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2007/02/09 (金) ~ 2007/02/18 (日)公演終了

満足度★★

近過去の難しさ
自殺した仲間が残した謎を巡る、不良っていうかボンクラ高校生たちの学園ドラマ。舞台上に登場しなくてもそれぞれの想いから、いなくなった彼の姿が次第に浮かび上がってくる構成はなかなか凝っています。この劇団の代表作といわれるだけのことはあると思わされます。
ただこの作品で描かれる高校生の風俗が微妙に古いのが気になりました。作品舞台はおそらく90年代と思われ、これは初演の5年前の時点ならちょっと前の時代ということでまだその時代の空気のようなものが反映できていたのではないかとも思われるのですが、再々演となった今回となると当時との隔たりが違和感となって浮き上がってしまっているように感じられました。むろん仲間同士の友情というテーマには普遍性があるので再演される理由は分からないのでもないのですが、今の時代に上演するならそれなりの微調整があって良かったのではないでしょうか。

オーロラ宮異聞

オーロラ宮異聞

プレイガールオフィス

シアターサンモール(東京都)

2007/01/30 (火) ~ 2007/02/04 (日)公演終了

満足度★★

女馬賊
チラシの「女馬賊」という言葉から、伝記ロマン的な舞台を想像して観にいったのですが、実際には地に足の着いた昭和の女の一代記でありました。主人公満州お菊を演じた三咲順子さんは凛々しくてカッコ良かったです。

メトロポリスプロジェクト Vol.19「万華鏡の季節」

メトロポリスプロジェクト Vol.19「万華鏡の季節」

10x50KINGDOM

【閉館】江古田ストアハウス(東京都)

2007/01/17 (水) ~ 2007/01/21 (日)公演終了

満足度★★

キレが欲しい
Vol.19「万華鏡の季節」を観ました。この劇団の長編は何作か観ていますが、連作短編シリーズ「メトロポリスプロジェクト」の作品を見るのはこれが初めてです。2時間弱の上演時間内で20分前後の二人芝居が5本上演されました。普通の人々の生活の中のちょっとしたスケッチで、設定自体はとても面白いと思いましたが、短編ならではのピリッとしたスパイスというかキレの良さが感じられなかったのが残念です。

なまけもの百科事典

なまけもの百科事典

経済とH

王子小劇場(東京都)

2007/03/01 (木) ~ 2007/03/05 (月)公演終了

満足度

モーレツに後悔
コントとダンスの90分。笑いのツボは人それぞれだろうし、客席の多数を占めていた若い女性客はかなり喜んでいたようだけど、僕にはこの舞台がちっとも面白く感じられなかった。最初の前説ですでにイヤ~な予感がして、本編が始まってからは10分くらいでもう退屈でたまらなかった。あとはひたすら苦痛と戦う時間だった。
日替わりゲストで*Pnish*の土屋裕一が呼ばれていたけど、なんだか気の毒に感じた。

ネタバレBOX

個人攻撃は本意ではないけど、このカンパニーの主宰はあの体形で舞台に上がるなんて、客を舐めてるのかと。
マフユノハナビ

マフユノハナビ

Team Bomb The Twist

萬劇場(東京都)

2007/01/25 (木) ~ 2007/01/28 (日)公演終了

満足度

脚本力の向上を…
魅力的な役者が多数客演していますが、肝心の物語がスカスカで十分に魅力を活かしきれているとは言いがたかったのが惜しまれます。このユニットの主宰である田中氏が主演と作・演出を兼ねていますが、彼がやりたかったアイデアをただ羅列していたという印象が残りました。

ロープ

ロープ

NODA・MAP

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2006/12/05 (火) ~ 2007/01/31 (水)公演終了

満足度

プロレスを舐めるな
演劇ファンであると共にプロレスファンである僕にとっては、戦争を描く当て馬にプロレスを使っているこの作品は許せない。野田秀樹はプロレスに対する愛が全くない。表現のためとはいえ、他のジャンルを不当に貶めるなと言いたい。

アベベのベ

アベベのベ

劇団チャリT企画

王子小劇場(東京都)

2006/10/13 (金) ~ 2006/10/17 (火)公演終了

満足度

これで風刺かなぁ…
安倍政権発足直後でまだ支持率がそこそこあった時期に、安倍首相を皮肉ってみせた先見性は買ってもいいと思います。
ただ世襲と「美しい日本」のキャッチフレーズと「あべべのべ」という言葉遊びの三題話で、批判が表層的なものだけで終わっている浅薄な印象を受けました。

ネタバレBOX

コンビニのバックヤードが舞台ですが、アルバイト店員たちの無責任さに翻弄される店長に、思わず同情してしまいます。こんないい加減な若者を増やさないためにも、安倍政権の教育政策は正しいのではないかと思ってしまうのは、僕だけでしょうか。

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