ラズベリーの観てきた!クチコミ一覧

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不謹慎な人たち

不謹慎な人たち

ねじリズム

シアターブラッツ(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

不謹慎なドッキリの先にあるものとは?
付き合って五年になる恋人・吉田との結婚を考える山神しおりが、吉田の本心を確かめるために、不謹慎なドッキリを仕掛ける。
そのドッキリとは・・・自分が死んだことにしてウソのお葬式を営み、吉田がどんな反応をするのか?というものだった。
吉田は、しおりの企み通り、遺影の前で泣き崩れ「本当は結婚したかった」と告白し、その企みは一見成功したかに見えた。
が、そこからしおりは、自分にそっくりだったという吉田の過去の恋人・みわこの存在に悩まされるようになり、みわこに似た自分が好きなのか、しおりとしての自分が好きなのかを知るために、さらなるドッキリを仕掛ける。

その過程で、15年ぶりに明かされるみわこの死の真実。
そして、そのドッキリに込められていたのは、みわこの死から徐々におかしくなっていった吉田に、人としての心を取り戻させようとするしおりの深い愛。
終盤で、事態が二転三転するようなドッキリに客席も騙されながら、最後はスッキリし、笑って観終ることのできる結末がよかったです。

今回は群像劇ということで、個性的な12人の登場人物がぞれぞれしおりと吉田に複雑に絡んでくるので、それぞれの思惑で動く不謹慎な人たちの人間模様もとても面白く、楽しめました。
また、小劇場には珍しい回り舞台という大仕掛けが場面転換に効果的に使われていて、その舞台を回しているのが出番のない役者さんたち、という演出も斬新でよかったと思います。

こんな風に、毎回新しい仕掛けや試みで驚かせてくれる劇団ねじリズム。
次の作品が、早くも楽しみです。

さらば!イチロー

さらば!イチロー

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2015/12/15 (火) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛とは?
『さらば!イチロー』は、前回の『スズキ祭』から約二年半ぶりにねじリズムのメンバーである石川シンさん(2015年5月に石川伸一郎から改名)が脚本を書かれた作品です。

石川さんの今までの作品は、どちらかというと、テーマはさりげなく根底にしのばせつつ、シュールな笑いでシーンを繋げていき、最後にホロリとさせられるような作風で、どこか冷めた目で世間を眺めているような感じがしていました。
それが今回は、真っ向から観客に『愛』を問うような熱い舞台で、自らも等身大の人間を感情豊かに演じられ、この数年間で石川さんの中で何かが変わったことを感じさせる作品となっていました。

ストーリーは、ユミコの婚約者であるイチローが失踪し、その行方を追っていくお話です。
その過程で、いろんなイチローが現れては消えていくのですが、それぞれのイチローにまつわるエピソードがおもしろくて、とっても笑えました。
が、やがてそれは、ユミコの作り話であったことがわかり、それと同時に、もう一つの本当にあったイチロー失踪事件に突き当たります。
そして、その事件の真相は、ラストで思わぬ形で暴かれることとなります。
その様子を見て、『愛』とは、相手の幸せを心から願うものであり、一方的に想いを押し付けたのではどちらも幸せになれないということを、改めて感じさせられました。
そんな熱い想いが炸裂するようなクライマックスシーンは、涙なくしては観られませんでした。

公演では、毎回いろんな実力派のゲストの方とメンバーとの共演から生まれるハーモニーのおもしろさも魅力のひとつとなっています。

浅草紅團・改

浅草紅團・改

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

昭和初期の浅草の街
劇団ドガドガプラスさん、初観劇です。
前回の作品の評判が高かったので、エロ・グロ・ナンセンスの世界観や女優さんたちのダンスシーンが観たくて、行って参りました。

この『浅草紅團・改』は、川端康成の『浅草紅團』を下敷きとして、関東大震災から6年経った昭和4年ごろの浅草を舞台に、裏社会で生きる人々の生活が描かれた作品です。
作品には、浅草の街をたむろする乞食、不良少年少女の集団、レビュー小屋の踊り子たち、娼婦、スパイ、震災孤児、作家と編集者、ヤクザなどが登場し、彼らは皆余震に怯えつつも、震災後の不安定な世の中を懸命に生きています。
観ているうちに、いつの間にか私は、当時の浅草の街を生きる一人の登場人物となっていました。
そのため、私の中では上演時間である2時間よりも、もっと長い時間を共にその街で過ごしてきたような、いい意味での疲労感を観終わった時に味わいました。

印象的だった役者さんたち・・・貸衣装屋の女主人や乞食連合のボス役で圧倒的な存在感の石井ひとみさん、一人の男を狂うほど愛した千代子をしっとり演じられたゆうき梨菜さん、チャイナドレスが魅力的な中国人スパイ役のレイアイさん、滑舌よく物語の案内役をされた編集者役の渡辺宏明さん、記憶をなくした男が徐々に記憶を取り戻していく過程をリアルに演じられた丸山正吾さん。
また、ダンスシューズを履いて本格的に踊るレヴューシーンは、見応えたっぷりでとても楽しめました。

お芝居を観終わると、浅草の街をぶらぶらしながら舟和のあんこ玉をつまみ、言問橋まで散策したくなります。

ネタバレBOX

記憶を失くした男・赤木の記憶が蘇るラストシーンがとても衝撃的でした。
そこでは、赤木と千代子の出会いと別れ、千代子の妹の弓子が狂った姉の愛した男を探し当て、毒を飲ませようとするまでの様子がリアルに描かれていて、見どころとなっています。
泣いた雫を活かせ

泣いた雫を活かせ

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/02 (日) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ギターほしいんです!!
バンドを組もうと考えた14歳の少年・大谷が、エレキギターを欲しいと思ったがために、周りに巻き起こしてしまう悲劇。
それを後悔していると、一度きりと思っていた人生を何度もやり直すチャンスに恵まれるのですが、なぜか無限ループから抜け出せなくなってしまいます。
その中で気づく大切な人の存在。
果たして大谷は、無限ループから抜け出すことができるのでしょうか?
そして、大切な人を失わずにすむのでしょうか?
この作品を観て、人生って、どこかで微妙に影響しあっているんだろうなと改めて思いました。
大切な人の手を離すな!同じものを見るんだ!という田仲先生の言葉が心に残りました。
劇中で大谷が客席に配る『ギターほしいんです新聞』が、何気におもしろいです。(柊吾さんの手書き?)

セカイを崩したいなら

セカイを崩したいなら

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱血教師が島流しに
田仲という教師が、生徒がたった四人しかいない小さな島の学校へ左遷され、そこで起こるいろんな出来事のお話。
いきなり赴任してきた教師は、島で見つけた捨て犬のタロを相棒にして、島の学校でも熱血教師として、生徒たちに愛情を注ぎます。
でも、その島ではある不穏な出来事が水面下で着々と進行していました。
島と島民の未来は?熱血教師は生徒たちに何を伝えるのか?
捨て犬のタロと心を通わせることができるのか?
冒頭シーンが結末という構成ですが、その意味は最後まで観るとわかります。(一部謎が残りますが、それはもう片方の『泣いた雫を活かせ』を観てわかるようになっているという仕掛け)
観終ってみると、個性的な役者さんたちが演じる役が、どれもとても愛おしくなります。
通算10回目の記念公演とあって、今までの公演の思い出のシーンがあちこちに織り込まれていて、それを見つけるのもファンにはうれしいサービスで、記念公演を存分に満喫しました。

『木馬の鼻』第三公演都市≪名古屋≫

『木馬の鼻』第三公演都市≪名古屋≫

劇団唐ゼミ☆

城山八幡宮(愛知県)

2014/09/27 (土) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

城山八幡宮での野外公演
谷也(たにや)は、デパートの屋上の遊園地の清掃係。毎日、遊具についたハトの糞をきれいに拭くのが彼の仕事。仕事から帰宅すると、谷也は箪笥の中に彼の姉が設えてくれた箪笥ベッドに籠り、一人空想の世界で遊ぶことを密かな楽しみとしていた。そんなある日、翌日に子供たちがたくさん訪れるというのに、メリーゴーランドの木馬の鼻に付いた糞を拭き忘れるという、重大なミスを犯したまま帰宅してしまった。激しく自責の念にかられる谷也を追い立てるように、デパートの専務と遊園地の園長が木馬を連れて谷也の元へとやってくる。そして、そこから奇想天外、 抱腹絶倒のストーリーが展開する。

ネタバレBOX

谷也は、箪笥屋を営む姉と二人暮らし。姉は、隣のラーメン屋の男といい仲になっている様子。平和に暮らしていた二人に、降って湧いたような立ち退きの話が持ち込まれる。そのわけは、デパートの遊園地までの一本道を作るために、あたり一帯を区画整理するというのだった。それも、町内会長である喫茶ピサロの店長が勝手に決めた話だった。谷也と姉は、立ち退きの印鑑を押したくなくて、隣のラーメン屋を伴い、谷也の箪笥の中から、彼の理想郷である古代インカ帝国のマチュピチュへと向かう。その冒険の旅の中で、谷也は様々な体験をし、逞しく成長していく。最後には、彼の空想の入り口としていた箪笥を壊されてしまうけれど、谷也はめげずに現実に立ち向かっていく。谷也とは「谷なり」という意味で、彼自身がマチュピチュへの入り口だったのだ。
神社の境内を効果的に使った演出で、ラストは舞台崩しとなり、トラックが二台繋がれてできた舞台が左右に分かれ、周囲に張り巡らされた幕が落ち、大きな馬に乗って谷也は生き生きと駆けて行ってしまった。壮大な冒険物語は、爽快に幕を閉じた。
冒険の旅の途中で、登場人物たちとの面白おかしいやりとりは、無条件に笑えます。隣の年配のご婦人二人が、「昔は、こんなお芝居、よく観たわよねぇ。おもしろいわ〜」とおっしゃっていましたが、古き良き時代の芝居小屋にいるような、そんな楽しい雰囲気でした。50〜60人いた観客の年齢層は熟年以上が多く、若いカップルやお子さん連れの方もいらっしゃいました。でも、どの年齢層の方も素直に笑える、楽しいお芝居でした。横浜国大の唐ゼミナールから発足したというこの唐ゼミは、横国出身の演出家や看板女優の方が中心となって活動しているようです。前座のパフォーマンスも、横国の現役学生の方たちで構成され、本編とクロスする内容での歌とお芝居で雰囲気を盛り上げてくれていました。上演する場所に合わせて、地方ごとに少しずつ変わるという演出も見ものです。谷也たちと一緒に、冒険の旅を満喫しました。
それぞれの0(ゼロ)

それぞれの0(ゼロ)

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/06/03 (火) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

観客もお芝居の一部に!
オープニングのダンスは、これから始まるお芝居を暗示しているようで、期待感が高まります。そして、シェアハウスの住人たちが、建物の閉鎖を知り、それを機に、いろんな問題が表面化してきます。
果たして、それを解決することはできるのでしょうか?
番外公演は、いつも照明や音響を舞台に出ていない出演者が担当する決まりになっているようですが、今回はそれをお芝居にうまく取り入れ、自然な形で舞台上で操作するという手法がとても斬新で、感心させられました。映像も、効果的に使われていて、全部演じて見せるよりも余韻や広がりが感じられました。日替わりゲストのオーナーも、キャストとの絡みを楽しませてくれました。明日は、今回出演出来なかったねじリズムのメンバーをゲストに迎えての千秋楽、じっくり味わって観たいと思います。最後にもう一つ、所々、客席を巻き込んだ演出がありますが、とても楽しくてドキドキさせてくれます。

幸福レコード

幸福レコード

Bobjack Theater

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

ほんわかじんわり
Aチーム観劇。人は年を重ねると、愛だけでは生きていけないことも、白馬に乗った王子さまはおとぎ話の中にしかいないことも知ってしまいます。でも、だからこそ、貧しくても愛溢れる毎日をおくる宮坂夫婦を見てほのぼのとしたり、池内のキザなセリフを聞きながら自分をヒロインに重ね合わせてうっとりしてみたり、ほんのひと時、現実を忘れて夢を見たいのかもしれません。この物語に登場する人たちは、時間に限りがあることを知って、皆大切なものや自分の幸せに気が付いていきます。私たちは、普段そういうことをあまり考えずに暮らしていますが、この作品を見て、毎日の生活の中の小さな幸せを日々大切に生きていこう、と改めて思いました。完全ダブルキャストということで、次回はBチームのお芝居を楽しんできます。

ゾンビの森の留吉

ゾンビの森の留吉

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ゾンビとは?
これは、死期が近づいた留吉が、自らの意志で自宅に戻り、子供や孫に見守られて過ごす中で起こる騒動を描いたホームドラマです。
留吉の危篤で集まった留吉の家族は、人が死ぬ瞬間を撮りたいという孫の善郎の友人・町山から留吉を守ろうとするのですが、そのことに夢中になるあまり、次第に留吉のことが放置されるようになってしまいます。
そんな母親や叔父たちが、善郎には「生きているのか死んでいるのかわからないゾンビ」に見え、町山から銃を奪ってゾンビを撃ってしまいます。
それでも襲い掛かってくるゾンビから逃げようとする善郎・・・
ラストは、自由を得るための戦いを象徴した『レ・ミゼラブル』の民衆の歌を出演者全員で合唱し、生と死、愛について観客に問いかけ、幕が閉じられます。
その中で、秀子の過去の恋愛を映画『卒業』になぞらえて語られたり、お酒で堕落した祐一が、父親の最後の愛情を受けて立ち直っていく様子を、落語『芝浜』をベースにしたお話で描かれたりしていました。
沢山の映画の名シーンや、昭和のCMやヒット曲も織り交ぜられ、時には熱いラブシーンも挟まれ、笑ったりドキドキしたりして、見応えのある一時間半で、明日へのパワーがもらえた気がします。
ラストシーンも、迫力十分でした。
またぜひ、観に行きたいと思います。

スズキ祭

スズキ祭

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

観客参加型お芝居
鈴木性の生徒ばかりを集めて作ったスズキ学園では、創始者の鈴木ベル林蔵(通称:鈴木ベルリン)が最強の鈴木を育てようとするが、なかなか強い鈴木が育たない。
鈴木同士の馴れ合いが原因と考えた鈴木ベルリンは、好敵手となる佐藤姓の生徒を一緒に学ばせることにする。
しかし、鈴木と佐藤との間では争いが絶えず、とうとう佐藤の乱が勃発してしまう。
果たして軍配はどちらに上がるのか?争いの果てに得たものは?

こんなストーリーを軸に、恋や兄弟の絆、友情などを絡めて進んでいき、ラストは会場全体がスズキ学園・スズキ祭の舞台となり、観客と舞台が一体となって『学園天国』を歌って幕を閉じます。
その間、客席にサッカーボール(創りモノ)が飛んできた先の人がナンパされたり、客席の方が壁に見立てられてチラシが顔や体の前に貼られたり、座席におかれたカレー粉や豆板醤がお芝居のネタになったりと、客席イジリも楽しかったです。

クライマックスは鈴木VS佐藤の決戦シーンで、暴力を使わない方法で決着をつけるというオチがとても新鮮でした。
ゲスト陣のお芝居もそれぞれ魅力的で、ねじリズムのメンバーとのアンサンブルもとてもよかったと思います。
笑うのもよし、イケメンを眺めるのもよし、メッセージを受け取るのもよし、学園の生徒気分を味わうもよし、人それぞれの楽しみ方で観ることができる作品でした。

ひとりズム

ひとりズム

ねじリズム

成城サロン(東京都)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ひとりズムとは
これは、高倉県で起こったひとりの女性・江利かおる(通称エリカ)をめぐる四人の男たちの物語。

男たちはそれぞれ、ヒモ、腹違いの弟、クラブの客、高校の同級生という立場から、かおるという女性との関わりをひとり芝居で語ります。
舞台では姿の見えないかおるですが、四人を通してまるでそこにいるように感じられるような、魅力あふれるお芝居をねじリズムの四人が観せてくれました。

そして観終わった時、その物語全体が、剛と言う同級生のストーカー男のひとり芝居であるという仕掛けに気づかされ、ハッとしました。
ひとりズムとは、ひとり芝居×4人と、剛のひとり芝居という二つの意味がかけられていたのでした。

開演前には、クラブホタルのホストとして、ねじメンが観客にドリンクサービスをしてくれるという素敵な演出もありました。
結成から三年、公演の度に進化を続けるねじリズムのお芝居を堪能した60分でした。







鈍詰

鈍詰

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いっぱなしの90分
ねじリズムの4人とゲスト2人による、すごくパワフルなお芝居です。
とにかく、最初っから終盤近くまで、笑える場面が満載です。終盤からは手に汗握る展開となり、ドキドキしながら見守りました。
男6人のお芝居は、思いっきり笑わせてくれたり、ちょっとほっこりさせられたり、うっとりさせられたり、と一時も観客を飽きさせない90分でした。
クライマックスシーンは、迫力ある演出に驚かされました。
そして、印象的なラストシーンで、余韻を残して終わります。観ていてあの場面はどういう意味?と疑問に思ったら、終演後の劇場内での面会の時間に役者さんに聞くと、やさしく笑顔で答えてくれます。
そんなところも、ねじリズムの舞台の魅力のひとつかもしれません。毎回、少しずつ演出やセリフが変わるのも楽しみで、もっと観たいと思わせられるお芝居でした。

もしかして魚貝の森

もしかして魚貝の森

フルーツ宮殿

成城サロン(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

隠れ家でのパーティー
そこは、とある地下室の隠れ家的サロン。
そこで開かれていたのはあるパーティー。

ウェルカムドリンクをいただきながら開演を待っていると、私たちは、突然「可能性だらけのオープニングパーティー」の参加者になります。

そこから、澤田さんと石川さんの作品で四つのお話が綴られていきます。
一時間ちょっとのパーティーという名の公演は、客席の笑いを誘いつつ、時には身につまされて考えさせられたりしながら、あっという間に終わってしまいました。
華やかでちょっぴりシュールな舞台は、澤田さんと石川さんの持ち味がミックスされた素敵でおしゃれな空間でした。

ゲストの藤田記子さんのキュートな演技、松本大輔さんの味のある演技も、この作品には必要不可欠な存在でした。

理屈抜きに笑い続けた一時間ちょっとの素敵なパーティー。
次はどんな風に驚かせてくれるのか、今から楽しみです。

ねじ四季

ねじ四季

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

イケメン6人の熱いお芝居
12/6の公開ゲネプロに続き、7日14時公演を観劇してきました。

今回は、ねじリズムのイケメン4人に、2人のイケメンゲストを迎えての60分強の番外公演です。

ギャラリーという何もない空間から、その特質を生かした劇場をメンバーで設営し、照明・音響・舞台監督など、すべてをメンバー自らが手がけるという、手作りの温かさが感じられる舞台です。

今までに上演された三回の本公演は、主宰の石川伸一郎氏が、ねじリズムの目指すシュールな世界を書かれていましたが、今回は初めてメンバーの鈴木祥二郎氏が書かれました。
ふたを開けてみると、そこにはやはりねじリズムの精神を踏襲したシュールな世界が描かれていました。

イケメン6人が真剣にバカなことを演じるその姿に笑い、歌やダンス、見せ場の演技に見惚れ、最後にホロリとさせられる、密度の濃い60分です。
他とは一味違ったシュールな世界、一度覗いてみたら癖になるかもしれません。

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