柏木れいの観てきた!クチコミ一覧

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女と、12人の女

女と、12人の女

はちみつシアター

テアトルBONBON(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高です!!
数日たって思い返してみても、やっぱりとても面白かった!!ヘビーなテーマでもあったのに、観劇後に気分爽快に明るくなれて、元気をいっぱいわけてもらえるってホントにスゴイ!!
辛いこといっぱい抱えてる人ほど、はちみつシアターのお芝居は観てほしいなって思います。
キャストも全員とっても個性的で魅力的。
心の底から楽しめて、お芝居の世界に引きこまれてしまう2時間は、夢をみているように幸せな時間でした。

七人の白雪姫~同時上演 七人の桃太郎~【満員御礼の中、無事終演致しました!】

七人の白雪姫~同時上演 七人の桃太郎~【満員御礼の中、無事終演致しました!】

X-QUEST

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待通り!期待以上の素晴らしさ!
お為ごかしの一切ない誠実な主張をエンターテイメントとして見せきる力技に感動しました。重すぎるテーマだから、あえて殺陣やダンスや様々なエンターテイメント的要素で薄めて、でも全体には芯の通った主張をブレることなく突きつけられる攻撃的な舞台には魂を揺さぶられました。

琴線にふれる舞台ってこういうのを言うんですね。観客として心地よく負けを認められる舞台でした。

3.11を境に世界が変わったことにも目を瞑ったままの作品を観せられることの多い中で、X-QUESTは期待通りやってくれました!
多くを語りすぎていないのに、真摯に受け止めて、自分たちの言葉や動きやストーリーで私たちの前にエンタメの形で提示してくれたことには心から感動しました。
押し付けがましくないのに、しっかりとメッセージとして伝わる。
ほんとうに素晴らしい舞台でした。






ネタバレBOX

仁美さん独白シーンは感動して涙とまりませんでした。
あんなに短いシーンなのに心を掴んでしまって涙まで流させてしまうだなんて、ほんとうに凄いです。お婆さんネタの笑いも面白いし、ほんとうに素敵な女優さんで大好きです。

からまる法則

からまる法則

劇団銅鑼

俳優座劇場(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

今日的なテーマ!
泣かせようとの意図から涙を誘われるというのとは違う、もっと人間の本質というか心の奥底にある何かに触れられ思わずホロッと泣ける作品。今日的なテーマは、なにが大事でどういう方向を向いて生きていくのが人の幸せか、ということをしみじみ考えさせてくれる。お互いの違いを認め合って生きていくこと、そうすることの困難さ、例えどんなに困難であってもそうしようとしていくその先にしかコミュニティの幸せはないのではないか、といったことを共感しやすい形で見せてくれるあたり素晴らしかったです。こういう普遍的なテーマを今の時代にあった形で観せるって本当スゴイなあ。

四人目の黒子

四人目の黒子

弘前劇場

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/07/25 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

すごい舞台でした!
かねてから、いちど観たいとおもっていました弘前劇場。

いろいろと面白い点は多かったのですが、なんといっても客席の雰囲気が劇場っぽくないのは印象的でした。
人がそんなに多くない夕方の美術館で、常設展を観ているときの空気、といったら良いのでしょうか。

観る前がそのような空気でしたので、とても難しい演劇なのかなと、期待半分恐れ半分で開演を待ち……。ですが始まってしまえば芝居にひきこまれ、気がつけばあっという間に終わりにまで心を連れていかれていました。

その場には存在しないはずの人もここにいる人たちに影響を与えているという意味で、それは存在しているのかもしれませんし、そのように考えましたときに、黒子というものが、その象徴のひとつであったのかもしれません。
など、今になっておもったりもするのですが、観ていましたときには、ただ切実に、今このときを生きている人たちの真摯なその姿や、他愛ない会話、そういう小さなことの集積で人は生きているのだと実感しながら、ただ諾々と心に入ってくる言葉を受け入れているだけでした。

なんていいいますか……。ちょっと今までに観たことないほど気持ちよくしてもらえる舞台といいますか……。

こういうことを考えながら生きていても良いのだとか、こういうことに不安を感じながら笑っていてもいいのだとか、見えるものを見えるまま口にしてもいいのだとか。

いろいろなことを肯定されたようで心地よかったのかもしれません。

これは演劇として面白かったとか、そういうことではないのかもしれませんが、私にとってこんなにも息のしやすい空間、時間はかつてなかったであろうというほどに居心地の良い…というのも妙ですけれど、そういう舞台でした。

客席との距離感が良い意味でこんなにも無いお芝居を観たのは初めてです。
しあわせな観劇。

長谷川孝治さんの作・演出の舞台、またぜひ観たいものです。

儚みのしつらえ

儚みのしつらえ

TRASHMASTERS

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

ものすごくいい舞台!
時代の空気をうまく捉えた作品で、今このタイミングで是非とも観ておきたいテーマ性。何かしら持ち帰り、いろいろを考えるきっかけにできるお芝居ってスゴイいい。
きちんと対話がなされていない現状への危機感のようなものを舞台から強く受け取って、いろいろなことを考えさせられます。
世界中で同時多発的に戦争が起き、どん詰まり感のある息苦しい日々を生きている現状において、こういう演劇というのは、とても意味があって必要なものだと思いました。
頭フル回転させられて疲れたけれど色々考えさせてくれるものってお金出してもなかなか手に入らないから貴重です。

G(ギガ)海峡

G(ギガ)海峡

カムカムミニキーナ

座・高円寺1(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても芝居らしい芝居!
カムカムミニキーナさんの舞台初めて観ました。
観ている側の脳内に漢字でしっかり言葉を置いていかれる感じは押しつけがましいほどに心地よく、けれどそれは役者さんの動きをすこしでも見落とすと言葉の効果が半減してしまうといった種類の言葉の羅列で、観ている側にとてつもない緊張感を強いるお芝居でしたが、それだけに見応あるものでした。
とても面白かったです。もっと早いタイミングでこちらの劇団さんの舞台を観ていれば良かったです。もう一度観たいな。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

大絶賛です!!!
いやーオモシロかった!手放しで絶賛です。

久しぶりに作り手の強い意志が感じられる誠実な舞台をみました。
誠実であり、主張もあり、且つ客の視点を忘れない素晴らしい舞台です。
熟考の末に書かれ演出され芝居となって客にきちんと届けられ、客が何か確かなものを持ち帰えることのできる舞台。

こういう舞台に出会えるから劇場へ通うのはやめられません。

チラシに挟まれていた「制作者募集」の案内にも、主宰の強い思いが感じられてたいへん好感がもてました。
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「ちょっと大変だけど良い結果を産むA」と、「効率的だけどちょっと劣る結果を産むB」みたいな選択肢を前にして、いつもAを選ばずにはいられない人と仕事をしたいと思います。
10年後に「ビッグ」になっているかのイメージよりも、目の前のクリエーションをわずかでも良くするイメージを持っている方と仕事をしたい。
ポジティヴに明るく次へ次へと進んでいけなくても問題ありません。
しつこく目の前の現実につまづいて、摩擦を恐れずにやりとりできる方と仕事をしたいと思います。
(アマヤドリ主宰 広田淳一さんの言葉からの抜粋)
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こんなことを言われたら一緒に仕事がしたくなってしまいます。
演劇に限らず、モノづくりに真摯に向き合い携わる人間であれば、こういう言葉にひびいてしまいます。

あと何回か観たいなあ。めずらしく大絶賛です。

すばらしい日だ金がいる

すばらしい日だ金がいる

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

後半でもう一度行きたいな…。
今回も脚本が秀逸!対話の重要性を強く感じさせるやりとりや、母娘二人のおそらく初めてであろう対話らしい対話のラストシーンなど、観ていて最初から最後まで小気味良かったです。いつも思いますがアマヤドリさんの舞台は役者の動きというか舞台上の配置もとても上手で無駄もなく、いちいちすべてに意味があっていいですね。最後のダンスも物語の一部として機能しているし、こういうものを観ると舞台っていいな、すごいな、って思います。

ネタバレBOX

今回もキツイ!キツイ!「それは誤魔化してるんだ」とか「なぜ?答えになってない」などのセリフの連発とか、面と向かって言われたらそれちょっとなことを囲み舞台の配置で見せられるので、責められてる気分満載です。本質って厳しいものですよね。
それとラストのラストで、タイトルが生きるというか納得させられる。やられたーという感じです。相変わらず巧いなって唸らされました。
ミハルの人魚

ミハルの人魚

X-QUEST

駅前劇場(東京都)

2013/08/17 (土) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

めちゃくちゃ面白かった~!
軽くないテーマやストーリーに観劇後の爽快感!スピード感ある展開がそう感じさせるのかもしれません。目にも耳にも頭にも楽しいX-QUESTさんですが今回もどこまでも面白かったです!ああ、もう一回観たい!!

エレジー

エレジー

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/19 (水)公演終了

満足度★★★★★

上質な芝居に心洗われる2時間半
上質なお芝居に心が洗われるようでした。平幹二郎さんの台詞は一言一言がとても豊かで、人としての奥行までもが感じられもので、沈黙の演技から聴こえる声は、しんしんと降り積もる雪のように静かに心に落ちてきました。激情からではなく、静かに、ただ静かに言葉が降り積もるのです。不器用なまでに実直な人生には笑いも悲しみも同じように在って、それは時に微笑ましく、時に涙をさそう切なさとして、心に迫るのです。台詞の外側から伝えることの多いお芝居に、平幹二郎さんの懐の深さと色気を感じました。
「エレジー」は28年も前に書かれた戯曲だそうですが、いい戯曲は時間を超える力もあるのでしょう、すこしも色褪せてみえません。 そして、お花はいついただいても嬉しいものですね。観劇でお花を贈ることはあっても、いただくことはめずらしいので、とても、とても嬉しかったです。帰宅してさっそく花びんにうつしてあげました。可児市の薔薇園、いつか行ってみたいですね。

シャッフル

シャッフル

劇団スパイスガーデン

東京タワー 1F 特設ホール(東京都)

2011/10/28 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

選抜チーム良かったです!
5人の息がとてもあっていて畳み掛けるように展開していく様も、スタイリッシュに決めながらも笑えたりするところ、笑えるのにキマッていて、でも滑稽で、その滑稽さがバカな男感をよく出していて、それが魅力に映るような、そんなとても素敵な5人の舞台でした。
エドがBチームで観たときよりも何倍も素晴らしく感じられて、5人のバランスがとても良かったので観ていて安心感もありました。
チームごとにまったく色がちがっていて、同じ脚本と思えないぐらいに芝居が違ってみえたことも面白かったです。

PUCK(パック)

PUCK(パック)

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/12/27 (土)公演終了

満足度★★★★

隅々まで行き届いた舞台に感動。
今回は日経貸切公演で観劇してきました。座席は抽選だったのですが幸運にも6列目。普段購入するときは2階席の後ろが多いので、違う視点での観劇に感動しました。後ろではわからないことですが、真ん中で演じている役者ではなくハケていく役者などの細かい演技までもが良く見え、ちいさな部分までが緻密に作られているその様子はとても楽しめました。
レビューなど全体の美しさを観たいときは、もうすこし後ろの座席がいいですが、役者の表情や動きがよく観える前方席での観劇もいいですね。

鈴木忠志の世界 再び!『トロイアの女』・『からたち日記由来』

鈴木忠志の世界 再び!『トロイアの女』・『からたち日記由来』

SCOT

吉祥寺シアター(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/26 (金)公演終了

満足度★★★★

戦いを挑まれたような観劇時間。
「トロイアの女」すごかったです。
圧倒されて筆舌に尽くしがたいのですが、あんなことを何十年もやり続けているというのが、まず恐ろしいです。
74年の初演から何十年ぶりかの再演とは思えない、2014年らしい内容である点も素晴らしかったです。

強姦シーンも、芝居の域を超えたすごいものでした。
襲う側の男たちの動きが、役者が演じているというよりは戦士の動きというか、ホンモノというか、速すぎて動きが見えないというか、いえ、見えているのですが、そこにリアリティがあったというか。とにかく息が止まるかと…。
女として「レイプされる」怖さというよりは、人として「殺される」怖さが優っていたのがリアリティに繋がっていたのかもしれません。
以前違う劇団でも強姦シーンがありましたが、強姦する側の手加減が見えてしまったがために作り物臭さが逆に鼻についたのです。

人形の手をもがれるシーンでは脳内にシリアの映像が浮かんで苦しくなりました。
ただの白い布の人形が、そういうものを喚起させる芝居に背筋が寒くなりました。
ここまで命を引き合いに、真剣勝負を挑まれた舞台というものに出会ったことがありません。
芝居を観てこういう意味でここまで疲れたのは初めてです。
今日の観劇、命のやりとりの迫力に負けました。

「トロイアの女」から「からたち日記由来」への転換の30分は、客席からの質疑に鈴木忠志さんがお応えしてくださるトークタイム。
ある素材もコンテクストの違いでその意味が全く変わると言うお話しなど、大変興味深い話をウイットに富んだ語り口で聞かせていただけて、大変面白かったです。
今の時代、やはり戦争や死は避けて通れないということを、さらっと、けれどしっかりと打ち出してくるその説得力のすごさ。
重すぎて脳も体も疲れましたが、とてもいい時間でした。

abc★赤坂ボーイズキャバレー Spin Off ~2回裏!~―喝!&勝つ!―

abc★赤坂ボーイズキャバレー Spin Off ~2回裏!~―喝!&勝つ!―

K Dash Stage

博品館劇場(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

表とはまた違う面白さでした。
堤泰之さんの脚本は本当に面白いですね。
音響って!そうそう!いるいるー!といったようなところも面白いのですが、表とはまた一味違うドラマ性があって大変楽しめました。
今回の利根川渡の葛藤が、表の台詞にもリアリティをもたせて「好きだから芝居をつづけたい」という彼の意志に力を与えたように思います。
架空の人物、架空の劇団とは思えないリアリティ。
天空旅団という劇団は、もはや架空ではなくてどこかで何かを上演しているという気がしてなりません。
自分がやりたいことをやっているんだと主張する利根川渡ファンタジーにはどっぷりハマりました。

コントンクラブ image5

コントンクラブ image5

K Dash Stage

本多劇場(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★

サイコー!やっぱり面白い!
あっという間に感じるほど、笑えて、泣けて、とっても楽しい2時間15分でした。天空旅団の利根川渡一人芝居が本編で観られないかわりに、開演前にロビーで観られるは最高!!知らずにロビーでのんびりしていてホント良かったです。あんなに間近で観られるなんてラッキーでした。

ネタバレBOX

大河元気クンのチャンパー(タイ人役)はとっても上手で感動的でした。日本語をかたことしか喋れないのに饒舌な感じや、気持ちが走る感じが、ホントに上手く出ていて、最後はホロリ泣いてしまいました。
ワールド・ワールド・ワールド

ワールド・ワールド・ワールド

ロ字ック

Glad(東京都)

2011/09/04 (日) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった!
15分の短い時間で、あんなに面白いものを観られるとは!
女子的会話がとてもリアリティがあってあちこち笑えてすごく面白い!
設定から清潔感のない感じにもなりがちなのに、そこが下品にならない範疇に収めているのが、またスゴイと思った。
客席に紛れ込んでた役者さんの声がすこし耳障りすぎて舞台上の声が聞こえにくかったのが残念だけど、これは客席の場所にもよるのかな?

源氏物語

源氏物語

ドワンゴ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/11/16 (水) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★

もう一度観たい!!
素晴らしく面白かったです。
出だしで一瞬、学芸会?の不安が頭を過るのですが、テンポよく進んでいくうちに不安も払拭、湯澤幸一郎さんが出てきた途端に力技で舞台に引きこまれてしまいます。
今の若者言葉とやや昔っぽい雅な言葉の混在するそのバランスや遣い方が秀逸でした。
平安時代の腐女子である紫式部の視点で語られる源氏物語というニコミュ版新解釈は面白く、同人作家紫式部がとても魅力的でした。
男性が女性を演じると、ドロドロした内面もどこか距離ができて、昇華された形で提供されるせいか、痛いシーンもすんなり受けいれられますね。
歌も満載、エンターテイメントとしてとても楽しめる舞台でした。

ジレンマジレンマ

ジレンマジレンマ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ジレンマな感じ。
社会的に共通の大きな問題を抱えたその結果を個々に落とし込んだ時、それぞれには選択の瞬間があって、そこから各々自分のできる方向に進んでいったがために個々人の事情や立場で立ち位置が大きく違ってくるのだ、ということを突きつけられる厳しい内容の舞台でした。
結果や、どうすればいいのかという具体的な示唆はなかったものの、問題提起として、思考停止を許さない、という厳しさ、を感じたといいますか。
それを堅苦しくなく淡々とした会話で綴られていくので、しずかに言葉が心に積もっていくようでした。
冒頭シーンの役者さんたちの動きがパペットのようだったので、その後の舞台が箱庭のように感じられて、全体を俯瞰して見ているような、客観的視点を強調してくれているような、そんなところも観やすくて、舞台に、というよりは提示された問題に、気持ちが入り込みやすかったです。
スポットを浴びていない人たちの静止した存在にも、彼らの抱える物語(人生、問題)は続いているということを強く訴えかけられているようで、とても面白い演出に感じました。
面白かった、というのも語弊があるかもしれませんが、面白かったです。

毒舌と正義

毒舌と正義

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/06/06 (金) ~ 2014/06/12 (木)公演終了

満足度★★★★

見ごたえありました!
毒舌というよりは正直に生きている主人公に好感がもてる作品。
いくつもの場が同時に進行する展開は最初は戸惑うのですが、慣れてくると幅や奥行が感じられ、物語に厚みが出た印象でよかったです。
演出家さんや役者さんの技術の高さも感じました。
いただいたパンフレットの挨拶文は、そのまま主演の奥村洋治さんの声で読めてしまいます。
ちょっと一癖ある、そこがクセになる魅力的な役者さんです。
安定の面白さで、今回も大変楽しい時間を過ごせました。

We Love兄さん!!~ボクらの兄さん、イケてなくなくない?~

We Love兄さん!!~ボクらの兄さん、イケてなくなくない?~

る・ひまわり

ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/10 (火)公演終了

満足度★★★★

いっぱい笑った!
お芝居を観たというよりは、小林健一さんと加藤啓さんのコントを観に行ったような舞台に終始笑いっぱなしでした。
お兄さんの悪友二人の演技が最初から最後まで芝居を牽引しているようで、劇場内の観客を引っ張る力のすごさに自然と引き込まれました。
あんなにハチャメチャな体裁なのに安心感があったのは、彼ら二人の存在も大きかったのだとおもいます。
とても面白い舞台でした。

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