日の浦姫物語 公演情報 日の浦姫物語」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    たまに観るこまつ座。今回は説教節で物語られる「その昔」(平安時代?)のお話。井上ひさしの初期の作品との事だが、高貴な家の兄妹が犯した近親相姦の顛末を作者が敢えて書いた背景は知らないし、原典の有無(創作かどうか)も知らない。結論的には、良いものを観た。芝居のあちこちで不思議とくすぐられる。高揚感もある。
    日本に近親相姦に対する禁忌が存在したのかも私は知らないが、説教節の一つの演目であるのなら仏教の戒律にあるのかも知れない。
    ただ性の過ちを自らの「罪」として内在化する精神構造はどこか西洋的で、「物語」を終えた語り部が、聴衆と対峙するラストは聖書の逸話を思い出させた。
    因みに「穢れ」の観念は外的な(世間の)視線を内在化する事はあっても、「罪状」に対する内省はなく人を更生させることはない。
    1980年代のスイス映画に『山の焚火』という秀作があった。芝居の前段の状況はこれに近いものがあり、後段のは『オイディプス』だ。もっとも本作は「悲劇的」が目的地ではなく、母が「女」の顔を見せる部分が艶笑譚のタッチであったり。不思議な味わいだ。初演時の宇野誠一郎の音楽に時折、現代感覚の音が入るのが良く、舞台を締めていた。

  • 満足度★★★★

    この戯曲の舞台を見るのは二度目。初めてみた大竹しのぶ主演の時は、とにかくクライマックス場面に圧倒された。今回は落ち着いて全体の構造や細部に発見が多々あった。「女の一生」のあのセリフが、一番のクライマックスの決め台詞に使われているのを聞いて、おもわず笑ってしまった。

    演出と美術の工夫で、格子状の仕切り板が前後に二列か三列に配されて、その上下の配置で場面転換の変化をつけるのは、シンプルだが奥行きのある変化で良かった。

  • 満足度★★★

    こまつ座、二回目です。
    ところどころに、私にはわからない笑いのポイント?があるようで、ちょっと戸惑うこともありましたが、やはり役者 辻萬長 はいいですね!芝居うまいっすよ!
    たかお鷹も素晴らしかったので、まあ観て良かったかな。

  • 満足度★★★★★

    家に帰ってさあ感想を書くぞと思ったら既に先人が。お二人とも何かを語らずにはいられなかったのだな。わかるわかる。

    私はベテランお三方(たかお鷹、毬谷友子、辻萬長(かずなが))の芝居のうまさに口をあんぐりであった。オープニングは辻さんのミュージカルかオペラのような朗々とした語り、その要所要所に粒の揃った音を正確なタイミングで弾き出す毬谷さんの三味線と語り。三味線がない時もメロディーが聞こえ、リズムを感じる。もうこれは音楽劇だ。

    お話は悲劇であり喜劇である。私は舞台の流れるままにちょっと泣き、大いに笑った。絶対のお勧め。65分+15分休憩+100分。

    初日に続いて千秋楽も観劇
    今回は朝海ひかるさんのセリフ回しのうまさに感心させられた。しかし彼女、元宝塚という感じが薄くて私には親しみやすい。
    それと一度目には気に止まらなかった岩の間の聖人を迎えに行くところはくだらないセリフの応酬がなんともツボにはまったし、その後の音楽、とくにブルースハープの音色にやられてしまった。

    ネタバレBOX

    後半最初の歌と踊りは毬谷さんのマイクの調子が悪かったが、良い所でも歌い難そうであった。彼女にキーが合っていなかったのではないかなあ。二回目の観劇で、やはりキーが低すぎることを確認した。ここが唯一のマイナスポイントだよ。残念。

    最後の「観客の皆さんだって、悪事と無縁ではないでしょう」的な流れは、井上ひさしにしては凡庸なあてこすりだ。
  • 面白かった〜♪こんなに笑わせてもらえるとは。俳優に魅せられた…メインだと朝海ひかるさん、平埜生成さん、毬谷友子さん、辻萬長さん、素晴らしい!

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/09/06 (金) 18:30

    座席1階

    文学座の杉浦春子に井上ひさしが書き下ろしたという舞台。近親相姦の悲劇だが、見終わってみれば底抜けの喜劇のオブラートにくるんであった。
    ある時は親父ギャグ、またある時はオレたちひょうきん族という具合。鵜山さん、これはちょっとやりすぎじゃない、とツッコミを入れたくなる構成だ。あまりにも残酷な筋立てだから、こうなったのだろうか。自分としてはそうではなく、井上ひさしが天国から見て笑っているような舞台にあえて仕上げた感じがする。
    日の浦姫を演じた朝海ひかる、魚名を演じた平埜生成が毒のない、さわやかと言ってもいい演技だったからかも。
    井上ひさしのユーモアは分かったつもりでいたけれど、最近のこまつ座の舞台からは想像できないテイストに一本取られた感じがした。
    杉村春子の舞台が俄然みたくなる。

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