背中から四十分 公演情報 背中から四十分」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    雰囲気、情緒が感じられる演出抜群な作品です。
    人物の人生、悩みが浮かび上がり、
    屈折して行き場のない想いをどこにぶつけていいのかわからず
    自分自身を壊そうとする人たちの物語ですね。

  • 満足度★★★★★

    肩こりも知らない(自覚していないだけかもしれませんが)私なのでマッサージなんて体験はありませんが、見ていたらほぐされたのは心なのかなと思えました。
    海に面した窓を開けると風がカーテンを揺らし、波の音なのか風の音なのか、闇の中から聞こえてくる。窓を閉める時のカーテンの動き、締め切る時に途絶える風の音の聞こえ方が絶妙でした。

  • 満足度★★★★

    笑いあり、人生の影と光あり、思いがけない趣向あり、たいへんいい舞台だった。ホテルの男性客と女性マッサージ師のふたりが軸であるが、マッサージをネタに、こんな面白くて深い芝居が作れるのかと、発想の妙に感心した。
    深夜のホテルの部屋に男がやってくる。やけに態度がでかくて、時間外に豪華な食事のルームサービスを要求し、マッサージも要求するかと思うと、遅れているツレと頻繁に携帯で連絡を取る。ホテルで待つツレというと、ちょっと危ない関係を考えてしまうが、マッサージの女性が現れることで、話は意外な展開に……。
    畑澤聖吾さんの作・演出と、男性客の斎藤歩とマッサージ師の三上晴佳の、コミカルさと説得力のある演技に大きく拍手したい。1時間35分。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/05/04 (土) 14:00

    吐露する男、吐露する女、見ず知らずの二人が
    背中でつながるまでの謎解きに惹きつけられる。
    斎藤歩と三上晴佳、まったくなんて役者だろう!
    癒されていくのは彼の背中か、私の背中か・・・?
    私の両隣の男性客がボロ泣きしていた。
    深い揺さぶりに浸った1時間35分。

    ネタバレBOX

    東北の場末の温泉地、ホテルの最上階8階の部屋が舞台。
    案内されて部屋に入って来た中年男(斎藤歩)は、やたら金払いが良く、
    ここで待ち合わせている誰かと頻繁に電話でやり取りしながら
    連れの到着を待っている。
    やがて待ちくたびれた男がマッサージを頼むと
    女将(天明瑠璃子)やスタッフ(山上由美子)が止めるのも聞かずやって来たのは
    大いに“ワケアリ”気味なマッサージ師、せつこ(三上晴佳)だった。
    ここから命がけのマッサージが始まる・・・。

    ホテルの部屋に入って来た時から、中年男の落ち着きの無さ、
    自棄になったような金の使い方、無理難題を吹っ掛ける傍若無人ぶりなど
    本来の彼とは違うキャラになっているような不自然さが目に付く。
    それらが“絶望の果ての決断をした人間”に特有のテンションであることが
    終盤、彼が心情を吐露して初めてすとんと腑に落ちる。

    これはせつこも同じで、男の吐露に応えるように
    せつこもまた問わず語りに心情を吐露する。
    今日初めて出会った二人が、互いの絶望に共感した結果
    誰にも言えなかった胸の内を吐き出し、共有する。
    強烈な共通点が、時間を超えて人を結びつけることを見せつける。

    洗練された役も似合いそうな斎藤さんが、
    歩き方や姿勢に絶妙なくたびれ感を醸し出していて秀逸。
    客と話しながらマッサージするのが身についているかのような
    三上さんの自然な台詞回しが素晴らしい。
    一体何があったのだろう、という興味が途切れることなく、
    というかどんどん大きくなっていく展開の巧さは
    畑澤氏ならではの台詞の面白さ、エピソードのリアルさ。

    どんなに傷んだひとでも、きっと誰かに救われる。
    誰かを救うと自分が救われる。

    今日、マッサージしてもらったのは私だ。
    背中から癒されたのは、私だったのだ。
    ありがとうございました。






  • 満足度★★★★★

    古い作品で再演もあったのに見逃していたもの。やっと観られた。
    あまりキャストの確認もせずに観て、当日の配布物で三上晴佳さんが出ていると知りそこに期待していたら、客演の斎藤歩さんが凄くよかった。
    話の流れや設定には意外性はないのだけれども、95分集中して観てしまう穏やかな緊迫感。
    今回全く違うキャストになっているだけに、人物背景も時代に合わせて変化したというだけに、古いものが観たくなった。演劇はナマモノなんだなぁ。

  • 満足度★★★★★

    出演者も少ないし、セットも安っぽかったけど、すごい良かったです。

  • 満足度★★★★

    いつもご苦労さまと首を垂れる青森の劇団の公演。
    今回はいやにうまい役者が出ているなと、目を凝らせば斉藤歩の客演だった。
    十数年前の作品の再演とのことで、さすがに中身は平成初期を感じさせる。畑澤が時代に非常に鋭い感性を持っていることがわかる。再演は再演で、一夜の芝居を楽しむには面白く出来ているが、そういうところにも作家の特性が現れるから怖い。
    贔屓の苦言を言えば、齋藤以外の俳優さん、今少し、観客に聞き取れるように台詞の言葉を大切に。スズナリで最後列で聞こえないという技術ではこまります。畑澤さん、観客は、雨くらいではひるまない。そのことをあまり言われると、こちらがこの芝居をその程度にしか思っていないと高をくくっているのかのかと思ってしまう。

  • 満足度★★★★★

    渡辺源四郎商店主催の公演で再演モノを観るのは、もしや初めてでは。。
    ナベ源が誇る女優・三上晴香を久々に拝めた。キャラクター頼みの面もあるか、と今まで見ていた所があるが、今回の演技は女優としての幅を(私に)実証した。また、知名度があれば好感度第一位説有力な?レギュラー・山上由美子、残る二役が実力派の客演と、満を持しての感もあるナベ源公演。出ずっぱりの中年男役に、札幌座所属とあるが実力者らしい斎藤歩、旅館の女将に青年団・天明(みょう)留理子。彼女が出てくるだけで期待させ、笑おうと構える我々に期待通り振舞ってくれる。
    そして斎藤と三上の絡みがメインになるが、戯曲、役者とも見事であった。

    ネタバレBOX

    芝居を見終え、幸福感に浸っている。出会う二人がそれぞれ身の上を語りあう終盤、語られる内容がそれまでの行為を裏付ける「謎解き」の答えとなる。言葉頼みの面がある戯曲はそのオチが弱い時に危うさが過ぎるが、作者は意外性があってしかもリアルなエピソードを二人に語らせ、言葉だけで観客を納得させてしまう。妻子に捨てられる父親キャラも滲み出ていて話に説得力があり、三上が陥った誤りとその残酷な結果も、殊更な不幸の陳列とならず俳優はそうなるのが自然である人物を演じて、その姿にため息が出るほどのシンパシーを覚える。この場合、語る者に対してもそうだがそれ以上に、聞く方の心に共振し、舞台上の人物と同じく相手の話を受け止めている。
    笑えて愛おしくなる人情物ではあるが、二人の物語の向こうには、世の中が見えている。
  • 私的に今月一番お薦めの舞台。笑ってグッときて集中できて、期待以上!三上晴佳さんやはり素晴らしい!!俳優さんに三上さんを観てもらいたい。作品も凄い良いです。5/6まで。約1時間35分。

    ネタバレBOX

    巨大スーパーマーケットやコンビニが街を壊していくエピソードは、最近、映画でもお芝居でもよく観ます。切実。
    マッサージ師役の三上さんはマッサージの免許を取られたそう!

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