満足度★★★★
笑いあり、人生の影と光あり、思いがけない趣向あり、たいへんいい舞台だった。ホテルの男性客と女性マッサージ師のふたりが軸であるが、マッサージをネタに、こんな面白くて深い芝居が作れるのかと、発想の妙に感心した。
深夜のホテルの部屋に男がやってくる。やけに態度がでかくて、時間外に豪華な食事のルームサービスを要求し、マッサージも要求するかと思うと、遅れているツレと頻繁に携帯で連絡を取る。ホテルで待つツレというと、ちょっと危ない関係を考えてしまうが、マッサージの女性が現れることで、話は意外な展開に……。
畑澤聖吾さんの作・演出と、男性客の斎藤歩とマッサージ師の三上晴佳の、コミカルさと説得力のある演技に大きく拍手したい。1時間35分。