公演情報
「散歩する侵略者」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
2011年版を観ているが、今回はさらに完成度が上がった。
演劇らしい、見せ方、面白がらせ方を知っている。
ラストは泣いている観客が多かった。
そして大窪人衛さんの、あの身体を捻りながらの台詞回しのイヤったらしさは、やっぱり最高だ! これぞイキウメ!
前川戯曲は前川演出のイキウメが一番面白い、というか前川演出であったとしても、なぜかイキウメ以外はそんなに面白くならないのだ。
正直、『散歩する侵略者』もドッカンドッカンと、微妙にいろいろ見せてしまう映画版よりは数百倍はいい。
満足度★★★★
展開の意外性とラストシーンの余韻がとても好き。
SFであり、社会派であり、恋愛ものであり、一粒で3度美味しい作品でした。
俳優陣は安定の上手さ。特に内田慈さんがとても良かった。
照明が(わたしには)雪景色にも月の影にも見えて印象的。イキウメにハズレなし。
満足度★★★★★
友人からのオススメで観劇!
恩田陸の「月の裏側」のような世界観かと思いきや!
面白かったです!
主人公の方の魂の抜けたようなお芝居が凄かった!宇宙人の男の子が凄かったです!
満足度★★★★★
素晴らしすぎました。全てが高クオリティー。あり得ない出来事を「もしかしたらおこりうるかもしれない」と思わせる力がありました。最後は号泣して死にました。
満足度★★★★★
イキウメ『散歩する侵略者』
侵略、それはどれも、足音もなく、すりよるように、なじむように。
わたしの目の前にあるもの、ふれるもの、奪われかけているかもしれないもの、を改めて考える。やっぱり会話のテンポと言葉のチョイスがも心地良い。画がきれいでとても好き。
満足度★★★★★
初めて観たのは2011年、ストーリーが解ってるだけにその時程の衝撃はさすがに感じなかったけど、ラストの素晴らしさは変わらず
伊勢さんと岩本さんがいないのは寂しいけど、役者さんも凄く良かった。天野君はやはり大窪さん以外に考えられない
満足度★★★★★
鑑賞日2017/10/29 (日) 18:00
笑って泣けると言う表現が有りますが、その言葉が陳腐になるほど笑って泣けました。
人間賛歌と愛の賛美
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/14 (火) 19:00
イキウメの代表作の一つだが、以前にも観て、前川作品でも最も救いのない作品に思えていた。今回観て、そうでもなかったのは何か変わったのだろうか。ただし、大窪の気持ち悪さは、前回と全く同じ印象で、この辺は彼の力量の為せる技と言えよう。内田慈が演じる妻が切ない。
満足度★★★★★
素直にみれば素敵なラブストーリーだろう。でも私は違った。たくさんの人に観て欲しい。そしていろんな方向から、考えるきっかけを与えられる人が増えたらいいな。この作品が今後も上演されつづけることを願う。
満足度★★★★
普通の演劇で普通に面白かった。役者さんもしっかりしていて楽しめた。とくに真治役の浜田信也さんの99%の大真面目と滲み出る1%のおかしみが心地良い。また高校生役の大窪人衛さんのハイテンションな演技は結構好きだ。
「イキウメ」の舞台は深いような評判があって、初めは何も見逃すまいと構えて観ていたが、どうもそんな必要はないという気分になって行った。観る人が観ればいろいろあるのだろうが私のレベルのアンテナでは受信できなかった。
構えていたときには集中を切らす笑い声にイライラしたが方向転換するとそれも良いかなと思えるようになった。笑って良いのか悪いのか作者の掌の上で転がされた気分だ。
カーテンコールでは役者さんは深刻そうな表情をしていた。よほど悲惨なストーリーでない限り、お話であり演技なのだから終わったらニコニコしてやり切った喜びを表現してもいいのにと思うのだが。まあ、笑えば「何で笑うんだ」と言われ、笑わなければ「何で笑わないんだ」と言われ、難しいね(笑)。
*2019/7/21追記 映画版(監督:黒沢清、出演:長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己)を観た。映画はくどいくらい丁寧だ。おかげでありもしないものを想像していたことが分かった。上にある2年前の評価は妥当なところだ。熱烈なファンの超高評価は「ああそうですか」で済ませておけば良いだろう。人それぞれである。
満足度★★★★
NHKシアターコレクション2009の放映がイキウメを見た最初だから8年近くになる。劇団公演をやっと目にしたのが2011年「散歩する・・」(KAAT)だったが、終演後しばらくこのドラマについて考えた記憶がある。
その後何本かイキウメを観て、「俳優」の仕事について考える所あり、今回も俳優の演じぶりを目を見開いて凝視した。俳優が架空のドラマを具現し、フィクション性を支え、内実(と見えるもの)を注入している訳だが、その裂け目を見ようとしていたのかも知れない。
特に「愛」をめぐるラスト。前回の観劇で感じた、突けばほころびも見えそうなドラマの弱点と、そうしたくない心情により成立するドラマ性の両面が、今回どんな風に見えてくるのか・・気になっていた。だが場面が近づくにつれ、作りを見極めようという欲求よりは、ドラマに浸りたい欲求が勝り、思わず涙した訳だが、やはり初演と同じく、考えさせる要素である。
ユニークな設定で「概念」そのものを扱い、それぞれの概念について想像を逞しくし考える契機が各所にある。
すごく面白かった!今回の『散歩~』は大人でスタイリッシュ!上演時間は約2時間10分、休憩なし。客演の内田慈さんが抑えた演技でエレガントに魅せてくださいました。看板劇団員の浜田信也さんは私が今までに観た中で一番良かった~!
現代が舞台の、SFの設定を活かした密な人間ドラマです。演劇ならではの軽やかかつシャープな場面転換で抽象空間を変幻させ、想像力を大いに刺激してくれます。コミカルなやりとりが心地よいアクセントになっており、ベタだったりシニカルだったり、笑いの種類も豊富です。笑っていいのかどうかわからないアンビバレントな空気を作るのも巧い。
実はド直球のラブ・ストーリーでもあるのですが、抑制の効かせかたが見事でした。ギュっと凝縮した空気が持続し、巧妙にじらされて(笑)、最後は落涙してしまいました…! 芯の熱さを徐々に表に出していく演技のグラーデーションも、微細にコントロールされています。俳優の仕事をしてくださっていると思いました。
2005年、2007年、2011年と拝見してきた私に、2017年版はどのように響いたのか。中身は変わっていないのに、やはり時代を映すことになるんですね。上空で戦闘機の爆音が轟く、基地のある海に近い街といえば、今の沖縄ですよね。「ミサイルが飛んでくるかも、戦争が起こるかも」と庶民が噂をする状況も、驚くほど今の日本と重なります。否応なしに実生活、社会状況を意識しながら拝見することになりました。
たまたま木下順二さんの書籍「“劇的”とは」を読んでいまして、前川さんの作劇術は木下さんの分析にぴったり当てはまると思いました。
拙ブログより。http://shinobutakano.com/2017/11/03/7467/
満足度★★★★★
鑑賞日2017/10/29 (日) 18:00
座席1階G列
イキウメ『散歩する侵略者』シアタートラム
面白かった!こういうミステリアスな雰囲気の作品すごく好きです。
シアタートラムって椅子が固いので2時間越えと聞いてちょっと不安もあったのだけど、
話に集中できて全然気になりませんでした。
興味を引くような筋立て、構成が上手いですね。
関数ドミノでも思ったのだけど、設定やルールありきでぐいぐい押してくる作風なのかしら。
(謎を解き明かすのでなく謎を謎として楽しむ感じ?)
私はHOWやWHYが気になる方なので、その辺にもう少し触れてくれると嬉しかったりします。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/10/31 (火)
再演を重ねても満足の完成度。今という時代にあわせたさまざまな恐怖。ラストシーンは会場内ですすり泣きが。
満足度★★★★
何度も再演された作品で、その度に作品はかなり変わる。作る方の意識以上に、見る側の状況が影響する。再演をかさねられるのは、戯曲が優れている証拠でもあるが、再演は演劇の面白さと難しさを感じさせる修羅場でもある。
宇宙人が三人やってきて地球人の意識を盗む、今後の地球侵略に備えての予備活動だというのである。「人間の意識」で、人間社会が成立しているのだから、この盗難で様々な人間関係のドラマが生まれる。それが現代社会の諸問題に触れていくのが秀抜だ
初演の2005年のサンモールは見ていないが、2007年の青山円形は見た。イキウメを見るのも初めてで、新しい演劇世界を作れる若い新進作家が現れたと大いに興奮した。現代社会の不可解と危険を巧みにSFの約束事の中で転がしてミステリアスな空気もある不条理劇だった。現代の不気味さ、奇怪さを、若い演技者たちが演じているのが妙に生々しかった。
それから10年。イキウメは評価され、今回の公演はトラムながら東京で26公演、昨日の段階で3公演の追加が決まっている。そのあと関西公演もある。映画にもなった。稀に見る大ヒットの「散歩する侵略者」の現状を見た。
舞台の空気は変わった。再演を重ねて、あやふやなところがなくなって、今回は幕あきからカーテンコールまで2時間余一気呵成に話が進む。SF活劇の趣もあって日本版ブレードランナーである。宇宙人の地球侵略とその攻防がはっきり表に出ていて、海に近い小さな基地の町に住む住民の生活感や人間性は後退している。かつては「意識を盗む」と言うSFならではの設定でじわじわと小さな町(政府から遠い)に迫る恐怖だったが、今回は敵がはっきりしている。今のご時世、北朝鮮をはじめ、正体の明確なものから不明確なものまで、さまざまな宇宙人的なものが身近になっているだけ、切実感は高くなった。かつては軽い笑いがあったが、それは影をひそめて怖い笑いである。
以前からの女優が出ていないが、男優陣は多くは初演のキャストで、みな、当たり前のことだが、やたらにうまくなった。気がつけば映画やテレビで見る顔も増えた。
確かに「散歩する侵略者」と言う芝居をどう生かすか、と言うのは、とても難しい話なのだ。事実、映画では、最初の方の宇宙人と接触するあたりまではさすが黒沢清、と言う出来で不気味さも迫ってくるのだが、後半の具体的なドンパチになるともういけない。話の折角の仕掛けが嘘丸見えになってしまう。映画の映像の具体性がこういうソフィストケイトされた世界を許さないのだ。
その点ではこの作品は芝居ならではのもので、舞台の上でこそ、作品が生きてくる。芝居である以上、今回のようなわかりのいい大当たり向け作りは必要だし、それは成功しているのだが、、意識を盗まれたものの不条理を軸に初々しかった青山円形の初演も懐かしい。それがいま成立するか? やってみなければわからないところが芝居の最前線なのである。