山の声-ある登山者の追想 公演情報 山の声-ある登山者の追想」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    見ごたえ十分
    地味な二人芝居と思いきや、かなりマニアックな内容だった。
    しかもあまりなじみのないマニアックさなのに心惹かれる。
    情熱を語る人はなんだか。。。いいね。

  • 満足度★★★★

    迫真の演技
    戦前の装備も乏しい時代というのも、厳しい自然と対峙する姿を一層険しいものに際立たせていて、それでも山に愛着を持って挑戦し続けるという姿に心を打たれた。冬山をしかも酷寒の槍ヶ岳を実際に体験しているような、そんな迫真の演技が素晴らしかった。

  • 満足度★★★★

    挑戦し続けると結果はそこしかないのに。
    湯又までもう少しや がんばりや 先輩 花子 登志子 わるいが少し眠らせてくれ。最後のシーンが悲しかった。
    挑戦し続けると結果はそこしかないのに。

    街に居ったら拭けば飛ぶような労働者 山に居ったら人とよう歩かん山男
    登山の準備から、孤独の中で、想い 振り返り 気力を持ち続け 自分の力を信じて限界を越える。また また 繰返し 走る 転けるまで、 勇気 知恵  極限の状態 

    ネタバレBOX

    前説 山登りの名人の話し // 大正13年 14年 9月 10月 大仙 槍ヶ岳 乗鞍岳 室堂 権現岳 八ヶ岳 1人で まだ溶けてへんやん 2月の室堂で飯が凍って 蒲鉾 正月 寂しい なぜ自ら そんな 求めるんや バイオニア 有休と正月で 降りて湯又まで 温泉がある 人がいるかも 雑煮 すまし 白味噌 俺の親は山やめろ嫁もらえと 恐ろしい物に取り憑かれたなと泣く 何で山上りたい 真っ白 真っ黒 美しい 人間が見たらあかん物 きっと先輩を憧れた 六甲山全山縦走 できなかった 泣いた 勝ちたい でも勝てん RCCの報告会 厳冬のアルプス 奥穂高 1人じゃなかった 桑田くんが登ってザイルを 刻んだステップを立たせてもらった アルピニズムや 俺は 俺と人の持っているイメージが離れる 北アルプスは青い空 星がつかめそう 俺と山の距離は離れていく 有休なくなり ディーゼルエンジンの図面を書いた 変人あつかいをする 嫁 花子にも言われた 笑い方まで不器用 、 そんなんどうでも ありあまる脚力と根性 皆があこがれてる。 ヒマラヤ 遠山さんが見せてくれた 行けない 行かない 君たちが
    するんやと 俺の中で火が着いた 心が晴れた あてがない 10年貯めた 花子ほったらかし 嫁はいいよ 誰か紹介しょうか、俺は山が一番 臆病者でないと単独行できへん 足の速度が違うから 1人は寂しい // あの1月6人と パーティーの人達とあわない 何処へ行くんですか 室堂へ 、 朝剣山へ向かった パーティーに入りたいだめです **くんを 今なら登れると誘った 別れて帰った ラッセル泥棒 6人が雪崩 俺1人が早く出て助かった、 俺はいったい何処におりたいんや 早よ会いたいな花子と登志子 山は寂しいな 北*尾根 来年は越える、 俺と落ちた 俺は足引っ張ったんや、 1人で登れん所はパーティ しかたない 2人やったらなんでも出来ると思った おごってた 竪穴掘って ビバーグ 風が吹き頭が、ぼーっと 吉田君がおかしい 湯又まで6Km 7時間 吉田君が座りこんで 動かない 湯又までもう少しや がんばりや 先輩 花子 登志子 わるいが少し眠らせてくれ


    街に居ったら拭けば飛ぶような労働者 山に居ったら人とよう歩かん山男
    登山の準備から、孤独の中で、想い 振り返り 気力を持ち続け 自分の力を信じて限界を越える。また また 繰返し 走る 転けるまで、 勇気 知恵  極限の状態 がんばりや先輩 花子 登志子 悪いが少し休ませてくれ。最後のシーン悲しかった。
  • 満足度★★★★

    そこに雪山が見えた!ドキュメントの様な作品
    今回の作品は 大竹野正典さん(くじら企画)
    脚本の2本立ての<山編>を観劇

    キャスト
    辻貴大(カムヰヤッセン)
    板倉チヒロ(クロムモリブデン)

    まるでドキュメントを見てる様なある二人の登山家の語り芝居!
    この作品は役者二人の演技力で大きく変わる
    ドキュメントの様に感じたのは役者さんの辻さんと板倉さんの熱い演技!
    登山にあまり詳しくない私でさえ情景が浮かび最後まで魅入ってしまった!

    後半には観ている方も同じ様に雪山にいる感覚に陥っている
    自然と肩に力が入っていたぐらい見応えがあるお芝居でした!

    今までとまた違った大竹野さんの作品
    楽しめました!

  • 満足度★★★★★

    森田祐吏、渾身の演技。
    森田さん、何度も見せて頂いているのですが、自分的にはベストのパフォーマンスかと。どんなラストが待っているのかと、一緒に登っている感じでした。そして...全く想定していなかったエンディングがまた素晴らしい。娯楽が少なかった時代だからこそ、あんな『登山観』みたいなものがあったんでしょうか?山への憧れ、山への畏敬。そして、まだ見ぬエベレスト...。しかし、同時代感がないにも関わらず、迫ってくる共感・感動。何なのでしょう?今年のアワードにすら考えています。残り少ないステージ、ぜひお見逃しないように。とにかく、名作!これは間違いない!

  • 満足度★★★★★

    稜線が見えた!
    同じ単独行を常とする二人ではあってもその対照がくっきりと際立つ個性と演出。目標を定める才能や環境に恵まれず目標を“こさえた”者に共通する居心地の悪さを抱え込んだ二人の“引け目”を感じたのは自分がそのような者であるからなのか。嬉しさと不安が謙虚と臆病を刹那に押し込めあるべきおのれを置いてきぼりにしてしまう、魔の刻がやっぱり訪れてしまったその感じが実に示唆に富む。山並みもくっきりと、平地にして冬山の美しさと厳しさを存分に味わえるとても良い時間だった。

  • 満足度★★★★

    濃密な…
    極限状態における濃密な会話劇。登場人物が、二人であるからごまかしが出来ない緊張・緊迫感が観客(自分)の感性を刺激する。
    さて、主役になるのは、大正から昭和初期に活躍した登山家…加藤文太郎の登攀記録である。

    ネタバレBOX

    山行歴ン十年になる。まず学生時代の友人との2人山行、その友人の大病以降は単独行、そして現在は地元の山岳会に所属する。自分には、山の魅力が十分伝わり、臨場感あふれる好公演であった。

    街中で感じられない開放感、自然との一体感は素晴らしい。四季折々、そして登山ルートを変えれば、同じ山でも全然違う顔をみせる。
    しかし、その背中合わせに自然の厳しさがあることを認識しておかなければならない。本公演でも、単独行では考えられない慢心さを訴える。相方がいれば油断と安易な依頼心が生じ、それが命取りになることもある。

    それでも現在、中高年を中心に登山人口が増えているという。街中にいれば、この芝居のような極寒は避けられるだろう。それでも日常から脱して山に向かう...そこには理屈では説明できない魅力があるからだ。

    さて命をかけても成し遂げたい、自分の足で歩かなければ到達できない山頂を目指して...。人間の本能か、何かを成し遂げたいという思いの一形態がそこにあるのかもしれない。

    この山行公演(80分)を一緒させていただき、色々な山の姿・形が見えるようで楽しかった。また人間が持っている心のあり様が、山の(気象)変化と同じように、いつ・どのように変わるのか考えさせられた。

    二人の役者は、見事に稜線を描き、極寒も観せ感じさせてくれた。その額には大粒の汗が...本当に熱演でした。

    次回公演も楽しみにしております。

  • 満足度★★★★

    チャレンジ・・・
    アドベンチャーでも、チャレンジャーでもない私でも、
    雄大な自然を目の当たりにすると感動する。

    そんな自然を相手に、己の目標に向かってチャレンジし、もがき、苦しみ、
    そして達成したとき、何ともいえない“もの”を感じるのだろう。

    そして、更なる達成感を求めてまたチャレンジし、成功する。
    成功を重ねることにより驕りをもつ。

    “驕り”は判断を狂わせる。

    そして、チャレンジには必ずリスクが伴う。

    “山”での失敗は、“死”に直結することがあるだろう。

    それでも、チャレンジするのか・・・。

  • 満足度★★★★

    濃密な空間
    以前、ラジオドラマで聞いたことのあったので、ライブの公演を楽しみにしていましたが、想像以上の面白さでした。
    圧倒的な台詞から立ち上がる、孤高の人の過酷な冬季登頂の臨場感に胸が苦しくなった。演劇の脚本というより、小説のリーディングの趣。背後から聞こえてくる吹雪も面白い効果でした!


  • 満足度★★★★★

    深く自然に分け行った者の世界

     大正時代、未だ日本では登山技術も殆ど知られておらず、特にロッククライミングの技術等は、大学山岳部のボンボンだけが習得できるような時代の在野のサラリーマン登山家2人の話だ。

    ネタバレBOX

    在野NO1と目される登山家と彼に憧れて山に見入られ、どんどん難しい条件の山にのめり込み、チャレンジして基本的には単独で登っていた二人は、終にパーティーを組む。無論、それは互いの実力を認めあってのことであったが、互いの遠慮や見栄が、正確な判断を狂わせ帰らぬ者の仲間に加わる迄の過程を描く。
     何故、山に登るのか? この問いは、彼ら自身の切実な問いでもある。そしてそれは、生きていることを確認する為、また、神々の住まう荘厳な世界を垣間見るためだったように思われれる。もとより、筆者自身、山も海も好きで良く出掛けた。然し、自分の山の技術も装備も沢や縦走が基本でロッククライミングなどは、初心者の域を出ない。まして、冬山へのチャレンジなどおこがましくて語れたレベルではないが、それでも、夏、オーバーハングしているような岩を登ってゆく時、目前に生えた苔の緑の鮮烈な印象は、忘れることができないし、それこそ、生きている色だと深く魂に沁み入る思いはした。
     海に関しては、プロになる為の学校を出ている関係で航海経験がある。北の海で嵐の中を航行し、船体が木の葉のように突き上げられては、十数メートルも落下し、その度ベッドに叩きつけられたこと。鼠が残っていたので船は沈まないと安心はしたものの、ビルジキールがギシギシと音を立てて歪み、船体がバラバラになる前兆のように思われたことなど、自然の前で人間の力などいかほどでもないという事実を嫌と言うほど知らされた。だが、南方に向かって航海している時、普段、三角波の立っている太平洋が、ベヨネーズ礁に入った途端、油を流したようなべた凪になり、釣れる魚種も変わって不気味さを増した。この辺りは明神礁も近く海底火山帯がいくつもあるので周囲より深度が浅い。深さは3000メートル強程か。ベヨネーズを越え、小笠原を目指して航行している時、新月の晩があった。その夜、自分はワッチ(ウオッチの方が、正確な発音に近いが現場の発音はワッチである)をしていたが、余りに美しい星空に見入られてデッキの先端に立った。海と空の境界が曖昧である。空の領域には、満天の星海には無数の夜光虫、この時自分の感じたものは、宇宙の只中を唯一人航行している自分であった。
     こんなことを思い出させてくれる作品。
  • 満足度★★★

    臨場感たっぷりのイイお芝居でした
    骨太ないい作品でした。

    「孤高の人」を読んでみたくなりました。

    ネタバレBOX

    詳しくは、自ブログに書きました。

    http://ameblo.jp/gooharuhide/entry-12040756876.html
  • 満足度★★★★

    まさに冬山のような作品でした
    山編観劇。
    山で感じる孤独感、達成感、ひととの軋轢。実は街中と何も変わらないのかもしれないけど、ひとつひとつが壮絶に浮かび上がり、我が身に切り込んできました。
    さながら雪崩のようなせりふの奔流を見事に御した役者お二人にも拍手。

    また北川さんの言葉に、いつも作品への興味をかきたてられます。

  • 満足度★★★★★

    気づいたら山にいた
    ネタバレBOXにて

    ネタバレBOX

    開演後しばらくは、割とふつうの会話劇なのかな、と思っていましたが、気づいたら冬山の中にいました。気づいたら遭難していました。
    カーテンコールで役者二人がお辞儀をした瞬間、自分が初夏の王子にいることに気づきました。

    雪山で遭難といえばこれ、というくらい落ちはありふれたものかもしれませんが、そこに至るまでが秀逸。「孤独」という言葉では表現できない、恐ろしさ、悲しさ、苦しさが身に迫ってきます。
  • 満足度★★★★★

    日本登山黎明期の国宝的山の猛者、槍で…
    街編を観劇しました!

    大正から昭和の日本登山の黎明期、国宝的な山の猛者と賞され、日本登山史に燦然と名を残した加藤文太郎(三菱重工に中卒入社し技師にまで昇進。登山も元々素人で、お金も無かったため、我流独学で単独行にて登山)。
    その加藤さんが藤木さんとともに槍ヶ岳に厳冬アタックした際の実話に基づくお話だったんですね。
    (過日、私が六甲山半縦走した時に)加藤文太郎さんの事を知り、本公演、とっても興味深く拝見できました。

    加藤さんがこれまで挑んだ登頂単独行、六甲全山縦走1日往復(塩屋⇔宝塚)、東大パーティとの話、どれも実話に基づいており、説得力のある舞台で、本当に山の上にいるようでした。
    内容の濃い濃密な二人芝居。
    とっても良かったです。

    ネタバレBOX

    舞台は、槍ヶ岳に一緒に登山した加藤と藤木の会話形式で展開。
    最後に藤木が死亡した事が明かされ、これまでの藤木との会話は、全て加藤の回想…?

    そして槍ヶ岳での遭難の場面、加藤は必死に藤木を連れて戻ろうとするが、最後、藤木の死をみとり、藤木の亡骸の近くにピッケルを2本立て、加藤は一人下山する、ところで舞台は終わっている。

    その後の顛末…。
    実は加藤も力尽き、下山できず、妻・花子さんと(生後一年たたない)娘・登志子さんのもとには戻れなかった。
    舞台も、その事を匂わせる終わり方になっていたが、この事実を知って思い返すと、より心にしみるラストでした。

    加藤の遭難は当時の新聞でも「国宝的山の猛者、槍で遭難」と、大々的に取り上げられている。

    加藤の死後、妻の花子さんは立派に娘・登志子さんを育て上げ、加藤文太郎さんをモデルにした新田次郎著「孤高の人」では、自分を実名・花子で登場させるように強く主張。
    一年足らずの結婚生活でしたが、花子さんは最期まで文太郎さんの奥さんだったのでしょうね。
    凄いです!
  • 満足度★★★★★

    まるで冬山にいるようでした
    なぜ山に登るのか・・・2人の登山者が織り成す会話から、山の崇高な美しさや素晴らしさ、より困難なものへの挑戦と達成感と同時に、自然の厳しさや恐ろしさ、人間の孤独や無力感、家族への愛など様々な思いを感じ取ることができ、そうした思いを共感できるところも多くありました。
    とても素晴らしい2人の迫真の語らいにより、北アルプスの槍ヶ岳や連なる山々が目の前に雄大にそびえ立ち、満天の美しい星空が現れ、吹雪の厳しい冬山を実感することができました。
    2人の人物像や家族構成など細部まで深く描かれていて良かったです。
    見終わった後に、自分も山に登り、山頂から朝陽に照らされた美しい山々の景色を眺めてみたいなと思いました。

  • 満足度★★★★

    よかったですが・…
    山登りに興味がない人々には、専門用語や地名が出てわかりずらいかもしれません!!迫真の演技でしたが、冬山の演出の為か、クーラーが効きすぎて寒く、演劇に集中できない事もありました。内容は、とても良かったと思いますが、山登り特に冬山の知識がない人には、つらいかもしれません!!

  • 満足度★★★★

    冬山体験
    『山の声』街編を拝見しました。
    序盤の登山用語連発についていけず、「なんで来ちゃったんだろう…」って後悔しながら観てましたが、
    いつの間にかググ〜と引き込まれて、冬山で一緒に寒さに震えて観劇した気分になりました。
    二人の男優の独白の応酬に引き込まれます。
    街編でコレなら、山編も観てみたい‼︎

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