山の声-ある登山者の追想 公演情報 カムヰヤッセン「山の声-ある登山者の追想」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    濃密な…
    極限状態における濃密な会話劇。登場人物が、二人であるからごまかしが出来ない緊張・緊迫感が観客(自分)の感性を刺激する。
    さて、主役になるのは、大正から昭和初期に活躍した登山家…加藤文太郎の登攀記録である。

    ネタバレBOX

    山行歴ン十年になる。まず学生時代の友人との2人山行、その友人の大病以降は単独行、そして現在は地元の山岳会に所属する。自分には、山の魅力が十分伝わり、臨場感あふれる好公演であった。

    街中で感じられない開放感、自然との一体感は素晴らしい。四季折々、そして登山ルートを変えれば、同じ山でも全然違う顔をみせる。
    しかし、その背中合わせに自然の厳しさがあることを認識しておかなければならない。本公演でも、単独行では考えられない慢心さを訴える。相方がいれば油断と安易な依頼心が生じ、それが命取りになることもある。

    それでも現在、中高年を中心に登山人口が増えているという。街中にいれば、この芝居のような極寒は避けられるだろう。それでも日常から脱して山に向かう...そこには理屈では説明できない魅力があるからだ。

    さて命をかけても成し遂げたい、自分の足で歩かなければ到達できない山頂を目指して...。人間の本能か、何かを成し遂げたいという思いの一形態がそこにあるのかもしれない。

    この山行公演(80分)を一緒させていただき、色々な山の姿・形が見えるようで楽しかった。また人間が持っている心のあり様が、山の(気象)変化と同じように、いつ・どのように変わるのか考えさせられた。

    二人の役者は、見事に稜線を描き、極寒も観せ感じさせてくれた。その額には大粒の汗が...本当に熱演でした。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2015/06/21 18:45

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