衝突と分裂、あるいは融合 公演情報 衝突と分裂、あるいは融合」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    凱旋
    十色庵でのプレビュー公演も観ていますが、あの時は開演前から役者が板付いていた事もあり賑やかさを感じていました。
    会場自体が明るめだったのもある。
    今回はとても落ち着いた雰囲気だった様に思う。
    時間堂はやはりとても良いものだ。

    こんな全国ツアー公演が成立する様に人が集まるのが素晴らしい。
    本当に精力的なかたがたって、場所とか軽々越えて集まっちゃうんだもんな。
    大変でないわけがないのに。

    アフターイベントの時にどうやって地方メンバー集めたんですか?
    みたいな質問が出ていましたか、その答えが「オーディションやったらなんか来た」という(笑)
    そうやって集まってくる土壌がちゃんと作れているのだと思う。

    地方もどこか行きたかったなー。
    実は検討はした(笑)


    良い悪いの前に、対話出来る様にがいいよね、という割りとシンプルな事ですが、そのシンプルな事が難しい。
    こうして観せられてやっと少しだけ思い至れる、そんな気がする。
    話し合おうよ、と提案すればそれで良いわけではない。
    相手の話を聞くつもりがあるかどうかが問題で、ほとんどの人がそこは無自覚なんじゃないかと思う。
    自覚的にシャットアウトしたりする事もまぁあるだろうけど。

    今更だけど内容に触れるのは苦手。
    特にこういう観る側もちゃんと意見言った方が良いんじゃないかというテーマの時はこまっちゃうね。
    これがこうだからこう!
    と言えるならば観に行く必要がないと思うし。
    一言では言い表せない感じた事、それが残っていれば良いと思う。
    という逃げ!

    間違いないのが芝居を観た、という充足感を特に感じます。

  • 満足度★★★★

    進歩か
    うがった見方であるが、いったいこれから世界ははどうなっていくのかを原発を通して問いかけている。
    科学の暴走と人間の営みは制御していけるのだろうか、喜劇の体裁をとってはいるが決して笑って済ませる話ではない。
    といってもそれほど重くなるような語りがけではなく、割とスーっと入ってくる、そんな芝居であった。

  • 満足度★★★★

    真摯な討論劇
    初期の原発開発における事故をめぐる討論劇として、2011年の福島原発事故後のいまの状況を映し取っていて、見応えのある舞台だった。

    詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

  • 満足度★★★

    直面する不安
    地域メンバーのお葬式のシーンから。過去に何を行って今があるのか。
    選択は間違っていなかったのか。
    今考えるために、当時の世界観がわかりやすく描かれていたように思う。

  • 満足度★★★★★

    演劇の中での実験
    東海村の臨界事故(この芝居はこっちが舞台?)3.11と原子力の事故によって
    原子力=怖いものというのは誰しも考えること。
    原子力=悪?
    そう考える人がいるのも事実。

    ではもしここに「正義の味方」がいたら?という過去を変えた場合の実験。
    作者の黒澤さんの描く日本人がすごくリアル。日本人のきれいな部分もきたない部分もしっかり表現してくれているのでこの実験がどんどんリアルになっていきます。
    ありうる。つーか、こうなるよねー。そうなるとこうなるから。結果は?
    過去が変わっても現在、そして未来は変わらない。ということは…

    「正義の味方」っていったいなんなのか?わからなくなりました。

  • 満足度★★★★

    SFE、FSE
    時間堂さんは2009年に劇団化されたときから拝見しており、「すごいふつうの演劇、ふつうのすごい演劇」との触れ込みで優しい時間を過ごさせてくれる貴重な劇団でした。昨今は時間堂流古典演劇とも言える重厚で難解なお芝居が多くなってきたように思い、それはそれで見応えがあって面白かったのですが、今回その「優しい時間」がふっと戻ってきた気がしました。狭いスタジオで、周囲を取り囲んだ役者さん達による優しい効果音・・・それを聞いているだけでも温かな気持ちになれます。そして今回はお馴染みの役者さん達に加え、若い方々のフレッシュ感が新鮮でした。中でも、他劇団にて脇役で拝見していた田嶋真弓さんの力量があまりに大きいので驚きました。全国ツアーでも素敵な時間が流れますように。

  • 満足度★★★★★

    無題1271(14-320)
    11:00の回(雨/曇)。10:20会場着、受付(整理券あり)、10:30開場。

    入ると...人がたくさんいました。此処は「オープニングイベント(2014/6)」にも来ているので2回目です。客席は対面...入り口からみて奥が椅子+ベンチ、手前ベンチの各2列。

    物販、飲み物あり。中央床に白衣...ピアノ(おもちゃ)、縦笛...天井から対角線上に電球。10:59前説、11:05「やろう」という声で開演~12:40終演。

    1963年、昭和38年..「日本で初めて原子力による発電が始まった」年と二つの「今」が、科学者、教師、政治家、親族たちからみた、衝突し、分裂し、融合する人の世界として描かれていました。

    核分裂シーンの見せ方が面白く、それぞれの主張(立場)も分かりやすいのでよ~く聞いてみようという気持ちになります。

    11月の「ミニシアター1010」では4面客席になるのでしょうか、また観たいと思います(十色庵の手作り感がどう変わるのか)。

    終演後台本を購入しましたが、ネタバレなしで観るのがよいと思います。

    菅野さん「短篇集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」、阿波屋さん「; mo0ment(2014/8@楽間)」、中谷さん「寄り添い支える(2014/5@絵空箱)」..ここには@仙台の阿部さんも出ていらっしゃいました。

    ネタバレBOX

    白衣に(墨色)刷られていたのは「その頃」を象徴するものなのでしょう。ボンカレー、チキンラーメン、月光仮面、キンチョール、オロナミンC、仁丹、三菱鉛筆、ナショナル、若乃花物語、鉄人25号、鉄腕アトム、hi-lite、相撲、車。

    ボールペン、電卓、オタマ、ボトル、箱などでSE。

    静かなスタートから一気に熱量が高まる展開と主張どうしの交戦が文字通り劇的。

    最後はパラレル-ワールドなのか、アトムのように空を飛ぶサンコに感激。
  • 満足度★★★★★

    お見事!
    toiroan十色庵にて観劇。十色庵,わかりにくい場所にあるけど,ちんまりしていて役者さんが近い,とても良い空間。土足厳禁のため靴を脱いで入場,舞台?には特別なセットはなく,役者さんたちは楽屋がないのか?舞台上に集合,開演まで各自適当に過ごしている。手前側最前列に着席。奥の背もたれのある椅子の方が良かったか?たまに役者さんと眼が合い,素の状態であるため,ちょっと照れる^^;  芝居の内容については,これはもうお見事としか言いようがない。深いぞこれは。見応えあるし,後にも引く,振り返るたびに考えてしまう。好みの芝居。自分的には絶対おススメの一作。

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