公演情報
「ずれる」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/17 (土) 18:00
冒頭から観るものを引き込む脚本の確かさ。物語が進むにつれて身にしみるキャストそれぞれの存在感。当たり前の日常に侵食してくる得体の知れない何か。いや、それはもともとそこにあったものなのか。魅力的なやり取りがたくさんあって、中でも「君は俺の味方だよな?」という問いへの答えが印象的だった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/06/14 (土) 13:00
座席L列15番
序盤から犬の遠吠えと共にチェーホフの銃の如くボーリングのピンが中央にずっと居座ってて不穏な空気を漂わすも、それらは悲劇には繋がらず少しホッとした心持ちの中で、、ちょっとしたズレでお互い分かり合えないということを分かった上での繋がりも大事なのかなと。。
実演鑑賞
満足度★★★
会場に入って最初に飛び込んでくるのは作り込まれたセット
相変わらず舞台美術が素晴らしい
今回は時代的には今、ズレたとしてもさほどって感じの印象
そんな中でのセットは高級住宅の広いリビングって感じ
この空間の感じが少し近未来って感じもありながらも高級感を作り出してた気がしたんですよね
なかなかにこの空間がいいし家電が無いのもある意味で理にかなってた
そしてそんな空間で作り出されるのは不思議なんだけど、どこか説得力のある設定
このあたりの説得力みたいなものが #イキウメ さんの上手さって気がしてたりするんですよね
伏線がいい感じに効いてきて、それが上手くラストへの疾走感を作り上げてる
かなり見応えのある作品やった今回
そしてタイトルがかなりストレートなんですが、確かにこれって感じ
しかしそこから広がる世界がほんと見事やなって感じ
しかも今回ここまでの中で1番好みの席がまわってきた感じで、いいものをこの場所でって完璧なシチュエーションがそろったんです
細かいところまで見られて至福
役者の上手さと脚本の良さがここまで噛み合うとこんな凄い世界が作り出せるんだって印象
そこに音響と照明の相乗効果はほんと素晴らしかった
この雨の中で当然のように満員の観客、そしてトリプルコール
ここしか見てないと普通に感じる光景なのかも…決して当たり前では無い…
実演鑑賞
満足度★★★★★
演劇を初めて観るアートの仕事をしてる人(実は結構いる!)とシアタートラムへ。ここは間違いないものを、という思いで選んだ。「凄いものを観たことはわかるけど説明する言葉が見つからない」「こうなったら演劇もっと観たくなる」。その言葉に心から誘ってよかったと思った。
十数年前私が初めてイキウメを観た時もそうだった。鋭く繊細な戯曲、非現実的な展開に予見的とすら思えるリアリティを、目に見えぬ耳では聞こえぬものの存在を握らされる。無機質な美術の中言葉によって露わに立ち上がる生命の活発、有機的風景に息を飲む。照明と音楽、そして沈黙と行間の雄弁さ。ここにきて、ここまできてもなお劇団の、演劇の力を更新し続ける圧倒と魅力にただただ心身を揺すぶられる。
配役そのものが魔法の様にすら思える俳優の所業、美しさと悲哀。奇怪に侵食される世界、そこに浮上するのはいつだって可笑しく愚かで生々しい人間の姿で、今回ももれなくそれに射抜かれた。普遍的でない物語の中で普遍的な人間の業をどこまでも詳らかにする卓越した技術に目眩を覚える。イキウメがやっている事はずっと変わらず、それらが変わり続ける世界やずれ続ける人々に向かって放たれる。その鋭角に私は自身の愚かな生を見る。ずれているのはこの世界か、はたまたこの魂か。果たして。
実演鑑賞
満足度★★★★★
序盤に観て、もう一度観られたらなーと機会を窺っていたがマァ叶わず、記憶を手繰りつつ感想を。「外の道」以降のイキウメが、深い思索へ誘いながらも「謎解き」を頂点に据える娯楽作を封印し(演劇である以上娯楽には違いないが)、抜き差しならない現実に拮抗し得る「演劇」を具現する力に驚嘆しきりであった。という前段から「奇ッ怪」にて(題材の縛りからの必然としても)謎解きの快楽復活を見、さて今作はどう来るのか楽しみに会場へいそいそと向かった。
大いに納得させられる舞台。詳細はまたいずれ。
実演鑑賞
満足度★★★★
休演前ということもあり、特別な思いを抱いて観に行った今回の公演。
どこか名残惜しさのようなものを感じながらも、
やはりイキウメらしい世界観と構成の妙は健在で、
改めてこの劇団の持つ魅力を味わうことができました。
これまでの作品と比べると、スケール感においてややコンパクトに感じられた部分もあり、もう少し深く潜るような展開を期待していた自分も正直いました。でも、それもこの舞台が持つ静かな余韻の一部だったのかもしれません。
大きな節目を迎えるこのタイミングで、
またひとつ作品を見届けられたことに感謝しつつ、
再びあの世界が戻ってくる日を心待ちにしたいと思います。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/25 (日) 13:00
体感時間が3時間越えというか、舞台上の時間の経過を共有していたと思う。
きっと観る側の緊張の持続ができる最大限ギリギリだったのかもしれない。
静寂の中の音とか光とか…
クスっと笑えるところも何度もあるのだけど気が抜けない。
「ヒェッ!」と息が漏れそうで息を呑む。
何なんだろ。でもこれがイキウメ!!
観ること出来て良かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/18 (日) 13:00
価格7,500円
実演鑑賞をし始めたイキウメって、とても緊張感があって、静寂を遮ってはいけない(もちろんユーモアはあるけれど)、そんな印象がある。
今作もそれに倣えで、物語はやはり不可思議なんだけれど、もう違和感を感じないくらい自然
家族、兄弟というものの呪縛に、観進めるほど苦しく、同じような思いになってくる。観たあとのスッキリしなさはなんともいえず、いっそのことと思ってしまう。
実演鑑賞
満足度★★★★★
これまでほど奇想天外ではないが、否、この劇団の奇想天外さに慣れさせられてしまっていてそう感じるだけなのかも知れないが、やはり想像力豊かでメッセージ性もかなり明確。ずっと室内のシーンだけなのに、外から聞こえてくる動物の鳴き声など、家の外の世界で起こっていることを観る者に強く意識させ想像させるあたり、実に素晴らしい。
実演鑑賞
満足度★★★★
終演後、イキウメの活動休止を知ってショック。現時点での集大成だったのか。劇団員五名だけの一杯飾り。「チケット7500円は高いな」と思っていたが、観終わると充分その価値はある。後に前川知大氏を論ずる際、今作は非常に理解し易いものとなっている。作家、劇団が表現したかったことが端的に伝わる。自分的には筒井康隆、黒沢清の系譜。
かみむら周平氏作曲のテーマが心地良い。エリック・サティの「グノシエンヌ」を思わせる自罰的旋律。
全員当て書きの強さ、これが今劇団の全てだ。
後々今作を観たことを自慢できることだろう。自分は感謝した。
是非観に行って頂きたい。