65歳からの風営法 公演情報 65歳からの風営法」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    社会問題に鋭いメスを入れる作品!
    思ってたよりしっかりとしたメッセージ性のある作品!
    (勝手な思い込み失礼しました^^;;)

    笑いやダンス⁈を盛り込みながら展開されていく中で
    発している言葉は凄く共感できる‼
    法律が全てかも知れませんが戦後に適用されてから
    今の時代にそぐわないものもある!
    そんな社会問題へ鋭いメスを入れるメッセージ性の強い作品!

    それをパワフルに役者さんが演じる!
    巡査役のお二人の熱い演技に個性的豊かな登場人物など
    皆さんしっかりと演じていました!
    アドリブなどを交えて楽しく魅せる見応えあるお芝居♪

    賛否両論あると思いますが規制ばかりで取り締まるのではなく
    もっと自由に楽しめる場所を作ってあげるのも若者には効果的な様に感じました!
    若者たちに見て欲しいお芝居!

  • 満足度★★★★

    なるほど。
    おもしろかったです。

    会場はカフェということで狭く、舞台での劇に慣れている私からしては、このスペースでどうするの?という気持ちでした。。。
     ⇒が、やってくれます。魅せてくれます。空間の使い方がずば抜けて上手いわけではないのですが、役者として、演出として、今そのスポットがあたっている部分だけを観客に見せます。(スポットライトの周りを気にさせずに。)本当に、その役者だけを見て、周りを気にさせずに、いろいろな場所(設定上の)でストーリーを進めていました。

    この団体は他の作品もそうですが、観客に‘民意‘を問うようなものがあります。今回の場合は、風営法を軸にして、昨今の規制法に対する、疑問や国民のそれらに対する意識を問う投げかけがされていました。いくつかの意見を出しつつ、団体としての答えを提示しています(観客にその答えを強要するのではなく、あくまで提示)。

    見所はというか、いいなと思ったのは。。。役者間での呼吸です。意外とほかの劇でもあるのですが、セリフ間の間の取り方ですね。コメディー系は多くが流れるようなテンポで話が進みます。そこが肝だからです。掛け合いの部分などは、相手の話を聞くが、待たずに話をしたりします。ここが呼吸を合わすことができずにいると、観客にこれが‘ただの劇‘であることを意識させてしまします。(しらけ、集中が切れるみたいな状態にしてしまいます。)全部が全部うまくいっていたわけではありませんでしたが、この劇ではよかったです。

    そんなかんじ。
    楽しめる内容です。
    また、機会があれば是非見に行きたいものでした。

    *私は知らなかったのですが、ちちんぷいぷいでもとりあげられていたとか。。まあ、赤字公演だったそうですが。

  • 満足度★★★★★

    目撃の喜び
    「現在進行形で議題にあがっている法律の可否を巡った芝居を、会期中に永田町で上演するのは、日本に議会が出来て130年の憲政上初のようです。」というDMの言葉で、見る前からワクワクしてました。超絶おおげさだけど、歴史的瞬間に立ち会ってるような、妙な興奮がありました。想像以上に馬鹿馬鹿しく、でもしっかりメッセージ性のある物語は完成度が高く、そのグダグダさ(ゆるさ)も含めて、見ていて本当に心地よかったです。社会問題を扱う演劇には賛否があると思いますが、強い立場や権力に立ち向かうために、演劇が機能するならば、個人的にはこんなに嬉しいことはないなと思います。

  • 満足度★★★★

    シナリオや良し
     論理に笑いをまぶして鋭さを露骨に出さないシナリオの書き方が賢い。また、ギャグのセンスが基本的に関西のそれを踏襲しながらもちょっと突き抜けているのが、この劇団の面白さだ。とはいえ、今後、演劇で身を立ててゆくのであれば、宿題もたくさんある。
     第1に科白を身体化し切れていない役者が多い、と言うことである。同じシナリオを、別キャストで演らせてみれば、良く分かろう。例えば、亡くなった益田 喜頓さんのような方を店長に持ってくるとか、あぐり役に大竹 しのぶさんか秋吉 久美子さんタイプを配するとか。今更、言う迄もないことなのだが、演劇は総合芸術である。とても微妙なものなのだ。シナリオ、キャスティング、役者の演技、音響、舞台美術、照明、小道具、演出等々の関係に、観客の反応が加わる。そういう総合芸術なのである。だから、主宰者は、トークゲストにも、演劇関係者を含めることが望ましい。既に19次ということで、一定のファンを獲得し、評価もされているわけではあるし、まあ、本当に演劇で身を立ててゆくつもりであればのことだが。
     公演形態を詳しく調べていないので、詳細は、分からないが、今回のリーフレットを見る限り、客演も多かったようだ。そして、今回、自分が気に入った役者は、あぐり役の小林 まゆみ、宗国役の髭だるマン、弁護士役の廣瀬 愛子。警部補役の由良 真介は、客演の役者達に、華を持たせた、という所か。あぐりのお兄ちゃん役、田中 浩之は、一番難しい役どころだが、喜劇なので、もう少し、オーバーな表現を混ぜたり、間の取り方で笑わせる、ということを磨けば、更に良くなるように思う。マスクも良いし、2枚目もこなせよう。

  • 満足度★★★★

    台詞の鋭さと作りのユルさが混在
    朝まで飲んでも、朝まで映画観ても、朝までデートしてもいいけど
    “朝まで踊ってはいけない”のが今の風営法だ。
    「自分にとってどうでもいい事でも、他人には必要なこともある」という
    これは想像力の問題だという作者の気概が感じられる舞台だった。
    台詞の鋭さと作りの微妙なユルさが混在するところが面白い。
    国会議員と弁護士が壇上に並んだアフタートークも充実。

    ネタバレBOX

    いかにも日頃芝居など上演しない、体育館の舞台みたいなステージを
    傾斜のない客席から少し見上げる感じ。
    お堅いスーツ姿が多いのもいつもの小劇場とはまるで違った雰囲気だ。

    風営法の内容と、それがいかに現実と乖離しているかがよくわかる劇になっている。
    巡査とダンス好きな一般人、それにこの手の案件に詳しい弁護士が登場して
    それぞれの立場からの意見が出揃ってバランスがよい。
    説明が必要なせいもあって冒頭少しテンポが甘い気がしたが、
    鴨川署の巡査部長(丸山交通公園)が出て来た辺りから会話に弾みがついた。

    今回の公演は、時間的に削らざるを得なかった事情もあるらしいが
    ラップで説法する坊主の場面などもっと見たかったなあと思う。
    摘発を免れるための苦肉の策として、妹のカレシである坊主が
    午前1時、クラブで“一遍上人の生涯を語る”のをみんなが床に座って聴くって
    めちゃめちゃおかしいやん。
    その反面、クラブで踊っているアンサンブルの演出などは
    もう少し工夫があってもよかったのではないか。
    メインの会話のバックで、無音でゆらゆら踊り続けるというのはちょっと…。

    1945年に風営法が出来た頃とは事情も時代も大きく変わり、
    ダンスホールが売買春の温床となることなどあまり考えられない。
    歴史的な流れを見れば、「社交ダンス」や「ビリヤード」は風営法の対象から外されてきた。
    なぜダンスはいけないのか、“青少年の健全な育成に障害を及ぼす”とみなされるらしい。
    だったら学校でダンスなんか必修にするなよって話。

    アフタートークに社民党の福島みずほ氏や弁護士など4人が居並び
    司会を務める作・演出の高間響さんが心細気なのでちょっと笑っちゃった。
    皆さんさすがの弁舌で、風営法からダンスを削除するだけでなく
    その先の業界のあり方まできちんと考えないといけないというのは説得力あり。
    規制する国に対抗して“個人の自由”を声高に振りかざすだけでは
    踊らない普通の人々の指示が得られない。
    騒音やドラッグ取引の温床にならないためのルールを作って
    業界として信頼される努力をしなければ、元に戻ってしまうだろうと思った。

    笑の内閣、そのテーマの選び方に独特の批判精神とバランス感覚がある。
    無関心でいると、知らないうちに足元まで押し寄せて来るよ…という
    その危機感の持ち方に正常な市民の感性を感じる。

    「65歳からの…」というタイトルは、風営法が出来て65年たったからだろう。
    興味をそそる上手いタイトルだと思う。
    12月にアゴラで「ツレがウヨになりまして」再演ツアーをするそうなので
    ぜひこれも観にいきたいと思う。

    高間氏が再三呼びかけていたけれど、劇団にはお金がないんだって。
    結婚3日目にも関わらず彼の幸せオーラが薄く見えたのは経済不安だったか(笑)
  • 満足度★★★★★

    知的好奇心が満たされました
    横浜の弁護士会が年に1回づつ位で上演してる法律劇を思い出しましたが、
    現役弁護士の演技よりも、さすがに演劇してる方々の芝居は面白かった。
    60分と短い作品名ながらポンポンと進むストーリーで考えさせられる部分も多くて満足できました。続いてのアフタートークショー(30分くらい)にて主宰と弁護士さんに現役議員さんたちのトークも良かったです。なにより永田町で上演するという点はホントたいしたものです(^^)。星オマケに1つあげましょう!

    2013年6月19日(水)日本経済新聞の朝刊1面「春秋」にも風営法懸念の記事記載されましたねー

    ネタバレBOX

    話は妹を私情で助けようとする兄でしたが、所轄の署に連絡してもダメで。
    結局部下がガサ入れのことバラしてしまって、なんとかダンスの現行犯は逃れ。証拠の動画もS=潜入していた二人共々録画ボタンの押し忘れで証拠にならずクラブの店長なども妹と共に逮捕はされず助かりました・・・。が目をつけられた事は変わらず、今後は風営法の許可を取って大阪のように法改正問題にまで発展させようというとこで終劇です。初演のものよりショートバージョンだそうです(撤収時間とかもある為だったようです)。
    法律とは何の為?自分に興味の無い事だから勝手に規制でも何でもすれば、みたいな他人事はよくない!ちゃんと自分で考えて想像して決めましょうという話には大変共感できた。法の遵守は社会の円滑な動きのために必要だけど、時が流れれば立法された背景とは異なる変更も必要だというのが、よ~く理解できました。それに付け足しの法案が今までのものだが、削る法案は初めてだそうで、興味深いですネェホント。
    昔はTVや新聞などは正しい出来事や考えを教えてくれるものと信じていましたが、今回の芝居でもいうように。マスコミは読者視聴者の興味を引くものであり、部数や視聴の拡大の為のもので、内容が正とは限らず、ナゼこのような時期や内容での報道になったか、ちゃんと考えるべきと改めて認識を強くしました。悪法でも法だと毒ニンジンエキス飲んではいけませんよねっ!
    ちなみに学校の体育でダンスって必修科目になってなかったっけ?
    行政さんのダンスの扱いはアンバランスですよネェ・・・。
    アフタートクの時、最前列左側はメモとかモバイルとかPCなど取り出した観客が多くて少し笑えたです。記者さん連中みたいでした(^^)
  • 満足度★★★★★

    割とシンプルながらズシリと来る・・
    兄貴が25時に出演するという妹に、
    「25時以降は風営法により捕まる可能性がある」
    と言って、
    出演を30分早めさせようとする。

    たとえ兄の職業が警察でなかったと言っても、
    大学生の妹に対する助言としては十分ありうる話だと思った。

    それに対する妹の回答として・・

    ネタバレBOX

    「自分の出番を待って25時に来る人がいる可能性がある限り、
    進行の都合上で多少遅れることは許せても、
    逮捕されたとしても30分早めることは絶対に出来ない」
    と言う。

    ひょっとしたら世間一般にはなんて愚かな選択だと思う人がいるかもしれない。

    けれど、自分には割と思い当たる節があるズシリとくる話だった。

    自分も以前、大阪の知り合いのバンドのライブを見るために一日だけ大阪に行った時の事、
    ちょうどこの話のように、
    「出演時間より遅れることはあっても、早まることはないだろう」
    と、たかをくくって行ったことがある。

    そしたら、ちょうどこの話とは逆に急きょ30分ちょい出演が早まって
    着いたら終わっていた、と言うことがあった(苦笑

    自分は正直、
    「出演時間が早くなるならともかく、たしか東京から観に行くとか言っていたのに遅くなるのはちょっと有り得ないかな・・」
    と、内心思って、
    それ以来行くのをやめてしまったことがある(そこは他にももう一回何かの都合で時間がずれたことがあったような・・まぁ、ともかく、遠くから観に行くなら、時間がころころ変わるところと、時間厳守のところ、どっちを選ぶかは必然となる・・

    特に事前に出演時間を告知している場合、
    出演時間を早めることは
    他の予定の合間を縫って
    その人たちだけを見に来る人にとっては致命的だったりする(苦笑

    別に音楽じゃなく演劇に置き換えても良い。
    「30分早まって、着いたら既に終わってた」
    なんてことがあったとしたら。

    一度でもそういうことがあったら、普通の人間はそんなに暇ではないのでもう二度と行かないと思う(時間がある人は今度は1時間前から待機するかもしれないが・・

    店側、主催側にしてみたら大した問題じゃないのかもしれないが、
    表現者にとっては非常に重要な問題だと思う。

    ただ、重要だからと言って、
    「逮捕される可能性があったとしても、出演時間は守る」
    なかなか言える台詞ではないと思う。

    風営法がおかしいのは、こういう立派な志を持った人も逮捕する余地を残していることだと思う。

    例えば、関西では25時までのイベントが意外と多い。

    ラストの出演者の場合、時間厳守のつもりでいても
    どうしても出番が遅れる場合がある。

    それでも、自分のために最後まで終電がなくなっても残ってくれている人のために音を出したとしたら・・。

    25時を少しでも過ぎたという理由でその人を逮捕するのが善なのか。

    たとえ決まりであったとしても、
    罰することが正しいと言えるのか。

    弁護士の台詞にあった、
    「北朝鮮に愚かな若者はいない。愚かな若者のいない国は最悪だと思う」
    という言葉にすべては集約されているようにも思う。

    ダンスをする若者が愚かだとは思わない。
    ただ、愚かな決断を迷わず下せる若者についてのみ、自分は眩しいと思う。

    そもそも愚かな若者が増えなければ出生率も上がらないような・・(苦笑

    本当に何気ないやり取りなんだけど、
    そう言ったひとつひとつのエピソードに
    考え抜かれた形跡が垣間見える。

    掘り起こすといろんなことが想像できる。
    それは素晴らしいことだと思う。

    ツレウヨなんかもそうだけど、
    ここの劇団ほど、ひとつひとつじっくり考え抜いて物語を作る劇団はそう無いと思う。
  • 満足度★★★★

    これは良かった
    ストーリーだけ追っかけるとちょっと薄っぺらに思えるんだけど,当日パンフの言葉や劇中の弁護士のいくつかの言葉を加味するといろいろなことに考えは拡がります。自分の思うところが作者の意図したところなのかはわかりませんが,60分の短い芝居の割には,自分にとって充実した芝居でした。最後は無難にまとめすぎたのでしょうか,国会議員もいたようですし,あまり過激な結末は持ってこれないのでしょうが,そこだけが物足りない部分でした。

    ネタバレBOX

    社○党の○○党首が来てましたね。テレビで見るのと同じく**だなぁと思いましたが,これも自分には関係のない,どーでも良いことですね。
  • 満足度★★

    どうでもいいからこそ
    METRO、はじめて行きました。あんな場所にあるとは。。。舞台外の演技は場所が狭くて役者さん大変でしたね。
    風営法のことも、風営法でダンスが規制されてることも、このお芝居ではじめて知りました。
    「自分にとってどうでもいいことでも、他人には必要なこともある」
    どうでもいいからこそ、それで困ってる人がいるならなくせばいいじゃん、という高間さんの素直な思考に頷きました。

  • 満足度★★★★

    思わず署名に参加してしまうぐらい
    笑の内閣って、そんな真面目な事するんだなとなと歓心。私が今まで観たのが特殊だったのかな。社会派な感じでした。帰り際に思わず署名に参加してしまうぐらいのインパクト。
    まあ、内容は良かったのですが。超満員で、席が狭い狭い。体がなかなかきつかったです。

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