座・高円寺提携公演
座・高円寺提携公演
実演鑑賞
座・高円寺1(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/27 (水) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://promstage.com
期間 | 2013/03/23 (土) ~ 2013/03/27 (水) |
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劇場 | 座・高円寺1 |
出演 | 西山水木、みやなおこ、都築香弥子、高山正樹、矢内文章、小山萌子、舞山裕子、小山貴司、横澤有紀、小杉美香、大貫アイ、竹石悟朗、米澤慧美、イダシンゴ、右代谷勝好、宇原智茂、影山翔一、工藤花之助、熊野御堂彩、佐々木美奈、白勢未生、鈴木君子、高橋雄一郎、中谷仁美、橋龍さん、原寿彦、平岩信子、廣田健、南澤舞果、守屋恵美、山西未紗、吉原まさる |
脚本 | 黒川陽子 |
演出 | 丸尾聡 |
料金(1枚あたり) |
1,000円 ~ 3,500円 【発売日】2013/01/10 日時指定自由席券 前売/当日 3,500円 割引チケット 3,000円(お申し込みはオフィスプロジェクトMオンライン予約のみ。対象は学生・演劇関連養成所生・70歳以上の方) ※受付で証明書をご呈示ください。 ○10歳以下のお客様はご来場をご遠慮ください。 *託児サービス(定員あり・対象年齢1歳~未就学児・1週間前までに要予約)料金:1,000円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 【2013年】 3月23日(土)14:00/19:00 3月24日(日)14:00/19:00 3月25日(月)19:00 3月26日(火)19:00 3月27日(水)14:00 |
説明 | ◆川村毅 『ハルメリ』には有無を言わせぬおもしろさがある。一読して、これはもう文句なく、最優秀作品だと確信した。審査員としてこれで六回目の参加になるが、万難を排しても最優秀としたい作品に出会ったのは、今回が初めてのことだった。 『ハルメリ』には、現代を抉る鮮やかな批評精神と、現在に対する爽やかな悪意に満ちていて、作者が今の年齢でしかできない滑走の仕方で、台詞と戯曲構造の強靭さを獲得している。今の時代に向けての熱い思いと乾いた空白の気分の同居が物の見事に描かれている。変革と諦念だ。これこそまさしく今の私たちの同時代的気分というものではないだろうか。さらに、批評と娯楽の共存が結実している。この才能が小説からではなく、戯曲から出たことに素直に喜びたい。しかも最近の文芸誌の新人賞よりも圧倒的にうわての才能だ。 ◆小松幹生 『ハルメリ』は、とてもいい作品だと思った。「ハルメリ現象」に対して作者が、おのれの立つ場所を決めていないというか、社会全体を眺める新しい場所を見つけようとさぐっているというか、芝居というものを書く自分の立脚地を求めているのが、のびやかで若々しく素敵だ。 ◆斎藤憐 『ハルメリ』。レポーターの台詞に「学生運動や安保闘争……抵抗」という言葉があるように、歴史の終焉の後に来た「ハルメリ」という短い言葉は秀逸である。小泉前首相の使う短いフレーズには理論性がなく、イメージで分かったつもりにさせた。その怖さは現代的だ。満票で戯曲賞に選ばれたのは、初めてではないだろうか。 ◆坂手洋二 今年は『ハルメリ』があってよかった。全審査員満票というのは、滅多にないことだ。 『ハルメリ』は一種の「情報」についての劇だが、作者が捏造したその「情報」を劇世界として定着させるには、最低限のアイディアの新しさと、提示の仕方についての意外性を伴った仕掛けが必要だ。中には不発に終わったり手垢にまみれたりしている要素もあるが、そうでない部分がある程度中心を占め、なんとか納得できる「水準」で運んでいれば、そうした疵は比較的目立たずやり過ごせる。 自作を厳しく見るための物差しとなるその「水準」を、いかに高く見積もることができるか。『ハルメリ』は、言語劇場のレベルでは、それをクリアしているといえるが、これが実際に上演されたときにどうかというとそれはまた別問題だ。けちをつけているのではない。自作上演の機会を重ね、「舞台化されたらどうなるか」という視点を磨いた作品がこの後どのような変貌を遂げるかが、楽しみなのである。 ◆佃典彦 劇中の若者達による<ハルメリ信仰>にイライラしながら読み進めている自分に気付いた時、僕はもう作者の術中に嵌っているのでした。その時の<ヤラレタ感>はなかなか味わえるモノではありません。 ◆土田英生 黒川さんの『ハルメリ』は一読して突き抜けたものを感じられる作品だった。力のある作品は選考委員の好みなどは歯牙にもかけず普遍性を持つのだと改めて感じた。 ◆平田オリザ 審査会の席上でも述べたが、フリーター、ニートといった若い世代の問題、いや問題ということもなく雰囲気といった方がいいのかもしれないこの感覚を描くすぐれた作家が、また一人現れたという思いが強かった。 しかも、世代を超えて共有できる要素を、戯曲のそこかしこに散りばめてある力量は賞賛に値する。 これは、まぐれ当たりということはまずないだろうと、審査員一同が感じていたのではないだろうか。 受賞作は、台詞の切れ味、全体の構成など、どれをとっても、他の作家より群を抜いていた。このインターネットの時代に、このような劇作家が、まだ無名のまま残っていたことを見ると、やはり新人戯曲賞の意義もまだまだあるなと感じる。協会にとっても喜ばしい授賞であったと思う。 劇作家協会会報「ト書き」43号より抜粋 |
その他注意事項 | ■インフォーメーション ○割引チケットをご希望の方は、当日受付で身分証明証の呈示をお願い致します。 ○全公演共に開場は開演の30分前、受付開始は開場の30分前です。 ○開場時にチケット購入順に発行される整理番号順(チケットに記載)にご入場いただきます。 ○前売券をお持ちのお客様も、満席時・開演後にはご入場をお待ち頂く場合があります。 ○10歳以下のお客様はご来場をご遠慮ください。 ○障碍者チケットをご予約の方で、台本送付が必要な方は事前にオフィスプロジェクトMまでお問合せください。 ■以下のサービスを劇場で承ります お申込、お問い合せは座・高円寺チケットボックスTEL 03-3223-7300まで *車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申込ください(定員あり) *障碍者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。 *託児サービス(定員あり・対象年齢1歳~未就学児・1週間前までに要予約)料金:1,000円 |
スタッフ | 作 黒川陽子 演出/プロデュース 丸尾聡 舞台美術 加藤ちか 照明 田向澄男 音響 鶴岡泰三 音楽 伊藤靖浩 衣装 有島由生 振付・ムーブ 工藤美和子 映像 未定 舞台監督 金安凌平 演出助手 モスクワカヌ 宣伝美術 田島圭一郎 記録映像 田沼敦 制作 高橋俊也 カンパニースタッフ 平沼寧・小澤浩明 企画/制作 オフィスプロジェクトM 協力 アトリエ・センターフォワード (有)エンパシィ オフィスチャープ (有)オフィス・ミヤモト 企画演劇集団ボクラ団義 キューブ・リコモーション 空気ノ機械ノ尾ッポ 劇団劇作家 劇団NAT 劇団昴 劇団ニコルソンズ シャラパン チャリT企画 超電磁劇団ラニョミリINTERNATIONAL Transparente プリエール M.A.P 山猫合奏団 IKKAN 快楽音響 水天宮ピット 龍前舞台照明研究所 |
『ハルメリ』には有無を言わせぬおもしろさがある。一読して、これはもう文句なく、最優秀作品だと確信した。審査員としてこれで六回目の参加になるが、万難を排しても最優秀としたい作品に出会ったのは、今回が初めてのことだった。
『ハルメリ』には、現代を抉る鮮やかな批評精神と、現在に対する爽...
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