ハルメリ2013 公演情報 ハルメリ2013」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    ハルメリとは?
    を考えながら観ましたが、挨拶のように交わされ、この国、国民が持っている潜在的な意識、傾向のようなもののように思いました。ストーリーでは危険な部分もあり、怖さも感じました。ラストまでは描かずに全体の7・8割部分のところで、あえて結末まで出さずに余韻を残し、考えさせるように終えてもよかったのではないでしょうか!? あと、センターステージだった必要性はいまひとつ感じられませんでした。

  • 満足度★★★★★

    みな同じ方向に流れる危うさ
    「ハルメリ」という言葉がしばらく頭にこびりついて、思い出してはふきだしています。それぐらい、「ハルメリ」という言葉が劇中で多用されていたわけですが、雰囲気やムード、ノリで安易に流されやすい現代人の危うさを突いた劇だったと思います。
    劇中でも見ていて滑稽に感じてはいたのですが、これが今の日本の姿を映し出し、問題意識を喚起させた点が私の中では5つ星でした。

  • ひどい
    とにかくひどすぎる。
    いい本なのだろうとは思うが、演出の力であそこまでダメに出来るのだと勉強になった。
    あれで3500円はあり得ない。
    制作もダメだった。
    座高円寺も何で提携公演にしてしまったのか。
    演出、スタッフワーク、全てにおいて客のことを考えていない。
    こんなに腹が立ったのは久しぶりだ。
    好みの問題ではないと思う。
    いいと思った人は何を評価したのだろうか。
    普段は舞台を見てアンケートも書かないし、こういったところに投稿も
    したことはないが、書かずにはいられなかった。
    こういう舞台があるから、舞台が低く見られるんだろうな。
    残念です。

  • 満足度★★★★

    今、流行の思想
    Twitterのアイディアを加筆して再構成された物語は、本当に現実で起こっても不思議じゃないなと思うほど自然に受け入れられました。まさに今の物語だなと思いました。

    ネタバレBOX

    『私達は皆弱者だ、競争を止めてお互いを尊重し合おう。相手に優しくしたら、自分も優しくされる。自分が優しくしたら、相手も優しくする。』厳密な概念のない思想、「ハルメリ」。大事なことはこの思想は冗談です、ってことだ。でも、クラブのイベントだったはずのこの思想はあっという間に、ゆる~くゆる~く、確実に拡散していく。このゆる~く、も大事な部分だ。顔も素性も分からない人とも、簡単につながれるし、離れられる。そこには責任はない。次第に大衆心理となって誰にも止められなくなる様子は、情報社会の面白さと恐ろしさの両面を如実に表しているなと思います。誰しもがもっと生きやすい世の中になったらいいと思って、気持ちの良い方に向かっていくだけなのに、どうしてこんな風に歪んでいくのだろうか。やはり大事な事は膨大な情報を、自分自身の指針で選別する事だなと思いました。そしてリアルな人とのつながりを大事にすること。アラブの春や日本の脱原発の国会包囲みたいな大きな動きも情報化社会だからこそ起こせた訳だし、便利なことは良いことだ。

    物語の終盤、TVショーが繰り広げられるシーンで、役者の後ろにTwitterのタイムラインが流れるのが、面白い構成だなと思いました。また、劇場の天井にほど近いキャットウオークのようなとても高い場所から役者が台詞を喋る高低差のある演出も良かったです。こうした演出は、比較的大きなキャパの座高円寺だからこそ出来る試みだと思いました。

    舞台を挟んで両側が客席になっていて、A~Fのどのエリアからでも観劇できる、となってはいますが実際座る場所で見やすさは異なるなと思いました。舞台上の客席は役者の方とかなり近いので臨場感があるのではと思いました。僕は舞台に正対する席(Cエリア)だったので物語を楽しむには見やすい席でした。

    あと、好みの問題だと思いますが。以前に同じ作品を別の演出(ウォーリー木下さん)で見た時の、あの超絶カッコいいキレキレのパフォーマンスと比較すると、全体的にテンポが悪くて間延びしてるなと思いました。
  • 満足度★★★★★

    ブラックPOP
    新人戯曲賞の再演、コリッチでの評価も良いので観劇しました。劇場に入って舞台セットに驚きワクワクし期待大。内容は想像していたものと違いましたが終始飽きずに観ることができました。西山水木さんが唯一のベテラン?の中とても素晴らしかったです。唯一、演出の方は初めて観る方でしたが若者の動かし方が古くて(クラブのシーンとか)そこが気になりました。しかし十二分に満足できました。

  • 満足度★★★★★

    現代の状況と向き合う意志
    現代の、特に若者の一部に特徴的に存在する心理状況を見事に捉え、デフォルメを加えることで、ドラマに仕上げている。

    この時代と向き合おうとするその意志が素晴らしかった。

    演出もとっても現代的で面白い。

    ネタバレBOX

    現代の若者の一部が持っている特徴(競争しない。自己肯定。相手にも優しく、自分にも優しく、、、、など)をデフォルメし「ハルメリ」という現象として描いていく。
    まるで、宗教か、病の一種であるかのように。

    それは、若者の文化から始まって、老若男女を巻き込んでブームは広がっていく。少し前の(今でも流行っている?)スピリチュアルブームなどにも重なって見えなくもない。
    若者文化へ批評でありながら、今日の社会全体に広がっている普遍的なムードへの批評にもなっている。

    批評と言っても、単にそのような在り方を上から目線で批判している訳でもない。それは渦中の問題であり、そう簡単に相対化できるようなものではない。だからやっかいなのだ「ハルメリ」は。
    事実、何人かの登場人物が「ハルメリ」を相対化しようと試みるも、その相対化さえも、見事に「ハルメリ」現象に呑み込まれていく。

    また、「競争しない」という姿勢が、「でしゃばるもの、突出するもの」を否定する、攻撃するというところにまで至る。
    共産主義や、一部の新興宗教が、理想や理念と真逆の末路を辿ったものとも重なって見えなくもない。また、現代社会のありようそのもののようにも見える。

    そんな中で、高橋ユズルという登場人物がとても興味深い。
    「ハルメリ」現象への批判をするコメンテーターであったにもかかわらず、
    「お前の在り方こそハルメリだ」というような問い詰めをされ、自殺してしまう。
    そして、自殺した後、本物の高橋ユズル(の霊)なのか、高橋ユズルを語る別の人物なのかわからない者(それ自体がハルメリ的)が、ツイッター上に現れ、
    まさに原義的な意味での「ハルメリ」の思想のようなものを語る。
    そして、一度は、高橋ユズルこそが真の「ハルメリ」を語るものだということになりかけるも、その現象さえも、アイドル・梅津りん子の策略か本音かわからない行動で相対化されてしまう。

    今のマスメディアの、、、ある人物を持ち上げたと思ったら、急にてのひらを返して徹底的に攻撃するなどの現象をよく表している。


    それを群像劇で描いているので、その「マス」の問題がダイレクトに伝わってくる。ツイッターの画面が舞台と連動しているなども、その感じをより助長する。

    そういう意味でも、この脚本が描いている世界を、見事に演出もできているのだ。


    と、一方で大絶賛する自分もいるが、もう反面、評価に迷う自分もいる。
    劇全体としては、そのような凄い脚本・演出だなと思う反面、
    役者の演技が全く心に迫ってこないのだ。

    でも、それは、突出した人間なんていらないという「ハルメリ」世界を描いているのだから当然だ、とも解釈できる。
    群像劇であり、断片的であり、ある特定の人物の心理に深く入っていくような描き方はされていないし、その必要もないのだが、、、、

    何か身体的なものが抜け落ちている気がしないでもない、、、、

    でも、それこそが、「ハルメリ」の世界なのだと考えると、納得せざるを得ない。

    いずれにせよ、凄い作品。

  • わからん
    舞台設営とか、四方八方から観られる形で面白かった。が、マイク無しの舞台なので、背中むけてるシーンは殆ど声が聞こえず。まあ、聞き逃して惜しい台詞とは思わないからいいけど(舞台の流れで、なんとなく想像できるから)。
    それぞれ、上手い役者さんは多いんだけど、根本のストーリーがよくわからん。

    あと、他の方も書いてますが客席誘導が下手でうんざりしました。

    ネタバレBOX

    ハルメリは優しさ、といいつつ、それが間違った方向へ突っ走る。それ(思惑と派別に、個々が勝手なことを始めて、それを誰も制御できない)が、現代ならではってこと?
    言いたいことが最後まで集束せず、途中で放り出されたようなイメージ。
    消化不良の舞台です。
  • 満足度★★★

    ちょっとテンポと表現が…
     正直言って、どちらかといえば、私には合わなかった。いろんなタイプの演劇は観ているし、レンジの広さにも対応できるタイプと思っているけど、久しぶりに観た「世の中と演劇するオフィスプロジェクトM」の丸尾演出による本作は、なぜか、特に前半は時計ばかり気になって、2時間が長かった。「ハルメリ」の雰囲気は自分なりにつかめたと思うが、このストーリー展開で、2時間かけてやるのかな、って感じてしまった。

    ネタバレBOX

     ただ、圧倒的な表現力で流石と感じたのが、西山水木さんの豊かな表現力。台詞の発声も、他の若い役者が基礎ができていない「聞きにくい発声」が目立った中で、格段の差を見せてくれた。表情の変化も実にお見事でした。

     あと、満席の人気だったが、それにしても、ほぼ満席になってから来場した客入れの応対がトロい。舞台下手のでは入り口で10分以上も席につけずに立って指示を待つ観客が複数いるのが分かったが、もっとテキパキと入れるべき。いつも、あまり遅れることなく開始されることが多い座・高円寺での公演にしては11分も遅れて始まったのは珍しかった。
  • 無題644(13-069)
    19:00の回(雨)。18:40会場着、受付、整理番号付きですが既に開場してます。演出助手にワカヌさんのお名前があったのでみにきました。
    久しぶりです、完全に外してしまいました。最初、2人が出てきたところから(いや..前説からかも)最後まで。やっぱり「繰り返し」は苦痛でした。開演時間を相当過ぎました(お客さんが席に誘導されるのをず〜っと待っている様子がみえているし、放置状態、初日ではないのだし手際が悪い)が、もっと早く説明があってもよいのではないかと思いました。18:59前説(120分)、19:11開演〜21:12終演。

    ネタバレBOX

    このお話し、3人くらいで、持ち時間1人1分で終わらないかな、とずっと思ってしまうくらい。セリフの9割が「特定の単語」ではないかと感じるほど諄く聞こえてしまいました。それも嬉々として…。ダンスシーンに「熱(気)」が感じられず、「右往左往する」集団はなんだったのだろう。「説明」の内容も全く理解(実感)できなかったのでした(スミマセン)。

    と書いたものの、もしかすると「生理的に」受付できないからではないかと、もしかすると別の役者だったら、もしかすると別の演出だったらなどと考えてみても…
  • 満足度★★★★

    思考ゲーム
    ハルメリの定義は一応あるものの、実践する上ではややこしいことがありました。

    ネタバレBOX

    ハルメリとは自分の能力の限界を認めて分をわきまえること、そうすることによって、自分が、自分がといった自己主張がなくなり穏やかになれる、人に優しくなれる…、とすると、ハルメリミューズ決定戦なるものは本来あり得ない話なのでしょう。色々と矛盾を孕んだ思考ゲームでした。

    派手な衣装も自己主張と捉えると反ハルメリですが、一つのアイドル像として国民の総意を得て着ているとなるとハルメリを肯定することになり、またハルメリアイドルがイケイケな行動をしている自己を否定することで逆にハルメリになるなど面白かったです。

    夫婦仲が良くなったと喜んでいた奥さんですが、ハルメリにのめり込んでいるうちに夫は若い女と浮気をしている、全ては程々に、です。

    ハルメリ、ハルメリと言っているうちはまだまだで、ハルメリが身に付けばハルメリを口にしなくなり、さらに次の段階では、ハルメリが身に付いたことを喜び、感謝の気持から自然にハルメリが口から出て来るようになる、ですかね。

    前日のダックスープ『音楽家のベートーベン』じゃないですが、考えて、自分なりの結論が出たら部屋を出ていくといった感じで、理解した顔をして劇場を後にしました。
  • 満足度★★★★

    自作を厳しく見るための物差しとなるその「水準」
    説明の中に↑こんな言葉を使っている人もいますが、これは見る人の社会の中での立ち位置を確認させてくれる作品です。自分の心の弱さ、いい加減さを見透かされているようで、非常に怖かった。

  • 『ハルメリ』現代論に、Twitterがプラス。
    SNSは、国境を越えた人的交流を可能とする。
    一昔前より、そのように考えられてきたが、実際 はビジネスを別として言語範囲内での交流が圧倒的ではないか。

    小浜市民がオバマ大統領のTwitterをフォローする、“リトルモンスター”がレディー・ガガさん のTwitterをフォローすることはあっても、見知らぬオハイオ州市民のTwitterをフォローしている人が何人いるか。
    Twitterを含むSNSは、グローバリズムの範疇に存在するのではなく、ある言語が及ぶ社会内部のネットワークでしかない。

    『ハルメリ』は、一体、何なのだろうか。

    否定も肯定もしない、というのは日本人ならではの姿勢だとされる。別の言い方をすれば、周りの意見によって是非を入れ替える姿勢と捉えることもできる。それは、本音とを別にして。

    舞台の討論生番組、ハルメリ女性歌手が休業を宣言する途端に「ついていきます!」とTwitterで称賛の嵐が沸き起こるが、人気投票結果はミス・ハルメリ美人コンテストに軍配が上がる(本音)。ところがハルメリ女性歌手が“殉教者”との妊娠を告白すると、今度は  Twitter上で圧倒的な支持を集める。

    たしかに舞台のスクリーンへ写し出されるTweetは誰もが“ゾッと”するし、一人一人の曖昧さが連なる暴力性を感じる。Twitterに眉を顰めるお堅い人と同じ気持ちだが、では実際の世の中=日本人は  このような傾向はない、と断定できるだろうか?

    数年前、ホリエモンや亀田三兄弟、元朝青龍関のような人物が持ち上げられバッシングされることをテレビや雑誌で寝転びながら加担していなかったか。当時、TwitterなどのSNSメディアが社会に広まる前の現象である。

    あるいは、死んだはずの評論家がTwitter上で発言し、『なりすましだ』とTwitterで批判された。SNSは著名人の場合、本人認証があるので、舞台で描かれた  なりすまし問題の匿名性を理由にサービス自体を批判するには根拠が薄い。といっても、この点はSNSならではの課題と認めざるをえないが。

    『CLUBハルメリ』のダンスシーンに関しては、一緒に踊りたくなってしまった。SNSの画面ではなく、若者やオジサン・オバサンが普段の社会生活から離れた場所において『ハルメリ』を共有する。場所を共有するスペースとしてはニコニコ動画のニコファーレニに近い形態だろう。
    テレビや新聞、雑誌と比べて、今そこにいるリアリティがある。他方で『ハルメリ』が社会現象となった後も、SNS上で現象は拡散し、マラソン大会や政党名の冠にで使用される。だが、媒介するのが少数のメディア関係者か、大多数のユーザーかの違いだけで、何ら社会現象の構造は変わらないと私は思う。
    以上の点から考察すれば、SNSは社会現象をバーチャルなステージで歪曲するという説は疑わしい。
    『NEWS23』の編集責任者を歴任したTBSの金子キャスターもアラブの春真っ只中にあった講演で「Twitterがエジプトの革命を起こしたのではない。あくまでツールであって、主役は民衆だ」と言っている。

    『ハルメリ』は、今その画面で、隣の街で進行中の出来事かもしれない。
    決して、Twitterが既存の社会とは別個の新たな日本人を作り出す論は誤りだ。舞台は そうした事実を まさに理解している。




  • 満足度★★★★★

    作者は1983年生、24歳時の作品。
    いやー、噂通りのすごい戯曲だ。

    現代の、低いレベルで自己肯定するしかない依存症的風潮を、みごとに描いている。

    そう、我々は「絶望を通り抜けると、そこには楽観がある」、そんな時代を生きているのだ。

    ※この作品は、一筋縄では書ききれないので、後日、加筆します。


    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX


    一種の群像劇、というか、「ハルメリ現象」をめぐって、人々が蠢くさまが描かれる。


    中でも印象深いのは、平凡な主婦が「ハルメリ現象」に乗って、みるみるうちに現代的に生き生きとしてくる、というシークエンスである。西山水木が好演していた。


    (後日加筆予定)
  • 満足度★★★★

    ハルメリ宗教のような
    ハルメリには皆と同じという安心感で満たされるという現代の精神構造に対しての批判が込められていて面白く拝見しました。

    ネタバレBOX

    一方でハルメリ現象によって、ハルメリを新興宗教のように崇め奉った民衆は、ツイッターなどの情報によってかく乱させられ、揺さぶられ、大衆が皆、同じ方向をみてしまうという、現代の病巣を滑稽に描いた物語でもあったように思いました。

    メディアが大衆を動かし、大衆は情報で動かされ、そしてメディアに登場する人たち(商品)は大衆によって動かされるという、サイクルを何度も試みながらも、変わっていく人たちの病にも似た表情が印象的でした。

このページのQRコードです。

拡大