満足度★★★★★
無題470(12-213)
19:30の回(曇り)。18:55会場着(受付は18:30)、受付(全席指定)、19:00開場。「シアターイースト」としては初めて、「柿喰う客」は3作目、シェイクスピアが
ダメなので少し遠のいていたところ、深谷さんの女性3人のお芝居をみたことがきっかけで今回の観劇に。目の前が舞台で目線=床面だったのでよくわからなかったけど、正五角形だったのだろうか、客席側には何本も小さな照明がセットされ(東京芸術劇場のシールがみえる)、奥になると照明そのものが足の踏み場がないくらい置いてある。舞台上には黒い鉄棒の枠組み、なんだか原子構造をみているよう。無機質な音が聞こえ、鐘、鈴、笛...カンカン、リンリン、または鳥の鳴き声のような...どうも森の奥深くに来たような錯覚。19:20前説(場内アナウンス、19:30「間もなく開演です」の案内、19:34上手から男登場、20:50終演、21:31アフタートーク終了、ゲストは和泉流狂言師 野村万蔵さん、これがものすごく面白かった。お話そのものは「日本昔話」「民話」調、時は終戦前後、照明、キャラクター、セリフのハーモニーがとてもよかった。座ってみていると、思いっきり見上げることになるので迫力あり。
満足度★★★★★
神掛かってる
観客に、そして神に捧げる(!?)演劇、美しいなぁ。「言葉」も「動き」も「音」も「光」も一体となって、もう寸分の隙もなくて、ただただ見惚れる。この役者達の身体性の高さはなんだろう、圧倒的なフィクションに身を委ねるだけでこんなに心震わされるんだなという感じ。まるで、漫画「火の鳥」を読んでいるような、壮大な世界観、日本人の進歩と調和、視点は人間に留まらず、世界は無限に広がる。見る度に、もう1回見たくなる麻薬のように刺激的な劇空間は今回も顕在でした。
満足度★★★★★
日本!
日本に生まれてよかったなーとしみじみ思います。森とか山とか神様とか、様々なことが喚起させられて、観ている時も観た後もジワジワと色々な想いが掻き立てられます。その辺に生えている木にも何かが宿っている気がして不思議な気持ちになりました。この作品を海外の方が観たらどう映るのでしょうね。作品を観て日本という国を改めて意識したのですが、逆に言うと(という表現が正しいのか分かりませんが)、観て思ったのは、平成という時代の難しさ、平成の今を画くことの難しさ、平成の中に日本を見ることの難しさ、ですかね。なんかそんなことを感じました。「言葉」に関するアフタートークも面白かったです。
満足度★★★★★
全ての無駄を取りのぞき、研ぎ澄まされたシンプルなお芝居
全ての無駄を取り省き、研ぎ澄まされたシンプルなお芝居!
圧倒的な役者力!
いゃ~終始、舞台に釘付けにされました!
それは一瞬も見逃さない様に瞬きさえも忘れるぐらい…
観終わった後に余韻が残ります!
柿喰う客の公演は女体シェイクスピアシリーズしか観た事はなく、
リズミカルでテンポのいいキレキレの演技の印象でしたが
今回は柿喰う客のメンバーだけの公演で印象はまた全然違っていました!
中屋敷さんの演出は前々から凄いと思っていたのですが
今回は客に媚びないで自分のやりたい事をやった作品だとアフタートークで話しされてました♪
やはりこの人の演出は私たちの想像力をはるかに超えてます!
これは中屋敷さんが劇団員を信頼されているからできた作品かもしれません
それぐらい役者さんの迫力ある演技に魅了されて愉しめました!
★ヤカラヤイヌキチ役の玉置玲央さん!
いつもながらキレキレの熱い演技!
昨年にこの人の演技を観なかったら今の柿喰う客のお芝居にも
出会わなかったかも知れないぐらい衝撃的な出会いでした!
だからこの人の出演される作品を追っている私がいるかも知れません♪
★ヤカラヤイヌコ役の七味まゆ味さん!
不思議世界感を創り上げる独特な演技が印象的!
どんな舞台でも存在感たっぷり♪
★ヒミズヒメ役の深谷由梨香さん!
絶頂マクベスで私の4月度MyBestの役者さんに選ばせて頂きました!
高い声に強弱をつけて発する声は凄く響いて聞こえて、魅了的です♪
★オオグスノコダマ役の大村わたるさん!
この人は初見?なのですが風貌がより一層役を引き立てていて、
ハンパない熱量がビンビン伝わりました!
★ヤカラヤヒトノコ役の葉丸あすかさん!
こんな従順で愛くるしく切ない犬を見たのは初めてです♪
最後のシーンはウルウルさせられました( ; ; )
★シントクマル役の永島敬三さん!
感情を踊りで表現するしなやかな動き♪
最後に正面を向いて語りかけるシーンも熱かった!
最後にこれが見納めの出演なのか⁈
★テンジンサマ役の中屋敷法人さん!
強力な役者陣に混じっても全然ヒケを取らない演技!
さすが演出もされるのでご自身の見せ方を分かってる⁈
また役者としての顔を見せてください♪
恐るべし!柿喰う客の劇団員の役者力!
こんな刺激的なお芝居を見せられた次の公演が待ち切れません!
11月の公演は東京と岡山みたいなので残念過ぎる~_| ̄|○
是非、関西でも公演やって欲しい~!!
PS: 急な日程変更のお願いにもすぐに対応して頂き、
そしていい席をありがとうございますm(_ _)m 感謝いたします♪
満足度★★★★★
孤高
自分のカラーだと、
やはりこんなにも混沌とするのだ。
時代劇がかった口調を駆使しつつも、
根底にある「違和感らしさ」は、僕にとって都会的であり退廃的である。
その雰囲気こそ、僕が感じる 【畏れ】 なのかも知れない。
満足度★★★★★
よかった。
面白かったです。
上演時間は77分とアナウンスがありましたが、私が見たときも90分近くあったように思います。
上演後のアフタートークで中屋敷さんが
「この芝居で見せていることが自分の意見ではない。見る人がどう感じるか。脚本・演出として表現していることを、全て正しいとは思っていないし全て間違っているわけでもない」という感じのことを(メモとってないので正確じゃありません)言っていたのが、すとんと腑に落ちました。
差別の反対が平等ではなくて無差別だというオチも、ワタシ的に腑に落ちました。
これ以上重くなったらたぶん苦手だろうなと言う手前あたりで楽しめました。
照明器具にぐるりと囲まれた円形のステージは、私には太鼓の上か何かに見えたのですが、斎場、俗人を阻む結界に守られた祭祀儀式を行う場所だったんですね。
前から3列目だったので7人の役者さんの魅力的な表情が間近で見られて、グイグイ惹きつけられました。
七味まゆ味さんと深谷由梨香さんが大好きなのですが、葉丸あすかさんの健気さにもグッときましたし、大村わたるさんには笑わせていただきました。
ありがとうございました。
満足度★★★★★
すごい!の一言・・・。
柿喰う客の無差別観てから日がたった… 誰かに生かされてるんじゃない。
自分が生きたい(活きたい) って思い、今ここにいる。
自分が何者で終わるかは…自分次第。
だから後悔しないように…
しっかりと生きなきゃな♪て、
思っちゃったわけだな。
柿喰う客の無差別…
観てほしいなぁ…。
すごいから。
満足度★★★★★
俳優陣の気迫に圧倒
とにかく俳優陣の気迫が凄かった。これほどキャスト全員が恐ろしいくらいに鬼気迫る演技をされる舞台は、そうそう無いのではないかと思いました。誰が欠けても成り立たないと思わせる舞台。しかもそれを演じるキャストは全て劇団員という、柿喰う客の劇団としての凄さを改めて感じました。ストーリーは非常に重いものでしたが、時折挟まれる笑いや、ジャングルジムのようなセットでの立体的な構成など、観客として純粋に楽しむことができる完成度の高い舞台だったと思います。
満足度★★★★★
すばらしかったです
日が経ってしまいましたが、この公演が見れて良かったです。
アフタートークでお客を喜ばせる為でなく、自分のやりたいものをやりましたと
言うようなことを仰っていましたが、誰もが気づいていそうで考えないようにしているかもしれないテーマを、このような形でお芝居にしてくれて、なんといいますか、感慨深かったです。役者さん達の熱演にも圧倒され、気が散ることがなかったです。これからもこちらの劇団のお芝居をチェックして行きたいと思います。
満足度★★★★
疾走感が楽しめるが、甘さも
いっぱいの趣向を詰め込んで、日常からかけ離れた世界を圧倒的なスピードで駆け抜けたという舞台で、楽しめた。大きな構成で展開する物語には、3.11からの再生へのメッセージが込められている。
だが、その大きな構成がどこか甘い。たくさんのテーマを詰め込みすぎていてそれぞれが際立たず、エピソードの繋がりもいまひとつだった。
詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。
満足度★★★★
たっぷり。
2日間しかないので、初日はアリーナ(予約時に張り切りすぎたのか、六角形の最先端中央だった…)で、合ってないとは思いつつも、目の前に役者の目がある。
顔っていうか、目がある。
手を軽く置く音も聞こえる。
のに、激しい動きでは聞き苦しい踏み音もたてず、ブレスも安定。
どんな稽古をしたらこんな身体表現ができるのだろうと、またもや思った。
ほとんどの役者が唾を飛ばさず動きの中で汗を散らすのみ。。。
ファン気分満喫しました。
鼻水出るほど泣いて知り合いにひかれた。
2日目。
少し間をあけ、壁に写る影も楽しみました。
イムズだからね。
影すらも計算の内であるような濃淡と大きさ。
(いや、分かってるんだろうな)
同じとこでも泣いたし、違うとこでも泣いた。
それぞれの「命」と「心」と「摂理」の根底に響く観客への訴えを勝手に感じてしまい、中屋敷さんにも「世阿弥でなく、観阿弥の世界感を感じました。」と伝える事ができたので、ファン心理として満足。
天神様と狗子の存在が、自然居士の役割を代弁し、民衆と幽玄の境界にも思えたからかもしれない。
あとは「母性」と「女性」に対する中屋敷さんの想いなのかな。
人之子の「命」と「心」が、もしかしたら、最も素朴な生命の根源だったのかもしれない。とか思いながら、最も鼻水垂らして泣きました。
追伸・柿パーカーの素材いいです。めっさ暖かい。
大阪のひと、もう寒いから無くなる前に買ったが勝ちですよ。
九州ですが、既にはおってます。
…柿喰う客をなんでこんなに好きなのか、自分でも気持ち悪いよ、ごめんなさい。
満足度★★★★
挑戦的で非常に興味深い作品でした。
宗教の扱いに幾分粗さを感じましたが、難しいテーマを大局的に捉えて作品を書かれる姿勢は、実に感動的です。
役者陣はパフォーマーとして非常に優れていますし、ともすれば深刻で重くなりそうな展開を、軽妙な動きで救い出してくれるのが嬉しいです。
満足度★★★★
ランチキ公演
たまたま見に行けた日が乱痴気公演。本公演も見たかった。
中屋敷さんの演劇熱が良い。
こういう劇団がもっと増えて欲しい。
好きな役者さんが二人居なくなってしまいましたが、それでも相変わらずクオリティーが高かったです。