無差別 公演情報 無差別 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 39件中
  • 満足度★★★★★

    無差別
    圧巻の舞台だった。神に捧げるという意味で、
    重厚かつ濃密な時間だった。

    ネタバレBOX

    舞台セットが奇抜な柿喰う客で、
    鉄棒のような、やぐらを見立てたもののみ。

    あえて客席と舞台を分断し、
    神へ奉納する意味合いを込める。

    そういった日本古来の神話、民話を
    ベースにした妖しさと不気味さと
    時折ある柿喰う客らしい言葉による笑い。

    作品全体の力強さを体現した玉置玲央。
    菩薩のようにも見える七味まゆ味。
    理不尽な中にも健気さを見せる葉丸あすか。
    どん底から這い上がる野心を表現した深谷由梨香。
    奇妙さの中に可笑しさが混じる大村わたる。
    哀れな神を淡々と表現した中屋敷法仁。
    言葉使いと体で表現しつくす永島敬三。

    まさに全員の力が結集した舞台だった。
  • 満足度★★★★★

    今更書き込み
    今年は忙しくなかなか書き込みが出来ないでいた。間違いなくの名作だった。これからも追いかけたい。

  • 満足度★★★★★

    凄惨
    凄惨な作品だった。
    美しい作品だった。
    ちりばめられたモチーフに有形無形につながる底流もかんじられた。

    ネタバレBOX

    感想書いてた
    http://sakuteki.exblog.jp/16914300

    自分的には、ストーリーとかドラマの視点で言うと舞台を初めて見る人には薦めにくいのだけど、ここまできてたら薦めてみたい。
  • 満足度★★★★★

    無題470(12-213)
    19:30の回(曇り)。18:55会場着(受付は18:30)、受付(全席指定)、19:00開場。「シアターイースト」としては初めて、「柿喰う客」は3作目、シェイクスピアが
    ダメなので少し遠のいていたところ、深谷さんの女性3人のお芝居をみたことがきっかけで今回の観劇に。目の前が舞台で目線=床面だったのでよくわからなかったけど、正五角形だったのだろうか、客席側には何本も小さな照明がセットされ(東京芸術劇場のシールがみえる)、奥になると照明そのものが足の踏み場がないくらい置いてある。舞台上には黒い鉄棒の枠組み、なんだか原子構造をみているよう。無機質な音が聞こえ、鐘、鈴、笛...カンカン、リンリン、または鳥の鳴き声のような...どうも森の奥深くに来たような錯覚。19:20前説(場内アナウンス、19:30「間もなく開演です」の案内、19:34上手から男登場、20:50終演、21:31アフタートーク終了、ゲストは和泉流狂言師 野村万蔵さん、これがものすごく面白かった。お話そのものは「日本昔話」「民話」調、時は終戦前後、照明、キャラクター、セリフのハーモニーがとてもよかった。座ってみていると、思いっきり見上げることになるので迫力あり。

    ネタバレBOX

    (メモ)
    ◆中屋敷
    人間だけの世界ではなく、人以外がででくるお芝居が好き、神、幽霊、みえないものを表現することができる
    実際目の当たりにしてしまうと引くが、芝居では泣いたり笑ったりできる
    このところ隣の家を覗いているような芝居が多いと感じている
    人間でないものの視点から
    キーワードは奉納
    神様にささげられるようなお芝居をやってみたかった
    全身全霊をささげるようなもの
    がむしゃらにカラダを動かすダンス
    キノコに対する侮り→キノコの雲への展開(しっぺ返し)
    高校時代からのピンクパンサー(お守り)

    ◆野村
    型にはめられる、型をうちやぶる面白さ
    擬人化、親近感、人間でないものを題材として自由に表現してきた
    神話の世界にすでに芸事が現れている
    能舞台の「柱」について
    邪気
    人間が怖れているもの、自然や神
    舞台の上で芸能として伝えてゆく

    光と闇の間で繰り広げられる物語、隈どりされた「眼」、突き刺さる「コトバ」、天高く上りつめる神(強欲)、頂上で吼える、そこから見下ろす下界のものたち。忌み嫌われるもの、異なもの、劣るもの、欠落するものがみせる激しい「いのち」への渇望、その「いのち」をあっけなく押しつぶす「キノコ」...何処までも続く闇の一歩手前でみえてきた物語。

    お話そのものがもう少しストレートに伝わってきたら、と思いました。
  • 満足度★★★★★

    神掛かってる
    観客に、そして神に捧げる(!?)演劇、美しいなぁ。「言葉」も「動き」も「音」も「光」も一体となって、もう寸分の隙もなくて、ただただ見惚れる。この役者達の身体性の高さはなんだろう、圧倒的なフィクションに身を委ねるだけでこんなに心震わされるんだなという感じ。まるで、漫画「火の鳥」を読んでいるような、壮大な世界観、日本人の進歩と調和、視点は人間に留まらず、世界は無限に広がる。見る度に、もう1回見たくなる麻薬のように刺激的な劇空間は今回も顕在でした。

  • 満足度★★★★★

    日本!
    日本に生まれてよかったなーとしみじみ思います。森とか山とか神様とか、様々なことが喚起させられて、観ている時も観た後もジワジワと色々な想いが掻き立てられます。その辺に生えている木にも何かが宿っている気がして不思議な気持ちになりました。この作品を海外の方が観たらどう映るのでしょうね。作品を観て日本という国を改めて意識したのですが、逆に言うと(という表現が正しいのか分かりませんが)、観て思ったのは、平成という時代の難しさ、平成の今を画くことの難しさ、平成の中に日本を見ることの難しさ、ですかね。なんかそんなことを感じました。「言葉」に関するアフタートークも面白かったです。

  • 満足度★★★★★


    面白い。77分。
    玉置玲央はホールでの挨拶もしっかりしてて印象がいい。

    ネタバレBOX

    忌み人として蔑まれ、赤犬殺しを生業とする狗吉(玉置玲央)やその妹・狗子(七味まゆ味)ら人と山の神々と狗子を母と慕う赤犬・人之子(葉丸あすか)らの神話。

    狗吉…人(日本人)と認められたくて大楠古多万(大村わたる)の枝を持ち帰った後、戦地へ。天皇が神から人になったことで神がいなくなったとし、狗子と国を産もうと交わる。
    狗子…穢れないよう狗吉から教育され、狗吉が殺した狗の子(人之子)を育てる。穢をしらないため神々の声が聞こえる。被曝により蔑まれる。
    人之子…狗子からの言いつけで、舞を踊れる真徳丸(永島敬三)を連れ帰る。狗子が大穴に落とされ、自分を食べてとその身を大穴に投じる。
    日不見姫神(深谷由梨香)…盲目で手がない片輪のモグラ。モグラ達に抱かれることで大楠古多万を殺し山の神になる。色々子供っぽい。真徳丸の舞に感動し惚れるが、そのせいで神でいられなくなる。
    大楠古多万…神の座を失し、狗吉に枝を切断され、体にキノコが生えてきてしまう。
    天神様(中屋敷法仁)…元人間。妬みのチカラで神に。
    真徳丸…盲目。その人の命(を受けて)舞をまう。人でないものがみえる。

    神と人が混在してた時代。そこから戦争を経て、原爆の投下、終戦、戦後の日本。世界も変わり人も変わり、神も変わる。結局、そんな中でも、昔も今も人は一生懸命に生きる。
    ラスト、大穴に落とされた狗吉と狗子の国を生むってのも、生きるってことになるだろうし。モグラなのに手のない日不見姫神も、何度も抱かれて生をもぎ取ったわけだし。狗吉は手榴弾での自爆ができなかったし。そこに、神も人も獣も差別はないということかと思った。そんな美学というか願い、かな。

    今より生死が身近な世界を通して、生きることの恐ろしさを描いた舞台。セットも中央の鉄棒を組み合わせたモノクロな色彩でずっしりしてる。役者がそれをスイスイ登って上から見下ろす絵がサマになってた。かっこいい。スーツってのがいいチョイスだったのかも。

    役者は、葉丸あすか、玉置玲央が良かった。
  • 満足度★★★★★

    全ての無駄を取りのぞき、研ぎ澄まされたシンプルなお芝居
    全ての無駄を取り省き、研ぎ澄まされたシンプルなお芝居!
    圧倒的な役者力!
    いゃ~終始、舞台に釘付けにされました!
    それは一瞬も見逃さない様に瞬きさえも忘れるぐらい…
    観終わった後に余韻が残ります!

    柿喰う客の公演は女体シェイクスピアシリーズしか観た事はなく、
    リズミカルでテンポのいいキレキレの演技の印象でしたが
    今回は柿喰う客のメンバーだけの公演で印象はまた全然違っていました!

    中屋敷さんの演出は前々から凄いと思っていたのですが
    今回は客に媚びないで自分のやりたい事をやった作品だとアフタートークで話しされてました♪
    やはりこの人の演出は私たちの想像力をはるかに超えてます!

    これは中屋敷さんが劇団員を信頼されているからできた作品かもしれません
    それぐらい役者さんの迫力ある演技に魅了されて愉しめました!

    ★ヤカラヤイヌキチ役の玉置玲央さん!
    いつもながらキレキレの熱い演技!
    昨年にこの人の演技を観なかったら今の柿喰う客のお芝居にも
    出会わなかったかも知れないぐらい衝撃的な出会いでした!
    だからこの人の出演される作品を追っている私がいるかも知れません♪

    ★ヤカラヤイヌコ役の七味まゆ味さん!
    不思議世界感を創り上げる独特な演技が印象的!
    どんな舞台でも存在感たっぷり♪

    ★ヒミズヒメ役の深谷由梨香さん!
    絶頂マクベスで私の4月度MyBestの役者さんに選ばせて頂きました!
    高い声に強弱をつけて発する声は凄く響いて聞こえて、魅了的です♪

    ★オオグスノコダマ役の大村わたるさん!
    この人は初見?なのですが風貌がより一層役を引き立てていて、
    ハンパない熱量がビンビン伝わりました!

    ★ヤカラヤヒトノコ役の葉丸あすかさん!
    こんな従順で愛くるしく切ない犬を見たのは初めてです♪
    最後のシーンはウルウルさせられました( ; ; )

    ★シントクマル役の永島敬三さん!
    感情を踊りで表現するしなやかな動き♪
    最後に正面を向いて語りかけるシーンも熱かった!

    最後にこれが見納めの出演なのか⁈
    ★テンジンサマ役の中屋敷法人さん!
    強力な役者陣に混じっても全然ヒケを取らない演技!
    さすが演出もされるのでご自身の見せ方を分かってる⁈
    また役者としての顔を見せてください♪

    恐るべし!柿喰う客の劇団員の役者力!
    こんな刺激的なお芝居を見せられた次の公演が待ち切れません!

    11月の公演は東京と岡山みたいなので残念過ぎる~_| ̄|○
    是非、関西でも公演やって欲しい~!!

    PS: 急な日程変更のお願いにもすぐに対応して頂き、
    そしていい席をありがとうございますm(_ _)m 感謝いたします♪

  • 満足度★★★★★

    孤高
    自分のカラーだと、
    やはりこんなにも混沌とするのだ。

    時代劇がかった口調を駆使しつつも、
    根底にある「違和感らしさ」は、僕にとって都会的であり退廃的である。
    その雰囲気こそ、僕が感じる 【畏れ】 なのかも知れない。

  • 満足度★★★★★

    よかった。
    面白かったです。
    上演時間は77分とアナウンスがありましたが、私が見たときも90分近くあったように思います。
    上演後のアフタートークで中屋敷さんが
    「この芝居で見せていることが自分の意見ではない。見る人がどう感じるか。脚本・演出として表現していることを、全て正しいとは思っていないし全て間違っているわけでもない」という感じのことを(メモとってないので正確じゃありません)言っていたのが、すとんと腑に落ちました。

    差別の反対が平等ではなくて無差別だというオチも、ワタシ的に腑に落ちました。

    これ以上重くなったらたぶん苦手だろうなと言う手前あたりで楽しめました。

    照明器具にぐるりと囲まれた円形のステージは、私には太鼓の上か何かに見えたのですが、斎場、俗人を阻む結界に守られた祭祀儀式を行う場所だったんですね。

    前から3列目だったので7人の役者さんの魅力的な表情が間近で見られて、グイグイ惹きつけられました。
    七味まゆ味さんと深谷由梨香さんが大好きなのですが、葉丸あすかさんの健気さにもグッときましたし、大村わたるさんには笑わせていただきました。

    ありがとうございました。

    ネタバレBOX

    アフタートークでの話。

    中屋敷さんが俳優として自分が出演した理由を
    「実際にいるであろう神様の天神様を出し原爆を扱うからには、自分が引き受けないと行けないと思った」
    と言ったとき、なぜだか感動してしまいました。

    そして、余談ですが「赤穂浪士を(大石親子以外で)三人言えますか」と舞台から尋ねられたとき、勇気が出ず手を上げられなかったのが心残り。
    (一瞬あげようかと思ったんだ。目の前だったし。)
    『大江戸鍋TV』のAKR47(笑)のおかげで堀部安兵衛、原惣右衛門(井深くん♪)はもちろん、大高源吾も片岡源五右衛門も岡野金右衛門もいえたのになぁ。
    中屋敷さんと会話?するチャンスをのがしてしまった。くうっ。
  • 満足度★★★★★

    すごい!の一言・・・。
    柿喰う客の無差別観てから日がたった… 誰かに生かされてるんじゃない。
    自分が生きたい(活きたい) って思い、今ここにいる。
    自分が何者で終わるかは…自分次第。
    だから後悔しないように…
    しっかりと生きなきゃな♪て、
    思っちゃったわけだな。
    柿喰う客の無差別…
    観てほしいなぁ…。
    すごいから。

    ネタバレBOX

    http://ameblo.jp/shibaizuki/entry-11372155168.html

    ここに書いたよ。

    あんまりまとまってないけど・・・。
  • 満足度★★★★★

    俳優陣の気迫に圧倒
    とにかく俳優陣の気迫が凄かった。これほどキャスト全員が恐ろしいくらいに鬼気迫る演技をされる舞台は、そうそう無いのではないかと思いました。誰が欠けても成り立たないと思わせる舞台。しかもそれを演じるキャストは全て劇団員という、柿喰う客の劇団としての凄さを改めて感じました。ストーリーは非常に重いものでしたが、時折挟まれる笑いや、ジャングルジムのようなセットでの立体的な構成など、観客として純粋に楽しむことができる完成度の高い舞台だったと思います。

  • 満足度★★★★★

    すばらしかったです
    日が経ってしまいましたが、この公演が見れて良かったです。
    アフタートークでお客を喜ばせる為でなく、自分のやりたいものをやりましたと
    言うようなことを仰っていましたが、誰もが気づいていそうで考えないようにしているかもしれないテーマを、このような形でお芝居にしてくれて、なんといいますか、感慨深かったです。役者さん達の熱演にも圧倒され、気が散ることがなかったです。これからもこちらの劇団のお芝居をチェックして行きたいと思います。

  • 満足度★★★★

    難しくて重かったけど
    魅力的な役者さんがたくさんですごく楽しめた。
    中屋敷さんがオーラに包まれていたけど、ロビーでは人間に戻っていた。

    ネタバレBOX

    エンタメ、ミュージカル中心の友達にすすめて、どきどきしたけど、
    かなり楽しんでもらえた。良かった(*´∀`*)
  • 満足度★★★★

    疾走感が楽しめるが、甘さも
    いっぱいの趣向を詰め込んで、日常からかけ離れた世界を圧倒的なスピードで駆け抜けたという舞台で、楽しめた。大きな構成で展開する物語には、3.11からの再生へのメッセージが込められている。
    だが、その大きな構成がどこか甘い。たくさんのテーマを詰め込みすぎていてそれぞれが際立たず、エピソードの繋がりもいまひとつだった。

    詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

  • 満足度★★★★

    たっぷり。
    2日間しかないので、初日はアリーナ(予約時に張り切りすぎたのか、六角形の最先端中央だった…)で、合ってないとは思いつつも、目の前に役者の目がある。
    顔っていうか、目がある。
    手を軽く置く音も聞こえる。

    のに、激しい動きでは聞き苦しい踏み音もたてず、ブレスも安定。
    どんな稽古をしたらこんな身体表現ができるのだろうと、またもや思った。
    ほとんどの役者が唾を飛ばさず動きの中で汗を散らすのみ。。。
    ファン気分満喫しました。
    鼻水出るほど泣いて知り合いにひかれた。

    2日目。
    少し間をあけ、壁に写る影も楽しみました。
    イムズだからね。
    影すらも計算の内であるような濃淡と大きさ。
    (いや、分かってるんだろうな)

    同じとこでも泣いたし、違うとこでも泣いた。

    それぞれの「命」と「心」と「摂理」の根底に響く観客への訴えを勝手に感じてしまい、中屋敷さんにも「世阿弥でなく、観阿弥の世界感を感じました。」と伝える事ができたので、ファン心理として満足。

    天神様と狗子の存在が、自然居士の役割を代弁し、民衆と幽玄の境界にも思えたからかもしれない。

    あとは「母性」と「女性」に対する中屋敷さんの想いなのかな。
    人之子の「命」と「心」が、もしかしたら、最も素朴な生命の根源だったのかもしれない。とか思いながら、最も鼻水垂らして泣きました。

    追伸・柿パーカーの素材いいです。めっさ暖かい。
    大阪のひと、もう寒いから無くなる前に買ったが勝ちですよ。
    九州ですが、既にはおってます。
    …柿喰う客をなんでこんなに好きなのか、自分でも気持ち悪いよ、ごめんなさい。

    ネタバレBOX

    原爆が出てくるから原発事故と絡める感想も多く出ると思うけど
    普遍的なテーマとして
    「人が御しえるもの」と「自然の摂理に敵わないもの」という対極
    あるいは
    「差別と区別」をうむのは誰なのか?てとこで素直に観ればいいと思った。
    カムイ伝知ってる人ならこの感覚分かってもらえるかも。
  • 満足度★★★★

    重いのだけれども
    役者の動作や表情、照明、音響をフル活用して、喜怒哀楽を表現されていた。

    ネタバレBOX

    今回の作品は、被差別部落、身体的・社会的差別、戦時中、恨み、等重いテーマをあえて使用しているとのこと。
    重いテーマで観客を追いていくのかと思いきや適度な笑いも忘れない。
    恨み茸からキノコ雲へのつながり方も「あぁ」と気付く。
  • 満足度★★★★

    無差別
    何も言えない!

    観て下さい!

  • 満足度★★★★

    挑戦的で非常に興味深い作品でした。
    宗教の扱いに幾分粗さを感じましたが、難しいテーマを大局的に捉えて作品を書かれる姿勢は、実に感動的です。

    役者陣はパフォーマーとして非常に優れていますし、ともすれば深刻で重くなりそうな展開を、軽妙な動きで救い出してくれるのが嬉しいです。

    ネタバレBOX

    日本人が戦後にアイデンティティーを崩壊させていく様が非常に巧妙に描かれているのには感心しました。
    しかし、神仏習合で描かれているために、戦前ですら既にアイデンティティーが崩壊しているように見えてしまいます。

    日本は明治維新以降は、一旦神仏分離したからこそ、現人神の信仰力を高める事に帝国陸軍は成功した訳ですから、仏教思想は切り捨てた方が効果的だったと思います。

    特に「極楽浄土」という言葉には、違和感を感じざるを得ません。
  • 満足度★★★★

    ランチキ公演
    たまたま見に行けた日が乱痴気公演。本公演も見たかった。
    中屋敷さんの演劇熱が良い。
    こういう劇団がもっと増えて欲しい。
    好きな役者さんが二人居なくなってしまいましたが、それでも相変わらずクオリティーが高かったです。

このページのQRコードです。

拡大