満足度★★★★
コンテンポラリーダンスの醍醐味たっぷり
静かなダンスと激しいダンスがうまく案配されていて、そのメリハリが心地いい舞台だ。
身体能力の高いダンサーたちが余裕をもってかっこよくやるのではなくてギリギリまで動く切実さ、その息遣いまでもがピリピリと伝わってくる。激しいときのダンスの迫力には圧倒される。
詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」に書いています。
http://f-e-now.ciao.jp/20120306.html
満足度★★★★★
狂おしくも切なく
そもそもダンスの公演を言葉にすることは普通の演劇に比べてもはるかに困難なことだが、山田うんのそのオリジナリティを、到達点の高さを、いかに表現すればよいか、考えるだに、これはもうお手上げと言わざるを得なくなる。
山田うんのダンスは、これまでのどのダンスとも違う。過去の様々なダンスの影響を受けてはいるのだろうが、それをいったん解体し、一つの題材を表現するのに最も適切な振り付けを瞬時に選択し、組み合わせていった、そんな印象を受ける。
緊張と解放が演劇のカタルシスを生むものならば、それが山田うんのダンスの中には凝縮されているし、常に断続的に異化作用が施され続けて一つの流れを作り出している、そんな気もしてくるのである。
と、何とかその本質を掴まえようとしても、言葉は抽象化するばかりだ。「すばらしかった」とありきたりな一言で済ませてしまった方がよっぽどマシな気すらしてくる。
しかし、これだけは明言できる。ダンサーたちが演じていたのは、たとえ言葉は一言も発せずとも、紛れもなく山本周五郎の原作『季節のない街』に登場するあの懐かしい人々なのだと。
満足度★★★★
人々が生活することで町は活きる。
『季節のない街』をダンスで!
どんなものになるのか、不安と期待が入り混じっていたが、とても楽しめた。
ほんの少しセリフはあるものの、身体で世界を、街を、そこに生きる人を表現していた。
エキストラという形で街の近くに住まう人、通りかかる人を表現していたのも良かった。
舞台上にいる人物たちは確かに生きて生活しているのだとより感じられた。
アフタートークでの数学から見たダンスも楽しめた。
満足度★★★★★
後部座席で全体を。
12名の出演者の見事な、爽快な、ダンスパフォーマンスでした。
出演者の皆さんのしまった身体、躍動、ひとつの道具も意味があり、
すばらしい構成でした。
山田うんさんの振付・構成、つぼにはまっております。