焼肉ドラゴン 公演情報 焼肉ドラゴン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    タイトルから好きで、観たい作品でした。
    感動しましたし、また再演して欲しいですね!

  • 満足度★★★★★

    すばらしい。この芝居に出会えて幸せです
    涙が出てきた。よい芝居に出会えました。最高です

  • 満足度★★★★★

    瑞々しいファンタジー
    期待どおりのみごとな舞台だった。
    暗くなりがちなテーマを、ファンタジーとしていて、ユーモアもたっぷり。瑞々しい舞台だった。

    詳細な感想は、次に書いています。
    http://f-e-now.ciao.jp/20110408.html

  • 満足度★★★★★

    良かった
    壮大な家族のストーリーに胸打たれました。

  • 満足度★★★

    安易に絶賛してよいものか
     「政治的」な演劇である。
     プロパガンダ性が強いとまでは言えないが、在日コリアンの差別問題を扱っている以上は「政治」を抜きにして語ることはできないし、そこにどうしても韓国人側に立った「偏り」を感じないわけにはいかない。
     とは言え、日本人が差別者でないと言いたいわけではない。実際に我々はこの国の「歴史」を知っている。この舞台を観ている時の我々の「居たたまれなさ」の正体は、「加害者としての罪悪感」だ。しかしその現実の歴史に根ざした「加害者意識」があるからこそ、在日韓国人を「差別にあった可哀想な人々」、日本人の一部を「韓国人をいじめる酷い人」という二項対立で描くその手法に疑念を抱かないではいられないのである。
     人間を、そんな単純な図式の中に当てはめちゃって描くのは、『水戸黄門』のような勧善懲悪のドラマならともかく、こうした繊細さを求められる演劇の場合は「やっちゃいけない」部類に入るんじゃないのかな?

    ネタバレBOX

     たとえば、「焼肉ドラゴン」が国有地を不法占拠しているために、市役所命令で立ち退きを強制執行されるエピソードがある。
     日本人の市役所職員は、「在日はすぐに興奮して感情的になる」と“火病”をあげつらう発言をするのだが、そう口にする本人が、興奮して灯油缶を蹴る行為を繰り返す。言ってる本人の方が感情的というあからさまな戯画化だが、作者の鄭義信は、これを単に笑いを取るためだけに書いたのだろうか。そうだとしても、登場する在日韓国人が人間的に欠陥があっても決して揶揄される描かれ方はされていないのに、“在日を差別する日本人だけが戯画化される”ことには疑問を抱かざるを得ない。
     梶山季之『族譜』では、戦前、朝鮮人に創氏改名を迫った日本人を、こんな単純な鈍物としては描かなかった。五族協和を本気で信じるがゆえの「善意」の持主として描いていた。だからこそその「無知」が、民族の頃を無自覚に踏みにじるその残酷さが、観客の心に迫ってくるのである。対して『焼肉ドラゴン』の日本人描写は、悪い意味でコミックである。
     確かに、東京オリンピックから大阪万国博にかけての高度経済成長期、日本はそれまで放置してきた「戦後処理」の総仕上げのように国土開発を続けていった。全国各地で「不法占拠」されてきた土地が取り上げられ、住民が目腐れ金で追い出された例も少なくはなかった。
     しかし、『焼肉ドラゴン』は、、そうして住み慣れた場所を追い出されたのが在日韓国人だけではないという事実には触れようとしない。日本人の不法占拠者も同じように転居を余儀なくされていることには全く無頓着だ。在日コリアンの物語なのだから、そこまで描く必要はなかった、ということなのだろうか? しかし、そういった事情を知らない観客がこの舞台を観れば、「在日韓国人ばかりが差別に遭っていた」と思い込みはしないだろうか。
     龍吉は「佐藤さんに土地代を払った」(=日本人に騙された)と語るが、龍吉の場合はその通りであるのだろう。しかし、不法占拠と知っていて、その土地に居座っていた在日コリアンもいたはずである。みながみな被害者であったはずはない。そのことに鄭義信は一切触れようとしない。その結果、この物語では、「被害者としての在日コリアン」のイメージばかりが強調されることになる。

     “おかしなことに”、こうした歴史的事実について、『焼肉ドラゴン』には“なぜか触れない”部分が、かなり目立つのである。
     哲男が「金嬉老事件」のことに触れて、彼を差別と戦う英雄のように語るシークエンスもある。確かにあの当時、そのように彼を持ち上げる風潮があったのは事実であるが、彼の主張が自分に同情を集めるためのただの「口実」に過ぎなかったことは、彼の“後の犯罪歴”が証明している。しかし、そのことにも戯曲は決して触れない。そんな未来のことが語れるわけないじゃないの、というのは、正しい意見のように聞こえるが、一家離散の後、“理想の国”である北朝鮮へ行こうとする哲男・静花の二人の「未来」については、はっきりと不幸が待っていることが語られるのだ。
     金嬉老についても、静花に「人殺しをそんなふうに誉めるなんて」とひとこと言わせれば相対化できることだ。しかし鄭義信はそれをしない。こうした「語られない」例はいくらでもあるので、やはりこれは「あえて語ろうとしていない」と結論づけざるを得ないのだ。

     先述した通り、私は日本人が加害者でなかったと言いたいわけではない。しかし、この戯曲に価値判断の基準に偏りがあって、歴史をよく知らない観客、時代を体験してこなかった人々には「語られていることだけが真実」と錯覚させてしまう部分が確実に存在している。「戯曲を読む」という行為には、「語られていない部分にこそ真実が潜む」という視点が必要になる。
     金一家の離散劇は確かに哀しい悲劇だ。鄭義信には、一人一人の人物の情感を丁寧に描く技量は確かにある。龍吉の「俺からどれだけのものを奪うのか」という絶叫に真実があることを認めるにやぶさかではない。しかしそこで涙してしまうのは、歴史に無知ゆえの面が少なくないのではないか。加害者としての意識があれば居たたまれなさの方が優先するだろうし、彼らの主張に「偏り」を感じれば、それこそ龍吉自身が述懐する通り「それは運命だよ」と言ってあげるしかない。ここで泣けるのは、彼らコリアンが、観客にとって結局は「他人」だからなのではないか。
     一般観客の無知を責めるのはいささか酷ではある。しかし、演劇人が、特に戯曲を自ら書く身の人間が、この戯曲の「あえて書かない部分」に気付かないというのは、いささか情けないと言わざるを得ないと思う。
  • 満足度★★★★

    面白いと好きは違う。
    単純に言ってしまえば「屋根の上のバイオリン弾き」在日版。
    だが、遠い異国の話ではなく自分たちの住む国での出来事であるだけに現実感・恐怖感が増す。
    高度経済成長の時代に設定されているため、今の目から見た彼らの状況、その後の運命などが見て取れる。

    日韓の俳優の配置も、日本人を日本生まれの在日としているなど上手い。

    なにより、父母が力強くていい。

    抑えるべき部分などは随分ストイックにやっていたが、感情過多な部分も目立つ。これは国民性の違いと捉えるべきだろうか。

    賞を取りまくったというのはなるほどと思えた。
    しかし、絶賛される程の理由は思いつかない。

    後半以降の観客席で起こっていたすすり泣きや笑い、この意味を観客はもっと考えるべきではないだろうか。

  • 満足度★★★★★

    最高です
    何もかも最高!最前列で目の前で!!!この芝居を観れてよかった。。。
    日本公演最終ということで作・演出の鄭義信さんもカーテンコールに出られました。あーせつない、でもうれしい、涙涙

    ネタバレBOX

    知り合いのご紹介でこの舞台の重要な位置を占めるオモニ役の
    高秀喜さんに面会できて幸せでした。まだ若い彼女の
    あれだけの演技力に感動です。
  • 満足度★★★★

    字幕つき。
    話題作というだけで、予備知識なしで観に行った。
    長時間ではあり見応えがあった。
    終盤の強制撤去後の舞台とその後の花吹雪は惹かれるものがあった。
    個人的に、字幕はひいて観れる2階でベストだったようだ。

    ネタバレBOX

    時生くんのあっけなさに唖然。でも、冒頭と終盤には重要なコメント。
    お客さんには韓国語がわかる方が多かったようで、自分が笑えないところでも笑っておられた。
    長女と二女の間で揺れる哲男、二女の不倫。時は経過しているにしても割り切りは凄いと思う設定。
    舞台は好きです。LIVEで見ておくべき作品です。
  • 満足度★★★★★

    生々しさの極致。
    それでも生きていく。
    明日はきっと、いい日。

    「在日」をテーマにした作品として、わたしがこれまで触れたどの媒体(TVや映画や記録や事件簿など)よりも、そう、大きな事件が起こる訳でもなく、登場人物が特異なわけでもないのに、心底、響きました。

    この衝撃度は、映画「血と骨」以来だな…などと思っていましたらば!
    恥ずかしながら、「血と骨」の脚本家…というリンクが脳内で出来ていませんでした。
    観劇後に知るという。なさけなや。

    舞台中継やDVDとは違い、劇場で観る、という事の根幹を再確認しました。
    泣き笑いしながら立ち上がって、手を掲げて拍手を送ったのは、初めてでした。

    ネタバレBOX

    終盤に差し掛かった場面で初めて
    「あ!本当だ!片腕がない!!」
    と気づきました。
    序盤に
    「夏のシーンなのに、息子と父だけ長袖だな~」
    なんて思っていたのに。
    体幹がすごい。
    戦争で失った腕…20年余を経て、生活の、どの場面も慣れて対応しているということだ。少しも不自然さが無い。
    母役の方の実年齢にも驚いた。
    役を極めている役者は、舞台の上で生活しているんだなぁと、つくづく思いました。

    1度目のアンコールで、みなさんが「役」のまま再登場してくれて、嬉しかったです。
  • 満足度★★★★

    複雑な気持ちになりました
    なんかこの芝居は好きになれない。
    演出が所々気に入らない。
    そう思って見てました。

    でも所々で感動してしまった。
    1幕で1回泣きそうになり、2幕では1回涙が出た。
    三姉妹の男と女の話になるところが良かった。
    チェーホフみたいだとも思った。

    粟田麗、占部房子、チュ・インヨル、千葉哲也、パク・スヨン、笑福亭銀瓶、水野あやが良かった。
    シン・チョルジンとコ・スヒは最後が良かった。
    若松力は最初が良かった。

    この芝居、気に入らないのに感動する・・・。
    複雑な気持ちになりました。
    こんな気持ちになったのは初めて。
    機会があるならまた見てみたい。
    役者の演技が良かったから星4つ。

  • 満足度★★★★★

    笑わせながらも重い
    作・演出の鄭義信の原体験をベースにした物語は、韓国の役者陣を迎えて、丁寧で濃密で笑わせながらも切なく展開される。父・母・3姉妹と末の息子の6人家族と、取り巻く人々の物語だが、エンディング、2人だけ残された父母が去っていく場面は、意味は重いが不思議な明るさがある。実に秀作。2008年の演劇賞で高評価を得たのも納得できる。長女を演じた粟田の中盤まで押さえた演技、逆に過剰に感情を出す次女の占部、ややトリッキーな存在の朱の3姉妹の対比が巧みだが、軸となる父・申の「運命…宿命」という繰り返されるセリフや、母・高の胸を繰り返し叩く感情表現には、強烈な印象が残る。

  • 満足度★★★★★

    確かによかった!
    父親の片言の台詞と その存在感が凄い。
    終盤、父親がただ座ってたり リアカー引いてるだけで 
    その光景が「美しい」 と感じるくらいの異常な状態。

    バルコニー席じゃなくて、もっと近い席だったら泣いてたかも。

    ただ残念だったのが
    韓国語の台詞の時、字幕を読むために演技から
    目を離さないといけなかったこと。
    しょうがないんだけどね。

  • 満足度★★★★★

    人間、万歳。
    そして、演劇万歳、と思った。
    登場人物達の輝きが、客電のつく最後の瞬間まで溢れていた。
    ストレート直球なげで、圧勝、という作品に酔いしれた。
    更なる再演を望みます。

    ネタバレBOX

    目の前で本当に登場人物達が生きている感覚!凄い!・・と思えて胸がいっぱいになったのだが、最近そう思える作品にあまり巡り合っていないのだということにも逆に気がついたのだった。


  • 満足度★★★★★

    故郷と家族
    舞台からグイグイきて、引き込まれっぱなしの160分(休憩除く)。
    笑い涙する素晴らしい舞台。

    終演とともに、強く強く拍手を続けた。

    ネタバレBOX

    通称「焼肉ドラゴン」の店内と、そこにつながる路地、そして共同水道がある。
    冒頭から焼く匂いで客席が包まれる。

    日本が一番熱かった時代、すなわち、高度成長期の華、万博前後の在日の町が舞台。
    高度成長の陰に、かつて日本に利用され、切り捨てられ、忘れられ、差別されている在日の人たちや韓国から来た人たちが暮らしていた。

    焼肉ドラゴンの店主夫婦は、自らの人生を「宿命・運命」として、嘆きながらも受け入れざるを得ない。彼らは、懸命に働きながらその宿命や運命から抜け出したいと思っていたのだが、結局はそうはならなかった。それは、「故郷を捨て、家族を捨てたときからの」と主人は言う。それも彼らの意思であるとは言えないものなのに。

    彼らは、息子や娘に自分たちの希望を託す。娘には良い夫を、息子には学問を。しかし、それも、彼らの思い通りにはならない。
    娘たちは、あちらこちらにぶつかりながらも、なんとか自分たちで人生を選択していく。しかし、息子はその期待の重圧に耐えきれず、自らの気持ちを伝えられないことから、言葉を失ってしまい、さらなる悲劇へと進む。

    3人の娘たちは、それぞれ韓国人、在日の人、日本人に嫁ぐことになる。そして、韓国、北朝鮮、日本へと散り散りになっていく。彼らの将来はやはり、宿命や運命に翻弄されていくのであろうか。

    在日の一家という、一見特別な姿を描いているようで、実は普遍的な家族(特にその時代の)を描いているのではないだろうか。両親は子どもたちのことを想い、子どもたちは両親に反発しながらも、家族の絆を深めていく。
    働いて働いて、家族を幸せに、子どもに学問を、という姿は、自分の両親の姿とダブるものがあり、それだけで、もう胸が一杯になってしまうのだ。期待に応えられたのだろうか、とか。

    物語では、家族と彼らを取り巻く他人の生活に首を突っ込む人々が暮らすコミュニティは、子どもの結婚・独立と生活の場としての町の立ち退きで壊れていく。
    子どもたちは、それぞれの事情で両親のもとから、距離的、あるいは気持ち的に離れていってしまう。

    つまり、これは高度成長期での、(帰るべき場所としての)故郷の喪失、(子ども世代の独立というだけではない)家族の離散、そして(人々が生の姿で対峙する)コミュニティの崩壊であり、現在進行しつつある無縁社会のスタートではなかったのではないだろうか。
    それは、高度成長に浮かれつつ、核家族化が進み、そうした姿は都市部を中心に日本中で起こっていたことなのだ。

    家族の絆は、本当は絶対に切れないものである、と信じつつも(父親のラストの台詞がそれを強く感じさせる)。

    時代の熱気とともに、舞台の上には生きることの熱さがあった。
    ときにはぶつかり合い、罵り合いながらも、相手を想ったり、共感したりそれがストレートに伝わってきた。ときおり聞こえる飛行機の爆音。
    そして、四季の気配がとても美しかった。

    また、ラストの情景には、涙を禁じ得なかった。娘たちとの別れの抱擁と息子の両親への想いとで。

    ラストの父親が発する台詞がとてもいい。宿命だ、運命だ、と言いながらも、明日がいい日であることを強く信じることこそが、生きていくための糧となるのだから。
  • 満足度★★★★

    明るい家庭
    個々の抱えている悩み。打ち明けられれば良いが内に包みたいものもある。いろいろ考えながら笑いながら泣きながら…ながら、元気をもらえる舞台です。鄭義信さんだから描けるものがあるのでしょうね。日本人、桜…。舞台美術も圧巻ですよね。

    ネタバレBOX

    あの屋根から落ちる姿は本当にきれい。スローモーションのうように脳裏をよぎります。焼肉ドラゴンはいつもドタバタしているけど、みんな地に足踏ん張って生きていることが伝わってきました。観ている方も元気もらえました。幕間にマッコリ飲むとまたひとしおですよ(笑)
  • 観られてよかった!
    前回見逃して後から悔しい思いをしたので、今回は早々にチケットを手に入れました。
     
    劇場に入った瞬間から来られてよかったと思いました。
    その思いは観劇中も終演後もずっと続きました。

  • 並んだ甲斐がありました
    休みの取れた平日、思い立って朝10時に当日券獲得のため新国立劇場に行きましたがすでに長蛇の列。Z券は取れずキャンセル待ちに並びましたが無事入場できました。

    自分の、個人史的な部分に迫るところがあったせいもあると思いますが、泣きました。時折飛んでくる旅客機の爆音にかき消される会話。同じような地で生まれ育った記憶がよみがえったりしてきて…かなり、やられました。〈客観〉的な〈観客〉であることができませんでした。子どもの頃一緒に遊んだ彼はいまどうしているだろう…

    ほんとに素晴らしい公演でした。一人で来てよかった。いや、ちょっと涙腺が。

  • 鄭義信さんの…
    戯作者の自らの生きる背景を語るという意で
    これ以上の作品は、あり得ないと思う。

  • 満足度★★★★★

    笑いながら涙
    前回は見逃したため、期待して観劇。素晴らしかった。少々観づらいバルコニー席だったが舞台に入り込んでしまった。鄭義信さんの人間に対するあたたかな目に、ただただ笑いながら泣きました。

  • 満足度★★★★

    高度成長期の日本
    70年代の関西地方の在日韓国人のお話。
    時代がどんどん変わっていく中で、生活間あふれる芝居。
    大阪万博など懐かしいイベントを思い出させる。
    懐かしく、楽しい芝居で大変に面白かった。でも、ちょっぴり切なく感じるのは
    あの時代を一緒に生きてきたからかもしれない。

このページのQRコードです。

拡大