満足度★★★★★
瑞々しいファンタジー
期待どおりのみごとな舞台だった。
暗くなりがちなテーマを、ファンタジーとしていて、ユーモアもたっぷり。瑞々しい舞台だった。
詳細な感想は、次に書いています。
http://f-e-now.ciao.jp/20110408.html
満足度★★★
安易に絶賛してよいものか
「政治的」な演劇である。
プロパガンダ性が強いとまでは言えないが、在日コリアンの差別問題を扱っている以上は「政治」を抜きにして語ることはできないし、そこにどうしても韓国人側に立った「偏り」を感じないわけにはいかない。
とは言え、日本人が差別者でないと言いたいわけではない。実際に我々はこの国の「歴史」を知っている。この舞台を観ている時の我々の「居たたまれなさ」の正体は、「加害者としての罪悪感」だ。しかしその現実の歴史に根ざした「加害者意識」があるからこそ、在日韓国人を「差別にあった可哀想な人々」、日本人の一部を「韓国人をいじめる酷い人」という二項対立で描くその手法に疑念を抱かないではいられないのである。
人間を、そんな単純な図式の中に当てはめちゃって描くのは、『水戸黄門』のような勧善懲悪のドラマならともかく、こうした繊細さを求められる演劇の場合は「やっちゃいけない」部類に入るんじゃないのかな?
満足度★★★★
面白いと好きは違う。
単純に言ってしまえば「屋根の上のバイオリン弾き」在日版。
だが、遠い異国の話ではなく自分たちの住む国での出来事であるだけに現実感・恐怖感が増す。
高度経済成長の時代に設定されているため、今の目から見た彼らの状況、その後の運命などが見て取れる。
日韓の俳優の配置も、日本人を日本生まれの在日としているなど上手い。
なにより、父母が力強くていい。
抑えるべき部分などは随分ストイックにやっていたが、感情過多な部分も目立つ。これは国民性の違いと捉えるべきだろうか。
賞を取りまくったというのはなるほどと思えた。
しかし、絶賛される程の理由は思いつかない。
後半以降の観客席で起こっていたすすり泣きや笑い、この意味を観客はもっと考えるべきではないだろうか。
満足度★★★★★
最高です
何もかも最高!最前列で目の前で!!!この芝居を観れてよかった。。。
日本公演最終ということで作・演出の鄭義信さんもカーテンコールに出られました。あーせつない、でもうれしい、涙涙
満足度★★★★
字幕つき。
話題作というだけで、予備知識なしで観に行った。
長時間ではあり見応えがあった。
終盤の強制撤去後の舞台とその後の花吹雪は惹かれるものがあった。
個人的に、字幕はひいて観れる2階でベストだったようだ。
満足度★★★★★
生々しさの極致。
それでも生きていく。
明日はきっと、いい日。
「在日」をテーマにした作品として、わたしがこれまで触れたどの媒体(TVや映画や記録や事件簿など)よりも、そう、大きな事件が起こる訳でもなく、登場人物が特異なわけでもないのに、心底、響きました。
この衝撃度は、映画「血と骨」以来だな…などと思っていましたらば!
恥ずかしながら、「血と骨」の脚本家…というリンクが脳内で出来ていませんでした。
観劇後に知るという。なさけなや。
舞台中継やDVDとは違い、劇場で観る、という事の根幹を再確認しました。
泣き笑いしながら立ち上がって、手を掲げて拍手を送ったのは、初めてでした。
満足度★★★★
複雑な気持ちになりました
なんかこの芝居は好きになれない。
演出が所々気に入らない。
そう思って見てました。
でも所々で感動してしまった。
1幕で1回泣きそうになり、2幕では1回涙が出た。
三姉妹の男と女の話になるところが良かった。
チェーホフみたいだとも思った。
粟田麗、占部房子、チュ・インヨル、千葉哲也、パク・スヨン、笑福亭銀瓶、水野あやが良かった。
シン・チョルジンとコ・スヒは最後が良かった。
若松力は最初が良かった。
この芝居、気に入らないのに感動する・・・。
複雑な気持ちになりました。
こんな気持ちになったのは初めて。
機会があるならまた見てみたい。
役者の演技が良かったから星4つ。
満足度★★★★★
笑わせながらも重い
作・演出の鄭義信の原体験をベースにした物語は、韓国の役者陣を迎えて、丁寧で濃密で笑わせながらも切なく展開される。父・母・3姉妹と末の息子の6人家族と、取り巻く人々の物語だが、エンディング、2人だけ残された父母が去っていく場面は、意味は重いが不思議な明るさがある。実に秀作。2008年の演劇賞で高評価を得たのも納得できる。長女を演じた粟田の中盤まで押さえた演技、逆に過剰に感情を出す次女の占部、ややトリッキーな存在の朱の3姉妹の対比が巧みだが、軸となる父・申の「運命…宿命」という繰り返されるセリフや、母・高の胸を繰り返し叩く感情表現には、強烈な印象が残る。
満足度★★★★★
確かによかった!
父親の片言の台詞と その存在感が凄い。
終盤、父親がただ座ってたり リアカー引いてるだけで
その光景が「美しい」 と感じるくらいの異常な状態。
バルコニー席じゃなくて、もっと近い席だったら泣いてたかも。
ただ残念だったのが
韓国語の台詞の時、字幕を読むために演技から
目を離さないといけなかったこと。
しょうがないんだけどね。
満足度★★★★★
人間、万歳。
そして、演劇万歳、と思った。
登場人物達の輝きが、客電のつく最後の瞬間まで溢れていた。
ストレート直球なげで、圧勝、という作品に酔いしれた。
更なる再演を望みます。
満足度★★★★
明るい家庭
個々の抱えている悩み。打ち明けられれば良いが内に包みたいものもある。いろいろ考えながら笑いながら泣きながら…ながら、元気をもらえる舞台です。鄭義信さんだから描けるものがあるのでしょうね。日本人、桜…。舞台美術も圧巻ですよね。
観られてよかった!
前回見逃して後から悔しい思いをしたので、今回は早々にチケットを手に入れました。
劇場に入った瞬間から来られてよかったと思いました。
その思いは観劇中も終演後もずっと続きました。
並んだ甲斐がありました
休みの取れた平日、思い立って朝10時に当日券獲得のため新国立劇場に行きましたがすでに長蛇の列。Z券は取れずキャンセル待ちに並びましたが無事入場できました。
自分の、個人史的な部分に迫るところがあったせいもあると思いますが、泣きました。時折飛んでくる旅客機の爆音にかき消される会話。同じような地で生まれ育った記憶がよみがえったりしてきて…かなり、やられました。〈客観〉的な〈観客〉であることができませんでした。子どもの頃一緒に遊んだ彼はいまどうしているだろう…
ほんとに素晴らしい公演でした。一人で来てよかった。いや、ちょっと涙腺が。
満足度★★★★★
笑いながら涙
前回は見逃したため、期待して観劇。素晴らしかった。少々観づらいバルコニー席だったが舞台に入り込んでしまった。鄭義信さんの人間に対するあたたかな目に、ただただ笑いながら泣きました。
満足度★★★★
高度成長期の日本
70年代の関西地方の在日韓国人のお話。
時代がどんどん変わっていく中で、生活間あふれる芝居。
大阪万博など懐かしいイベントを思い出させる。
懐かしく、楽しい芝居で大変に面白かった。でも、ちょっぴり切なく感じるのは
あの時代を一緒に生きてきたからかもしれない。