私家版 孤島の鬼 公演情報 私家版 孤島の鬼」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/10/11 (金) 14:00

    価格3,200円

    原作を読んだのは中学生の頃なのでWikipediaのあらすじで復習(予習?)してもピンと来なかったが、観始めたら原作を忠実かつ簡潔に舞台化したようでアイテム(?)や語調がモロに乱歩調であったこともあり記憶が一気に蘇る。(原作と語り手を変えたそうだが、さすがにそこまでは思い出せず)
    また、通路を使った演出や衣装の工夫によるシャム双生児の表現も巧み。

  • 満足度★★★★★

    12日の公演は台風のため中止になって残念だったことと思いますが、13日の公演が19時になったので2回目を見に行くことができました。
    丈五郎の不気味さと怖さの迫力は初日の方が凄かった気がするのですが、2回目で私が慣れてしまったせいでしょうか?全体的に初日の緊張感が良かったと思いました。
    2回目なので気づいてしまったこと(ちゃんと見ている人は1回でも気づくのかもですが)。
    箕浦くん、初代さんのことを「僕のただ一人の生涯の女性」とか言っていたのにそっくりな秀に会ったらコロッとその気になってしまう。性格とかは随分違うと思われますが「似ていればいいのか!?」と突っ込みたくなったのは私だけか?
    土蔵の窓の高さはあれで良かったのか?とか。
    しかしそう言うことを差し置いて、耽美な世界に浸れた時間、空間でした。

    ネタバレBOX

    まだ原作を読めていないのですが、本の紹介やあらすじを読むと主人公は箕浦のようです。それがこの舞台では道雄の視点で描かれ、そのせいかとても胸の痛むお話になっていました。両親に愛されず、あろうことか虐待されて育った道雄が箕浦と過ごした下宿での生活は、初めての幸せな時間だったのだと言うことがわかって見ているので尚更です。その後は道雄の父、丈五郎によって狂わされていく2人の運命。対決するために父の住む島へ乗り込む二人と不具ものにされた双子との出会い、財宝を探す洞窟の探検と二人を襲う丈五郎・・・目の前で繰り広げられるお話に息を飲みました。
    そしてラストの手紙のシーン。
    原作を読んだら、また違った感じになるのでしょうか。
  • 満足度★★★★

    原作が好きだと云うこと以外、役者も脚本家も演出家も初めて見る人達だったのですが、予想よりずっと良い感じでした。
    椅子と机と少しの小道具しかない、キャパも40前後の小規模のライブハウスみたいな場所でしたが、客席を通って洞窟にしたり、段差がない会場だから、机の上に乗って見せたり、工夫が良かった。
    諸戸の視点で話が進むのですが、諸戸役の方が熱演で声も良かったし、写真より格好良かったし上手かった。
    基本的に皆さん上手かったので安心して見れました。

    ネタバレBOX

    銭湯のシーンは語りで説明。そのあとのじゃれあいはシーンとしてあり。
    ラストの諸戸の手紙の件を好きなので、それを語りだけではなく、ちゃんと諸戸のシーンとして表現してくれた演出が好き。
  • 満足度★★★★

    とてもコンパクトにまとまった乱歩の世界。レトロでドロリとしたファンタジックなミステリー、まったりと楽しめました。

  • 満足度★★★

     原作は江戸川 乱歩、脚本は柳井氏と豪華な顔ぶれだし役者陣の演技も悪く無い。(少し追記10月14日:0:08更に少しだけ追記)

    ネタバレBOX

     然しイマイチしっくり来ないのは、父親の妄想が、いくら孤島という設定でその地の名家を乗っ取った権力者という表層レベルでの為政者という設定ではあっても矢張りリアリティーが薄く合点は行かないと感じたからである。著作権が切れているのか否か調べていないので、変更できない部分があるという事かも知れないが、ゴシックロマン調の作品の常とはいえ、ホントに不気味を出すのなら「なにもおこらない」という今の日本の為政者共の大嘘と隠蔽、プロパガンダの途方もない悪辣を通底音として響かせるような仕掛けが欲しい。そういう事実との断絶の恐ろしさを示すのであれば、その断絶そのものを何らかの工夫で示唆して欲しかった。同じ乱歩の作品「芋虫」の一節をどこかで対比させるとか。これも著作権が許せばであるが。何も起こらない、フリをしている件を少し足しておこう。関電の不祥事も税絡みでの摘発が無ければ返済もしなかったのであろう。それは、第三者機関が検証した訳でもないし返済時期を見れば誰しも疑う点である。以下に記すのは台風19号が何故こんなに勢力を保ち続けることができるのかについてだ。専門家も指摘するように海水温の上昇が大きな原因とみてよいのだろう。では何故こんなに海水温が上がってしまったのか? 1つには原発の冷却水問題があるのではないか? 100万キロワット級原発1基が稼働すると冷却水として用いられる海水や河川の水70tが1秒に7℃温度を上げる。1秒に70tという水量がどれほどかというと、通常の河川の流れる状態で多摩川と荒川の流量を合わせた程の量だ。こんな勢いで水を温めればどういう結果を齎すか? 如何に想像力の乏しい政治屋共にも分かっているハズ、分かっているからこそ、何も起っていない振りをし続けているのではないか? どう思う? こういうぞっとする話を背景に流すとか、現在MMTなんて茶番で茶を濁している奥の奥の話をそれとなく背景化すれば迫力が増すようには思う。
     それとも、島嶼部という場所、この時代設定で情報過疎社会を通して以上のことを流しても観客は、その意味する所を想像できないほどイマジネーションが欠如しているのであろうか? だとすれば、この先彼らが体験する現実は95%までミエミエだな。
  • 満足度★★★★★

    劇場に入ると波の音がすでに孤島へ誘っているかのよう。
    ビジュアルが良いせいか妖艶さと醜悪さがなくBLっぽさとミステリアスさが感じられました。
    そして古き言葉使いの美しさと道雄の役とテラーの喋り分けも物語に引き込まれていく要素になりました。
    そしてあの狭い箱で広い洞窟を感じられた照明使いも良かったです。

  • 満足度★★★★★

    妖しい雰囲気と妖しいストーリー展開に、どんどん惹き込まれました。役者さん達が、登場人物にピッタリ嵌っていて、その熱演とビジュアルの美しさに魅了されました。ドロドロしていて恐怖さえ覚える内容でしたが、何だか切なくて美しい世界でした。素晴らしい舞台でした!

  • 満足度★★★★★

    乱歩の妖艶な世界観を見事に感じられた素晴らしい舞台でした。80分公演と聞いていたのに長編大作を体感した様な満足感。脚本もいい、演出も更にいい、その上で役者さん達の巧みな演技も想像を超えてきましたが、正直、シンプルなセットとこの狭い空間で感じるはずがないであろう広がりと息苦しいほどの閉塞感のシーンチェンジには一番驚かされました。極小劇場で十数人の観客に見せるだけじゃあもったいない!今回この技量を味わえたことがまったく幸運で、記憶に残る舞台でした。もう一度観たいです!

  • 満足度★★★★★

    美と醜悪がとぐろを巻いた様に絡みあった物語。
    そのビジュアルイメージが損なわれる事ない役者陣「よくまあ揃ったなぁ」と。
    見た目だけでなく、レトロで美しい日本語が心地良く、何ともミステリアスな雰囲気。

    個人的にはこの原作、何十年も前に一度読んだっきり、それでも未だ強烈に覚えている事で、面白い内容だという事は観劇前から織り込み済み。
    同時に、とは言っても舞台化って…そうおいそれと実現できない作品であろう思いもありぃの。
    なので今回そこも含めてどんな公演になるのか楽しみな観劇でしたが、まずは見事なほど真正面から原作と向き合ったスタイルだったのに加え、80分という時間内で収め切った独自の構成力が素晴らしかった!
    「そうそう、そうだった!」と記憶をなぞらえる楽しみと、新しい物語に出会えた様な新鮮な楽しみが同時に味わえました。

    怪しげな「灯り」と表現してもしっくりする照明も効果的、演技力との合わせ技で舞台の場を自在に変換。
    小説に生身の役者さん達が息を吹き込んだ舞台版は、小さな劇場の密室感をも味方につけ濃厚な空気を創り出し迫力満点でした。

    大胆な発想の怪奇エンターテイメントな中、おぞましく(その時代での感覚では)も哀しく残酷な恋の顛末を改めて認識させてもらった類い稀なる人間ドラマ。
    台風の影響を受け幾つかの回が中止になってしまうのは非常に残念ですが、13日には振替公演が設けられるそう。

    ネタバレBOX

    あれっ原作を変えて語り部を逆にしたんだ・・・うん確かに違和感は無いし役者さんも巧くダイレクトに伝わるし・・・やがて、おぉ ラストシーンで更に大納得。
    舞台版として確かに正解でした。
  • 満足度★★★★★

    乱歩のこの作品は小説やコミックで読んでいたのだが、イメージ通りの線の細い蓑浦と諸戸の登場にゾクッとした。
    小道具は椅子と机のみなのにある時は東京、ある時は倉、洞窟と何もないのに狭さや息苦しさが感じられた舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    80分のお芝居でした。ストーリーの展開に目が離せません。怪しげな不思議な世界に連れていかれます。役者さん皆さん熱演でしたが、特に諸戸丈五郎役の小林さんの演技は圧巻でした。台風の直前、観ることが出来てよっかたです。

  • 満足度★★★

    康芳夫氏がデヴィッド・リンチに撮らせようとした乱歩の最高傑作。この世界をどう舞台化するのか?月船さららさんのやったほぼ一人芝居『二輪草』は原作忠実でヤバかった。本作は美形の同性愛者、諸戸道雄を主人公に別視点から語り直す。扮する小山蓮司氏の熱演に観客席も息を呑む。醜い邪悪なる傴僂男、諸戸丈五郎を小林裕氏が見事に再現。レベルの高い役者が揃い濃密な空間、異世界を形成。ヒロイン木崎初代と秀ちゃんの二役を演ずる赤猫座ちこさんのはっとする美しさ。
    愛と憎悪の結合双生児は報われない恋慕に身を焦がす諸戸と彼の愛する箕浦金之助そのもののように。因果な身の上を呪いながら、唯一箕浦にのみ心の救いを渇望した憐れな男の悲しい独白である。
    小さな空間に寄せては返す波の音がぼんやりと聴こえていた。

    ネタバレBOX

    諸戸目線は正解。ただ、原作に縛られず設定をもっと削りに削った方が。諸戸箕浦初代(秀)、三人の恋物語に徹底して欲しかった。80分ではこの傑作を語り切れない。
    原作は登場人物全員の全存在を賭けた人生観世界観の戦い。諸戸丈五郎が日本中を奇形人間で埋め尽くそうとするのは差別されてきた者達の当然の復讐の権利である。諸戸の愛にしろ、吉ちゃんの愛にしろ、善悪の彼岸に立ったギリギリの実存。そこに感情移入させることが出来たなら。
    後半、岩屋島からがダイジェストみたいで失速。乱歩世界の二重性、(内面と表現していることが全くかけ離れて矛盾している)をもっと取り込んだ方が良かった。
  • 満足度★★★★★

    良かったです。原作とどのように違うのか、読んでみたくなりました。

    ネタバレBOX

    説明よりもずっと妖しく悲しいお話でした。セットは簡素なものですがワニズホール全体を使って濃い時間が流れました。
  • 満足度★★★★

    江戸川乱歩原作で柳井祥緒、脚本。期待通りのオドロオドロしさ。小さな箱がよりそれを際立てている。気色悪いと感じるところもあったが、乱歩ならでは。柳井作品は本当に面白い。小劇場を知ってみたいという方には是非に。

    ネタバレBOX

    赤猫座ちこ、自身も死亡率高いと言っていたが、私は100パーセント。2回目だけどね。笑

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