公演情報
「「岸田國士傑作短篇選」」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/24 (日)
24日13時回『紙風船』を拝見(50分?)。
登場人物は2人のはずの『紙風船』で出演者3名とは、はて?と首を傾げながらの観劇。
実は小西優司氏版『紙風船』、原作の若夫婦(演・高村賢さん、華奈さん)に、長年連れ添った夫に先立たれたばかり?の、晩年の妻(出田君江さん)を対比させ、さらには、森加奈恵さんの生演奏ありの布陣だった。
でっ、個人的には、今回の『紙風船』、原作から更に数万歩(かなぁ?人生の歩みって)先まで見据えた構成に、感慨もひとしおであったと白状しよう。
ただ、恐らくは、他の観客も皆、ご自身の人生に投影しつつ、味わい深く受けとめたであろう、小西優司氏版『紙風船』だが、ここまでアレンジされるのならば、ペーソスの原作を前提として足を運んだ方とのミスマッチを避けるべく、(センチメンタルな)原案として事前告知なされた方が良かったのでは?と、帰路、老婆心ながら感じたことも付記しておく。
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/21 (木)
21日『葉桜』19時回(45分)を拝見。
友達のような関係の母娘も、娘の縁談を機に、新たな一歩を踏み出していく…。
結婚を控えて希望と不安とが交互に押し寄せてくる娘。
そんな娘を嫁がせることへの喜びと安堵と一抹の寂しさがない交ぜになった母。
二人の女性の心の移ろいをユーモアを込めて・丁寧に描いていった短編です。
ラスト、白無垢を肩にかけて喜びいっぱいに娘が舞う中、全く不意打ちにNHK朝ドラの「てっぱん」の主題歌がかかって…涙腺に来ましたw 笑って・泣いて・微笑んでの45分でした。
さて、今回の配役、母…やまなか浩子さん、娘…犬井のぞみさん。
確か初めてアクト青山さんの舞台を観たのが2015年の『桜の園』で
ラネフスカヤ(母)…やまなか浩子さん、ワーリャ(養女)…犬井のぞみさん
奇しくも4年ぶりの母・娘役の再演です。
そのうち、娘役の犬井さん。
勿論、役柄あってのことですが、以前に拝見した『桜の園』や『ものがたり降りる夜』の頃に感じた硬さが取れ、(ここ何作かの電夏さんの舞台で、演技力の向上は承知はしていたものの)今回、結婚前の女性の希望と不安とがクルクル入れ替わるさま、多彩な表情の変化で見事に演じ切られたことに改めて感心させられました。
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/20 (水)
20日『驟雨(しゅうう)』19時回(50分)を拝見。
夫婦間で殆ど言葉も交わさない倦怠期の朋子のもとへ、新婚旅行に出かけたばかりの妹・恒子が突然の来訪。
訳を尋ねると、旅先での夫の無神経な態度の数々に、すっかり愛想が尽きてしまったとのこと。
憤懣やるかたない恒子をなだめすかして、どうにか元のさやに収めようと苦心惨憺の朋子の隣で、普段、無口な夫の譲、何を思ったのか、男の立場とやらを饒舌に語り始めるのだが…
1926年(大正15年)発表の短編です。登場人物たちのセリフには、さすがに時代を感じさせるものもあります。
ですが、結婚とは? 夫婦のありかたとは? といったテーマを、ユーモアを込めて平易に語る50分の上演時間中、2019年に生きる私たちでも思わず、ふむふむ・ニヤニヤ。
アクト青山さんのアトリエに集う、演劇を愛する客席の皆さんの雰囲気共々、良い時間を過ごすことができました。感謝!
最後に配役を記しておきます。
朋子…竹田真季さん
恒子…安斎真琴さん
譲…菊池正仁さん
家政婦…葵ミサさん