満足度★★★★
鑑賞日2019/03/24 (日)
24日13時回『紙風船』を拝見(50分?)。
登場人物は2人のはずの『紙風船』で出演者3名とは、はて?と首を傾げながらの観劇。
実は小西優司氏版『紙風船』、原作の若夫婦(演・高村賢さん、華奈さん)に、長年連れ添った夫に先立たれたばかり?の、晩年の妻(出田君江さん)を対比させ、さらには、森加奈恵さんの生演奏ありの布陣だった。
でっ、個人的には、今回の『紙風船』、原作から更に数万歩(かなぁ?人生の歩みって)先まで見据えた構成に、感慨もひとしおであったと白状しよう。
ただ、恐らくは、他の観客も皆、ご自身の人生に投影しつつ、味わい深く受けとめたであろう、小西優司氏版『紙風船』だが、ここまでアレンジされるのならば、ペーソスの原作を前提として足を運んだ方とのミスマッチを避けるべく、(センチメンタルな)原案として事前告知なされた方が良かったのでは?と、帰路、老婆心ながら感じたことも付記しておく。