公演情報
「ねこのはこにわ」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
過去に拝見してきたteamキーチェーンさんのミステリーinの作品には、どうやったら創り出すことができるのかと思うほどにヒンヤリとした空気が流れ込みゾクゾクしながら引き込まれてしまうのだけれど、本作は番外公演。
また全然違った空気感でもって、大いに楽しむことができる作品になっていました。
家賃の安そうなアパートに6世帯。
それぞれの生活が時には交わったりするものの、それぞれに独立した営みがしっかりと描かれており、幸、不幸を推し量ったところでそれは本人にしか分からなく、道半ばの人達でもあるのだけれど、彼等の十人十色様々な人生模様に触れることで観劇後は喜怒哀楽、実にカラフルな感慨の風呂敷に包み込まれたようでした。
六つの世帯を見せる演出方法はいくつか考えられるのでしょうが、本作での見せ方は良く考えられていて、ちょっと視線を移すだけでどの部屋にも焦点を当てる事が可能。
見るべきポイントの誘導も巧みなので、観進めていくほどに自然と各家庭の内情が伝わってくるし、時にはスポットの当たっていない家庭をチラ見してみると思わぬ様子を垣間見てしまったりで舞台全体が実に表情豊か。
そう、ここのアパート住人はとても在宅率が高いのです(笑)
一言に群像劇といっても、こういう魅せ方もあるのだなぁと、素敵な「ねこのはこにわ」に酔いしれてしまいました。
満足度★★★★
それぞれの部屋で、抱えるものもそれぞれな住人たちが繰り広げる物語
その中ではこにわの住人を見守り、はこにわの住人に寄り添う1匹のねこ
言葉を一言も発しなくても(あっ、一声あった笑)伝わる想いにほっこりさせられました。
満足度★★★★★
自分好みの公演...終演後、脚本・演出のAzuki女史に思わず番外公演かと訊ねてしまった。
確かに本公演とは違うフライヤーの作り、そしてチケットには鍵が付いており劇団名を思わせる。さらにラストシーンの哀(愛)惜に繋がる重要な”鍵”が…。細やかな仕掛けというか配慮が嬉しい。
物語は市井の暮らしの中、個性豊かな人々がそれぞれの事情に悩み苦しみながら、それでも明日を信じて逞しく生きようとする姿を描く。同時に2020年東京オリンピック・パラリンピックにわき立つ世相にチクリと物申す。表層的には何となく可笑しみを覚えるが、現実にありそうな出来事だけに身につまされる。現実と非現実が付かず離れず展開する、その芝居ならではの醍醐味を感じさせる好公演。
(上演時間1時間40分) 後日追記