ねこのはこにわ 公演情報 teamキーチェーン「ねこのはこにわ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    自分好みの公演...終演後、脚本・演出のAzuki女史に思わず番外公演かと訊ねてしまった。
    確かに本公演とは違うフライヤーの作り、そしてチケットには鍵が付いており劇団名を思わせる。さらにラストシーンの哀(愛)惜に繋がる重要な”鍵”が…。細やかな仕掛けというか配慮が嬉しい。

    物語は市井の暮らしの中、個性豊かな人々がそれぞれの事情に悩み苦しみながら、それでも明日を信じて逞しく生きようとする姿を描く。同時に2020年東京オリンピック・パラリンピックにわき立つ世相にチクリと物申す。表層的には何となく可笑しみを覚えるが、現実にありそうな出来事だけに身につまされる。現実と非現実が付かず離れず展開する、その芝居ならではの醍醐味を感じさせる好公演。

    (上演時間1時間40分) 後日追記

    ネタバレBOX

    セットはグリーンハイツ内の6部屋...それぞれ炬燵、ベット、布団などを置き特徴を出している。真ん中は廊下であるが、斜めに配置することで遠近法効果によって奥行き感が出て広く感じる。2階建をイメージさせるため、上手・下手側に少しの段差を設けるあたりも細かい工夫。客席は基本的に凹形であるが、下手側奥に逆L字にいくつか椅子が置かれ、そこからどのように観えるのか興味があった。着座に迷っていると先入場の人が親切にも凹の最前列ど真ん中が空いていることを示してくれたので、その席へ。

    梗概…グリーンハイツの住人はそれぞれに悩みや苦しみ、何らかの事情を抱えている人々。その人たちが緩い近所付き合いをしながら慎ましやかに暮らしている。東京のどこかにありそうな風景であるが、住人の1人がトラブルに巻き込まれ、それを契機に繋がりを深めていく。ちなみに冒頭流れるナレーションは203号室住人の両親のことのようだが…(後日追記)

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    2019/05/18 20:53

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