あれから 公演情報 あれから」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 27件中
  • 満足度★★★★

    いい芝居だった
    客席は意外にすかすかだった。

  • 満足度★★★★★

    高橋克実さんに惚れ直しました
    ケラさんが、稽古までに書けないとおっしゃっていた作品!どうなることかと思っていたら、まあ!すごい名作じゃないですか!
    ケーキ屋のシーンから、どのシーンも秀逸で、キャストも、贅沢と言って良い程、適材適所で、何だか、ケラさんの才能に打ちのめされて観てしまいました。
    若い頃、敬愛していた山田太一さんの「不揃いの林檎たち」の時から大好きだった高橋さんと余さんの友達関係や、一人二役を好演された萩原さんや、「学校」で好演した金井さんや、俳優として異才を放った赤堀さんや、こだわりの職人の性をそれぞれ好演されたいっけいさんと高橋克実さん…。
    もう、誰もかれも良すぎて、あれよあれよと感嘆するうちに舞台が終わっていました。
    ケラさんの舞台で、初めて長さが気にならない舞台でした。

    ネタバレBOX

    職人として、ずっと拘りを持ち続けていた高橋克実さんの電話での台詞が胸を打ちました。
    高橋さんの名優ぶりを実感して、テレビでしか高橋さんを知らない方に是非観て頂きたくなる、素敵な舞台作品でした。
    余さんと高橋ひとみさんと、先生役の萩原さんんとの思い出の学生時代の描き方があまりにも秀逸で、まるで、自分の学生時代を見ているように実感させられました。やっぱり、ケラさんはすごい劇作家で、演出家です。
  • 満足度★★★★★

    上品なケラワールド
    気持ちよく笑えて、気持ちよく感動できました。
    ナンセンス的要素を分かりやすく提示することで、かえって人生の苦みが引き立っていたように思います。

  • 満足度★★★

    勇太さん出演
    応援している金井勇太さん出演なのでチケットを取りました。他にもお気に入りの役者さんも出ていましたしね。それにケラさんの作品を1度観てみたいと思っていました。

    内容はかなり過激だったし、正直引いてしまう場面もありましたけど、これがケラワールドなのか…と思いながら観ていました。

    パンフレットが素敵だったので開演前に購入しましたけど、帰宅してから出演者の座談会などを読んで、ちょっとホッとしました。

  • 満足度★★★★★

    感慨
    80年代のテクノ的なものやニューウェーブ的なモノ
    同時代を生きてきたケラさんが彼風味でありながら
    こんなにおもしろ可笑しくも誠実な機微を見せてくれて嬉しかった。


    『これから』も観たいですね、ケラ作品。

  • 満足度★★★★★

    非常に良く出来た喜劇
    面白かったです。ストーリーとして、特に斬新な何かがあったわけではないと思う。しかし、さすが、という感じでした。観客に少しずつわかり易いヒントを与えながら輪郭の見えてくる展開に引き込まれ、納得の行く形のハッピーエンドに落ち着いたところで、ナイロンでの顔とはまた違ったプロデュース公演に対するケラさんの取り組み方もチラッと見えた気がします。

    初日に観たので少し、役者さんの演技に固い部分もあったのだとは思いますが、それでも皆さん素晴らしかったです。キャラクターの個性が生きていて、構成や装置も含め、全てにおいて安心して観ていられる舞台でした。

  • 満足度★★★★

    “晩年の”ケラ作品そのもの
    紛れもなく“晩年の”ケラ作品そのもの。以前得意だったナンセンス風味やかみ合わない会話などはなりをひそめたものの、笑いも交えつつ「雨降って地固まる」な、妻同士が高校時代の友人である2組の夫婦とその周辺の人々をしっとりと描いて鮮やか。
    また、2組の夫婦に余貴美子・渡辺いっけい、高橋ひとみ・高橋克実を据え、小劇場系のベテランや萩原聖人などに加えて主に映画・ドラマで活躍している柄本佑、金井勇太を起用したキャスティングも的確で◎。
    かくて、ケラ作品としては普通な(笑)15分の休憩込み3時間の長丁場もその長さを感じず。

  • 満足度★★★★


    終盤の「理解よ」っていう台詞が素敵。

  • 満足度★★★★★

    こんな終わり方も良い。
    二回目観劇。今年は暗い話題が多いなか、ケラさんがハッピーで終わる舞台を提供してくれた。それだけでも観る価値があると思う。診れなかった方はDVDが出るので観てもいいのでは?最初の方に観た時よりも、最初のオープニングがだいぶカットされたりして、観やすくなってました。

  • 夏目漱石
    夏目漱石的な人間関係のそれを書くんだろうと思っていた。このごろのケラさんは純文学だから。ところが、この日の僕は体力も集中力もなかったのだろう。何かきちんと見られなかった。というよりも長く思えたり、何だろこれと思ったり、すっかり分からなくて、ああ、演劇を見る時は体力も必要なのだと思ったのでありました。

  • 観ました
    秀逸。
    本当に観て良かった。

  • 満足度★★★★

    これから
    何となく可もなく不可もなくのケラ作品が、今回は良かったです。後方で観劇しましたがステージ全体を見渡せてある意味結果オーライでした。ケラ独自の映像もカッコよく、作品を盛り上げてくれました。生きることについて考えさせられ、少しだけ未来が楽しく思えるようになりました。

  • 原点の時間が豊潤だから・・・
    3時間があっという間・・・。

    あれよあれよと展開するドラマに笑い惹きこまれて・・・。でも、そのおさまりどころにこそ一番の魅力を感じました。

    原点になる時間の瑞々しい表現があるから、そのあとの展開にも心が通うような・・・。なにか心がほっこりとした・・・。

    ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の底力を感じた作品でありました

    ネタバレBOX

    学生時代の先生をめぐる行き違いのエピソード、カメラマンの転職話など、ちょっとしたトリガーが人生を変えていくところがなんともいえずおかしくもあり・・・、その一方で絶妙なリアリティのさじ加減にも瞠目。

    萩原聖人の先生がしっかりとしていて、そこから派生する喜劇にピュアな輪郭があって・・・。学生時代の豊かな表現は同時にコメディとしても実に秀逸。

    最後にかんだ鼻水を見せられて、さらっと受け流す高橋ひとみが本当によいのですよ・・・。

    余貴美子の演技の厚さには溜息がでるほど・・・。

    いままでのKERA MAPとは全く異なる作品ではあるけれど、まあ、大満足でありました。
  • 満足度★★★★

    脚本もいいけど
    舞台づくりがすごくいい。
    自宅、病院、ケーキ屋、雑踏から夢の中まで、セットチェンジなしで再現。
    高低差と照明だけで様々な空間を違和感なく作り上げている。

    ストーリーは熟年夫婦の倦怠~騒動~再生。
    一幕は登場人物のキャラに少しイラっとすることもあったけど、
    二幕でスカっと昇華してくれる。

  • 満足度★★★★

    今年の集大成に
    今年最後にふさわしい作品を観ることができて、幸せです。詳しくはまたまたネタバレへ。

    ネタバレBOX

    確か去年も最後に観たのがナイロンの「わが闇」でした。今回はKERA MAPということで、ショーアップされているのなかと思いつつ楽しみにしていました。やはりさすがですね。描かれているテーマそのものを観客に伝えて、受け取った印象で楽しむ。これって、ただのこけおどしとは比べものにはならないもので、さらりとケラ風にやってのけた様に、すこしぞっとしました。
    小劇場の小演劇でよく描かれるような話なのです。でも、役者と劇場をパワーアップしただけではないこの感覚。とにかく、今年最後に観れてよかった。
    余貴美子サン、高橋ひとみさんを軸というのもステキでしたねえ。でもって相手役にそれぞれ渡辺いっけいさんと高橋克実さんでしょ。岩佐真悠子ちゃんもがんばってたし、萩原聖人さんもまたまたすてきでしたよ。あの、過去の先生は、なんてはまり役なんでしょう(笑)。脇も驚きです。「ドラえもん」の時に、脇役で拙者ムニエルの澤田サンがすごかったと書きましたが、今回はシャンプーの赤堀サンと拙者の村上サン!!!!!すげー得した気分です。ナイロンの植木夏十さんもふくめ、すごい人たちを観れるだけでも、お腹いっぱいです。
  • ごちそうさまでした
    こんな芝居がもっと安価で提供されたら
    もっと芝居が身近な物になるんではなかろうか。。
    (3時間はちょっと長いけど)

  • 村上大樹さんの
    カウセリングの役の容姿が、江原さんなど世間のヒーラーよりさらに醜くしているのが好きでした。今年だけでKERAさんの舞台四本観てますのでお腹いっぱいです。また実験作や冒険作も期待しています。

  • 満足度★★★★★

    そういう世代になりつつある方へ
    あれから… いろんな、いろんなことがあったんだよ。

    まだ少女だった頃一緒に過ごしていたふたりが、三十年後に偶然出会う。
    あの頃は、まだ自分たちにどんな未来が待っているかなんて、想像すらできなかった。
    仕事も結婚も、まだまだ遠い世界のことのようだった。

    こんな風になってるなんて、これっぽっちも思っていなかった。

    ネタバレBOX

    中盤はどんどんと重苦しさを増していき、人生って、重ねれば重ねるだけ苦しくなるものかとやり切れなくなる。

    失敗を繰り返して少しずつねじれていった時間は、もうどうにもならないくらいに手に負えなくなってしまって。

    しかし、もうどうしようもなくなった時、どん底のはずのその場所で、なぜだかひどく滑稽なやりとりが始まる。
    言えずにためていたはずの言葉が呼んできたものは、なぜだか笑い声だった。


    終わりだと思ったところにも、「これから」はきっとある。

    可笑しくて切なくて、すごくいいシーンだった。


    あの頃を思い出し、これからを夢見ることができました。
    どうもありがとう。



    リクエストできるなら、カーテンコールはサキ先生で出て来てほしかった…
  • 満足度★★★★★

    あの頃の未来に僕らは立つことになる。
    偶然なのか、夫婦を主題に扱った作品が12月は多かった。
    PARCOプロデュース『Good Night Sleep Tight』、ブラジル『軋み』。
    後者は“夫婦は他人”という点に主眼を置いていたように思うし、
    前者も三谷幸喜がインタビューで語っていたと記憶している。
    今作も、そういった意味では“夫婦は他人”という描き方をしている。

    もうひとつ主題があるとすれば、まさに“あれから”ということになる。
    私からすれば、壮年の夫婦は“これから”なのであって実感も薄い。
    でも、「夜空ノムコウ」の歌詞の実感くらいは少しはあるわけで。

    派手な演出など何もない。
    が、KERAの“自称・レイト・ワーク”に相応しい普遍的な作品であろう。

    ネタバレBOX

    開幕した途端、怒声が飛び、重苦しいトーンが空間を占める。
    この重苦しいトーンは、近作で顕著に見られる傾向だ。
    「またか」との思いはないでもないが、徐々に作品の色が出始める。
    そのへんがまた、“観たい”と思わせる引力がある。

    ただ、KERA MAPの方向性はいまいちよくわからない。
    KERAのスタンスの問題なのかもしれないが、うーん、と首を一捻り。
  • 満足度★★★★★

    さすが!
    感服です。

    特にこの前までにシアターコクーンで面白くないものを
    観させられていたのでそのギャップもあり、楽しかったです。

    まったり系ネバネバ人生劇場とでもいいましょうか。
    昼ドラよりはアッサリしているかな。
    それを丁寧に、かつうまく伏線を張り、キャラを活かし、
    小さいけれど良い意味での想定外を起こして、
    めくるめくケラ・ワールドを見せてくれました。

    S席で8500円でしたが、価値ありです。

    来年は、「しとやかな獣」は既にチケット取ってるから
    4月と6月の分を取らなきゃね。

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