男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ 公演情報 男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-15件 / 15件中
  • 上演時間は約2時間20分(途中休憩10分を含む)。女性二人芝居『女亡者~』は2017年初演、男性二人芝居『男亡者~』は2007年初演です。

    ネタバレBOX

    ●『女亡者の泣きぬるところ』

     33才アルバイトの女性が自分を殺してもらおうと殺し屋を雇うが、自室を訪れた殺し屋は同い年の女性で、互いの辛い人生の吐露大会になってしまう。

     保管しているレジ袋、カラフルな輪ゴム、ペットボトルの蓋を舞台上にぶちまける。ささやかな日々の営みが見えてよかった。

    ●『男亡者の泣きぬるところ』

     突然エレベーターに閉じ込められた男性二人。一方はフリーター、他方はサラリーマン。二人とも28歳で名前は治(おさむ)、誕生日も生まれた産婦人科も同じ、そして高校も同じだった。

     高校時代に屋上で自殺を図ったサラリーマンを救ったのが、当時の同級生のフリーターだった。フリーターは高校時代が一番幸せだったと言う。サラリーマンは新婚で子供もできて幸せの絶頂。フリーターは自殺するためにこのビルに来たらしく、立場はほぼ逆転している。

     サラリーマンの父はフリーターのそっくりで、その逆も然り。どうやら二人は生まれた病院で取り間違えられたらしい…。更には、サラリーマンの妻はフリーターが別れたばかりの元カノだった。ラジオで彼女の人生相談が流れてきて、どうやら今の結婚に不満らしい。

     冷静に計算してみると、お腹のなかの子供はフリーターの子である可能性が高いことがわかった。形勢は逆転する。やがて故障が直りエレベーターのドアが開いた。フリーターだったは意気揚々と出て行き、サラリーマンは肩を落として去った。

     なぜサラリーマンはお弁当だけ持って、カバンを置いたまま、エレベーターから出て行ったのかしら。
  • 満足度★★★

    会話劇で、テンポを大事にしているので、かなり俳優さんによる完成度になりそう。どちらも、大変そうだけど楽しそうにもやっているところにまず好感を持てました。とくに女性同士の方は、2人の表情の変化が面白くて、小道具も丁寧で、友達の家に遊びに行ったような気分に。相当練習もしたのかなあと思います。気持ちよく思いきり演じてくださって良かったです。

  • 満足度★★★

    男ver.女ver.でテンポ良い二人芝居×2本立。間口が広いエンターテインメント作品のようにも観られるし、苦い人生スケッチにも見える。壁面の木のモザイク柄を「一本の木」に見れば登場人物はウラジーミルとエストラゴンに、「松」に見立てて能舞台に見れば、次郎冠者と太郎冠者にも思え、悲劇的な状況が喜劇的にも変化します(こう書くと、チェーホフ的でもありますね)。深読みしたい仕掛けが満載、想像できる余白があり、シンプルながらよく考えられた作品だと思いました。

    ネタバレBOX

    会話メインの二人芝居で視覚的にドラマチックなことがあるわけではないので、細やかな台詞の表情で感情の動きを見せる工夫が必要かもしれません。再演を重ね、追求しがいのある芝居だと思います。
  • 満足度★★★★

    死を意識したはずの男たち(『男亡者の〜』)、女たち(『女亡者の〜』)のジタバタをコミカルに描く二人芝居二本立て。
    エレベーターの事故で出会う元同級生、自殺幇助業者との意気投合……と、設定は不自然なのにもかかわらず、いつの間にか彼らの不満や不安に共感してしまったのは、戯曲にも演技にも、飛躍を楽しむ余裕と日々の生活に根ざす誠実な眼差しとが同居しているからだと思います。特に『男亡者』に登場する「幸福の金魚」など、現実界とはレイヤーの異なる「不条理」を仕込む脚本には、リアルとファンタジー、主観と客観を行き来する面白さを感じます。

    「死」をモチーフにはしていますが、湿っぽさはなし。『女亡者』の二人の連帯はたくましく、『男亡者』の二人の動揺ぶりは切なくもいじらしく、どちらも生きていく力を感じさせるものでした。『女亡者』の舞台は一人暮らしの部屋で、アクション風の場面もあり、ダイナミックな印象。一方『男亡者』はエレベーターの中ということで、ごくシンプルな舞台で二人の芝居が展開されます。芝居そのものは丁寧で大人の悲哀を存分に感じさせてくれるのですが、それだけに舞台の広さ、間の長さを感じる場面もあり、もう少し思い切った緩急、空間の作り方があってもよかったのかなとも思いました。


  • 満足度★★★★★

    観た。

    ネタバレBOX

    一人暮らしの女の元に、女の殺し屋がやってきて、延々とおしゃべりをする。という一本目と、エレベーターの中で再会した高校時代のクラスメイトふたりのおしゃべり。いずれのおしゃべりも、それを通して彼らの人生模様がやがて浮かび上がってくる。のだが、そこに観客としてなんの感慨も持つことはなかった。ほぼ完全に他人事だった。殺し屋はいずれこの女を殺すことはなくきっと仲良くなるのだろう、男同士は生まれたその日からの因縁が語られはするもののやはり決定的な決裂や悲劇は起きないのだろう、と予測できてしまう。予測不可能な関係性、という定型が予測可能な展開しか生まない。いつこのおしゃべりは終わるのだろう、ということしか頭になかった。
  • 満足度★★★★★

    断然、女亡者の方が面白かったです。

    ネタバレBOX

    『女亡者の泣きぬるところ』  非正規が長引き、生きがいを失くした女性が、殺し屋に自分をさり気なく殺すことを依頼するも、外出しなかったため叶わず、自宅にやって来た殺し屋と話すうちに次第に置かれている立場が逆転していくような話。

    『男亡者の泣きぬるところ』  偶然エレベーターに閉じ込められた男性二人が会話をするうちに、生真面目な男とチャラい男は同級生で、出生から女性関係、生まれてくる子供に至るまで、人生万事塞翁が馬の如く悲喜こもごも立場が急展開していく話。

    男亡者の方は想像がつき易いのに対して、女亡者の方は悲惨さがスーッと移動していく様が素晴らしく、女性の社会的地位が表現できていて、しかも具体的に餃子を作るという意外性もあって、秀逸なおいしい殺人でした。
  • 満足度★★★★

    【CoRich舞台芸術まつり!2018春】最終審査に残った10公演のうちの1つ。その前評判通り本公演は確かに面白かった。「男/女の亡者の泣きぬるところ」ではあるが、どちらも亡くなるではなく、前向きに生きていこうとする人生再生というか再出発するような物語。
    この団体は「こんなにもお茶が美味い(東京公演)」以来、久しぶりに観劇した。本作は場所・時間が限定された緊密・濃密な設定であるが、観せ方はポップ調で楽しんで観られる。
    (上演時間2時間15分 途中休憩15分)

    ネタバレBOX

    「女亡者の泣きぬるところ」(上演時間1時間)
    舞台は一人暮らしの女の部屋...中央にベット、卓袱台、やや上手に整理BOX、ハンガーが置かれている。その横は出入口になっているが、奥にキッチン・玄関があるらしい。
    梗概、この部屋の住人(女①)と闖入者(女②)という女2人(共に33歳)芝居。彼女たちは人生に疲れ、生きる気力を失っているという共通した思い。現代日本が抱える問題を身近な生活を通じて描いた佳作。女①は15年間非正規職員の店長として働いてきたが、自分より後に入社した正社員の方が待遇がよく出世していく。彼女を上手く利用する先輩(登場しない)が今の悪労働環境を象徴する存在として描かれる。一方女②は、個人養鶏場の娘として働いていたが、母の介護や父親との関係に憂いている。介護による自己犠牲的な思いが辛い。この2人が必然的に出会い狂騒の中で芽生えていく奇妙な心の触れ合いが見事に描かれていた。

    「男亡者の泣きぬるところ」(上演時間1時間)
    エレベータ内…現在と過去(いくつかの時代)を往還して展開する男2人芝居。基本的には素舞台であるが、上手・下手に着替え用のスペースがある。よく見かけるエレベータの故障という設定。2人の男の何気ない会話から紡ぎ出された数奇な運命は、現在と過去を往還するごとにシーソーのように気分が上がったり下がったりする可笑しみ。それは生まれた時から定められた運命であろうか?男優2人が少年や学生になり、その時々の悲喜交々とした心情を上手く表現している。「女亡者の泣きぬるところ」に比べ社会性というよりは人間性に重きを置いた物語であろう。

    「男・女亡者」は共に何かに取り付かれたようだが、観客(自分)にとって描かれた内容に比して明るく元気をもらえた好公演であった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    見応えのある二本立てでした。途中休憩もあるので、観やすかったです。女亡者、引き込まれました。最後のセリフが終わって会場が暗くなっている間に色々な感情が湧いてきて、涙が出そうでした。

  • 上質な2人芝居2作品を堪能した。一言で女編はドロドロ、男編はハレバレという感じだった。女編は、死との局面からお互いの弱い部分に付け込もうとし、シンプルな部屋が変わっていく様子が面白い。逆に男編はワンシュチュレーションに組み込まれる回想的な短編との切り替わりが面白い、そして伏線回収がなかなか晴々とした感じという印象。

  • 満足度★★★★

    ■約140分(途中休憩込み)■
    女優二人による『女亡者』、男優二人による『男亡者』。どちらもフィクショナルな会話劇で、現実には起こりえなそうなお話ながら、作り事の中に日本社会の理不尽を映し出した『女亡者』は多くの日本人が無縁ではない世知辛い時相に切り込んでいて、強く刺さった。
    『男亡者』はそれに比べて社会性が弱い分、もっと強いオチをこしらえるべき。
    まあ、どちらもブラックな笑いがふんだんで、楽しめましたが。

  • 満足度★★★★

    初めて観る劇団。「女亡者」面白かったです。巧いし、ぶっ飛んだ感じも、リアルな感じも。「男亡者」も面白かったんだけど、「女亡者」に比べたら解りやすい素直な作りでした。エレベーター広いな大きいな…って気になってしまった。もうちょっと狭い方が面白くなったかも。ほかの作品も観てみたいです。

  • 満足度★★★★★

    男亡者も女亡者も、めっちゃ良かったです。京都の劇団さん。伊丹は遠い。。。また東京に来てください!

  • 満足度★★★

    『男亡者』は、荒唐無稽なストーリーが心地よいテンポで展開し、あっという間の1時間でした。

  • 満足度★★★★

    『女亡者の泣きぬるところ』
    努力しても報われない女2人の語らい。
    『男亡者の泣きぬるところ』
    エレベータに閉じ込められた2人の、数奇な運命。

    一生懸命生きてるのに報われない切なさと、その先に待ち受ける奇妙な巡り合わせ。

    舞台観賞初経験の私でも、とても笑わせて頂きました!

  • 満足度★★★

    意外性があんまり意外じゃないんだよなぁ…。いっその事、男女でシチュエーションを逆でも良かったのでは(それは無理か)?

このページのQRコードです。

拡大