公演情報
「『逆柱 ―追憶の呪い―』」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/01 (金) 19:30
逆柱と言うとテレビ版「河童の三平」でのおどろおどろしい話が、子供時代に観た記憶がまざまざと蘇る。
逆柱に言われる、意味の二重性を冒頭に提示し、この話はこの二重性についての物語なんだということを、明確にしてから展開する脚本には感心。(その意味は、観客がお考え下さいというような投げっぱなしをすると、何でこうした展開になるのか観客が、頭を悩ませることになる)
とにかく希望をひたすら剥いでいく進行は、鬼の居ぬ間に特有な展開。しかし、政吉としの間には30年間言わなかった秘密があって、それが一縷の望みとして最後に示されるが、最後の最後でまたもや、、、という締め方は、本当にゾクゾクした。
満足度★★★★
#鬼の居ぬ間に 「逆柱 ―追憶の呪い―」 終演後何も喋りたくないし、誰の声も聞きたくない舞台。周りのお客さんも同じだったようで、無言で劇場を出て行くヒト多し。
それは余韻を味わいたい…否、脱力というか無力感というか絶望感というか…
親子2代の一時代がアレってことは代々一族どんな呪縛だったのかと…血なのか!? 序盤はリボンつけて可愛いお嬢さんだった奥野さん がどんどん変わって行く姿を観ていると、我々な客席からも色々持って行かれ、ヘロヘロである。
そうそう、客入れのBGMと照明の暗さが、あの村に誘ってくれ、開演に向けてスモークが立ち込めてくると時代も飛ばされ長の家に引き込まれてしまうのです。
なるべく早く着席するのをオススメしたい!
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/28 (木) 19:30
価格3,500円
第二次世界大戦末期、地方の旧家にかつての教え子の訪問を受けた民俗学者は30年前の第一次世界大戦中、ある一族に起きた出来事を語り始め……な物語。
家督相続に際し一族の「それまで隠されていたこと」が明かされて悶着が起こる、というのは横溝正史作品にもあるモチーフで、その意味で「猟奇性のない横溝正史」と言えるのではないか?そして「純和風悲劇」とも言えよう。
そんな物語が進んでゆく中、頭の中で膨れ上がってきたのは「(本作における)本当の呪いとは何か?」ということ。
「呪い」というのはまじないによって他者を不幸にしたりする超自然的なもの以外に、たとえば言葉などで他人を縛ることも含まれるのではないか?因習・制度などによって行動が制限されることも「呪い」なのではないか?などと考えた末に辿り着いたのは……(ネタバレBOXへ)
また、ラストで「30年の歳月を隔てた二人」の対比を同じ舞台上で見せてさらに「あれ」で終えるのも巧い。
あと、赤猫座ちこさんがごく控えた役どころで、今まで観てきたものとは異なる面を観ることができたのも収穫。
なお、語り手の回想部分が物語の本筋で、語り手と聞き手がその回想場面に入って行く(あるいは回想場面をその場で見ている)演出を「千年女優(今敏監督による2001年製作の劇場用アニメ映画)方式」と思ってきたが、もしかすると「千年女優」以前から芝居などであった手法かも。
しかしこの前夜とこの日の昼にあたたかくて優しい気持ちになれる芝居を観ており、その2本の後のこれって……反動というか、全体のバランスは取れるものなんですね。(笑)
満足度★★★
鑑賞日2019/03/01 (金) 19:30
ひたすらダークな芝居だった。本劇団を観るのは3作目だが、いつも時代がはっきりしないで始まる。本作では途中で「第1次世界大戦」というセリフがあり、大正期の出来事を昭和20年くらいから回想しているのだと分かるが、時代は登場人物の言動の必然性を決める上で重要なものだし、何故そんなことするの?、という疑問がいっぱいで観ている芝居というのはややシンドイ。エンディングは希望と絶望がないまぜになる終わり方で、巧いと思った。