『逆柱 ―追憶の呪い―』 公演情報 鬼の居ぬ間に「『逆柱 ―追憶の呪い―』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/03/01 (金) 19:30

    逆柱と言うとテレビ版「河童の三平」でのおどろおどろしい話が、子供時代に観た記憶がまざまざと蘇る。
    逆柱に言われる、意味の二重性を冒頭に提示し、この話はこの二重性についての物語なんだということを、明確にしてから展開する脚本には感心。(その意味は、観客がお考え下さいというような投げっぱなしをすると、何でこうした展開になるのか観客が、頭を悩ませることになる)

    とにかく希望をひたすら剥いでいく進行は、鬼の居ぬ間に特有な展開。しかし、政吉としの間には30年間言わなかった秘密があって、それが一縷の望みとして最後に示されるが、最後の最後でまたもや、、、という締め方は、本当にゾクゾクした。

    ネタバレBOX

    でも家督相続の際、長兄と次兄が拾われた子供だということが判るのだが、その時点で次兄は長兄と血がつながっていない可能性は考えなかったのだろうか。4歳も違えば、一緒に拾われたとして、長兄には実の母親がいることは当に判っているはずだろうに。そして血が繋がっていないことが判れば、長兄への忠誠もなくなり、政吉やしのへの対し方にも違いがあったろうに。

    次兄の母親が、出産後に殺されたことを暗示させながら、実は長兄は次兄と血が繋がっていないことを前から知っていたにもかかわらず黙っていたことに、強い憎しみを抱く次兄の屈折した心情。湧き出る殺意。
    でも、他の一族はその後、どのように離散していったのかは、やはり気になるところ。

    「つらかったら、逃げてもいいんだよ」と政吉が、教え子に伝えた言葉、それはしのと政吉2人に返ってくる言葉でもあったのだなあ、と政吉がしのを絞め殺す場で、ふと思った。

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    2019/03/04 13:53

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