スマートコミュニティアンドメンタルヘルスケア 公演情報 スマートコミュニティアンドメンタルヘルスケア」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    本編90分+休憩10分+ずんだクエスト30分。

    ネタバレBOX

    とある北海道?の過疎地域中学校。1~3年合わせて7名で、もうそろそろ3年3人が卒業という頃、国旗国歌の件で?校長が失踪してしまったらしく、新任の教師・真奈美先生(永宝千晶)は欲求不満でイライラしっぱなしで授業も自習ばかり。そんな中、3年守康(大竹直)が他校の生徒の影響で目に見えない守護メン等の話を吹聴しだし、本当にいろんな現象が起こりだす…。
    宗教的な盲目的な集団意識から心を亡くす面々と、それに対抗する山田(山田百次)という構図で終幕する。赤ブラウスな真奈美先生の共産主義万歳な感じはギャクでもあるしシリアスでもあるのか。生徒たちが次第に日本赤軍な状態になっていくサマもギャクでもあるしシリアスでもある。素直に面白かったと言い切れないもどかしさがある。なぜだろうか。真奈美先生の濃い目なキャラクター性は好き。~~sayとか好き。

    ずんだクエスト
    ずんだ姫子が兄を肩に乗せ、宮城を侵略しにきた(特産品を奪いにきた?)なまはげと戦う話。
    おまけ作品ではあるけど、やや長い。序盤のアイドル的なのはアリだけど、中盤ややごちゃごちゃしてて。なまはげとの闘いとかの方がシンプルな構図で好み。
  • 満足度★★★★

    初演をみたときの正直な感想は、ノリで一晩で書いて推敲せずに出した代物、だった(うん、よく出来たと思う、と山田氏はパンフに書いてたが盛ってるな~と思った)。今回、作品が持つ良さがよく出ていた。会場が春風舎からアゴラに変って劇場が持つ「枠」の堅固さからか、大揺れな中身も安心感を持ってみられた事、また恐らく個々の演技もかなり微調整され「作為」の跡があった。他に見られない言わばぶっ飛んだ世界だが、しかし作る側としては骨のない軟体動物でなく、飽くまで脊椎動物な作品でありたい願望が漂っていて、受け止め方はやはり難しい。

    ネタバレBOX

    終演まで突き進むと、初演にあった不安定感が残った。終盤で厳しくなる。
    過疎地の設定か、クラスに1~3年生が混在し、3年生は卒業するから中学だが雰囲気は小学生、という点がまずある。まあ大人が子どもを演じてるし、とりあえずそこは良い。「子どもの世界」の身勝手さや残酷さ、影響され易さ、そして個々のキャラ、男女の役割の違い、学年を超えた力関係の序列、等々よく書かれていてキャラ的な破綻は小さい。
    ただ、「子どもの世界」に、やがて大人(1名のみ)も参入するあたりで不条理に突入、混迷する。
    大人とは1年目の女性教師。冒頭にこの教師のハチャメチャな言動が展開する。「○○、sey!」と生徒に復唱させる内容は、今度の卒業式は対面式であるべき事、君が代日の丸反対、中華人民共和国ラブ。言いたいだけ言って去った後「自習時間」となり、ここで「子どもの世界」が展開する。確か中盤でもう一度教師が登場してまた自習となり、最後に三度目の登場、という作りだったと思う。
    若くして女性の左翼教師、居なくなった校長とどうやら不倫?のような仄めかしもある。左翼を叩きたいのか?と訝るようなキャラで、今時君が代日の丸反対教師がこの軽いノリで存在し得るかどうか、逆にイイ先生が国旗国歌で締め付けられている状況ではこのキャラは皮肉にならない、というのも混迷の一つ。だがそれも飲んでみよう。
    話の主流は子どもの世界での「超自然の存在」を媒介しての権力闘争、共闘、であるのだが、どうやら「超自然」は生じてしまう(もしくは強烈な共同幻想か)。どうにも手に負えない状況で教師が登場し、原因を「心」の存在に求め、「心をなくす儀式」を行なう。これによって大人(教師)が子どもを配下に置くと、子どもは「心をなくした人間」の言動を始める。ここで判らなくなる。
    「心をなくす」儀式によって、本当に心(人間的な心、に限定しているようだが)がなくなってしまった、と見せようとするのか、「心をなくす」自己暗示なのか・・前者なら不条理で、後者ならリアルの範疇だが皆が同じ「心のなくし方」を示すのは無理がある。それは、教室に飾られていた「エライ人」(校長か、首相か)の写真を教師の指示で(机を三段に重ねて)取り外した生徒を、机の塔の上に放置したままにし、「助けて、怖い」と言う彼に対し、「何言ってるの?僕は怖くない」「だから言ってるだろう、僕は怖くないんだ」と、口を揃えて言う。「心をなくした状態」とはこういう事だと、作者は説明するわけである。
    この言動にはリアルを捨象した飛躍があって、作者の「意図」を直接話法で伝える(切り取られた言葉そのものを観客に投げつける)荒技を使ったように感じさせる。ところが、では何を言いたいのか?と言うと、わからない。(せいぜい、左翼教師は非人間性を流布させる張本人だ、くらいしか残らない。)
    何気なく仕込んだ伏線を回収しようとしただけなのかも知れないが、いずれにしても盛り込み過ぎで最後は座礁したように見えた。元々ハチャメチャな芝居、それも一興・・?とも言いづらい。
  • 満足度

    ■95分強■
    教師が風刺的なセリフを吐いたりと思わせぶりではあるものの、その実(じつ)は混沌としてとりとめのないオカルト・ドタバタ劇。というのが私見。作りがこれだけ野放図だと、頑張って「理解」しようという気も起こらない。同調圧力に抗えない日本人を嗤ったつもりかもしれないが、それをもっと上手に戯画化した作品は他にいくらもある。しっかし、やかましい劇だったな。これが一番の印象。もっと抑揚を持たせてくれ。

    ネタバレBOX

    教師と生徒がたどり着く「心をなくせば悩まずに済む」という結論も、思わせぶりなだけで何も言ってないに等しい。「心をなくす」なんてただのレトリック。それができないから苦しいんだよ!! ストレートなメッセージではなく皮肉なのだろうけど、安直な皮肉だ。
  • 小人数の複式学級の中学校の7人の学生といかにも今はいそうな女教師による風刺ファンタジー。体制順応と、訳なくネットの炎上を怖がり、どこかで新興宗教的な権威を求め、そこにすがる昨今の風潮を痛烈にからかっている。いじめ役の女教師が堂々と極左と極右を共有していたり、いつもは善玉役が多い朝日新聞が、悪役だったり、時代を反映しているな、と思うところはあるが、やはり、義務教育の中学生が学校を舞台に出てくれば、世間への忖度はせざるを得ない。そこから話が甘くなったのがオリザ流の限界だろう。
    92分。

  • 満足度★★★★

    左 に気を取られて 右 に乗り遅れ気味ながら、アエラ なく昇って行った スゴメン たちを隙間なく忙観。 棄てる も 信じる も忘れたように俯く集団の忙隷に 帰りの足まで引き摺られた。

  • 満足度★★★

    るつぼ

    ネタバレBOX

    ある生徒の始めたこっくりさんごっこのようなものに乗っかったり、下りたりする生徒たちの行動が次第にエスカレートし、最後は女性教諭の主導で、集団ヒステリーになってみんなで一人の生徒を殺してしまう小さな複式学級の中学校の話。

    まあ、どんな話を作るのも勝手だけど、見えないものが見えたら病気だし、見えないものを見えると言ったら詐欺師だということだけは言っておきたいと思います。
  • 満足度★★★★

    滑稽にしてショッキング。これが集団ヒステリー状態なのかと。
    まだ中学生ゆえに「やっぱり子供だなぁ」という発想でさえ、その微笑ましさは姿を変えて逆にちょっと怖い。
    かなりの異常事態だと客観的に傍観できたとて、もし彼等と同年代にして本作と同じ状況と切り口で事が進むとなると、はたして自分はこの渦の中へのみ込まれずにいられるのか、ちょっと自信がないので余計に怖くなってきます。

    本作を観ていると同調してしまうというわけではないのですが、「そういえば中学の頃、ノストラダムスの本を一気に読んで、その夜熱を出したなー」とか「あの頃、〇〇先生が偏見に満ちた発言を堂々としていたけど、今もいびつな光景として残っているんだよなー」といった、とりとめのない変な記憶がポロポロこぼれ出してくるから不思議です。

    登場人物のほとんどを占める中学生役は、そこそこの大人の役者さんが演じますが、完全になりきった結果、ブラックな可笑し味が染み出し、作品の持ち味となって成立していました。
    新任の女教師はとんでもキャラで、超胸糞悪いタイプにも関わらず、あまりに突き抜けているので思わず笑ってしまう事も。
    何気に悪酔いしない様、配慮がなされていたのではないかと思えます。

このページのQRコードです。

拡大