草苅事件 公演情報 草苅事件」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-9件 / 9件中
  • 満足度

    冒頭で台詞が入ってないと思われる俳優が出てきたとき帰りたいと思いました。客席が狭くて出られなかったですが。論外。後半日程はこなれていたという口コミもありますが、多くの観客にとってはこの一回がたった一度の観劇体験なので降板も含めキャスティングと上演に責任を持ってほしいと思いました。

  • 満足度★★★★★

    笑えるけどミステリーっぽいし、頭使いながらも馬鹿騒ぎな感じだし
    役者さんそれぞれの見せ場を楽しみつつ、物語の解釈を頭ぐるぐる考えるような感じ
    本作は小劇場にありがちな
    「無内容でしぬほど退屈な作品」を関係者側や観客が無理やり意味を付け
    面白いとする事への痛烈な皮肉を含んでいる
    きっと作者自身も自分の作品に対し同じ懐疑を抱いたうえで
    我々観客をもう一度信じて本作の結末を書いてくれたのだと思う

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/07/22 (日) 14:00

    価格3,000円

    とある文学賞の発表記者会見、覆面作家である受賞者の代理人として女性占い師が登壇したことで会見は紛糾し……な物語。

    「まんまじゃん!(笑)」な淺越さんを筆頭に人物の造形・表現が愉快で、文学界の一部にケンカを売ってないか?な文学賞への揶揄にはニヤニヤする一方、安心して「順路」をたどっていたら、あるところで急にその通路が溶けだして膝あたりまでズブズブ沈んでしまうような感覚が快感。

    「メビウスの環」「クラインの壷」を想起させる構造の物語がお好きな方には特にオススメ♪

    ネタバレBOX

    受付時に「取材票」を渡して観客それぞれを劇中の取材記者の一人として冒頭から取り込んでいるが、それはあくまで表見上のことに過ぎず、途中、「受賞作の秘密」を明かす時点で観客を本当に作品に「巻き込む」のがスゴい。劇中人物・観客の双方が基盤としているものを覆すもんなぁ、その衝撃たるや。(※)
    そんな風に物語の基盤をひっくり返すことに小松左京「こちらニッポン…」を連想。また、入れ子構造的なことに夢野久作「ドグラ・マグラ」も想起。こういうの、大好きなんだな。

    なお、7月に観た芝居のうち観客を劇中のモブ(反対運動参加者・記者・野犬)として参加させる(見立てる)演出のものが3本もあるというのは何?(笑)

    ※ 劇中の人物も受け手(観客・読者など)も「それが当然」と思っている常識というか物語の基盤というかそれを根底からひっくり返す物語って面白い。
    本当に思いもよらない側から弾が飛んでくる、みたいな?見事に騙された快感的なものがあって。
    古い例で言えば推理小説で探偵役だった人物が真犯人であるとか、語り手であった「私」が実は死んでいたとか、あと、人物捜索を依頼された探偵が探し当てた対象者が自分自身であったとか……。そういうの、好きなパターンの1つだしね。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった。キャスティングが絶妙だと思う。多くの役者さんの良さを引き出し、俳優陣もそれに充分応えていたと思う。

  • 満足度★★★★

    スタッフ欄でよく名を目にするしむじゃっくを初観劇。肋骨蜜柑フジタタイセイ作・演出、即ちしむじゃっくプロデュース公演。
    何やら賑やかでB級だけどそれが自由さで、面白味があった。狂躁曲に踊る「会見」の時間は演技態もリアルベースに非ず、冒頭とラストの「会見」前後の清掃員との肩の力を抜けた(ナチュラルな)会話にむしろ不得手感が滲む若者の舞台。
    フジタ氏の戯曲には一、二度まみえたが現代思想の言語を大胆に台詞に織り込んでしまう。今回はヴィトゲンシュタインの「語り得ないもの」の解釈がさらりと語られ、ドラマに接続するにはあまりに大上段で面映ゆい台詞なのだがなぜか収まりが良い。(この書き手の戯曲の収まり所を言い当てているかも知れない)
    記者会見場。とある文学賞の最優秀賞受賞作の作者が来席しておらず、代理人と称する女性が「受賞に値しないので辞退する」と告げにきた事に発して、紆余曲折の後のラスト、「その小説=物語は読んだ人の中で実を結んだに過ぎず、実際は白紙であった」という結論に向かう。ここに及んで脳内補完機能は発動、「観念として捉えれば面白い」モードで急場をしのぎつつ、「ドラマじたいは破綻」という結論を受忍すべく脳は体勢をとる。
    この極論を場内の人物らが受容する事はリアルにみれば「狂気」であり、実はその様を描きたかったのでは(その線は役者の力量を超え、演出もそこを狙ったと思えなかったが)、そんな解釈を促す「飛躍」は、思想領域が純粋に生きる抽象世界を舞台化したい欲求から来るものだろうか。
    役者が生き生き、楽しく演じている事が劇のアトモスフィアを醸成するという事があるが、この芝居での俳優のそれは「楽しく」もキワ物の部類、だがそれでもその効果はあるという事のようで、ともかく悪い気分でなかった。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/07/28 (土)

    21日ソワレの1週間後、28日ソワレを観劇。

    ネタバレBOX

    最初の観劇時に購入した台本を拝読後、さらに、元ネタであるソーカル事件(NY大・物理学教授のアラン・ソーカルが、単なる権威付けに数学・科学用語を出鱈目に用いていた当時の評論家を皮肉る目的で、一見尤もらしいが実は無価値な内容の論文『境界を侵犯すること…』を専門誌に投稿、掲載された事件)、芥川龍之介の『藪の中』を意識した上で、リピート観劇させてもらった。

    そこで改めて感じた諸々の事柄。

    まず第一に、清田洞爺文学賞の関係者が、『藪の中』的相互矛盾な、あるいは「我田引水」な発言を繰り出す中、正体不明の占い師、先輩に無理やり?連れてこられた後輩編集者、作家志望の文学青年、そして、ビルの清掃のおじさんと、欺瞞を暴き・真理を語ったのが、悉く同文学賞の部外者だった点。
    これって、現状の演劇言論界に対する作者からの痛烈な(あるいは、痛快な)当てこすりにも思えて、観劇中、ニヤニヤが止まらなかった。

    次に感じたのが、好評は勿論だが、(通常、殆ど目にすることもない)不評のツイートでさえ、TL上で少なからず見受けられた点。
    観終わった者に無言スルーを許さない、何かを語らずにはいられない「魔力」の備わった作品に出逢えたことは幸甚に絶えないなぁと。

    最後に役者陣。これまでになかった役柄を熱演の杏奈さんを初めとして、丸本陽子さん、長友美聡さん、渡邉守さんといった、以前に出演舞台を拝見したことのある役者さんもだが、今回、一番印象に残ったのが、平田役・ふくしまけんたさん。21日ソワレでは噛み噛みで、ミスキャストではないか?とも思われたが、1週間後の今宵、抜群の説得力&観客大ウケの演技を見せてもらい、心底、驚かされた…と同時に、我が不明に恥じ入るばかり、だなぁ(大汗)!
  • 満足度★★★★

    上演時間130分と聞いて不安だったけど、面白かったなあ。

    ネタバレBOX

    観客は受付時に首から下げる取材証を渡され、この文学賞の受賞記者会見を、会場の記者として座って観ることになる。荒れる会見では、何名か(悪い意味で)気になる役者さんはいたものの、展開にはゾクゾク。しいて言えば、最後の10分が個人的にはややダレたが、これがなくなるとまた困るんだろうなあ。
  • 満足度★★

    鑑賞日2018/07/21 (土) 15:00

    全ての登場人物に、均等に見せ場を作ったため、やや冗長の感がある。
    それと、初日ということで、セリフの噛みも多かったし。
    ふくしまけんた氏の演じる平田のセリフ回しは、演技なのかな。聞き取りにくいのとセリフがやたらとつっかえるのは、人物描写なのかな。朴訥で、ちょっとおつむが足りない感じを出すための。ただ、彼が締めのキーマンだとすると、あまり効果的ではないような気がする。

    「"懐疑"は踊る、ルンバのリズムで!」ああ、そのリズムなのね、というのはラストに判ります。

    ネタバレBOX

    最前列で観ていたので気が付いたのだが、小田島記者が、樋口他に。草苅亜嵐の「境界侵犯」掲載の冊子を開いて見せた時、中が真っ新で何も書いてなかった。まあ、小道具だからなあと得心していたのだけれど、まさかその中身がそのまま、ラスト近くのどんでん返しに使われようとは、ちょっと驚いた。

    でも、無理ないかなあ。作品が読者の幻想(正確には意味付与かな)にすぎないといって、よく見たら白紙だった、ていうのは。

    で、結局、手紙の送付者は、ラストに判るのだけれど、「境界侵犯」って何だったの?
    腑に落ちなくても、解決しなくても構わないのだけれど、何か勢いで締めちゃったみたいで、何か気持ちが落ち着かないなあ。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/07/21 (土)

    21日ソワレ(130分)を拝見。

    【22日・追記】
    杏奈さん演じる「渡会理紗」、当パンは誤りで、正解は台本記載の「渡会理砂」とのことです。

    ネタバレBOX

    まだ公演が始まったばかりなので、詳細は伏せるが、時折、役者さん達が演じる人物の中に、舞台上のご本人を差し置いて「フジタタイセイ」が顔を覗かせているように、自分の目には映った。
    とりわけ、渡会理砂(演・杏奈さん)が五味川龍太郎(木内コギトさん)を詰問する場面、横山征矢(加糖熱量さん)が憤慨して叫び続ける場面で、「フジタタイセイ」を強く意識させられた。

    なお、こんなことをド素人が口にするのも厚かましくてはばかられるが、この『草苅事件』という舞台 、私の好物のラーメンにたとえていうならば、21日はまだ打ったばかりの生麺、これから日数をかけて寝かせて(演じて)いくうちに、どんどん練れていくんじゃないかなぁと。幸い、29日(日)までの公演なので、日にちを置いて、もう一度、観に行くことにした。

    最後に配役について記しておく。
    渡会治子(毛総文芸振興会会長。清田洞爺の孫)…角田佳代(つのだ・かよ)さん
    渡会理砂(清田洞爺文学賞選考委員の天才肌の作家。治子の娘)…杏奈さん
    古淵健(選考委員長。元パンクロッカーで今は常識人の作家)…渡邉守さん
    南方三郎(選考委員。反権力を標榜する作家・文芸評論家)…岩井正宣さん
    吾妻大介(選考委員。屁理屈?を駆使する評論家・コラムニスト)…淺越岳人さん
    黒澤(文学賞運営委員の毛総新聞社社員)…フジタタイセイさん
    松本清子(黒澤の部下。五味川龍太郎の連載担当。実は田瓶日報・津島記者が彼氏)
    …長友美聡さん
    毛総新聞社ビル清掃員…杉山純じさん
    瓦山鈴女(かわらやま・すずめ。草苅亜嵐の代理人を称する占い師。シニカルな性格)
    …丸本陽子さん
    横山征矢(文学賞候補、調査・取材重視の緻密な作風の作家)…加糖熱量さん
    川上真理子(文学賞候補、「女性らしさ」の押し付けへの反発が原動力の作家)
    …トヨザワトモコさん
    五味川龍太郎(文学賞候補、破滅型の無頼派作家。渡会理砂と何か因縁が…)
    …木内コギトさん
    津島修平(田瓶日報記者。実は松本清子運営委員の彼氏)…福元孝盛さん
    小田島哲夫(総合通信記者。実は樋口一代の元・夫)…天野きょうじさん
    樋口一代(地元の出版社の編集者。仕事上、女性であることで色々と苦労してきた)
    …榊アユコさん
    原田美嘉(樋口の後輩編集者。天衣無縫な性格故に「王様は裸だ!」的真実を喝破する)
    …依田玲奈さん
    平田(津島記者の大学?の後輩にあたる、作家志望の青年)…ふくしまけんたさん

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