草苅事件 公演情報 しむじゃっく「草苅事件」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/07/28 (土)

    21日ソワレの1週間後、28日ソワレを観劇。

    ネタバレBOX

    最初の観劇時に購入した台本を拝読後、さらに、元ネタであるソーカル事件(NY大・物理学教授のアラン・ソーカルが、単なる権威付けに数学・科学用語を出鱈目に用いていた当時の評論家を皮肉る目的で、一見尤もらしいが実は無価値な内容の論文『境界を侵犯すること…』を専門誌に投稿、掲載された事件)、芥川龍之介の『藪の中』を意識した上で、リピート観劇させてもらった。

    そこで改めて感じた諸々の事柄。

    まず第一に、清田洞爺文学賞の関係者が、『藪の中』的相互矛盾な、あるいは「我田引水」な発言を繰り出す中、正体不明の占い師、先輩に無理やり?連れてこられた後輩編集者、作家志望の文学青年、そして、ビルの清掃のおじさんと、欺瞞を暴き・真理を語ったのが、悉く同文学賞の部外者だった点。
    これって、現状の演劇言論界に対する作者からの痛烈な(あるいは、痛快な)当てこすりにも思えて、観劇中、ニヤニヤが止まらなかった。

    次に感じたのが、好評は勿論だが、(通常、殆ど目にすることもない)不評のツイートでさえ、TL上で少なからず見受けられた点。
    観終わった者に無言スルーを許さない、何かを語らずにはいられない「魔力」の備わった作品に出逢えたことは幸甚に絶えないなぁと。

    最後に役者陣。これまでになかった役柄を熱演の杏奈さんを初めとして、丸本陽子さん、長友美聡さん、渡邉守さんといった、以前に出演舞台を拝見したことのある役者さんもだが、今回、一番印象に残ったのが、平田役・ふくしまけんたさん。21日ソワレでは噛み噛みで、ミスキャストではないか?とも思われたが、1週間後の今宵、抜群の説得力&観客大ウケの演技を見せてもらい、心底、驚かされた…と同時に、我が不明に恥じ入るばかり、だなぁ(大汗)!

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    2018/07/29 08:22

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  • ふくしまけんたさん、そんなによくなったんですか?
    そうなると、舞台の印象もすごく変わったかもしれませんねえ。

    2018/07/30 14:12

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