沼田宏の場合。 公演情報 「沼田宏の場合。」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.5
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/06/15 (金) 15:00

    価格3,500円

    ある特殊な陪審員たちの会議劇。このテの芝居の原点とも言える「12人の怒れる男」の形式・展開を踏襲しつつも基本はコメディである上に後半であちらにはない新たな(そして個人的に好きなパターンの1つでもある)テーマを盛り込むのがさすが。まさしく「既存のものに新しい価値を附加した」(←この日の夜に観た「ナイゲン」でも出たフレーズだ)と言えよう。
    ソラトビヨリによる初演(2007年7月)・再演(2008年8月)を思い出したりして大いに懐かしくもあった。

    ネタバレBOX

    新たに来た者が天国行きか地獄行きかを閻魔様に代わって12人の陪審員が定めるようになった冥界の話、自殺と判明したら無条件で地獄行きというのがテーマとしてもサスペンスを生み出す要素としても巧い。
    自殺であるかどうか現場を(モデルで)再現するところなど、それまでずっと座っての議論だったので動きを入れる、という会議ものの基本をしっかりおさえているし。
  • 満足度★★★★★

    会話劇、こういうの好きです!のめり込んじゃってイライラしたり良しって思ったりあっという間でした。
    殺陣のシーンはかっこよくて見入ってしまいました。
    沼田さんに共感する部分もあったりとにかく大満足でした。

  • 満足度★★★★

    12人の怒れる男~リメイク=冥土Verという話です(^-^)

    いやぁ登場人物が良く出来てた
    なかなかに説得力の高いストーリーで
    十分に楽しめた1時間50分でありました~♪

    ネタバレBOX

    陪審員は癖のある方々で

    特にゾンビ化してる方は・・・・いまだ遺体が見つからないという設定・・
    ・・・・細かくて好み→前説担当もされていました~♪
    他 有名人=樋口一葉さんも陪審員で 「呼び捨てにしないで」など
    なかなかに性格設定が細かく好み(^-^)

  • 満足度★★★★

    12人の陪審員が登場し(11人ではない!)議論を繰り返す 判じ物??部分的には『11人~』っぽいところもありましたが、さりげなく役者紹介があったり、工夫満載って感じのところも楽しめました。もう1作観てみたい!

  • 満足度★★★★★

    あの世での陪審員裁判というシュールな設定ではあるが、これは見事な群像劇。陪審員一人一人のキャラが実に立っていて、話にグングン引き込まれましたね。笑って泣けて大いに楽しめました。SWネタにも感涙。

  • 満足度★★★★★

    「12人の怒れる男」へのオマージュ、日本にも陪審員制度があったらという架空設定の法廷劇「優しき12人の日本人」(三谷幸喜作)を連想したが、本公演はさらに時空間をも操作した秀作。
    (上演時間1時間50分)

    ネタバレBOX

    セットは横に並べられた陪審員席、その中央上部に白布で覆われた十字架。下手側に飲み物が置かれた小机というシンプルな作り。
    物語は沼田宏(享年34歳)という男が事故死し、彼の逝き先を天国にするか地獄にするか、死者の国の陪審員が評決する冥界奇譚の物語。ここは死者(天国)であることから同時代の陪審員ではなく、時代に隔たりがあり其々の人生を生き逝きてきた人々である。その背負った人生訓のようなものが、沼田宏の人生を吟味・議論していく。

    先に記した「12人の怒れる男」や「優しき12人の日本人」のように陪審員は全員合意による評決が求められている。当初、天国逝きのような雰囲気であったが、冒頭失神した男の「地獄逝き」(メモ)が発端で評決が不一致になるという緩さ。さらに男が復帰し「メモ」を書いた動機を聞いたところ曖昧のようだ。議論が二転三転する中で、陪審員1人ひとりの人生が明らかになり、公正が求められる陪審員としての立場の難しさが露呈していく。また真摯に議論しているか、それを監視する裏陪審員が紛れているのではという疑心暗鬼も持ち込む重層な作り。

    現代の裁判員制度における対応の難しさのようなものを思わせる。物語は喜劇的だが、そこに潜む人が人を裁く過程に関わる難しさを考えさせられる深い内容。それは時代(公演では幕末志士、有名作家も登場)や亡くなった状況等で考え方も異なる。その人達をどうまとめて評決するか、そこに生前の人間性(優柔不断や理路整然など)を描き、緩急ある会話劇を紡ぐ上手さ。その典型が陪審員6号(平塚純子サン)であり、その演技は迫真あるもの。

    さらに会話だけではなく、沼田宏の死の真相に迫る実証動作。陪審員室を縦横に動き、時に某映画のアイテムを使用し小難しくなる実証シーンを笑劇にすることで物語に集中させる巧みさ。そして地獄か天国か二転三転するシーンで、白布の十字架が赤・白に変わる照明も見事な演出であった。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

     沼田 宏が撥ねられて死んだ。(追記2018.6.26華5つ☆)

    ネタバレBOX

     彼が天国へ迎え入れられるか、地獄へ落とされるかは、死者達の園に暮らす12名の陪審員に任された。偶々選ばれた陪審員達は随分個性的だ。その元職は、ヤンキーもヤクザも地獄帰りの人斬りもいる。生きていた時代も様々だ。この他、看護師、教師、作家、革命家、ホステス、ホテルマン、オタク、社長、半死半生(中々明らかにならないのでここでも伏せておく)の12名。評決は全員一致制を採る。
     脚本は、如何にもグワィニャオンの脚本らしく、単に完成度が高いというレベルではない。実に落ち着いたそして説得力のある科白の応酬に満ちたシナリオである。この優れた作風が、科白を極めて自然に観客に届けてくれる。無論、今作の風合いを着実に観客に届ける演出、役者さん達のキャラの立った演技、照明と音響の効果とシンプルだが無駄の無い舞台美術や裏方さん達の活躍があって初めて、これだけ優れた作品が紡ぎ出される。
  • 満足度★★★

    前半は役者さんの動きのなさとセリフが良く聞こえない部分があり少し嫌気がさしてきます。でも脚本の発想の豊かさ驚かされます。天国行か地獄行かを死者の国の陪審員たちが決めるなんて考えもつきません。西村さんの発想に脱帽です。演技力に少しばらつきがあったように思いました。そのためいつものこの劇団の持ち味の良さが伝わりにくかったです。

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