公演情報
「鵺的トライアルvol.2『天はすべて許し給う』」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/11 (日)
あの始まり&終わり方イイね。鵺的にはぴったり。広まって欲しいね。
マチネ故か、会場入り口の扉が開く度に射し込む陽射しが、照らし出す彼女たちの悲愴感を増していた。。。なんかそれだけで惹き込まれてしまった…
#鵺的
#天はすべて許し給う
満足度★★★★
鵺的トライアル、気持ち悪かった。うわぁとかひぇぇとか言葉にすると陳腐なくらい。これでいてタイトルが『天はすべて赦し給う』なんだから虫酸が走る。とても愛に満ちていて、マーブルマーブルしていて、心にべっとりと貼りつく。このクオリティを保てることに感服する。(賛辞なの、伝わるだろうか)
緊迫した空間だから、周囲の人の小さく笑う瞬間も聞こえてきて、
えっそこで笑うの…
って思ったり。悪いってことじゃなくて、感じかたがこんなにも違うのかと知るの。この題材だから尚更。
個人的には、弁護士さんが好き。真っ直ぐで、まっすぐで、痛いくらいにまっすぐな愛が。
元々アングラ的要素が好きだったから、鵺的にはまった点は否めないんだけど、それだけに終始しない高木さんの脚本が好きで、音や明かりの作り方が好きで、袴田さんの美術が好きなんだよね。今回ドラマターグで中田さん付いてるし。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/07 (水) 19:30
座席C列5番
価格3,900円
3人のストーカーと彼らのそれぞれの対象となった女性、そしてそれに関わった人物たちの顛末……。
端的に言えば「面白かった」、勝手にキャッチピーを付ければ「頬を弛ませながら見る(他人の)悪夢」。 様々な要素が集められていて喩えればちらし寿司?
いろんな意味の「コワい」といろんな理由での「笑っちゃう」が同時に存在するアンビバレンツ、とも言えるか。
いかにも実際にありそうな部分も多々ありつつ同時にどこか異世界の出来事というか絵空事のように思われてしまうのは精神的な防御本能によるものか?
ストーカー3人がそれぞれ違うタイプの「狂い方」だったり、女性側の何人かも闇(病み?)を抱いていたりするのがまた巧みだし、まさしく鵺的×elePHANTMoonな味わい。また、アレやソレな演出や舞台面が傾いているような錯覚を呼び起こす舞台美術も面白い。
面白いと言えばその「場」の小道具類を出演者自ら配置・撤去する(例えばテーブルクロスを自分でかけて場が終わるとそれをポケットに収めたり)場転のしかたや小さな赤い玉を使った血の表現方法も面白かった。
親告罪は被害者が告訴しなければ……というのは知っていたが、さらにそういうことにもなるのか、と教わったし。(謎)
そう言えば実在の人物名や劇場名が出てきたが大丈夫か?(笑)
劇中の架空の劇団名(元ネタがよくわかってニヤリ)に覚えがあり、終演後に高木さんに尋ねてみたら「フォトジェニック」でも使った名称だそうで、そうか、そうだったか、と納得。
それにしてもストーカーって、する側が身を持ち崩すのは当然としても、される被害者側もあれこれ喪うというのが理不尽、とも改めて。
あと、白石晃士監督の映画「不能犯」同様、落ち込み気味の方は観ない方が身のためか?などとも思った。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/10 (土)
変態男3人と監禁される女性、逃げ出してからの展開がメインなのですが
最初から幸せな解決が出来るはずもなく、天は許すかどうか解りませんが
客席からは許すしかない、共存出来ない人間は消えるしかないのです。
陰鬱な湿気と、女性の苦しみしか残らない、重苦しくも見逃せない作品でした。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/12 (月) 14:30
価格4,200円
みなさんの「観てきた」での感想があまりにも高評価なので
無理やり時間を作って前日の午後にギリギリ予約。
全席指定で直前予約だったのに最前列の中央という素晴らしい座席。
会場の「コフレリオ新宿シアター」はラブホ街にあり、
デリ嬢と客のお別れシーンを数組見ながら会場に。
演じていると分かっていながら怒りがこみあげ目を覆う様なシーンが
前半から続くが、途中からどこか冷静になっている自分がいた。
ストーカーは決して許される存在ではないが、そうせざるを得なかったと
しても、最終的に女性たちが決行した事も許される事ではない。
役者さんは皆初見でしたが、素晴らしかったです。
この劇団はいつもそうなのかは知らないのですが、
カーテンコールがなかったのが残念。
心からの拍手を送りたかったです。
満足度★★★
鵺的、個人的にいつもちょっとだけ残念な感じだったのですが、今回はガッツリとやられました。観劇しながら「死ねばいいのに」と何回も念じたのは始めてかも。常識や言葉が通じない相手がとにかく怖かった。
「愛」という言葉の欺瞞。自分も含めて省みる必要の有りや無しや。
終演の時に拍手が無いとか、カーテンコールが無いとか、以前観たelePHANTMoonの公演を思い出しました。
俳優陣の熱演に脱帽。毎ステージ消耗するだろうなぁ。
満足度★★★★★
ある種、闇サイドの優等生みたいな感じ。
でも、自己満足ダークサイドでない所が物凄く良かった。
よく「凄い」という意味で「くそ~」という表現を使う人がいるが私は大嫌いで使わないのだがこのホンに出てくる男性は皆、「くそ、クズ男だ」と思った。そして、怖い事にこれは決して想像の物語では無く、現実世界に普通に起こる。上演前の時折、暗闇から壁に光がほわっと当たる。3人の女性がいる。彼女たちに起こった物語をこれから観るのだなと、フライヤーをみるのをやめて、舞台をみていた。今作、照明が印象的。ピンの強い光りがうつむいている演者の顔を陰影を強くして、物凄く表情が怖く見えた。壁に映る、もう一つの「登場人物」のように「邪心」が膨張したようにさえ、見える場面もあった。今回小西耕一(Straw&Berry)さんご出演という事で観劇。ある意味小西さんの役も「くそ男」ではあるのですが、少し良いヒト部分があったのかと。観終って、このタイトルを今一度,反芻。
確かに、ストーカーの男たちは欲しいものはぜんぶ手に入る、世間もいちいち「小さな」事に気に留める人は、そう、居ないと。
でも、結局、本当に人と人が向き合うような付き合いはいくら相手を奪っても手に入れる事は出来なかった。
本当の「人に対する気持ち」を
得る事は、あの男たちには、天は許さなかったんだろうなって。
物凄く、皮肉っぽいタイトルのように、思えてきた。
鵺的『天はすべて許し給う』かなり、面白い公演だった。
満足度★★★★★
思った通りの作品。期待を裏切らない。反社会的な内容を正面から追い求める。前半1/3くらいであまりのシーンの連続に帰ってしまう人がちらほら...高木さん、にやにやしながら見ている気がしたりして...強烈なコンセプトがやはりすごい。この組み合わせになると、やっぱり、なあ...ということに。また、機会がありましたら是非!
満足度★★★★★
私はよく、性暴力やそれに限らずジェンダーの溝やままならなさを感じたときに「こういう世界に生きてる」という言葉を使うのですが、徹頭徹尾誠実に、こういう世界を描いている作品でした。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/08 (木) 19:30
3人の狂った男達と、その男たちに人生を狂わされた女達と、その周辺の人々の、みんなが狂っていく様子を、ダークに描いた「鵺的の真髄」的作品。ダークさにかけては、ある意味で鵺的以上のモノを持つ elePHANTMoon のマキタカズオミが演出し、最小の表現で最大の効果を上げるような濃密な舞台ができあがっている。普通の人々が、いかにして異常者になりうるかというテーマがあるように思う。
女優陣が皆美女で、主宰・高木登の選球眼には敬服するし、最前列中央での観劇は、眼福と呼ぶしかない。
満足度★★★
鑑賞日2018/02/08 (木) 14:30
座席1階A列5番
3人の女性と3人のストーカー(ネットで知り合い共謀する)の話。
かなりえぐいのですが、アフタートークでも話されていたように、3人のストーカーに異なる性癖、社会的立場、行動基準、価値観、相手の女性への感情を持たせることで、彼らを単なる異常者としてではなく、どこか観客と意識の共有を図れる存在にしたところは、秀逸なところ。
ただの異常者で括っては3人いる必要はないし、観客としてはただただ女性のみに感情が行ってしまうところを、女性3人・ストーカー3人を交錯させ多層的に表現することで、物語に厚みを出している。
ストーカー各自と女性との出会いと関係性も細かに描いていて、その後に起きる拉致監禁という悲惨な事件へとボルテージを高めていく。
しかし、拉致監禁後に今までの高揚感が急に失われていくのが残念だ。
その理由は、拉致監禁の描き方にあると思う。これが異様にさっぱりしている。
拉致監禁は、彼女らそれぞれがどのようなトラウマを持ち、その後の対応や生き方に変化を生じさせるかの重要な契機だし、同時にストーカーらが彼女たちへの心情を変化させその後の行動の方向性を獲得していくかの素因となるからだ。
時間の関係もあったのだろうが、拉致監禁の場面はもっと丁寧に(執拗に)描き込んで欲しかった。
それと、彼女らと共闘する弁護士が、彼女らを助けた人物から監禁された場所に関して情報を得ているのだが、それが劇中で活かされていない。
和田の溶鉱炉=ブラックホール説は、目を見張る発想なのだが、それがストーカー3人の話で閉じてしまうところがもったいない。溶鉱炉の存在を彼女らが知ることで、彼女らが置かれた立場を知らせることもできたように思う。そこでの感情の変化なども見てみたかったところ。
役者さんに目を向けると、「フォトジェニック」でのような、小松崎さんの爛れるような妖しさ美しさ、人を背徳の淵に誘うような艶っぽさ、倒錯感一杯の仕草を期待した向きには、今回はちょっと物足りなかった気がする。弁護士という役柄なので、どうしても性格の固い面が出るのは仕方がないだろうけれど、同性愛者的な設定が隠されているわけなので、その陰の部分をもうちょっと鮮明に露呈させると、彼女の魅力が引き立ったかと思う。
(もちろん、同じような役をやらなければいけないということではなく、彼女の強みとして)