『タバコの害について』ほか1篇 公演情報 『タバコの害について』ほか1篇」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    一人芝居の、その持つ世界へ引き込まれました。

    ネタバレBOX

    雰囲気がいいですし、味がある、印象的な一人芝居でした。あまりにも、作り上げられる世界が独特であって、自然体にも感じられて、それでいて、ぐいぐい引き込まれるのです。ところで、何が言いたかったのだっけ?と、話がどんどんと跳んでいく、それていく感覚なのに、聞き入ってしまいました。今まで味わったことのない満足感がありました。
  • 満足度★★★★

    かなり久しぶりだったが、独特の空気が心地よく、かなり集中して観劇。
    後半が特に秀逸。自分からは、時代も国籍も性別も違う主人公の心に、ズルズルと引きずり込まれるような感覚だった。

    ネタバレBOX

    ただ、アトリエ公演の作品は、「ホーム感」が強くなりすぎているように思う。
    作風はもちろん、台詞のトーンや空間の見せ方などが、洗練され過ぎているように感じた。
    観客も常連の方が多いのか、良いタイミングでヤジが入るし、夢現舎ならではの「ひねり」にも、柔軟に反応して楽しんでいる空気がある。

    一言で言えば、完成度が高いということなのだろう。
    ただ、10年以上前に観劇したロンドン公演のような熱量が、懐かしくもある。

    次は是非、アウェイな環境で、新しいお客さんと向き合うような作品を観てみたいと感じた。
  • 満足度★★★★

    演劇通のファンが多いのでしょうね。
    一人芝居には圧倒されてしまいました。
    良い経験が出来ましたが・・・(楽しめましたが客席の入り口の行燈?に行き帰りで
    2度も頭をぶつけてしまいました)ショック!!!

  • 満足度★★★★

    決して難解な内容ではないし、むしろアトラクション的な要素まであったりするのですが、何となく演劇通の方々が好んで集まってきそうなテイスト。

    何故だか間違って、変な人の講演会に紛れ込んでしまった様な感覚が楽しい。
    時々、自身のトークに熱が入り前へ前へと出てくる度にドキッとしてしまうのがスリリングで楽しい。
    もう人生の巻き返しに出る事も叶わなそうな「こんなはずじゃなかった」感が哀しい。

    柄本明氏が何度も再演されている演目だという事は知っていましたが、なるほど!と大きく頷ける作品。(いかにも狡猾な感じで演じられていそう)
    加藤健一氏も演っていそうなイメージだけれど、どうなんでしょう。
    益田喜晴氏のバージョンは、情緒不安定で滑稽に病んだ感じが強く出ていたのではないかと想像(見比べたわけでは無いですが)

    入場時、前回公演「あぁ、自殺生活。」では秘密クラブの様な怪しげな雰囲気(もしや今回も無人受付?)だったので、恐る恐る受付けをのぞいたら180度イメージが変わってすごくアットホームな 雰囲気でした。

    ネタバレBOX

    ロシアの戯曲ではありますが、しゃべり言葉に地方の訛りが入ると、より味わい深くなるのではないかと(東北弁や四国訛りが似合いそう)
    あとスタッフ役の高橋正樹氏はもうちょっと舞台よりの位置にいて、さりげなくウンザリしたり、さりげなく睨みつけたりとリアルで静かなる演技を目の片隅で観られる様にすると面白いのではないかと思えました。

  • どう考えればいいんだろう。小道具がたくさん出てきて。それが講演っぽくない感じもあるんだけど、小道具がたくさん出てくると、それはそれで変化も出て、面白いのかも。

    ネタバレBOX

    ただ最初から屏風とかマネキンはやりすぎでは。最初から変化球すぎるような気がして。
    チェーホフってシイタケが嫌いだったのですか?女は復讐したかったってことですかね?
  • 満足度★★★★★

     これだけの難物を見事な舞台に昇華している。華5つ☆

    ネタバレBOX

     チェーホフが晩年迄の16年間に何度も推敲を重ねた作品「タバコの害について」を見事に、そして忠実に、而も当意即妙に立体化し得た舞台だ。換言すれば人生そのものの精緻で正確であるのみならず、的確な見取り図である。夫と妻という社会的・人間的そして獣的相互関係は、同時に知的・生理的・社会的・文化的敵対関係を包摂しつつ、同居する。生活という自由を蝕む不気味と共時的に。目には見えず、音も立てずに忍びより、あくび一つで世界を丸ごと呑む。この恐るべき侵食を講演という形を採ることによって顕現させ、その内実を脱線させることで、子を為させ家庭という牢獄に夫を縛りつけようとする妻という存在の本質が夫に求めさせるAnywhere out of the world.を描いている訳だ。無論、こんな男女のどのような組み合わせにも等しく襲い掛かる老いについても、この作品は、見事で全く余計な要素のない筆致を用いて描いている。
     極めて深く、微妙で本質的なこの難物を見事に読み込なし、味付けして提示した今回の舞台。ほろ苦い大人の、切実で深い本音を紡いで見事である。演じた益田 喜晴さんの作品解釈の見事さに裏付けられた演技の深さ、表現技術の素晴らしさも見所である。
     チェーホフの「タバコの害について」は、1902年の作品だが、夢現舎の「たばこの害について」は2018年の作であり、煙草に漢字を当てていないのは、外国人であるチェーホフ作と夢現舎作を一目で見分ける為であろう。公演では、第一部で夢現舎のオリジナル作品「黄金時代(仮)」から一部抜粋し今公演の為に短編に改編された2018年作が使われている。(最終行、当パンをほぼ踏襲して作成)
     因みにたばこ平仮名版では、男女の関係のうち男はアートと作品化する為の自由を得ているのに対し、同居女性は、彼の世話を焼き、身の周りのことを総てこなしている生活に縛られているのに、妻にもなっていないことから来るストレスを抱えており、このことを対立軸として芸術と芸術家、そして生活が、彼らが浴槽で飼っている獰猛極まる魚と捉えられているが、実はかなり臆病なピラニアに仮託されつつ描かれ、本編の前座という構成で本編とは対比される内容になっている点は流石である。而も本編は一人芝居であるのに対し、こちらは二人で演じられ、子供が本編では女の子ばかり7人居るのに対しこちらは零である点も興味深い。このように全体として対立軸を用いる構成も演劇的であり的確である。無論、本編にも出演する益田さんの相手役をしている三輪 穂奈美さんの演技もグー。

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